2017年12月23日
日本軍 実物 三十年式銃剣②
2017年も残す所僅かになってきましたね・・・
さてさて今回も引き続いて日本軍実物装備品を御紹介したいと思います。
という事で早速画像をば。
こちらは日本軍 実物 三十年式銃剣②になります。
前回も銃剣を紹介させて頂きましたが別物の紹介になります。
こちらも某店から購入しました。
前回御紹介した実物銃剣と比べると本体に関しては頗る状態が良いと思います。
少々高価?でしたが切断された刀身も残っており損はないと思い決断した次第です。
という事で銃剣本体の画像になります。
本体に関しては状態はとても良いと思います。
刀身は切断されておりますが付属しております。
これは本当に嬉しいですね。
先端の切先部の画像。
殆ど錆など見られない素晴らしい状態です。
黒染ではなく白磨きの刀身になっています。
切断された刀身を繋いでみると切先からの途中まで刃があるのが分かります。
刃のある部分は意外と多くないのですね。
刀身根元部の画像。
研磨など手を加えられた可能性がありますが
素晴らしい輝きを放っております。
刀身の刻印部のズーム画像。
前回紹介の銃剣は東京/小倉工廠製でしたが
今回ご紹介する物は名古屋工廠製を表す刻印が打たれています。
続いては鍔部の画像になります。
こちらも比較的状態は良いと思います。
銃口へ通す穴部の画像。
鍔の龍尾(フック)の画像。
鍔の形状は前回同様カーブした形状の物になっています。
直線(ストレート)鍔の物もいつか欲しいですね・・・!
続いては木柄部の画像。
左右の木柄の色合いは異なっておりますが
こちらも比較的状態は良好だと思います。
木柄部上下面からの画像。
綺麗に収まっております。
こちらは木柄ネジ部の画像になります。
前回紹介した銃剣ではこのネジは固着して木柄の取り外しが出来ませんでしたが
今回紹介する銃剣では問題なくネジは回ります。ただ若干舐めてしまっています。
取り外した木柄の画像。
木柄の裏側は綺麗で破損などはありません。
木柄の裏側には鉛筆?で番号が書かれています。
木柄を取り外した状態の銃剣柄部の画像。
銃剣柄部には木柄裏側に書かれていた番号と同じ番号が打印されております。
これで木柄と銃剣本体は同一個体であるのが分かりますね。
安心というか満足します・・・!
続いては柄頭部の画像。
柄頭の着剣用のストッパー部の画像。
ストッパーは問題なく可動します。
柄頭の刻印部の画像。
名古屋工廠製を表す名の打印、
丸メ印に製造番号が打たれています。
こちらに刻印は若干薄くなっていますが容易に確認出来ますね。
着剣装置内部の画像。
柄頭の下部は手の形に合わせてカーブを描いた形状をしています。
前期型に分類されると思います。
さて続いては鞘の画像になります。
この鞘に関しては何らかの手を加えれた可能性が高いかもしれません。
銃剣購入時点では鞘には剣差が付いており色も黒かったのですが
剣差を外して見ると剣差で隠れていた個所は地金が出ており隠れていなかった個所とでは
鞘の色合いはツートーンになっておりました。
隠れていなかった鞘の部分には錆が広がっていたので全体に錆落とししています。
鞘の先端部の画像。
鞘の先端は丸みのある形状をしております。
前回紹介分とは異なりますね。
鞘止め部にあるネジの画像。
ここのネジは大分使い込まれており舐めて擦り減っています。
何度か分解したのでしょう。
手入れだけでなく手を加えられた可能性がありますね。
鞘の剣差用ベルト通し部の画像。
この部分は丸みがあり厚みのある形状をしております。
前回紹介分とは異なっていますね。
鞘からバネを取り外した状態の画像。
手順は前回同様でネジを外して口金を叩いて引き出します。
バネは前回の物とは異なり口金と一体型になっております。
取り外した口金&バネを前後から見た画像。
成程・・・このように刀身を保持しているのですね。
しかしこの作りは製造に手間が掛りそうですね。
後に見直されて前回のような作りに変化したのでしょうか?
さて以上で簡単ではありますが日本軍 実物 三十年式銃剣②の紹介になります。
今回は鞘はともかく状態の良い銃剣本体が入手出来とても満足しております。
実物銃剣はもう少し集めてみたいと思います。
最終的には末期型や直線(ストレート)鞘、木柄カシメ打ち仕様の物など集めれたらと考えています。
まだまだ・・・道のりは遠いですが・・・(汗
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2017年12月16日
日本軍 実物 三十年式銃剣①
まずはいつも通り画像から!
こちらは日本軍 実物 三十年式銃剣① になります。
①としたのは引き続き購入予定だからであります・・・
まさか今更の三十年式銃剣の紹介になりますが・・・
実は私は最近まで実物銃剣は手元にありませんでした(汗
ブログ開設前には中田商店で購入した末期型などは所有していましたが・・・
いずれにしましても銃剣には無頓着でしたのでようやく収集に乗り出す事に致しました。
三十年式銃剣の全体画像。
銃剣本体は勿論の事、鞘も付属しています。
しかし銃剣の刀身が鞘から抜け易いようで
もしかしたら銃剣本体と鞘は元々は別物だったのかもしれませんね。
鞘から銃剣を抜いてみた画像。
刀身は白磨きのようですね。
フラッシュを焚くと反射して輝き美しいですね。
それでは銃剣本体をみていきたいと思います。
刀身部の画像。
刀身は白磨きのようです。
当然ながら刀身は切断されております。
刻印部のズーム画像。
刀身の刻印は薄れる事無くはっきりと残っております。
東京/小倉工廠製である事が分かりますね。
お次は鍔部の画像。
鍔の龍尾(フック)の画像。
三十年式銃剣といえばこの鍔の形状がまず浮かばれる方が多いのではでしょうか?
このカーブした形状は又銃するために掛ける為の物のようですね。
銃口へ通す穴部の画像。
続いては木柄部の画像。
銃剣の木柄は黒ずんだりと変色が見られますが
大きな破損はありません。
木柄部上下面からの画像。
木柄は鍔と柄頭に綺麗に収まっていますね。
変に出っ張ったりなどしていません。
ただ残念なのは木柄にあるネジですね。
この三十年式は木柄を左右2つのネジで固定する仕様なのですが
そのネジはいずれも頭がダレております。
以前の持ち主が分解しようとしたのかもしれません。
購入前には一応把握していた部分なのですが
ネジ頭がダレているという事は何度か分解してなった結果なのか
またはネジが錆で固着してしまい無理に回してなった結果なのか
いずれかだと思い私は前者だと賭けてみたのですが・・・
実際は残念ながら後者でネジは完全に固着して外せません(泣
木柄のネジ穴面の画像。
片側のネジ穴のネジは一体化してしまっているように見えますね・・・
私としては木柄を外して隠れている本体部に錆止めを塗って手入れしてやりたいのですが
現状では取り外すのは難しいかもしれません。
続いては柄頭部の画像になります。
柄頭は着剣用のストッパーが存在します。
少々硬いですがストッパーとして機能します。
柄頭にある刻印部の画像。
一部薄くなっており判読できませんが製造番号、その下に造兵廠・検査印が打たれています。
溝内部の画像。
柄頭の下部は画像のように握り易いよう手の形に合わせたカーブして形状をしております。
銃剣はあまり詳しくないのですがこの銃剣は木柄の固定法と柄頭の形状から俗に云う前期型になるのでしょうか。
さてお次は鞘の画像になります。
鞘の先端部の画像。
この鞘では先端は丸い形状ではなくシンプルに突き出た形状になっております。
また何故か先端付近に穴が開けられています。
前の持ち主の方が開けたのでしょうか?鞘内部錆止め注油用の穴でしょうか?
小さな穴があり錆も見受けれますが珍しく鞘には凹みがありません。
これは嬉しいですね。
鞘の剣差用ベルト通し部の画像。
この部分は角張って幅のある仕様になっています。
画像ではネジは完全に締めていない状態です。
ここのネジは何とか生きております。
鞘の口金部の画像。
それでは鞘内部のバネを取り外してみたいと思います。
ネジを外して・・・・
口金を叩いて押し出します。
こちらが鞘内部にあったバネです。
この鞘の刀身止め用バネはこのようになっています。
グリスのような物が固着して汚れていますが機能に問題はなさそうですね。
バネは口金に固定されているので簡単には外れません。
この鞘のバネは汚れがあるものの機能に問題ないようですね。
そうなると銃剣の刀身が抜け易いのが気になります。
単に切断されているので刀身長が足りないからでしょうか?
はたまた銃剣と鞘はそれぞれ別々の物の為でしょうか?
いずれにしまして銃剣1つだけでは分かりませんね。
これから集めていき色々確認してみたいと思います。
さて以上で日本軍 実物 三十年式銃剣① の紹介になります。
暫くは銃剣を集めていこうと思います。
しかし・・・集めるのは良いのですがネジが駄目だったり
錆が酷い場合はどうしたら良いか悩みます。
普通に錆を落として良い物かどうか・・・
火で炙って黒錆にすれば良いという話も聞きますが
木柄が外せないとどうしうようもありませんね・・・
とりあえず入手してから考えてみようと思います。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2017年11月11日
実物 日本陸軍 昭和十八年制 将校准士官用冬衣
皆さんおはこんばんちは。
さて今回は久しぶりに日本軍物の実物を御紹介したいと思います。
と云いましても状態はかなり悪い品ですが・・・
とりあえず画像をば。
こちらは実物 日本陸軍 昭和十八年制 将校准士官用冬衣になります。
**追記** 十三年制と思ってましたがホックの材質、肩章装着用の穴が無い事から
後期の十八年制と思われます。
当ブログ初の将校被服ではないでしょうか・・・?
ちなみに状態は画像をご覧になって分かるようにかなり悪いです。
将校准士官に関連した被服や装備品は私は収集していないのですが
今回御紹介しましたのには理由が御座いまして・・・
以前に紹介しました尉官襟章を譲って下さった父の御友人所有の品で御座います。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e848742.html (実物 日本陸軍 尉官襟章)
この品も襟章同様に従軍当時の御父上の品だったそうで
どうせ処分する事になるからと私が頂く事になりました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。本当に有難う御座います!
生地のズーム画像。
色合いは濃い茶褐色で厚手のサージ製です。
下士官兵用と比べると濃くはっきりした色合いですね。
襟部正面の画像。
襟部は一部破れた状態です・・・
戦後も着られてたそうですが大分使い込まれています。
襟のホック部の画像。
襟のホックの爪は欠損しており爪を留める金具しか残っていません。
ホックは2つ存在します。
下士官兵用の折襟軍衣では1つになりますが
将校准士官用では立襟と同じ2つのままなのですね。
ホックは錆ていますので真鍮製ではなく鉄製のようですね。
襟部の内側の画像。
襟の内側には襟カラーを装着するための突起が備わっています。
襟を展開させた状態の画像。
襟の裏側には画像のように濃緑色生地が縫い付けられています。
縫い付け方も興味深いですね。
背面の画像。
背面は二枚生地を繋ぎ合わせた作りになっております。
続いては胸部などを見ていきたいと思いますが・・・
こちらも状態は良くありません。
釦の画像。
釦は金属製ですが全て錆ており紛失していたりしております。
こちらは胸部物入れ(ポケット)の画像。
内蔵式の物入れで雨蓋の形状が長く尖っているのが特徴です。
内部の画像。
続いては腰部物入れ(ポケット)の画像。
腰部もやはり内蔵式で蓋は長方形に近い形状をしております。
続いては側面の切り込み部の画像。
下士官兵用では両側面に切り込みが存在しましたが
この冬衣では軍刀を吊る片側にしか存在しません。
続いては袖部の画像。
袖には釦の類はありませんが袖生地が折り返されているのが特徴です。
十八年制からは袖章が付く事になりますがこの服には付いておりません。
戦後になって取り外されたのでしょうか。
続いては内装部の画像。
やはり内装部も破れなど多いですが特徴が見てとれます。
袖を裏返しにした状態の画像。
袖部裏地はストライプ調の生地が使用されております。
綿生地ではなく白く派手な裏地になっており下士官兵用の官給品ではまず有り得ない仕様です。
何処で仕立てのかは分かりませんが・・・軍用というよりスーツなような印象です。
こちらは左胸部の裏側の画像。
左胸の裏側には内ポケットが存在します。
小型と中型のポケットが並ぶ形で2つ設けられています。
1つは懐中時計でも入れる為のものでしょうか?
背側の内装部の画像。
裏地の縫いといった縫製は手間が掛っております。
下士官兵用の官給品とこれほど違うとは・・・
ちなみにこの品には襟カラーが5つも付いておりました。
白色と濃緑色の2種類で長さもそれぞれ微妙に違っております。
もしかしたら夏・冬衣で長さも違ったのかもしれませんね。
さて以上で実物 日本陸軍 昭和十八年制 将校准士官用冬衣の紹介になります。
私は以前から書いていますように将校准士官装備の収集はしておりません。
しかし今回運良く被服を入手出来、将校服の構造を手に触って知ることが出来ました。
このような機会はあまり無いので勉強になりました・・・!
さてこの服ですが試しに着てみた所、かなり小さかったです。
持ち主の方は身長の低い御仁だったと推測します。
襟章に被服を入手してみると・・・さらにこの方(持ち主さま)の軍歴がどのようなものだったか気になりますね。
状態が悪くサイズも小さい服ではありますが・・・
私には初めての将校被服です。記念すべき1着ですね・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2017年07月22日
日本軍 無可動実銃 三八式歩兵銃
さて今回ですが・・・日本軍物の紹介になります。
今年の抱負かつ念願だった物を入手出来ましたのでご紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像から。
こちらは日本軍 無可動実銃 三八式歩兵銃になります。
嗚呼・・・遂に無可動実銃を入手出来ました・・・!
丁度臨時収入がありましたのでそれを投入しました。
無可動の三八式歩兵銃は銃床や金属部の状態が良い物は中々入手出来なく
しかも高価なのですが今回運よく比較的良好な物を手に入れる事が出来ました。
ただ・・前もって記載させて頂きますが・・・菊の御紋が御座いません(泣
でも良いんです・・・!防塵覆い(ダストカバー)が装着されていましたので・・・!
無可動で防塵覆い(ダストカバー)が装着済みの物が欲しかったのですから・・・!
歩兵銃の中央部の画像。
この三八式は銃床には傷や凹み、場合によっては欠け&割れも見られますが
茶の色合いは残っており真っ黒に変色しておりません。
前の所有者さまが銃床用オイルで磨かれたいたそうなのでそのおかげもあると思います。
下側からの全体画像。
やはり長いですね・・・。さすがは歩兵銃。
ちなみに現状では銃床から機関部の取り外しは不可能です。
機関部両側面の画像。
金属部分は全体的に錆が発生しております。
薄い錆も多いのでこれからじっくり除去していきたいと思います。
レシーバー上面からの画像。
2つのガス抜け穴があるのが分かります。
防塵覆い(ダストカバー)が装着されておりますので残念ながら三八式の文字は拝めません・・・
菊の御紋は削られているのですが・・・
微かですが御紋があった痕が残っております。
おお・・・これだけでも十分ですよね・・・!
レシーバー側面の刻印の画像。
製造番号と東京・小倉工廠を表す工廠印が刻印されております。
横の「マ」はどういう意味があるのでしょう?
遊底止め部の画像。
本銃は無可動ですがこの遊底止め部は可動します。
製造番号が打印されているのが分かりますね。
銃床の水抜き穴の画像。
防塵覆い(ダストカバー)部の画像。
遊底(ボルト)は溶接されており動きませんが
この防塵覆い(ダストカバー)は溶接されていないようで微かですが動きます。
独特の「カシカシ」という金属音を放ちます。
遊底とボルトハンドル(槓桿)部の画像。
防塵覆い(ダストカバー)の下がどういった状態なのか気になるところです。
やはり錆が侵食していると思われます。
安全子の画像。
安全子をこんなに近くで見れるとは・・・感動です。
独特の溝が魅力的です・・・!
中央付近の溝は意外に薄いようですね。
槓桿と安全子を後方から見た画像。
やはりこの角度から見る歩兵銃は最高ですね。
美しい・・・・!日本軍小銃ならではの外観です。
ボルト後部の画像。
ここのネジは用心鉄後部まで通るネジなのですが
ネジ頭が妙になめており外そうとした形跡があります。
このネジは固着しておりこのネジをどうにかしないと
機関部を取り外し出来ません。
う~んやはり錆のせいでしょうね・・・
続いては用心鉄部の画像になります。
プレートキャッチ(弾倉床板止)は押すことが出来ますが
弾倉板は外れないようですね・・・? こちらも溶接されているのでしょうか?
弾倉板部の画像。
用人鉄にある前後のネジは外れそうですね。
こちらは照尺(サイト)部の画像になります。
照尺(サイト)は問題なく展開と調整させることが出来ます。
この銃では照尺は穴のピープ型ではなくトイガンにも多いV型となっております。
木被に亀裂が・・・・(泣
こちらは元からなのですが・・・照尺(サイト)を何度も立てて倒した為でしょうか。
木被側面もえぐれるように欠けております。
構えてみた画像。
銃身が長いので照尺から照星まで距離があるので
視力の悪い私には辛いですね(笑
ですがそれでこそ歩兵銃。
身体を銃に合わせましょう。
銃床握り溝部の画像。
凹みや一部変色がありますが握り溝は残っております。
下帯(リアバンド)部の画像。
スリングベイルを兼ねている下帯です。
やはりこの部分も錆が見受けれますね。
下帯はこの金具を押せば外せる・・・あれ?
キツメなのでしょうか外れません。
よく見ると下帯には叩いた痕のようなものがあり
銃床にも擦れ傷がありますのでかなりタイトに装着されているようですね。
上帯周辺の画像。
この部分の銃床も傷など見られますね。
上帯(フロントバンド)とフロントサイト(照星)部の画像。
この部分も錆が見られますが破損などは御座いません。
上帯の下側の画像。
この金具はストッパーでクリーニングロッドと上帯の収納&固定の役割があります。
KTW製の三八式ではお馴染みの部分ですが
かなり固めで力を入れないと上帯は外せませんが
さすが軍用だけあって上帯の固定はしっかりしており確実です。
フロントサイト(照星)部の画像。
フロントサイト(照星)は左右にガードにある仕様です。
錆は御座いますが比較的変形などはなく原形を保っております。
フロントサイト(照星)の正面からの画像。
上帯の着剣装置部の画像。
画像では分かりませんが底部には製造番号が打印されております。
続いてはクリーニングロッドの画像。
この銃に付いているクリーニングロッドはどうやら三八式の物ではないようですね。
先端部分の形状が小ぶりな仕様になっております。
何かの銃からの代用品でしょうか?単に急造の代用品なのかもしれませんね。
さてこちらは銃床の床尾部周辺の画像になります。
銃床は当然上下分割式となっております。
床尾板部の画像。
床尾板は上と下側の2点ネジ止めになっております。
この銃では薄い床尾板の仕様です。
床尾近くのスリングベイルの画像。
こちらも錆がかなり酷いですね。
ネジに関しては木ねじなので比較的容易に外せると思います。
錆や打痕、割れなどありますが・・・まだ状態はマシな方だと私は思います。
菊の御紋もありませんが・・・錆落とし、錆止めなど手を加えてやれば大分良くなる事でしょう。
ただ・・・現状では分解は出来ませんが・・・(汗
さてさて続いてはトイガンの三八式と比較してみたいと思います。
用いるのはタナカ製ガスガンの三八式歩兵銃。
そしてKTW製のエアガン三八式歩兵銃(第11ロット)になります。
まずはタナカ製ガスガンとの比較になります。
上がタナカ製ガスガンの三八式歩兵銃。
そして下が無可動実銃三八式歩兵銃になります。
皆さん既に御存じかと思いますがタナカ製は実銃と比べると
大分太目に作られております。
同じタナカ製でも古いモデルとではまた異なってくるかもしれませんが・・・
無可動実銃はかなり細めに感じます。
こちらはKTW製との比較になります。
上がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
そして下が無可動実銃三八式歩兵銃になります。
銃床の色合いが近い目のせいかあまり両者違和感を感じないのは私だけでしょうか?
しかしそれでも握ってみるとやはり違います。
個人的にはこの無可動実銃の方がKTW製よりさらに細身に感じましたね。
タナカ製と実銃の握り溝部の画像。
この部分でも銃床の太さの違いが分かりますね。
こちらはKTW製と実銃の握り溝部の画像。
こちらも微妙に異なっております。
実銃の握り溝は太い印象ですね。
タナカ製と実銃の下帯部の画像。
こちらはKTW製と実銃の握り溝部の画像。
構造は両社いずれも変わりません。
タナカ製と実銃の上帯部の画像。
照星の仕様といい形状的にはこの実銃はタナカ製に近いですが
上帯とクリーニングロッドの固定方法はまるで異なります。
お次はKTW製と実銃の上帯部の画像。
照星の仕様が異なりますが上帯の固定法は実銃に近いものになっています。
タナカ製と実銃の床尾部の画像。
こちらはKTW製と実銃の床尾部の画像。
続いては菊の御紋部の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
こちらは照尺部の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
いずれも最大2400mまでの目盛です。
しかし目盛の打印の薄さ濃さに微妙に差異がありますね。
ボルトハンドル(槓桿)部の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
タナカ製は使い古した銃ですので塗装が剥がれてきております。
安全子の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
よ~く見るといずれも違いがありますね。
こちらは用心鉄部の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
弾倉底板部の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
タナカ製のガスガンでは脱着式マガジン(弾倉)になっておりHOP調整ダイヤルも底部に存在します。
ですが出来るだけ外観を崩さないように配慮された作りになっております。
照星部の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
トイガンはガード無しの初期型と有りのタイプの2種類で
私の実銃はタナカ製と同じガード有りの照星になっております。
しかし実銃ではリベット打ち?されておりやはり細部は異なっております。
上帯の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
KTW製のはかなりグラつきがあり銃身と隙間があります。
どうにかならないものでしょうか・・・隙間埋める形でテープでも貼りましょうか。
続いては床尾板部の画像。
上がタナカ製ガスガン三八式歩兵銃。
中央がKTW製エアガンの三八式歩兵銃。
下が無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
いずれも薄型の床尾板になっております。
ちなみにトイガン2社製は材質も使用頻度も違っております。
最後に手持ちの三八式歩兵銃を並べてみた画像。
上からタナカ製銃床ベースのVSR10改造三八式歩兵銃。
タナカ製ガスガンの三八式歩兵銃2丁(サバゲ用と予備)
そして同じくタナカ製モデルガンの三八式歩兵銃。
KTW製三八式歩兵銃2丁(第6ロットと第11ロット)。
そして無可動実銃の三八式歩兵銃になります。
ようやく無可動実銃をお迎えする事が出来ました・・・!
いやはやめでたいめでたい!
ほんと此処までよく売らずに残せて来れたなぁと自分でも思います。
いくつかは思い入れのあるのもありますね。
サバゲではろくに戦果上げれなくても常に愛用しているのもあります。
そういえばもうそろそろ海外メーカーのS&Tからエアコキ三八式歩兵銃が発売されますね。
実はそいつも気になっているのですが・・・いやもう置き場所がね・・・
基本保管は箱に入れる性格ですので・・・
さて以上で日本軍 無可動実銃 三八式歩兵銃の紹介になります。
話は脱線しますがこの記事の書き始めたの今日の夕方からです。
(画像は数日前から用意していたのですが)
いやぁ・・・普通にきついっすw 紹介する物に対して記事の中身がががががgっ
さてさて話は戻しますがこの無可動実銃はやはり錆や破損もあったりと
残念な部分も多いです。また現時点で分解も出来ません。
ですが私にとって初の無可動実銃です。
出来る限り綺麗にしてやり保管したいと思います。
またこの1丁だけでなく今度は菊の御紋のある防塵覆い(ダストカバー)無しの歩兵銃を入手出来たらと思っています。
今回入手した歩兵銃以上に状態の良いのを狙っていきたいですね・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2017年04月29日
実物? 日本陸軍 尉官襟章
ゴールデンウィーク(GW)という事で今日から連休の方もいらっしゃるかと思います。
素直に羨ましいです!(嫉妬)
さてさて今回は日本軍実物装備品をご紹介したいと思います。
という事で早速画像をば。
こちらは実物? 日本陸軍 尉官襟章になります。
私は陸軍の下士官兵装備しか収集していないのですが・・・
最近になって運良く画像の尉官の階級章を入手する事が出来ました。
面識は無いのですが父の友人の方が譲って下さった物で
その方の御父上が所有されていた物です。
御父上は既にお亡くなりになられているのですが・・・
本品はその方が戦中に実際に使用されていた物らしいとの事であります。
(確か終戦時22歳ぐらいだったと伺っております)
貴重な遺品をお譲り下さいました友人さま、本当に有難う御座います!
大切にさせて頂きます・・・!
まずは少尉用襟章の画像になります。
画像の2セットはいずれも少尉用の物になりますが
裏地を見ても差異があるのが分かりますね。
将校用の階級章は今回初めての入手になります。
こちらは裏地が布貼り型の襟章の画像になります。
サイズと星章位置から昭和十三年制定の襟章になります。
襟章のズーム画像。
生地の状態はとても良いと思います。
尉官用は上下端に金ブレードがあり華やかさがありますね。
さすが将校用。優美さも備わっております。
星章は銀色の真鍮製のようですね。
同時代の伍長以上の下士官用襟章に付く星章と同様の物でしょうか。
裏地部の画像。
裏地は布貼り型で平織り布が貼られております。
縫い付けではなく接着のようですね。
実際に襟に装着されていたのでしょう。
縫い糸の痕が見受けれます。
しかしそれ以外は摩耗が見られず曲がり癖などが無く襟章本体の硬さも保たれております。
こちらは裏地が紙貼り型の襟章の画像です。
この襟章は生地の破れなども見られ使用感が御座います。
同じ紙貼り型なのですが微妙に左右に違いが御座います。
星章の位置も異なるのですが襟章中央にある金色識別線の太さが微妙に異なります。
何故でしょう・・・? 100%実物という確証はないのですが・・・
この識別線にも規格があると思いますので片側のみ補修されたからでしょうか。
この襟章が実際に左右合わせて使用されたかどうか分かりませんが気になる所ですね。
裏地部の画像。
変わった生地が貼り付けられておりますね。こちらも接着されております。
中央の金色識別線が太い方の襟章は後から星章が付け加えられたようですね。
やはり補修されたもしくは元々別の襟章だったのでしょうか。
最後に台座付き中尉用階級章の画像になります。
台座付きなのが嬉しい限りです。
こちらは一見すると昭和十八年制定の物に見えますが
サイズは十三年制のままです。
横と縦の長さの画像。
アバウトな測り方になってますね(汗
しかし長さから分かるように十三年制の物となっております。
星章が端に寄せた作りになっておりますが
これは後から星章を1つ増設したからのようですね。
恐らく改正後の18年以降に少尉から中尉に進級されたので
手持ちの少尉の十三年制の階級章に星章を1つ追加されたのでしょう。
(戦後になって手を加えられた可能性もありますが・・・)
しかし襟章を台座から外すことなく台座の上から星章を加えるのは面白いですね。
よく見ると追加された星章と元の星章とでは大きさが異なるのが分かります。
台座の上部には釦へ掛ける為と思われる切り込みも御座います。
安全ピン部の画像。
安全ピンも当時物でしょうか。
まだしっかりと機能しております。
さて以上で実物 日本陸軍 尉官襟章の紹介になります。
今回、運良く尉官用階級章が入手出来ました。
入手してみると・・・やっぱり譲って下さった友人さまの御父上がどのような軍歴だったのか興味が湧いてきました。
前述した通りこの階級章の持ち主は既に他界されておりますが・・・是非当時の事をお聞きしたかったですね・・・
お亡くなりになったから入手する事が出来ましたが少々複雑です・・・
この階級章は大切に保管していきたいと思います・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2017年03月18日
日本軍 実物 九〇式鉄帽 大号 (篠原工房さま再塗装&内装)
さてさて今回も珍しく?日本軍実物装備品を紹介したいと思います。
またまた以前紹介した装備品とかぶってしまいますが・・・とりあえず画像をば!
こちらは日本軍 実物 九〇式鉄帽 大号 (篠原工房さま再塗装&内装)になります。
昨年7月頃に実物九〇式の小号を手に入れましたが
大号の方は手元に無かったので改めて購入しました・・・!
中田製再生品など候補はいくつかあったのですが・・・
篠原工房さまで実物鉄帽と内装を取り扱っておられたので篠原さまの品を選択してみました!
篠原工房さまの品は当ブログでもいくつか紹介させて頂きましたが
精巧な装備品を製作販売されている事で有名な業者さまなのは皆さん御存知かと思います。
今回ご紹介するのは実物ではありますが篠原さまが再塗装され手を加えらた品で御座います。
期待が膨らみます・・・!
篠原さま再生実物九〇式鉄帽の画像。
実物ですので状態が気になる所ですが再塗装されており
とても70年以上前の鉄帽とは思えない外観で御座います。
鉄帽の塗装面の画像。
鉄帽の外観で重要なのは形状と塗装色だと思います。
塗装の色合いは本当に難しい事でしょう。
当時の塗装色を再現するのですから色の調合はそう簡単に出来る事ではないでしょう。
しかしそこは篠原工房さまで御座います。見事な色合いを再現されています。
色合いは俗にいう帯青茶褐色(国防色)より茶が強い感じでしょうか?
画像はフラッシュを焚いて撮影していますので色合いは明るく見えますね。
鉄帽は変な艶は無く独特な塗り方で再現されております。
鉄帽の正面からの画像。
カメラのフラッシュON/OFFにした状態の画像です。
鉄帽の色合いが異なって見えますね。
正面の星章の画像。
この鉄帽の星章は実物か複製かは残念ながら分かりません。
日本軍の鉄帽は星章や内装留め金具は無塗装の状態で塗装済みの鉄帽に装着されるそうで
装着してから星章と内装留め金具を塗装するようですね。
ですので鉄帽本体自体には上塗りになり荒く鉢巻状に塗装されるとの事であります。
星章や鉄帽の荒々しい塗料も忠実に再現されております・・・!
しかし・・まさか無塗装のまま金具や星を付けるとは(汗 予想外ですね・・・
鉄帽側面の画像。
こちらにカメラのフラッシュON/OFFの両方で撮影しております。
側面にある内装留め金具のズーム画像。
金具の上からの塗装が汚く見えますが・・・実際にこういう仕様で御座います(笑
しかし・・・無塗装の金具を付けてさらに鉄帽を上塗りする理由はなんでしょうか?
やはり大量生産の為の工程短縮もしくは簡略化が目的でしょうか?
こちらは鉄帽後面の画像になります。
後面の内装留め金具付近もこのように塗装にムラのある仕様になっております。
(鉢巻状に上塗りされているようで当然なのですが・・・)
鉄帽を上から見た全体画像。
勿論実物ですので上部の4つの通気孔はちゃんと存在します。
鉄帽の頭頂部の画像。
小号と同様に大号でも頭頂部は尖った作りをしております。
複製品と比べるとこの尖った突起は小さい(浅い?)ように感じますね。
もしかしたら一度剥がして再塗装している為そう感じるのかもしれません。
鉄帽の縁部の画像。
いずれも不鮮明な画像ですね・・・(汗
縁部は変に塗料ダレしておらず縁の綺麗な形状が確認出来ます。
続いては鉄帽の裏面(内装面)の画像になります。
内装の内張り(ライナー)一式は実物ではありませんが
篠原工房さまの複製品になり精巧に出来た品で御座います。
内装の革製内張り部の画像。
天然色の革製で3枚とも適度な厚さをしております。
形状もとても良いですね・・・!
革製内張りの裏側にあるクッションの画像。
内張りの裏側には画像のように紐で脱着出来るクッションが備わっております。
当然3枚の革製内張りの裏側全てに存在致します。
クッションは麻布で製作されているようでこちらの生地も中々の質感です。
クッションのうちの1つには画像のように検印が御座います。
さすが篠原工房さまです。見えない細かい部分も再現されております。
画像では紹介出来なかった特徴のある箇所はいくつもあり手に取る価値があります!
内装の縁革部の画像。
縁革は重厚な革生地が使用されており繋ぎ目の縫いもしっかりしております。
縁革部の顎紐留め金具が未塗装なのも注目です。
篠原工房さま製の顎紐は1つの長い紐で繋がっておらず
分割式となっております。
内装の内張り革上部にある締め紐の画像。
締め紐は勿論丸紐が用いられており柔らか過ぎる事はありません。
当然長さの調節も可能です。
再現度はとても高いだけでなく各生地は良質で実物に近い物が使用されているので
実物同様に使用に耐えれると思います。汚れて手入れしていくと素晴らしく変化していく事でしょう。
裏面の後部には大号を示す『大号』の文字が描かれています。
続いては顎紐の画像になります。
顎紐生地のズーム画像。
顎紐は実際に装着するのに十分な長さが御座います。
顎紐生地は幅広で適度な硬さを備えた紐で素晴らしい質感です。
こちらも実際の使用にはうってつけな品だと思います。
こちらは偽装網の画像。
今回篠原工房さまに鉄帽用偽装網も付けて頂きました。
偽装網の結び目部の画像。
篠原工房さまの偽装網は濃緑色の色合いで薄過ぎたり
海外製のように薄く青っぽい色合いでは御座いません。
生地も細いながらしっかりしており丹念に作られております。
偽装網を装着した状態の裏側縁部の画像。
さて最後に昨年入手した実物小号と比べてみたいと思います。
右が昨年に紹介しました実物九〇式鉄帽の小号(個人業者Fさま再塗装)。
左が今回ご紹介する実物九〇式鉄帽の大号(篠原工房さま再塗装)になります。
再塗装はそれぞれ異なる業者さまがされてますので
色合いも異なりますが私はいずれもとても良い色合いで
当時の色に近い調合がされていると思います。
正面、上面、側面からの画像。
右が昨年に紹介しました実物九〇式鉄帽の小号(個人業者Fさま再塗装)。
左が今回ご紹介する実物九〇式鉄帽の大号(篠原工房さま再塗装)になります。
両者あまり大きさは変わらないように見えますが
よく見比べてみますとやはりサイズは異なっております。
星章は小号の方は複製品を使用しておりますが
星章の位置が微妙に異なっております。
被せてみた画像。
上が昨年に紹介しました実物九〇式鉄帽の小号(個人業者Fさま再塗装)。
下が今回ご紹介する実物九〇式鉄帽の大号(篠原工房さま再塗装)になります。
形状はさほど違いないように見えますが小号は縁は若干広く出来ているようですね。
さて以上で日本軍 実物 九〇式鉄帽 大号 (篠原工房さま再塗装&内装)の紹介になります。
これでようやく実物の九〇式鉄帽を小号、大号を揃える事が出来ました!
またいずれも再塗装をして頂き申し分ない状態で御座います。
しかし・・・サバゲなど野外のイベントでは複製品(レプリカ)の使用がメインになると思います。
まだまだ実物鉄帽は容易に入手可能ではありますが・・・
鉄帽はどうしても傷が付き、私はそれを気にしてしまう方ですので・・(汗
実物は実物で大切にしていきたいと思います・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2017年02月18日
日本海軍 実物 陶器製手榴弾
さてさて今回は一風変わった物をご紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像から。
こちらは日本海軍 実物 陶器製手榴弾になります。
実物・・・といいましても陶器のガワだけで御座います。
この品は実物装備を数多く取り扱われておられるZ部隊さまから購入させて頂きました!
陶器製という事もあり逼迫した末期の日本軍を表していると云われておりますが
このタイプの陶器製手榴弾は海軍の物だというのを最近知りました(汗
何でも沖縄戦で使用例があるとか・・・!
てっきり陸軍の物だと勝手に思い込んでいたのですが・・・
陸軍は陸軍で別に陶器製手榴弾を開発していたようですね。
現代でもよく転がっているのが発見?されたりするようで
兵器としての評価はともかく興味の惹かれる品ですね・・・!
陶器製手榴弾の上下面からの画像。
手榴弾と言われなければ分からない外観ですね・・・
小さな壺にしか見えません。
信管挿入口の画像。
陶器製だけあって挿入口部は厚めに製作されております。
信管は九九式や九七式手榴弾の物とは全く違う物を装填するようですね。
この手榴弾は破片よりも爆破効果に主眼を置いたのでしょうか? 気になります。
信管挿入口のズーム画像。
中には勿論何も御座いません。
意外と収納量がありそうです。
挿入口の大きさは大体このようになります。
手榴弾の側面部の画像。
白っぽい箇所は素焼きでしょうか。
上部を除いて殆ど茶色の塗装が施されております。
陶磁器については詳しくはないのですが釉薬と呼ばれる物が用いられるそうですね。
底部の画像。
傷や凹凸も見られますが見事に綺麗な球形をしております。
刻印の類はないようです。
底部は凹んでいないので置くには不便ですが良い形をしております。
本体のサイズは大体こんな感じです。
手榴弾としては少々大き目の部類かと思います。
陶器製という事もあり取り扱いはかなり慎重を期したのではないでしょうか?
最後に手持ちの日本軍手榴弾とのサイズ比較をしてみたいと思います。
右は九七式(模型)中央は九九式(レジンキャスト製)そして左が海軍陶器製手榴弾になります。
陶器製はかなり大型で球形とはいえ手の小さい人間には投擲し難そうな印象です。
さて以上で日本海軍 実物 陶器製手榴弾の紹介になります。
今回は海軍型の物を紹介しましたが・・・やはり私個人としては陸軍型の陶磁器製手榴弾が欲しい所で御座います。
この手榴弾は意外と多く現存しており皆さん容易にお買い求め出来ると思います。
ただ・・・球形ですので置き場所に困りますね(笑 台さえ用意出来れば無問題ですが。
純粋なコレクションとしてだけでなく花瓶代わりにも最適かもしれません。(但し要固定)
武器として作られた物ではありますが・・・陶器はやはり置いとくに限りますね!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2017年01月14日
日本陸軍 実物 水嚢(折り畳み式布バケツ)
さてさて今回は今年最初となる日本軍実物装備品をご紹介したいと思います。
という事でいつも通り画像から。
こちらは日本陸軍 実物 水嚢(折り畳み式布バケツ) になります。
かなり久し振りの実物装備品の紹介ですね・・・!
こちらは昨年の京都でのサバゲイベントでZ部隊さまより購入させて頂いた品で御座います。
(この場を借りて改めて御礼申し上げます。有難う御座いました!)
実物水嚢の上面の画像。
水嚢・・・布バケツですが何故このような物を?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
軍隊では水の確保は極めて重要でそれが戦地ともなると重大な問題です。
水分補給、飯盒炊飯と挙げたらキリがありませんね。
この水嚢は部隊でどれぐらいの単位で所持していたのかは存じませんが・・・
欠かす事の出来ない物だったと私は思います。
持っていて損はありません・・・!ですのでZ部隊さまから購入したのであります!(笑
水嚢本体生地のズーム画像。
帆布生地製となっており生地は黄みのある褐色の色合いになっております。
古い物ですので経年による汚れや解れは随所にありますが
破損などは一切御座いません。
水嚢はこのような饅頭の皮?(スイマセン良い表現が思い付きませんw)ような状態で折り畳まれております。
水嚢の上下部を離していく事で開いていき・・・
このように展開致します。
シンプルながら確実に開閉出来ます。
難しい操作は一切御座いません!
水嚢の容量はどのくらいでしょう・・・?
4~5リットルは余裕で入りそうですね。
水嚢の縁部の画像。
水嚢の縁は丸型の形状をしております。
かなり太めで堅牢な材質の物が内蔵されており簡単には変形しません。
この縁に内蔵されているのは金属の物でしょうか?詳細が気になる所ですね。
水嚢の下部(底部)の画像。
ちなみにこの丸型の縁は上部と下部が同様の形状をしております。
この形状のおかげで折り畳みし易く尚且つバケツとしての機能も果たしているのです。
水嚢の下部(底部)の全体画像。
底部は十字に紐が縫い付けられております。
またバケツとしての機能の為か
この底部の十字の紐は縁側に縫い付けられております。
どうやら水嚢には底部に検印の類があるようなのですが
この品は汚れや経年の為薄れており判別出来ません。
水嚢の両側面の画像。
底部の紐はこのように上部へ繋がっております。
水嚢の側面上部には紐を通す為のループが縫い付けられております。
このループ生地は水嚢本体とは異なる生地のようですね。
水嚢の紐部の画像。
水嚢の紐は底部の紐だけでなく上部内側からの紐も存在します。
上部側の紐は水嚢内部の縁の下に縫い付けられております。
やはり紐が2つあるのは水を入れた際の負荷分散といった意味合いがあるのでしょうか。
しかし手提げ紐が2つあるので装具類への縛着もし易そうで便利だと思います。
紐部のズーム画像。
紐は特徴のある二段織り生地となっております。
最後に実際の水嚢の使用例の写真を。
こちらはノモンハン事件期の物で有名な写真ですね。
どこの兵科の兵士は分かりませんが官給長靴を履いており
馬に水を飲ませている写真です。
水嚢はよく見ると今回紹介した物とは底部の紐の仕様が異なりますね。
水嚢にもバリエーションがあるという事だと思います。
そうなると比較的古い時期の物は希少価値がある事になりますね・・・!
水嚢に水を入れる兵士の画像。
季節に関わりなく水嚢が使用されております。
こちらは馬の鞍に縛着された水嚢と思しき物の画像。
モノクロかつ不鮮明な写真も多いので畳んだ防蚊覆面と混同してしまう場合もありますが
水嚢の太い縁と紐など構造を知っていれば判別出来ると思います。
さて以上で日本陸軍 実物 水嚢(折り畳み式布バケツ)の紹介になります。
Z部隊さまのおかげで中々購入に踏み切れなかった水嚢を入手する事が出来ました!
本当に有難う御座います・・・!
さてこの水嚢。どのように活用しようか・・活用する機会があるのか分かりませんが・・・(汗
軍隊には必要不可欠な品で御座います。
使う機会が巡ってきそうなイベントに参加出来るように努力したいと思います・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2016年08月06日
日本陸軍 実物 九五式軍刀 中期型(鞘なし)
こまめに水分、塩分補給をされて下さいね。
さてさて今回は日本軍実物品をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは長年欲しくて堪らなかったあの品になります・・・!
という事画像をば!
こちらは日本陸軍 実物 九五式軍刀 中期型(鞘なし)になります。
ようやく実物を入手する事が出来ました!九五式・・・!
ただタイトルにあります通り鞘は欠品しております(汗
刀身は切断されてはいますが(当然)
柄や鍔など一式はありますので無いのは鞘のみと云えると思います。
あくまで個人的ですが九五式は以前より価格が下がったように思えます。
この品は鞘なしでしたのでさらに安く入手する事が出来ました。
鞘から抜いた状態の画像。
刀身は切断されており鞘は欠品しておりました。
しかし柄だけ様にならないと思い贋作九五式を別で購入、
贋作の鞘だけを実物九五式収納用にする事にしました。
BUTしかし・・・やはりというか案の定、駐爪が贋作鞘に合わず
また贋作鞘の佩鐶の位置もかなり後ろの外れ個体で途方に暮れておりました・・・
しかししかししかし!編上靴の鋲打ち加工をして下された個人業者Fさまに御相談した所、
鞘の佩鐶位置の調整と再塗装、そして口金部の調整をして頂ける事になり
御頼みする事に致しました・・・! 本当に頼りになる業者さまです!
今回も御迷惑をお掛けして申し訳御座いませんでした・・・!
そして本当に有難う御座いました・・・!!
まずは実物九五式の柄部の画像。
鞘なしとはいえ実物の九五式を手にするのは今回は初めてで御座います。
贋作/模造しか知らない私にとって実物の貫禄には圧倒されました。
やはり全然違いますね・・・
経年による錆や変色さらには擦れ傷や痕も御座いますが
塗装はまだまだ残っており実物としての状態は悪くないと思います。
柄の別角度からの画像。
予想以上に起伏がありますね。
御存知のように九五式は完全な官給軍刀で
柄は一体成型で製作されているのが特徴ですが決して簡素なイメージは抱かせません。
細部を記載した所ですが・・・割愛させて頂きます。
(まぁ理由はお分かりかと思います。汗)
柄の目貫部の画像。
鮫皮、目貫と完全なダミーではありますがその外形はそれを感じさせません。
非常にはっきりしております。
刻印部の画像。
右は有名な東京/小倉造兵工廠を表しているマークです。
真ん中の『名』は陸軍名古屋工廠を表しており
左の◎に刀の刻印は民間である関刀剣株式会社を表しております。
つまり柄や鞘といった外装は民間会社である関刀剣が製作し
刀身の製造と組立は名古屋工廠で行われ事が分かりますね。
駐爪部の画像。
駐爪は破損しておらず問題なく可動します。
鍔部の画像。
この九五式は中期型になります。
これ以前のバックル付き刀緒を通す事の出来る優美な鍔ではなく
シンプルな円形の鍔となっております。
初期型の物の方が美しい印象でしたが、こちらはこちらで武骨さがあり私は好きですね!
ちなみに切羽は鍔と同じく黒色に塗装されております。
ハバキと刀身部の画像。
刀身は切断されており錆だらけとなっております。
続いては贋作の九五式軍刀の鞘の画像。
個人業者Fさまにお頼みして佩鐶位置を変えて頂き再塗装、
そし実物駐爪が効くよう口金部のを削り合わせなど調整をして頂いております。
鞘の口金部の画像。
色合いは国防色で艶が無く絶妙です。
贋作鞘へ装着した画像。
刀身が切断されておりますので駐爪に負担が掛かっている状態ですが
問題なく駐爪は通し固定されております。
Fさまはやはりこの削り合わせに苦労されてそうで
実物駐爪を傷付けずに口金部のみ調整するのに大分時間が掛かったそうで御座います。
本当に御迷惑お掛けしました・・・
(同じ贋作同士でも鞘や駐爪の仕様が異なってりしておりますしね・・・)
ちなみにこの贋作鞘、贋作の中でも外れ個体だったようで
口金留め用のネジが両側面に存在しません。
Fさまに再塗装や調整して貰うんだったらもう少しマシな個体が良かったですね・・・(汗
ですが出来が悪い分、贋作と判別し易いと思いますのでもし処分した際は
実物として流通する事はないと思います。(そうならないよう願いたいですね・・・)
佩鐶部の画像。
佩鐶の位置はFさまに変えて頂いております。
元の位置は上の画像に収まるか微妙ぐらい後方の位置にありました(汗
どのようにして佩鐶を移動出来るのでしょうか?
口金部は分解出来そうにないのですが。。。いずれにせよ私には出来そうにありません(笑
鞘の石突部の画像。
妙な凹みが両側面にあり溶接もかなり適当ですね(汗
外れないか心配になります。塵や埃も溜まり易そうです・・・
まぁ此処まで粗雑だと贋作と丸分かりですから逆に良いのかもしれませんね。
ちなみに製造番号など刻印の類は皆無で御座います。
こちらは数年前御紹介したP社製の模造(贋作ベース)九五式の鞘との比較の画像。
上が今回ご紹介するFさま再塗装の贋作鞘。
下が5年前にご紹介したP社製模造(贋作ベース)九五式鞘になります。
贋作同士でも仕様が異なるのはよく御存知とは思いますが
鞘の湾曲具合も微妙に異なっております。
塗装色はともかく鞘としての出来は下のP社製が良いでしょうね。
私も長年愛用しております。
ちなみにP社製の九五式は今回ご紹介したFさま加工の贋作鞘へ収納する事が出来ました!
これは嬉しいですね!模造とはいえ鞘はやはり傷が付き易く中々替えが効かないので
有難いです・・・!
手持ちの実物三十二年式軍刀(甲型)と並べてみた画像。
九五式は鞘が残念ではありますが・・・何とか三十二年式と九五式を実物を入手する事が出来ました。
実物九五式と三十二年式の柄部の画像。
いずれは模造刀身、竹光など仕込みたいと思っているのですが・・・
実物軍刀を持って野外で着装する事などまず無いので
現状のままで良いのかもしれませんね。
さて以上で日本陸軍 実物 九五式軍刀 中期型(鞘なし)の紹介になります。
今回、実物九五式軍刀を入手出来ましたが鞘は無かったので
まだ完全に満足してはおりません・・・!
やはり鞘も揃った九五式軍刀を1振欲しいですね。
そういう意味でまだまだ道半ばではありますが・・・いずれは!と思います。
贋作の鞘の出来にはかなり落胆しましたが
Fさまが再塗装と加工をして下さり本当に助かりました!
大分見違えました・・・!お頼みして本当に大正解でした・・・!
実物九五式に贋作鞘という組み合わせ、評価の分かれる所で
私自身、本当は贋作鞘に入るのはどうかな…と思っているのですが・・・
もし処分する際は鞘は贋作と必ず明記する事をこの場で御約束したいと思います。
**最後に模造(贋作)と実物九五式軍刀の柄部の比較画像は掲載しませんのであしからず。**
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2016年07月18日
日本軍 実物 九〇式鉄帽 小号 (個人業者Fさま再塗装)
という事で時間のある内にブログの記事を書いている水呑み百姓です。
嗚呼・・・明日からまた仕事ですね・・・(鬱
さてさて今回は久し振りに日本軍実物装備を紹介したいと思います。
という事で早速画像をば。
こちらは日本軍 実物 九〇式鉄帽 小号 になります。
言わずとも知れた日本軍を代表する鉄帽(ヘルメット)ですね。
九〇式鉄帽は実物品は中田商店製の再生品を持っていたのですが
友人に譲ってしまい実物九〇式は最近まで手元にありませんでした(汗
最近になってようやく実物九〇式を再度購入出来、
やはり実物故、塗装剥げと錆がありどうしようか悩んでいたのですが・・・
各種略帽、防暑帽を製作販売しておられる個人業者Fさまに相談した所、
再塗装をして頂ける事になりました・・・!
複製編上靴への鋲打ち加工もして下さった事もあり本当に頼りになります・・・!
こちらがFさまに再塗装をお願いする前の状態の鉄帽の画像。
錆が多く前部の星章が欠品しているのが分かります。
鉄帽の上下からの全体画像。
鉄帽の頭頂付近には通気孔が4つちゃんとあるのが分かりますね。
表面は錆や汚れが酷く塗装が残っていませんでしたが
裏側(内装側)は当時の塗装が大分残っております。
という事でFさまに再塗装をして頂いた状態の鉄帽の画像になります。
見間違えるようになりました・・・!
塗装面のズーム画像。
色合いは渋いくすみのある茶色といった感じでしょうか。
軽く錆を落として頂き、塗装して頂いております。
再塗装後の鉄帽の前後画像。
素晴らしい色合いです!
複製品には無い独特の筋痕も再現されております。
両側面の画像。
フラッシュ、ノンフラッシュで撮影してみると印象が変わって見えますね。
やはり野外で軍装して撮影してみると立派に栄える事でしょう・・・!
星章は残念ながら欠品していたので海外製の複製品の星章を取り付けています。
ですがちゃんと星章は別塗り仕上げとなっております。
鉄帽本体と星章の刷毛目のラインが違うのも再現されております。
内装(ライナー)用のピン類は1つを除いて生きていましたので
実物のままで御座います。
通気孔部の画像。
錆や汚れなどで判別し難かった頭頂部の通気孔は此処まではっきり見て取れるようになりました。
鉄帽の上下から見た全体画像。
鉄帽の頭頂部の画像。
画像では少々分かり難いですが鉄帽の頭頂部は尖った(突き出た)作りになっております。
再塗装されたおかげではっきり分かるようになりました。
複製品でもこの作りは再現されている物が多いですね。
続いては内装部の画像。
小号を示す『小』の文字が書かれています。
内装部は塗装剥げが少なく当時の塗装がまだ残っております。
ですがやはり錆が見られます。
顎紐&ライナー留め用ピン部の画像。
このピンは錆ていますが破損はなく実用可能です。
これら内装用金具類は当時も未塗装だったらしく自然と錆ていく物のようですね。
顎紐&ライナー留めピンの後部の画像。
最後部のピンには顎紐を通す為の布製ループが残っています。
さて最後に複製品と並べてみたいと思います。
中田商店製の複製九〇式鉄帽になります。
鉄帽の前後からの全体画像。
右が以前紹介した中田商店製の複製九〇式鉄帽。
左が今回ご紹介するFさま再塗装の実物九〇式鉄帽です。
星章の位置に差異がありますね・・・
複製星章を付けておりますが実物でも位置は差異があったのでしょうか。
側面からの画像。
右が以前紹介した中田商店製の複製九〇式鉄帽。
左が今回ご紹介するFさま再塗装の実物九〇式鉄帽です。
上部からの画像。
右が以前紹介した中田商店製の複製九〇式鉄帽。
左が今回ご紹介するFさま再塗装の実物九〇式鉄帽です。
頭頂部の尖り、色合いなど違いはありますが
九〇式の特徴はどちらも備えています。
さて以上で日本軍 実物 九〇式鉄帽 小号 (個人業者Fさま再塗装)の紹介になります、
やっとまた実物九〇式鉄帽を買い直す事が出来ました・・・!
しかも今回はFさまに再塗装して頂いたおかげで実用出来る恥ずかしくない品になりました!
(私は野外で着装する際は複製品が殆どですが・・・)
今回もFさまには多大な御迷惑をお掛けしました。
おかげで素晴らしい鉄帽に変身しました!これから大切にしていきたいと思います!
本当に有難う御座いました!!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ