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Posted by ミリタリーブログ at

2016年10月01日

篠原工房製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢

皆さんおはこんばんちは!

8月以来、日本軍装備品は紹介しておりませんでしたが
今回久し振りに紹介したいと思います。

そして紹介するのは久し振りにあの業者さまの品になります!
という事でいつも通り画像をば。

こちらは篠原工房製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢になります。

篠原工房さま精巧かつ老舗的な業者さまとして有名ですね。

日本陸海軍の装備品を数多く手掛けられており当ブログでも何度か紹介させて頂きました。
今回念願だった昭和十二年制雑嚢を入手する事が出来ましたので紹介させて頂きます。

昭和十二年制大正三年制、昭和七年制に続いて制式化された雑嚢
皆さんに馴染み深いの紐式昭和十五年制より前の年式になります。

昭和七年制も入手出来ましたので追々御紹介できたらと思っております。)

まずは生地ズーム画像

生地黄色分の強くない茶褐雲斎帆布生地となっております。
篠原さまはこの生地の染色に苦労されたそうで色合いも生地も抜群で御座います。



十二年制雑嚢開いた状態の画像。

画像を見て分かるようにこの雑嚢にはいくつか特徴が御座います。



本体部をさらにズームした画像。

十五年制作りが異なるのが分かると思います。



 

金属施錠(バックル)部の画像。

以前御紹介した海外製海軍雑嚢でも見られた作りですが
十二年制では革や布蓋留めをせず画像のような金具施錠を行います。
この構造は昭和七年制から採用された物のようですね。

金具はしっかりカシメ打ちされ固定されており堅牢です。
朱色に近い色合いで塗装されております。



蓋留め用紐先端部の画像。

蓋留め紐先端金具が備わっておりこちらもカシメ打ちされております。
こちらの金具塗装されております。

紐質柔らか過ぎる事はなく程良い硬さがあります。



こちらはにあるの蓋留め紐縫製の画像。

×の組み合わせの縫製で勿論しっかりと縫い付けられております。





バックル通し固定した画像。

固定方法は至極簡単で以前複製海軍雑嚢で紹介しました通り
任意の長さへ通し固定位置を決めてバックルのギザ面にする形で倒します

この固定法は何度も繰り返すと紐の生地傷める可能性があり、
また貴重な金属を使う為、この仕様は十五年制以降では見られなくなります。

ですが支那事変期においてはこの型の雑嚢が多く使用されており
基本装備でありながら中々入手出来ないアイテムでした。
製品化して下さっている篠原さまに本当に感謝です・・・!



雑嚢の中仕切り留め部の画像。

中央上部にある中仕切り留めで行います。
金属施錠(バックル)革生地ではなく以降に見られる紐式になっております。



続いては雑嚢内部の画像。

他の雑嚢同様に仕切りがあり前部広く後部は狭く小さく作られております。



雑嚢後部にある負い紐中仕切り留め紐接合部の画像。

この部分は特に堅牢に製作されており縫製によって硬く芯のような生地になっているのも特徴です。



検定印部の画像。

昭和12年製本廠検定
篠原製を示す篠原印篠原納が押されております。

さすが篠原さまの製品です。勿論当然検印再現されております。



中仕切り留め紐縫製部の画像。

独特の縫製をしております。こちらも再現されております。



雑嚢後部の画像。





腰吊り用フック金具の画像。

打たれておりフック金具は勿論塗装が施されております。



負い紐(釣紐)の縫製部の画像。

二重に近い形の縫製端に多いのは中仕切りを含んだ生地のためです。
この特徴のある縫製も余すことなく再現されております。



こちらは雑嚢の負い紐部の画像。



負い紐の生地のズーム画像。

柔らか過ぎず硬過ぎない生地で破損などは一切御座いません。
負紐重要な部分ですの実用性が高いのは本当に有難いですね。



 

負い紐の調整用金具
の画像。

金具塗装が施されており細部も丹念に仕上げられております。





此処からは実際の装備例の写真を。

支那事変(日中戦争)発生期から多く見られ、
カシメ打ちされたから昭和七年制もしくは十二年制である事分かります。
比較的容易に判別できると思います。

ただ十二年制という事から初期はやはり七年制雑嚢も多かったのではないでしょうか。



さて以上で篠原工房製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢の紹介になります。

ようやく念願の陸軍の金属施錠(バックル)型雑嚢を入手する事が出来ました!
昭五式といった大陸での軍装を再現するにはまさに最適、うってつけでしょう。

篠原工房さまの製品はやはりそつがなく流石・・・!と感服致します。
この陸軍の金属施錠(バックル)型雑嚢複製品は私の知る限りでは篠原さま製が唯一ではないでしょうか?
それだけ貴重で素晴らしい製品だと私は思います。

七年型も入手出来ましたのでいずれ御紹介できたらと思っております。

さて今回は以上になります。

ではでは~

ノシ


    

Posted by アンチョビことチビ at 09:44Comments(2)・日本軍 複製レプリカ 装備