2017年01月03日
個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢
皆さんおはこんばんちは。
本年も宜しくお願い致します!
さてさて2017年最初の記事を投稿したいと思います。
まずは今年もいつも通り画像から!
こちらは個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢になります。
先月(もう去年ですね)に怒涛の如く登場したSさま製の金属施錠型の雑嚢ですが
昭和七年型に続いて昭和十二年型を紹介させて頂きます。
金属施錠型の雑嚢がの複製品は数が少ないので七年型と十二年型を合わせて
購入させて頂きました。
ちなみに当ブログで紹介しましたSさま製雑嚢の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e592699.html (Sさま製 陸軍 昭和十二年制定雑嚢・改)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e622557.html (Sさま製 陸軍 大正三年制定雑嚢)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e751491.html (Sさま製 陸軍 昭和十五年制定雑嚢)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e820120.html (Sさま製 陸軍 昭和七制定雑嚢)
十二年型雑嚢の生地のズーム画像。
もはや説明する必要はないかと思います。
硬質で色ムラの無い良質な茶褐色帆布生地製が使用されております。
これはSさま製の十五年型、七年型、大正三年型と同様の生地が使用されており
実用面でも定評のある生地で御座います。
雑嚢の蓋部の画像。
蓋部の形状の独特な形状も12年型でも余すことなく再現されております。
蓋の形も雑嚢の印象に大きく係わる部分ですので極めて重要です。
雑嚢の下部の画像。
画像では見えないのですが雑嚢本体下部には生地の継ぎ目があり
この作りは7年型とは異なっております。
雑嚢本体の両側面部の画像。
12年型では7年型とは異なり本体を畳む為の爪と丸型金具は省略されております。
以降の15年型でも同じく省略され続け姿を消します。
私は好きな作りだったのですが大量生産するのには複雑で不向きだったのかと思います。
蓋を開けた状態の雑嚢の画像。
以前の七年型と比べると差異があるのが分かりますね。
蓋の裏側部、雑嚢本体部の画像。
7年型では金属施錠が3箇所でしたが
12年型では蓋留めの左右の2箇所は金属施錠、中仕切り留めのは布紐式に変化しております。
少し簡素になった・・・といった印象ですが後の15年型への移り変わりを見ると
中仕切り留めだけでなく蓋留めも布紐式に変わっても資源面だけでなく実用面でも何ら問題なかったのでしょう。
ただ私はこの金属施錠型の方が好きですね・・・!
蓋留め用紐の先端金具とバックル金具の画像。
Sさま渾身の施錠金具です・・・!これが秀逸なのですよ・・・!
既存の金具を使わず一から製作された金具です。
7年型でも記載させて頂きましたが実物同様の鉄製で再現されております。
下地処理したうえでの焼付塗装を施しており時間も掛かっている品で御座います。
また・・・実は金具の形状にも秘密があり。。。実物特有の加工も施されております。
これは購入されて確認してみて下さい!
蓋留め紐を金具に通した画像。
蓋留め紐は7年型と同様に厚みのある物です。
そしてこの蓋留め紐も実物を基に一から製作された品で
手に持っただけでもこの紐が価値ある逸品である事が分かると思います。
Sさま尽力の賜物で御座います。
バックル金具のある箇所の裏面(内装部)の画像。
やはり12年型でも丁寧に作られた当て布と金具を挟む形でカシメ打ちされております。
表から見えなく隠れる箇所でも省略される事はありません。
こちらは雑嚢の中仕切り留め部の画像。
中央上部の中仕切り留めは紐で行います。
12年型以降に見られる以降に見られる布紐式になっております。
続いては雑嚢内部の画像。
他の雑嚢同様に仕切りがあり前部は広く後部は狭く小さく作られております。
内部にある蓋と本体の接合部の縫製の画像。
この箇所の縫製も7年型から継承されているようですね。
六列の縫い目はいかにも堅牢そうで御座います。
検定印部の画像。
製造年は昭和12年製で本廠検定。
Sさま製を示す納入印が御座います。
12年制定雑嚢ですのでやはりそれに合わせた製造年となっております。
製造年は使い回す事なくちゃんと変化しているのは嬉しい限りですね。
続いては雑嚢後部の画像になります。
一見すると何も変わらないように見えますが・・・
7年型と比べると変化している部分が御座います。
腰吊り用のフック金具の画像。
この部分は7年型、大正雑嚢と同様の作りのようですね。
ですので勿論鋲と座金はSさまが新規に製造された銅製の物で御座います。
こちらは肩紐(負い紐)の本体との接合部の画像。
この接合部の縫製は7年型には見られない特徴のある物になっております。
端には丸型金具は無く12年型で省略されるようになるのですが
肩紐の接合部の縫製は二重四角?に×に似た頑丈な物に変化しております。
中仕切りの縫製もあるのですが全体的に堅牢に縫われており雑嚢本体の負荷を考慮しての対策でしょうか。
12年型は簡素化するだけでなくこうした改善も見られる雑嚢ですね。
Sさまはこうした特徴も余すことなく再現されておられます。
続いては雑嚢の負い紐部の画像になります。
肩紐の生地のズーム画像。
7年型や大正、そして15年型と使用されて定評のあるSさまの肩紐です。
もはや説明の必要は御座いませんね・・・!(笑
こちらも一から製作された専用生地で御座います。既に皆さん御存知かと思います。
この12年型でも現代人向けに少し長めに製作されております。
肩紐(負紐)の各金具の画像。
肩紐の金具も塗装が施されております。
本体の金属施錠同様に赤茶色に似た素晴らしい色合いで御座います。
肩紐生地だけでなく金具の色合いも良いのでとても趣のある外観です。
全くチープさを感じさせません・・・!
それでは続いて以前紹介した同じくSさま製の7年型雑嚢と比べてみたいと思います。
右は以前紹介しましたSさま製複製昭和七年型雑嚢。
左が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
右の七年型は両端のホック(爪)を掛けている状態です。
生地は同質ですが細部を見ると差異があるのが分かりますね。
蓋を開いた状態の画像。
右は以前紹介しましたSさま製複製昭和七年型雑嚢。
左が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
こちらも右の七年型は両端のホック(爪)を掛けている状態です。
中央の中仕切り紐の仕様が異なりますが雑嚢本体下部の繋ぎ目の有無
さらには雑嚢全体の大きさも違うように見えますね。
こちらは同じくSさま製の昭和十五年型と比べてみた画像。
左は以前紹介しましたSさま製複製昭和十五年型雑嚢。
右が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
あくまで蓋を開いた状態のみですが・・・違いは金属施錠の仕様ぐらいですね。
最後に手持ちのSさま製の3種類の昭和期雑嚢を並べてみた画像。
右は以前紹介しましたSさま製複製昭和七年型雑嚢。
中央が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
そして左は以前紹介したSさま製複製昭和十五年型雑嚢。
12年型は7年型と比べると金属施錠などは共通しておりますが
生地の継ぎ目や肩紐との接合部の縫製と違いも多く見られましたね。
いずれも複製品とはいえ7年型、12年型、15年型と異なる年式の雑嚢を見比べて
初めて知る事が出来た部分も多いです。
さて以上で個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢の紹介になります。
7年型に続いて12年型を今回紹介させて頂きました。
これでSさま製の雑嚢は大正、7年型、12年型、12年型改、15年型と合計5種類の雑嚢を揃える事が出来ました!
予算さえ許せば・・・7年型をもう1つ予備で購入したい気分ですが・・・この時期出費が嵩んでいるの自重します(泣
昭五式軍衣袴にはやはりこの雑嚢ですね!もう妥協する必要はありません。
この金属施錠型雑嚢の入手は皆さんの軍装をさらに高い位置へ飛躍させる事間違いないと思います。
それだけこの雑嚢は希少で価値のある品です。もっと認知されて欲しい雑嚢です。
さて今回は以上になります。
でjはでは~
ノシ
。
本年も宜しくお願い致します!
さてさて2017年最初の記事を投稿したいと思います。
まずは今年もいつも通り画像から!
こちらは個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢になります。
先月(もう去年ですね)に怒涛の如く登場したSさま製の金属施錠型の雑嚢ですが
昭和七年型に続いて昭和十二年型を紹介させて頂きます。
金属施錠型の雑嚢がの複製品は数が少ないので七年型と十二年型を合わせて
購入させて頂きました。
ちなみに当ブログで紹介しましたSさま製雑嚢の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e592699.html (Sさま製 陸軍 昭和十二年制定雑嚢・改)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e622557.html (Sさま製 陸軍 大正三年制定雑嚢)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e751491.html (Sさま製 陸軍 昭和十五年制定雑嚢)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e820120.html (Sさま製 陸軍 昭和七制定雑嚢)
十二年型雑嚢の生地のズーム画像。
もはや説明する必要はないかと思います。
硬質で色ムラの無い良質な茶褐色帆布生地製が使用されております。
これはSさま製の十五年型、七年型、大正三年型と同様の生地が使用されており
実用面でも定評のある生地で御座います。
雑嚢の蓋部の画像。
蓋部の形状の独特な形状も12年型でも余すことなく再現されております。
蓋の形も雑嚢の印象に大きく係わる部分ですので極めて重要です。
雑嚢の下部の画像。
画像では見えないのですが雑嚢本体下部には生地の継ぎ目があり
この作りは7年型とは異なっております。
雑嚢本体の両側面部の画像。
12年型では7年型とは異なり本体を畳む為の爪と丸型金具は省略されております。
以降の15年型でも同じく省略され続け姿を消します。
私は好きな作りだったのですが大量生産するのには複雑で不向きだったのかと思います。
蓋を開けた状態の雑嚢の画像。
以前の七年型と比べると差異があるのが分かりますね。
蓋の裏側部、雑嚢本体部の画像。
7年型では金属施錠が3箇所でしたが
12年型では蓋留めの左右の2箇所は金属施錠、中仕切り留めのは布紐式に変化しております。
少し簡素になった・・・といった印象ですが後の15年型への移り変わりを見ると
中仕切り留めだけでなく蓋留めも布紐式に変わっても資源面だけでなく実用面でも何ら問題なかったのでしょう。
ただ私はこの金属施錠型の方が好きですね・・・!
蓋留め用紐の先端金具とバックル金具の画像。
Sさま渾身の施錠金具です・・・!これが秀逸なのですよ・・・!
既存の金具を使わず一から製作された金具です。
7年型でも記載させて頂きましたが実物同様の鉄製で再現されております。
下地処理したうえでの焼付塗装を施しており時間も掛かっている品で御座います。
また・・・実は金具の形状にも秘密があり。。。実物特有の加工も施されております。
これは購入されて確認してみて下さい!
蓋留め紐を金具に通した画像。
蓋留め紐は7年型と同様に厚みのある物です。
そしてこの蓋留め紐も実物を基に一から製作された品で
手に持っただけでもこの紐が価値ある逸品である事が分かると思います。
Sさま尽力の賜物で御座います。
バックル金具のある箇所の裏面(内装部)の画像。
やはり12年型でも丁寧に作られた当て布と金具を挟む形でカシメ打ちされております。
表から見えなく隠れる箇所でも省略される事はありません。
こちらは雑嚢の中仕切り留め部の画像。
中央上部の中仕切り留めは紐で行います。
12年型以降に見られる以降に見られる布紐式になっております。
続いては雑嚢内部の画像。
他の雑嚢同様に仕切りがあり前部は広く後部は狭く小さく作られております。
内部にある蓋と本体の接合部の縫製の画像。
この箇所の縫製も7年型から継承されているようですね。
六列の縫い目はいかにも堅牢そうで御座います。
検定印部の画像。
製造年は昭和12年製で本廠検定。
Sさま製を示す納入印が御座います。
12年制定雑嚢ですのでやはりそれに合わせた製造年となっております。
製造年は使い回す事なくちゃんと変化しているのは嬉しい限りですね。
続いては雑嚢後部の画像になります。
一見すると何も変わらないように見えますが・・・
7年型と比べると変化している部分が御座います。
腰吊り用のフック金具の画像。
この部分は7年型、大正雑嚢と同様の作りのようですね。
ですので勿論鋲と座金はSさまが新規に製造された銅製の物で御座います。
こちらは肩紐(負い紐)の本体との接合部の画像。
この接合部の縫製は7年型には見られない特徴のある物になっております。
端には丸型金具は無く12年型で省略されるようになるのですが
肩紐の接合部の縫製は二重四角?に×に似た頑丈な物に変化しております。
中仕切りの縫製もあるのですが全体的に堅牢に縫われており雑嚢本体の負荷を考慮しての対策でしょうか。
12年型は簡素化するだけでなくこうした改善も見られる雑嚢ですね。
Sさまはこうした特徴も余すことなく再現されておられます。
続いては雑嚢の負い紐部の画像になります。
肩紐の生地のズーム画像。
7年型や大正、そして15年型と使用されて定評のあるSさまの肩紐です。
もはや説明の必要は御座いませんね・・・!(笑
こちらも一から製作された専用生地で御座います。既に皆さん御存知かと思います。
この12年型でも現代人向けに少し長めに製作されております。
肩紐(負紐)の各金具の画像。
肩紐の金具も塗装が施されております。
本体の金属施錠同様に赤茶色に似た素晴らしい色合いで御座います。
肩紐生地だけでなく金具の色合いも良いのでとても趣のある外観です。
全くチープさを感じさせません・・・!
それでは続いて以前紹介した同じくSさま製の7年型雑嚢と比べてみたいと思います。
右は以前紹介しましたSさま製複製昭和七年型雑嚢。
左が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
右の七年型は両端のホック(爪)を掛けている状態です。
生地は同質ですが細部を見ると差異があるのが分かりますね。
蓋を開いた状態の画像。
右は以前紹介しましたSさま製複製昭和七年型雑嚢。
左が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
こちらも右の七年型は両端のホック(爪)を掛けている状態です。
中央の中仕切り紐の仕様が異なりますが雑嚢本体下部の繋ぎ目の有無
さらには雑嚢全体の大きさも違うように見えますね。
こちらは同じくSさま製の昭和十五年型と比べてみた画像。
左は以前紹介しましたSさま製複製昭和十五年型雑嚢。
右が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
あくまで蓋を開いた状態のみですが・・・違いは金属施錠の仕様ぐらいですね。
最後に手持ちのSさま製の3種類の昭和期雑嚢を並べてみた画像。
右は以前紹介しましたSさま製複製昭和七年型雑嚢。
中央が今回ご紹介します同じくSさま製複製昭和十二年型雑嚢になります。
そして左は以前紹介したSさま製複製昭和十五年型雑嚢。
12年型は7年型と比べると金属施錠などは共通しておりますが
生地の継ぎ目や肩紐との接合部の縫製と違いも多く見られましたね。
いずれも複製品とはいえ7年型、12年型、15年型と異なる年式の雑嚢を見比べて
初めて知る事が出来た部分も多いです。
さて以上で個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十二年制定雑嚢の紹介になります。
7年型に続いて12年型を今回紹介させて頂きました。
これでSさま製の雑嚢は大正、7年型、12年型、12年型改、15年型と合計5種類の雑嚢を揃える事が出来ました!
予算さえ許せば・・・7年型をもう1つ予備で購入したい気分ですが・・・この時期出費が嵩んでいるの自重します(泣
昭五式軍衣袴にはやはりこの雑嚢ですね!もう妥協する必要はありません。
この金属施錠型雑嚢の入手は皆さんの軍装をさらに高い位置へ飛躍させる事間違いないと思います。
それだけこの雑嚢は希少で価値のある品です。もっと認知されて欲しい雑嚢です。
さて今回は以上になります。
でjはでは~
ノシ
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