2011年01月14日

旧日本陸軍 略帽&帽垂れ

日本軍装備をするに当たり、特徴的で必須なヘッドギアは・・・・

略帽(戦闘帽)以外にないと思いますね!

映画やドラマは勿論のこと、戦時中の資料私や皆さんの祖父の従軍中の古写真においても必ずといってよいほど
兵隊さんは
略帽をかぶっていると思います。

それだけこの
略帽旧日本軍において重要な装備です!

略帽(戦帽)
昭和13年にこれまでの軍帽に代わって正式に採用化され、
終戦まで生産され全ての兵士に支給されました。

ここからは少し実物の話になりますが・・・
略帽戦争の長期化とともに、軍衣袴と同様に
生地の色、作りが変貌しています

そして材質も作りも悪化していきます

それを踏まえながら略帽をご紹介していきたいと思います。

さてそれでは所持している略帽の写真をば
 



この2つになります。この略帽は勿論レプリカです。
しかしながら2つとも大きな特徴を持っているのです。

両者を比較して分かりますのは、まず通気孔が3つなのが共通ということですね。
そして生地色顎紐が違うというのがお分かりだと思います。

まずカーキ色顎紐が黒色のものはPKミリタリア製です。
そしてオリーブドライ色(OD)に近い色顎紐が茶色なのが中田商店製です。

いずれも精巧なメーカーとして有名ですね。

さて実物の話ですが、
略帽通気孔3つは正式に採用され生産された当初から3つなのが通常でした。(試作品な除く)
この通気孔手縫いで縫われていましたが、その後ミシン縫いのものが多くなっていきます。
戦争末期には作業工程の簡略化から通気孔はハトメ止めになり、
最末期においては通気孔すら無くなることになります。

ですので略帽の通気孔3つのものが戦争全期間を通しての生産が多いので、
レプリカを買われるときはよく注視しましょう。

もしかしたら実物粗悪なレプリカに会うことがあるかも!?

次に生地の色です。
PKミリタリアの物はカーキ中田商店の物はODですが、
生地の色によって年代が変わってくるのは最初に申し上げましたが
それではこの2つはいつの年代のものになるのでしょうか?

カーキのPKミリタリア製は日中戦争中の詰襟冬用軍衣(昭五式)や初期の黄色の強い冬用九八式軍衣
生地の色とピッタリ合うかと思います。つまり年代でいうと1937年~1940年頃でしょうか。
太平洋戦争より以前の大陸戦線などに相応しいかと思います。
(勿論、それ以降も使用され続けたので太平洋戦争期のその後の大陸の装備にもピッタリかと)

OD色の中田製太平洋戦争中の1941年~の装備としてピッタリかと思います。
これは緑色の強い略帽ですので冬用軍衣と合わせるのは難しそうですね。
ですのでこれは南方など東南アジアなどが舞台の軍装に良いのではないかと思います。

この他にもレプリカ略帽の色には茶色の強い色のものなどございます。
それですと1941年以降の大陸、太平洋戦線の兵士の軍装として
冬服と合わせるにはもってこいかと思います。

サバゲで実物の冬用軍衣を着てゲームされる方はあまりいないと思いますが、
もし実物と合わせて略帽を被られるのなら服の色に合わせてチョイスすることをお勧めします。


 
さて次は顎紐です。
顎紐は最初期を除いて革製の物が多いですね。
画像のレプリカの2つの顎紐が違うのは一目瞭然ですね。

実物の略帽での顎紐ですが、革製の顎紐は当初、牛革製の物だったのですが、
やはり物資の欠乏により1941年以降ぐらいから豚革の顎紐に取って代わられます。

画像左の黒色革に金具のバックルタイプは初期の頃に多かった作りですが、
右側茶革に革バックルタイプの両方ともに末期まで作られるようになります。

個人的私見ですが、太平洋戦争以後は右側の茶革に革バックルタイプの略帽の方が、
多いような気がします・・・?


続いて内装です。
左側のPKミリタリア製検定印もなく、周囲の縁の汗どめはゴムのような?革のような素材です。
最近のロッドの物は検定印があるそうです。)
これは価格を少しでも抑えるためなのか?それとも忠実に実物を再現しているのか分かりません。

ですが内装はともかく生地の素材の良さ、形とサイズのバリエーションの良さと多さは素晴らしいです。
しかもお値段はさほど高くはありません。私が気に入っている略帽です。

続いて右側の中田製
これはイベントで格安で購入した中古ですが、こちらもとても気に入っています。
内装の縁はが貼られています。これは実物どおりですね。
複製のという文字が打っていますね。検定印もあり、中田の略帽実物生地を使用しているので
実物と間違うことが多いようです。そのためのマークでしょう。

しかしこの略帽、実物生地なのかよく分からないのが正直なところですw
かなり表面はやつれていますが、これは前の持ち主さまが使用頻度が多かったからでしょうかね?

さてさてお次は


後ろ部分です。
後ろの締め紐穴の位置、そして紐の種類が違いますね。
 左のPKミリタリア製の物はちゃんと平紐を再現しています。
右の中田製丸紐ですが、やはり末期を除いて平紐の方が正解なのでしょうかね・・・?
中田の物は帽垂れや締め紐穴に通しやすくするため丸紐を使っているように思えますが・・・

う~ん・・・まぁいっか!w

 

最後に帽垂れを付けた画像をば。
皆さんが想像する日本兵というのはまさにこれを付けた姿かと思います。
装着方法は、略帽に縫い付けられている糸の間に帽垂れの金具をそこに入れるだけです。
そして帽垂れのハトメに締め紐を通して結びます。

当たり前ではありますが、南方だけでなく大陸の夏にも多様されました。
勿論太平洋戦争以前からです。

これで略帽のご紹介は終わります。
実物の兵用略帽羅紗製(ウール)が基本ですが、戦争が続くにつれ、麻綿の混紡生地になり、
最後には綿製になってしまします。

戦争とはやはり合理化と節約が常識ですが、ここまで悪化してくると虚しくなります・・・

皆さん・・・・

よくぞここまで戦ってくれました!!と先人達に感謝しましょう!
そして忘れないように!!





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この記事へのコメント
はじめまして。
帽ダレ・・・から たどり着きました。(笑
先日、炎天下に於ける、このスタイルの有用性を実感しました。

http://ameblo.jp/ryushi-s/entry-10956062597.html

勝手なお願いですが
帽垂れ付き略帽の画像と共にリンク貼らせて頂きます。

万一、不都合等ございましたら、即時対処致しますので
その節はご面倒でもお知らせ下さいませ。
Posted by 齋藤電鉄ryu at 2011年07月18日 13:53
はじめまして! 齋藤電鉄ryuさま!!

わざわざ画像リンクのご連絡ありがとうございます。
私のブログの汚い画像で宜しければ・・・!!(笑)

もし他にもご要望がございましたら、画像の方、掲載させて頂きますよ~
何なりと言って下さいませ!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年07月18日 14:10
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