2011年01月15日

旧ユーゴスラビア連邦/セルビア軍 M93迷彩ジャケット

旧ユーゴスラビア連邦軍から現セルビア軍にかけて採用された迷彩服があります。
それがM89型M93型です。
この記号からいってM89型1989年に、M93型1993年に採用されたものかと思います。

どちらも独特の迷彩柄と色が特徴で、ユーゴ又はセルビアを代表する迷彩服です。

M93型内戦初期には見掛けることがなくコソボ紛争期から軍の着用が見られるようになります

ここではM93型迷彩ジャケットをご紹介致します。
まずは画像をご覧ください。


 

こちらがM93迷彩ジャケットです。
色がまるで違いますが、名前は2つとも同じM93ジャケットであります。



 

ジャケットの後ろ側です。
ちなみにサイズはSサイズLサイズです。
決してサイズによって色が変わってくるということではなく、製造された年代によって迷彩の色も
作りも異なってくる
のです。
の緑の強いのが2003年製の薄い色のが1997年製です。

それでは1つずつ見ていきたいと思います。

 

こちらは1997年製のLサイズM93ジャケットです。
以前の迷彩服であるM89型やそれ以前の単色戦闘服と同じである
ジッパー型胸ポケットを受け継いでいます。
右には胸に階級章を取り付ける為ベルクロが縫い付けられています。

さらに
 

ジャケットの両脇には兵用ベルトを通すためかベルトループが縫い付けられています。
ボタンで調整が出来ます。

以上、これが1997年製のM93ジャケットです。
続いては

2003年製のSサイズのM93ジャケットです。
上の97年製と比べて作りが違うのがお気づきかと思います。

今まで伝統であったジッパー型胸ポケットが無くなり、普通の貼り付け型ポケットに変更されています。
さらに肩に近い左腕に小さなポケットまで追加されています。
ですが上で紹介したベルトループは無くなっています

M93型ジャケットは1993年から採用されたとすると、
それは内戦期であり、ユーゴ連邦及びセルビアにとってはまさに激動期であり
戦争中に他なりません。

セルビア/ユーゴ軍は96年から99年までのコソボ紛争で今まで以上に国際世論の批判を浴び、
NATOの介入まで許し、本土が空爆晒され、結果コソボより撤退を余儀なくされます。
そしてコソボからアルバニア難民が戻ってきたと同時にセルビア難民がコソボから退去することになります。


コソボ紛争で撃墜したステルスのコクピットを見るセルビア軍将官

こうした敗戦はセルビアを変えたと考えてよいのではないでしょうか?
反省ということではなく、教訓になったと。

以後、セルビアはクロアチアと同様、EU入りを積極的に目指し
かたや軍においては西側兵器を積極的に取り入れ、盛んに交流をしています。

こうした軍隊に抜本的改革があった中で上のようなM93ジャケットが変貌した・・・
と考えるのは考えすぎでしょうか・・・?

たかが迷彩の色やポケットの追加などですが・・・・

現に現用セルビア軍の進歩は目覚ましいものがあります
既にM93に代わる迷彩服も代替されつつあります。

こうした歴史の中で装備も進化していくんですね!
装備品もまさに歴史の証人だと思いませんか?w

以上M93ジャケットでした!
 





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