2011年06月20日
中田製 日本陸軍 兵用冬襦袢
今日は臨休で久しぶりに休みでした。
さてさてそんなことはさて置いて、久しぶりに中田製の商品をご紹介致します。
少々季節外れではありますが日本陸軍 兵用冬襦袢です。
まずは画像を
こちらが中田製の兵用冬襦袢です。
察しの通り、この襦袢は基本的に軍衣の下に着用するシャツです。
中田商店では薄グリーンと白の2種類がありますが、画像の物は薄グリーンの物です。
(中田では薄グリーンと記載されていますがカーキに近いかも?)
まぁいつも通り洗濯なりすれば色落ちするんでしょうが・・・w
ちなみに寅さんで有名な渥美 清氏出演の映画「拝啓 天皇陛下様」では
(個人的な題名と週刊現代に掲載されたというのが気に入りませんが・・・)
入営後の兵営生活(訓練)などのシーンでは白と薄グリーンと色の混在した襦袢姿の兵士たちが映っています。
支給される襦袢の色は統一されてなかったのか否かがとても気になりますね。
冬襦袢の前と後ろ。
この襦袢の特徴である1つボタン留めの立襟。(俗にヘンリーネックと呼ばれていますね)
この作りは夏襦袢も同じですね。
しかし立襟の四五式、改四五式、昭五式といった軍衣の下に
さらにこの立襟の襦袢を着用しては、さぞ首回りが窮屈だったことでしょう。
一見、服はロシアのギムナスチョルカのようにスモック式で前開きしないように見えますが、
ちゃんと普通のシャツ通りに開封します。
襦袢の内装。
広げた状態は一見カッターシャツと変わらないような形状をしてますね。
ちなみにこの中田製は検定印の類は打たれておりません。(実物はどうなのでしょうかね)
胸ポケットのアップ。
ポケットの蓋の形状は後の防暑襦袢と同じ長方形型です。
勿論夏襦袢も同様の形状です。
ポケット自体も貼り付け型となっています。
腕の袖部分。
袖にはボタンがありますが一個のみで調整が出来ません。
採用も古く、冬襦袢なので脇下に通気孔はありません。
この中田製襦袢のボタンは緑色で統一されています。
こちらも実物はどうなのか気になりますね。
この商品は冬襦袢なのですが、外見は全く夏襦袢と変わらないのですが、何処が違うのでしょうか?
それは恐らく此処と思います。
襦袢の内側がネル裏仕様になっており起毛しています。
また生地の厚さ自体も明らかに厚く、寒さを想定したものになっています。
この2点からやはり冬襦袢という季節を限定した襦袢に相応しいのかもしれません。
ですが暑ささえ我慢すれば夏襦袢の代用にも出来ると思いますよ。(相当暑いと思いますがw)
続いて夏襦袢に関連しての話ですが
このような立襟式の襦袢は太平洋戦争中の南方においては単体の上着として着用されることも多々ありました。
(以前紹介した祖父の従軍写真を見てもお分かりになると思います)
しかし襟のボタンを閉めた状態では窮屈の上、通気性が悪いのは当然ですので
上の画像のように立襟を折り曲げて着用していました。
折り曲げると普通の折襟式襦袢と変わらないように見えますが、前開きの作りや襟の形と長さなどで容易に見分けることが出来ます。
つまり南方装備としても十分着用できるのです。
勿論大陸でも同じことが言えます。
実際の着用例。
襟が明らかに短いのがお分かりになると思います。
襟を折り曲げて着用するとこのような感じになります。
(この画像では私は冬用襦袢を着用していますが、殆ど差異が無いと思います。)
さて・・・夏用襦袢。なんとしても手に入れなければ・・・・!
以上、中田製 日本陸軍 兵用冬襦袢でした~
はじめまして!名無し4等陸士さん!
これは・・・!初期の夏襦袢ですね・・!?
中田ベースとはいえ今まで中々無かった逸品ですね・・・!
素晴らしい・・・!!
一応中田製夏襦袢は入手済みではありますが・・・
要チェックさせて頂きます!
オークションにこのような品が出品されていましたので
お知らせいたします。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k139097370
おお!わざわざの画像アップロード本当にありがとございます!!
私のような稚拙な若輩者で宜しければ・・・・!
こちらこそ何卒宜しくお願い致します!
私の方も是非まつざきさまのブログの方、リンクさせて頂きます!
http://uproda55.2ch-library.com/011018KCA/gogo011018.png
パスは 2652 です。
P.S. もしよろしければ、私のブログに、アンチョビさんのブログのリンクを貼ってもかまわないでしょうか?
09年のカタログにそのよう記事があったとは・・・
惜しい限りです・・・!w
しかし、なるほど・・・
ということは昭和13年以降ということは昭五式から九八式に改変された陸軍服制中改正と同時期ということでしょうか・・・?
おお!?そうだったのですね!!
昭和13年以降に変わったとは・・・意外であります・・
この度も貴重はご情報をご教授頂いて本当にありがとうございます!
ということは・・・白の冬襦袢も是非揃えたくなりますね・・・!
いつも教わるばかりで恐縮であります・・
また勉強になりました!
ところで、白色と緑色の話なのですが、先ほど詳しい方に聞いたところ緑色は昭和13年以降に制定されたそうです。
ご参考までに。
おお!まつざきさんもご購入されましたか!w
私もどうにか購入出来た次第であります!
しかし、ついにとうとう本当に完売してしまったようですね・・・
中田に在庫について問い合わせしても、はっきりした返事がなかったので
当初焦りましたw
今日中田商店に行ったのですが、夏用襦袢一枚だけありましたので買ってきました^^
あそこは探せばいろいろ出てきますね。
な・・・なんと・・例のイベントは参加出来ない方向なのですか・・・
私も仕事の都合によっては不可能になるやも・・・
ううむぅ・・・
中田はもう直に店に通うしか希望の商品を手に入れないのでは・・と思えてなりませんw
遥か彼方関西在住の貧乏人には何とも悔しくも歯がゆい思いでなりませんw
「しょっちゅうチェックしてなきゃ買えないよ」って販売方針としか
思えないですねw
で、いつも見てるけど不必要なものばっかり買ってしまってお目当てのモノが倉庫から発掘された頃には資金がショートしているという・・・
年に何回かどっさり在庫がある時に一気買いするのが正解なんでしょうね。
だがしかし
でもでもですね。
もう買わなくてもいいことになっちゃいましたよ。
親父の七回忌と某太平洋戦争リエナクトが同じ日だなんて(ノД`)
野営用に手に入れた隠顕灯をお盆提灯代わりに使ってやる!!w
ほほぅ。結構良い物が入荷してますね!
軍帽に関しては将校用の方が何故か多く流通していますねぇ・・・
兵用は今や希少ですね。
ちなみに私の複製兵用軍帽はオクの精巧業者さんより購入致しました。
どーも表に出さずに細々と入荷更新してるみたいで、他にも複製鉄帽や軽機関銃工具嚢の再販もされていました。
通販組で製品が中田一択というのは確かに厳しいですよねー。
個人的には兵用軍帽も欲しいです……
イベントで2000円で投げ売りされてた中田軍帽を買って後から調べたら将校用でしたorz
本当ですね!いつの間に入荷していたのでしょうかw
夏襦袢は意外と需要?がありますの冬襦袢よりもすぐ売り切れしてまいそうですね・・・
(現に冬襦袢しか残ってませんしw)
そういえば北ベトナム関連の被服を製作販売されているとある業者さんが日本軍の夏襦袢の製作を予定していたそうなのですが、計画が凍結されたそうです。
う~ん・・・中田製1択なのは厳しい・・・!
私も欲しいところです。