2011年07月09日

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

さてさて今回は久しぶりに中田製以外の複製品をご紹介したいと思います。
それは・・・

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣


複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

それは昭五式防暑衣です。 
**訂正** さる御仁のご指摘により、当防暑衣は昭和13年制定防暑衣と判明致しました!!
ということは九八式防暑衣ということになるのでしょうか・・・・?

昭五式といえば立襟式冬&夏衣袴が有名ではありますが、
同じ昭五式という名称でも熱帯など酷暑地帯での着用を目的とした防暑衣もに存在致します。(単に制定された年の年号ではありますが)

そもそも防暑衣というカテゴリーの服は以前から存在し、
私の記憶が正しければ古くは台湾(亜熱帯&熱帯)統治の前後においても防暑衣は旧軍に装備されています。

さて話は戻って画像の防暑衣ですが・・・
以前に紹介した中田製防暑衣前のタイプ(旧型)と言っても差支えないと思います。(たぶん)

**訂正**
まず昭五式胸だけでなく腰部のポケット貼り付け型で、生地の色も異なるようです。
この画像の防暑衣を詳しく調べみたところ、昭和17年製まで確認致しましたので、
決して旧型という訳ではないようです。

ううむ・・・・!
しかし、そうなると九八式夏衣と殆ど外見の変わらない(脇下通気孔はありますが防暑衣はいつ頃制定されたものか気になります・・・



複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

この防暑衣複製ですが中田製ではありません
そもそも国内ではこの防暑衣を販売しているショップは恐らくないと思います。(私の知る限りでは)

素材は夏衣と同じ綿製です。
一見して、九八式夏衣や以前紹介した防暑衣何処が違うかお気づきですか・・・?

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

まず何より胸ポケット陸軍では珍しく貼り付け式となっております。

将校用被服では珍しくないのかもしれませんが、陸軍兵下士官用としては私は珍しいと思います。
**決して海軍第三種衣又は陸戦隊被服ではありませんので!!w

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

防暑衣の特徴開閉式通気孔脇下にあるのは変わりませんね。
そして勿論左脇下には剣吊りもあります。

しかしよく見ると通気孔のボタン金属製の物です。
複製なので実物はどうなのでしょうか?

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

一見して開襟式ですが・・・

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

勿論このように第一ボタンを締めれば襟を締める事が出来ます。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

以前に紹介した中田製防暑衣では襟のフックがありませんでしたが
この昭五式防暑衣ではフックがあります

フックの有無についてもこちらも実物の検証が必要なのかもしれませんね。。。。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

内装の画像。


複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

複製品なので内装には検定印がありません
しかし内ポケットなどはちゃんとあります。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

普通の袖。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

これも複製品のためか実物はどうなのか分かりかねますが、
防暑衣前閉じのボタン重さのある金属ボタンです。

これは冬衣用の物でしょうか。
正直、綿の生地に対して金属ボタンが重すぎて引っ張ればすぐにでもボタンが外れそうです。
これも検証が必要ですね。。。。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

さてこの防暑衣ですが、昭五式、四五式同様にこの防暑衣肩章を装備します

ですが、この複製品には肩章装着用のループ存在しません・・・・
何故だ・・・・
昭和13年以後の昭五式防暑衣を参考に製作したからでしょうか・・・?

**訂正**
この防暑衣昭五式とは違うようです
昭和13年制定で、外見は似ていますが昭五式の方は腰部ポケットが貼り付け式です。
生地の色も異なっています。

さて次に実際の昭五式防暑衣の着用の画像をば・・・

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

特徴的な貼り付け型胸ポケット折襟から、昭五式夏衣でないということがお分かりになると思います。
いずれも襟の兵科章装着していません

太平洋戦争開戦前の日中戦争のものです。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

 このようになります。(この複製品には肩章用ループはないので置いているだけですw)

**訂正**
この防暑衣昭五式を再現するのでしたら
生地の色を変え、腰部ポケット貼り付け型にする必要があります。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣

こちらも有名な写真ではありますが同防暑衣肩章は装備せず、襟に階級章(九八式襟章?)を装着しています。

こちらも日中戦争中のものです。

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

つまり、このような装着方法も出来ます。(画像の襟章は三式ですがw)

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

もうひとつ有名な写真でビルマ?で武装解除する終戦後の日本兵達の写真で
手前の銃剣を背負っている兵士が着用しているのは、この防暑衣であります。

つまり太平洋戦争間も長きに亘り着用されたということです。

**訂正**
昭五式はどうかは腰部を見ないと画像では判別出来ませんね!w

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 

つまり、このように階級章を装着し、南方用にも着用出来ます。

いずれにしても個人的には?あまりメジャーな被服ではありませんが、
私は特徴的な胸ポケットもあり、ファッショナブルな服と思います!w

ちなみにこの防暑衣は他の業者も製作されているそうですが、
そちらは肩章を装着出来るみたいですので少々気になりますね。(出来具合も気になりますがw)


以上、複製 日本陸軍 昭五式防暑衣でした~

複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣でした~!w




同じカテゴリー(・日本軍 複製レプリカ 装備)の記事画像
中田商店製 複製 日本海軍 スモールセコンド(スモセコ)腕時計 二重ケース仕様
海外製 複製 日本陸軍 九六式?防寒帽③ 綿製
PKミリタリア製 複製 日本軍 折り畳み式小刀(ナイフ)
海外製 贋作 日本陸軍 九五式軍刀③ 中期型  塗装&刀身組み込み済み
海外製 贋作 日本陸軍 九五式軍刀② 塗装&刀身組み込み済み
個人さま製作 複製 日本軍 九九式軽機関銃用 覆い(カバー) 合皮版
同じカテゴリー(・日本軍 複製レプリカ 装備)の記事
 中田商店製 複製 日本海軍 スモールセコンド(スモセコ)腕時計 二重ケース仕様 (2024-02-17 20:14)
 海外製 複製 日本陸軍 九六式?防寒帽③ 綿製 (2024-02-03 15:26)
 PKミリタリア製 複製 日本軍 折り畳み式小刀(ナイフ) (2023-12-30 21:25)
 海外製 贋作 日本陸軍 九五式軍刀③ 中期型 塗装&刀身組み込み済み (2023-08-12 18:21)
 海外製 贋作 日本陸軍 九五式軍刀② 塗装&刀身組み込み済み (2023-08-11 15:34)
 個人さま製作 複製 日本軍 九九式軽機関銃用 覆い(カバー) 合皮版 (2023-06-10 15:36)
Posted by アンチョビことチビ at 14:50│Comments(4)・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
>>Аникиевさま。

わざわざ私のような若輩者のブログにお越し頂いただけでなく
この度も貴重なご知識を教えて頂いて本当にありがとうございます!

胸が貼り付け型ではない防暑衣は17年制定だったのですね!
私の予想より後発だったのには少々驚きました・・・

しかし新旧共に防暑衣の制定年など何処を探しても記載されておりませんでしたので、
今回Аникиевさまからご教授頂きましたおかげで、私の稚拙な誤解がようやく解く事が出来ました!
本当に何とお礼を申し上げて良いか・・・!
この度は本当にありがとうございます!!

まだまだ誤記や誤った思い込みなど多いと存じますが
これからも精進して行きたい所存ですので、どうぞこれからも宜しくお願い致します!!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年07月11日 18:53
こんばんは

新型防暑衣(胸が貼り付けポケじゃないやつ)は17年制定です。
Posted by Аникиев at 2011年07月10日 22:24
>>ロリスキー・ペドーエフさん

そうですねぇ・・!しかし被服を1つ1つ細かく見たら
違いなど色々発見もあって面白いですよ!
(紹介するのは複製品ばかりですが・・・w)

おおぅ・・・肩幅が広いのですか…
肩幅が広いと、どうしても服選びが難しいですよね。

最近は複製品も海外製が多いですのでサイズも大きめなのが揃っておりますよ!
ただ、肩幅を基準に選んでしまうと1サイズ大きめのダボダボになってしまう可能性がありますが・・・
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年07月09日 22:54
日本軍の服はやっぱり日本人に馴染みのある外見で良いですねぇ~
私は肩幅が広くて実物、レプリカ共々着れませんが・・・
Posted by ロリスキー・ペドーエフロリスキー・ペドーエフ at 2011年07月09日 21:57
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。