2011年12月10日

実物?複製? 不詳 三十二式下士官軍刀 乙型


さてさて久しぶりに刀剣類をご紹介致したいと思います。

こちらは題名では実物か複製かどっちつかずになっておりますが・・・
早々に結論が出ますのであしからずw

ですが今だ確信は持てないのでカテゴリー実物に分類させてもらいます(一時的に)

ということで早速画像をば

今回ご紹介する???な物は・・・こちら



日本陸軍 三十二式下士官軍刀 乙型になります。

冒頭で申し上げました通り、実物複製かは定かではありません

とは言っても私個人と致しましては細部を調べてみてほぼ結論が出ているのですが・・・


ちなみに三二式下士官軍刀(サーベル)明治32年(1899年)に制式採用された物で(名前の通り)
長い期間使用され続けたサーベルです。

甲型、乙型の両者合わせると騎兵のみならず勿論歩兵などにも幅広く使用されました

ちなみに一般的には
甲型・・・騎兵用
乙型・・・歩兵&輜重兵用

と分類されるようです。
甲型、乙型とも細部の仕様も異なってきます

さて続いて画像をば



私の所有する三二式(詳細不詳)全長大体約96センチほどです。(大体ねw)

ちなみに私は日支事変以前の旧軍の下士官軍装もしてみたいと思いこの三二式下士官刀を購入致した次第です。
九五式軍刀一番大好きなのですが・・・やはり下士官軍装にもバリエーションというか幅を広げたいと感じたからです。

さて続いては細部をご紹介したいと思います。
実はここからが酷いというか残念なところなのです・・・



まずは三十二式の柄部分

こちらは右側面になります。

柄部の木部分一部欠けていますが他は何ら損傷などはありません。(外観部分は


  

三二式柄の左側面部

実はここの部分で複製ではないかと推測される箇所です。
購入する前より以前から何か違うな??と感じていたのですが・・・

駐爪(ストッパー)は勿論可動致しますが、駐爪の固定目釘のナット下ではなく
別位置にネジ穴を設けて駐爪固定されています

このような仕様の三十二式は私は見た事がありません

ですので実物か複製か定かではないのです。




柄の鉄素材箇所の上部のアップ。

日本刀とはまた違った魅力を感じますね。


 

三二式の駐爪部分のアップ。

ちなみに私はこの三二式乙型と書きましたが
駐爪の板バネの形状乙型にしては形がおかしい事が分かると思います。

甲型爪の板バネ先端になるにつれて幅が細くなっていくのですが
乙型その幅の縮小が緩く少々分厚い?形状なはずです。

まぁそもそもこの不詳の32式形状自体がおかしい?と思うのですが
如何せん謎です。




軍刀(サーベル)の 護拳(ガード)部分のアップ。

本来ならこの箇所各種工廠印が刻印されるのですが
これには存在しません

それどころか護拳(ガード)の形状と処理あまりに稚拙というか適当で薄い仕上げと形状になっております。

う~ん・・・結構酷いなぁ

ここでも改めて実物ではなく複製と認識できる箇所かと思います。


 

護拳(ガード)部分のアップ。

ここではさらに出来の酷さがお分かりになると思います。

薄くあまりに形の整っていない、ただ曲げただけのような形状ですね。


もはや私の知っている実物には大きくかけ離れ、複製としても酷い出来なレベルになってきてます。


 

護拳(ガード)後部と刀緒通し部分のアップ。

実物では乙型、甲型ともに護拳(ガード)は柄より分離分解できるのですが
これはなんと
溶接固定されています・・・(苦笑)

それだけでなく柄末部妙にデカイ頭をしたナットが組み込まれています。

ははは・・・としか言えないです


 

しかしちゃんと駐爪が固定されるのが何よりの救いです。

この部分は実用に問題ないですね。



しかしこの軍刀には切羽ございません

実物
では切羽はあまり意味を為さないようなのですが、一応革製の物が装着されているそうです。

これは存在しないというより、再現されてないと言ったほうが妥当かもしれません。



見れば見るほど粗雑な作りです・・・



 
続いては刀身の紹介。

とはいっても勿論刀身は切断されており、刃も付いていません

 

刀身には一応シリアルNo.打たれています


しかしながら刀身の刻印の類これだけです。
いやむしろこの軍刀においての刻印類これしかありません

これはどうみても・・・複せ(ry




さて続いてはの細部をご紹介致します。
 
 

には損傷などは無いようですね。


 

鞘の挿入口(口金)のアップ。

 





鞘の前部のアップ。

佩鐶も勿論再現されています。
しかし口金ですが実物では側面部にネジ穴があり取り外し出来鞘内部の木製入れ鞘取り出せるのですが

こいつは口金鞘と一体化されており入り鞘自体仕込まれていない(再現されていない)ようです。

確かに見えない部分ですが・・・やはりか・・・・といった印象です。



 
佩鐶のアップ。

まぁ問題ないように見えますが・・・


 

結構隙間があるんだね・・・・仕方ないね・・・

このまま吊っても大丈夫だろうか・・・?
まぁ刀身殆ど無いし重量はたかが知れているので大丈夫かと思います。




 


 
次に石突の画像。

実物では九五式と同様に製造工廠や年代によって形状が異なってくるそうなのですが・・・

こいつは果たして・・・?

また実物ではこの石突にもシリアルNo.が刻印されるのですが
先ほど書いたとおりこいつの刻印の類刀身にある1箇所のみです!!


大体の紹介はここまでです。


ここで少々脱線致しますが、
実はこの三十二式下士官軍刀、業者に委託して再仕上げをお願いした物なのです。
というのも購入して間もない状態は錆だらけでとても酷い深刻な状態だったからです。

再仕上げにあたって、色(染め)の指定錆は落としても錆以外の箇所は極力削ったりしないようにや
錆止めと強度のある被膜の両立など色々無理を言って仕上げてもらいました・・・

その分追加投資が必要でしたが・・・

また錆が相当浸食していたようで削っても中々落ちずオリジナルの状態を守るため処理にとても苦戦されたと伺いました・・・

この場を借りて業者さまにはお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました!


さてこの軍刀ですが既に分かってらっしゃる方がおられると思いますが
某ショップにて購入したものですw


ちなみに処理前の状態とまだ紹介していない細部も含めてご紹介したいと思います。






 

刀身固定用の末尾ナット?を外した状態

錆の色
であることがお分かりになると思います。




刀身を外した状態護拳(ガード)。
 
左の穴駐爪を通す穴です。

錆もさることながら、この穴の出来の悪さ・粗雑としか言いようがないと思います。


 

柄の目釘穴のアップ。


画像では分かりにくいのですが・・・
実は目釘と思っていたマイナスネジ両側から刀身を固定しておらず
ネジを接着剤ではめ込んでいるだけでした!
ヒュゥ~!!COOL!COOL!!COOL!!!

さすがにここでは苦笑いが起きましたが
さらにパンチが効いたのは・・・


 

刀身です!!

ブッ!何この細い茎は・・・・!!w

一応ケツ(茎尻)には柄末部と固定用のボルトがありますが・・・
細すぎます・・・・wこれでは刀身をポッキリ折れるための茎のようなものです。

たまげたなぁ・・・・



 

これはそもそも最初から切断刀身を組み込むために作られたのでしょうか・・・

いやぁ・・・ここまでの出来の集大成は凄いですね。(ある意味)



さて最後に・・・



手持ちのPK製九五式下士官刀と比較してみたいと思います。


 

いずれも魅力はそれぞれありますね。

 

長さですがやはりこの三十二式乙型?の方が長いですね。



 
両者とも出来は良くないかと思いますが、
それでもゲームでの使用には問題ないと思います。


 


さて以上で実物?複製? 不詳 三十二式下士官軍刀 乙型の紹介になります。

ここで最後に結論というか推測や捕捉なのですが・・・


Q:この三十二式下士官軍刀は一体何処製なのか実物か?複製か?  

  ―A:考えれるのはケースは4個です

      ①実物。甲型は終戦まで生産されたので実は甲型の最末期仕様?
      ②複製。ショップ製の模造品(国内もしくは海外)
      ③自作製。個人で製作された模造品の可能性も・・・?
      ④実物指揮刀ベース。指揮刀をベースに改造又は部品取りをして製作したもの

まぁ少々かぶる部分もありますが自分の考えでは以上かと。
私見ですが最も濃厚なのは無難にでしょうか。

ここで捕捉ですが・・・・とある方より御教授頂いたのですが・・・
国内で入って来ている複製実物を含めて三十二式下士官刀の中には
某国軍の戦後サーベルの物もあるそうです。

これは一見して三十二式クリソツなのですが(元々三十二式をベースにしているので当たり前
昨今では中華製の九五式下士官刀実物と偽って取引されたりと、まさに訴訟ものの事案も起きてますが
実物は実物、複製は複製で注意して下さいね・・・


あっちなみに今回ご紹介した私の三十二式下士官刀ですが、
比べるまでもないので御安心下さい!!(笑)


それでは今回はこの辺で~






同じカテゴリー(・日本軍 実物 装備)の記事画像
日本軍 実物 三十年式銃剣①
実物 日本陸軍 昭和十八年制 将校准士官用冬衣
日本軍 無可動実銃 三八式歩兵銃
実物? 日本陸軍 尉官襟章
日本軍 実物 九〇式鉄帽 大号 (篠原工房さま再塗装&内装)
日本海軍 実物 陶器製手榴弾
同じカテゴリー(・日本軍 実物 装備)の記事
 日本軍 実物 三十年式銃剣① (2017-12-16 12:56)
 実物 日本陸軍 昭和十八年制 将校准士官用冬衣 (2017-11-11 13:18)
 日本軍 無可動実銃 三八式歩兵銃 (2017-07-22 23:40)
 実物? 日本陸軍 尉官襟章 (2017-04-29 13:50)
 日本軍 実物 九〇式鉄帽 大号 (篠原工房さま再塗装&内装) (2017-03-18 19:57)
 日本海軍 実物 陶器製手榴弾 (2017-02-18 21:43)
Posted by アンチョビことチビ at 14:06│Comments(6)・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
こういうのは、良い所しか見ちゃいけない。

くれぐれも酷いなんて言っちゃだめですよ(笑
クールですよw
Posted by hiro at 2011年12月11日 00:13
逆にわかってしまえばオリジナル維持云々を気にせず今回のように改良できていいと思いますよ〜

PKミリタリア製は刀身部を差し替えた以外は中華製悪質偽物そのままみたいですから仕方ない部分もありますね

仮に実物に近いものにするとすれば金型でウン百万円するそうです
Posted by YAS at 2011年12月11日 14:53
ご訪問ありがとうございました。

自分の実家にも祖父の遺品等で何点か旧軍関係のモノがありましたが、建て替えの際に処分してしまったようで悔やまれます
Posted by ALFAALFA at 2011年12月11日 15:16
>>ALFAさん

いつも度々訪問させて頂いております!

ああ・・・ALFAさんの実家もそのような事がおありでしたか・・・
実に惜しまれます。。。勿体ない・・・
しかし祖父たちの世代からすれば現代の物の方が価値があると見えるのかもしれませんね。

とはいえ次の世代の方達のためにも貴重な品々を残して貰いたいです・・
形ある歴史ですからね・・・
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年12月12日 20:37
鞘のサビ落としや塗装はどこで頼まれましたか。
Posted by 田中 at 2015年05月08日 17:40
>>田中さん

こんばんわ!田中さん!

この贋作、もう1振りの実物ともに友人に依頼しました。
刀剣類や日本軍関連は専門ではないのですが
電動ステンの再塗装や贋作九五式の塗装もしてくれた方で御座います。
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2015年05月09日 01:18
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。