2012年01月21日

複製比較 個人業者製と海外製 昭五式冬軍衣袴

さてさて以前に記載しましたとおり、
個人業者さま製海外製昭五式冬軍衣袴を比較していきたいと思います。

ちなみに私の本年の収集する旧軍の方向性と致しましては日中戦争(日支事変)前期~中期ということになりました。
(どうでもいい話ですがw)

さてそんなことで画像をば





こちらが複製 昭五式冬軍衣 になります。

個人業者さま製昭五式冬軍衣。 以前紹介した記事はこちら http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e281541.html
海外製冬軍衣です。以前に紹介した記事はこちら http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e217502.html

言わずとも両者に違いがあるのは皆さん既にパッと見でお分かりになると思います。
それでは早速細部を比較していきたいと思います。






まずは生地の比較。

個人業者さま製昭五式冬軍衣
海外製です。

個人業者さま製は以前に記載した通り、キメの細かい滑らかなウール生地が特徴です。
生地の色黄色の強い、まさに昭五式のイメージにピッタリの色合いかと思います。

キメが細かいのでフラッシュなど焚いて撮影すると光沢が出て反射?するのが何とも言えません。

対して海外製ですが、こちらのウール生地荒めなのが特徴
生地の色茶が強くカーキ色なのですが黄分が少ないので昭五式というより九八式最適な生地の色合いかと思います。




個人業者さま製昭五式冬軍衣
海外製冬軍衣です

ここまで並べると分かりやすいと思います。




さてお次は軍衣の襟部の比較をしていきます。

個人業者製
海外製です。

襟章(兵科章)ですが
個人業者さま製の物は少々大きめ滑らかな形状をしています。
色合いは赤色なのですが

海外製は大きさはともかく、色が酷いです
歩兵の兵科章とはいえません

画像では普通に問題ないようにみえますが、
何といいますか・・・紫が強い色です。交換必須です。それぐらい出来も色も酷いです




続いては襟の裏側の比較。

個人業者さま製
手前海外製です。

襟の高さですが、断然個人業者さま製の方が高くなっています

またの横の長さも是非見比べて下さい。
個人業者さま製、海外製ともに最も小さいサイズを選択し購入したのですが

襟の横幅(長さ)がここまで違います。(ちなみに襟の正面はフックを閉じた状態です
個人業者製長く海外製短い仕様になっています。

個人業者さま製は無理を言って実物3号サイズ相当にオーダーメイドして頂いたのですが
海外製は普通に現代人に合わせて製作したのでこのように差があるのやもしれません。


しかし襟のラインにも注目して頂きたいです。

海外製真っ直ぐとはいえず片側に片寄っていびつな襟のラインですが
対して個人業者製真っ直ぐに近いです。




続いては襟の層の比較。

個人業者さま製昭五式冬軍衣
海外製です。

個人業者製生地を2枚に織り込んで縫い付けられています
海外製1枚生地に末端を処理していない生地を縫い付けての2枚生地になっています。





続いては襟の両側フック部分の比較です。

個人業者製
海外製です。



個人業者製
海外製

フックの形状をご覧下さい。

フックの爪を挿入する穴部の金具ですが
海外製はただ真っ直ぐの形状ですが、
個人業者製
金具が曲がっており、ホックの爪を挿入出来やすなっております。

またフック爪部ですが
海外製隙間無く縫い付けられています
個人業者製若干の角度があることで隙間が出来、穴部金具に挿入出来やすくなっています

また爪部海外製細長いですが、
個人業者製太く短くなっています。

また先ほどと合わせて襟の裏側の仕上がりの違いも是非ご覧下さい。
ここまで違いがあるのです。

なお襟のフックですが言うまでも無く間違いなく海外製の強度問題があります
まず海外製フックの固定がちゃんとなっておりません

(その辺は以前の記事をご参照下さい)




続いては胸ポケットの比較。

個人業者製
海外製です。

胸ポケットの形状としては個人業者製細長く
海外製短く太いといったところです。



続いてはボタンの比較。

個人業者製のボタン
海外製です。

個人業者製重量の軽い明るい茶?のボタン
海外製重量のある濃茶のボタン

はともかくボタンの形状はなんと海外製の方が忠実なのだそうです。
と言いますのもこの海外製中田製と変わらないものを使用しているからです。(真似?パクリ?)

これは正直意外でした・・・・




続いては軍衣の剣吊切り込み部の比較。

海外製の剣吊
個人業者製剣吊です。

ここも形状と長さなど大きさも少々両者ことなります。




剣吊を開いた状態。

海外製の剣吊
個人業者製剣吊です。

ボタンホールの位置が異なりますね。

海外製生地が分厚いせい銃剣吊や日の丸環に通すのが少々難儀です。
しかし個人業者製適度の厚さなのでさほど苦ではありません



続いては剣吊り下の切り込みの比較。

海外製
個人業者製です。

軍衣の末端に縫い付け位置が違うのがお気づきでしょうか?

また切り込み部上部の△形の先端部縫い付け
海外製個人業者製では異なります。△の形状の縫い付けが両者違います




続いては袖部の比較。

個人業者製
海外製



袖口の比較。

海外製
個人業者製です。

白地の内装
海外製では袖口近くまで縫われていますが
個人業者製はそれよりも少々後方に縫われています






続いては内装の比較。

個人業者製
海外製

意外と両者ともよく出来ています
しかしながら材質もさることながら個人業者製には検定印が再現されており
内装の裁断、縫い付けも格段に上です。



個人業者製検定印

これとあると無いとではまるで評価が変わってきますね。
ただのスタンプと侮ること勿れ!!





軍衣の紹介の最後の比較は背面

個人業者製
海外製



さて次は軍袴の比較をしていきたいと思います。



個人業者製の袴
海外製の袴です。

こちらも軍衣同様に、生地個人業者製きめ細かいツヤのある生地
海外製荒目の生地となっています。

軍衣同様個人業者製が黄分が強く、海外製茶が強い色になっております。




まずは袴正面の上部の比較。

個人業者製の袴。
海外製の袴です。

平置きにしてみましたが、なんとここまで違います。

海外製袴上部(胴囲)通常のズボンのように真っ直ぐなものですが、
個人業者製真っ直ぐではなく、菱形状の形状しています。




袴上部の背側の比較。

個人業者製の袴。
海外製の袴です。

基本的な作りは両者似通っているのですが・・・
この上部(胴囲)の部分は明らかに個人業者製が秀逸ですね。

このような形にするのはたいへん手の掛かる事かと思います。





続いては袴の社会の窓のボタンの比較。

個人業者製のボタン
海外製のボタンです。

色も形状もそれぞれ異なります。

個人業者製こげ茶の色縁が小さい物です。微妙に真ん中が盛り上がっているのも特徴です。
海外製緑色縁が大きい物になっています。





続いては袴正面の開閉フックの比較。

個人業者製の袴。
海外製の袴です。

少々画像が見難くて恐縮なのですが・・・

個人業者さま製フック金具殆どI字型ぐらいし露出しておりませんが
海外製金具コ字型に露出しております

海外製ホックは掛け易いのですが、その分強度に不安です・・・




続いては袴のポケットの比較。

個人業者製のポケット
海外製のポケットです。

ポケット口の広さは海外製の方が大きいですね。

ポケットの白地の内装海外製の方が近く
個人業者製の方は遠いです。






続いては袴の股の当て布部分の比較。

個人業者製の袴。
海外製の袴です。

個人業者製円状の縫い付けに綺麗に縫われているのですが
海外製歪な円状で一周綺麗に縫い付けされておりません・・・これはちょっと。。。






続いては袴の内装の比較。

こちらは正面側の内装

個人業者製の袴。
海外製の袴です。

こちらも両者意外とそっくりな作りでビックリなのですが
個人業者製には検定印がしっかり刻印されています

また裁断、縫い目、材質軍衣同様に両者大きな差が御座います。
海外製はしかも糸くずの多すぎます。。。。

完全に間違いなく軍配は個人業者製にありますね。





続いては袴の後ろ側の内装の比較。

個人業者製の袴。
海外製の袴です。

袴上部の胴囲部分白地の内貼りが両者異なりますね。

胴囲部分の形状の違いが伴って縫い付けも微妙に異なるようです。
個人業者製内貼りが多く使用されています。

また股部の当て布形状が異なります







続いては袴正面の股部内装のアップ。

個人業者製の袴。
海外製の袴です。

ここも違いのある個所です。

個人業者製円状に当て布し、縫い付けて、さらに裏表の境目を処理のため縫い付けているのですが
海外製円状に当て布を縫い付けた後に手縫いで裏表の境目を覆う形で縫い付けられています

この仕様の差は一体なんでしょう・・・・?




さてさて次は袴の裾部の比較です。

個人業者製の袴。
海外製です。

なんと海外製には裾部の縫い付けがありません・・・
個人業者製にはあるのですが・・・どういう風に中を縫い付けしているんでしょうかね・・・(今更)

本当に今更ですがこれには驚きです。




続いては袴の裾内部にある当て布の比較。

個人業者製の袴。
海外製です。

ここにも両者大きな違いがございます。
それは当て布の位置です。

個人業者製裾の当て布は後面に縫い付けられており
海外製は何故か横に縫い付けられています

う~ん・・・そもそもこの当て布は何の目的であるのかが謎なのですが。。。

編上靴を着用する際の当て布なのでしょうか。
ともあれどちらが正しいのか気になります・・・






次は裾内部(裏側)の末端の縫い付けの比較。

個人業者製の袴。
海外製です。

個人業者製極めてシンプルに折り返して縫い付けしてあります
しかし海外製はかん止めもしくはアップリケを縫うような複雑な縫い付けになっています

これではウール生地を押さえられても、縫い糸が簡単にほつれてしまうよう気がしますが。。。




さて最後に袴の腰紐の比較。

海外製腰紐
人業者製の腰紐です。

海外製茶が強く個人業者製緑が若干入っている感じですね。

紐の横幅の長さは両者差御座いません

今のところ問題はないのですが、使用を繰り返していくと果たしてどうなっていくか・・・?



さて個人業者製と海外製の昭五式冬軍衣袴の比較は以上です。
今回もいつもながら簡単かつ適当な比較で大変申し訳ございませんが
少しでも参考になれば幸いです。


ちなみに。。。。個人業者製海外製のどちらがベストかと言われましたら・・・

言うまでもなく個人業者製だと思います。

まぁ海外製ボタン基本的に作りは本当によく再現出来ているのですが、
如何せん生地の色粗雑さが目立つ部分が頂けません。
せめて、この生地の色さえなんとかしてくれれば・・・ねぇ・・・

しかし個人業者製はさすが!といった感想です。総合的に素晴らしい!と正直に感じます!
これからも魅力的な製品を加えていって欲しいものであります!!


以上、複製比較 個人業者製と海外製 昭五式冬軍衣袴でした~








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この記事へのコメント
おはようございます。

詳細に比較されていて大変参考になりました。
この個人業者さんには私もお世話になってます。昭五式も近日中に購入したいです。
Posted by 人見広助 at 2012年01月22日 09:46
>>人見広助さま

お久しぶりです!人見広助さま。
人見広助さまも度々ご利用なされているのですね!

私のような簡単で適当な比較が少しでも参考になりましたら幸いです・・・
最初手元のに個人業者製の昭五式冬軍衣袴が届いたときは
慣れていないウールの生地の質感に少々驚きましたが
是非、昭五式の方購入お勧め致します!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年01月22日 11:56
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