2012年01月19日
中田製 複製 帯吊り式 陸軍図嚢
さて今回も中田製の商品をご紹介します。
まずはいつも通り画像から!
中田製 複製 帯吊り式 陸軍革製図嚢です。
サイズは小型の部類の図嚢で、装備してもさほど嵩張らないでしょう。
蓋の☆型の縫い付けは陸軍図嚢の特徴ですね。
この商品ですが中田さまでは相変わらずHP上では在庫切れのようです・・・
頼みますから・・・多少高価になってもいいから再販して欲しい物がたくさんあります・・・
本当に残念でなりません・・・
さて。この図嚢も下士官装備の一環として購入致しました。
図嚢の裏面。
裏面の革生地は分厚く頑丈な物になっており、縫い付けられています。
図嚢の正面下側。
このように正面部も底部もしっかり縫われています。
図嚢本体の左右には鉛筆などペン差し用の入れが2つ(左右合計4箇所)あります。
小型の図嚢とはいえ凝っている作りです。
下士官用というより将校用にピッタリかもしれません。
図嚢の蓋を開けた状態。
内部は2箇所の収納スペースがあります。
布などの内貼りはありません。
この小型の図嚢はあまり収納力はありませんが
ゲームではマガジンなど入れるのには十分な大きさです。
ゲームやイベントだけでなくファッション的にも私服に合うのではないでしょうか!?
さてお次は今回私が最も注目している箇所。
図嚢吊り用金具部分をご紹介します。
図嚢吊り用金具と革バンド部分のアップ。
上が図嚢正面。
下が図嚢の後ろからの画像。
革帯へ図嚢を吊るための金具は一見、兵用雑嚢の物に酷似しているように見えますね。
しかしこの図嚢の金具は実際は全くの異なる仕様のものです。
吊り金具と図嚢本体を連結させている革バンドは1つではなく、
2つの別々の革バンドによって金具へ巻かれています。
革帯吊り用金具と革バンドを外した状態。
吊り用金具のアップ。
これが欲しかったんですよ・・・・これが!
これさえあれば色々使い道があるんです!
金具は冂の字型の形をしており、
革帯などへ装着する際は爪部が正面になります。(つまり革バンド用リングが後面)
続いては革バンドの画像。
2つとも同じ長さで同じ仕様です。
バックルなどがあり革帯と殆ど変わらない作りなっています。
革バンドのバックル部分のアップ。
バックル部のバンドの裏表にはループが1つずつ存在します。
図嚢本体の革バンド通し用の穴のアップ画像。
上が図嚢正面から。
下が図嚢後部からの画像。
金具類はなく、あくまで穴のみです。
吊り金具に革バンドを通す際は、左右のバンドを交差させます。
革バンドに通し用ループが裏表にあるおかげで
図嚢本体はしっかりとバンドに保持され、ズレを生じさせないようにしています。
兵用革帯に図嚢を吊った状態。
引っ掛けるだけなので簡単に装着できます。
しかし兵用革帯に図嚢の革バンドが干渉しますね・・・
あまり長期にわたって激しい動きをすると革帯も図嚢のバンドも損耗もしくは損傷してしまうような気もします・・・
本来はこのような使用方法で正しいのでしょうかね・・・
ちなみに何故吊り用金具が個人的に重要なのかというと、
この金具があると様々な図嚢に転用できるからです!
画像は負紐式の実物図嚢に中田製の吊り用金具とバンドを使って装着してみたのですが
これは便利です!
負紐式から簡単に革帯吊り式に変更できますので重装備をする際には快適になります!
さてここからは個人的な疑問というか考察?なのですが・・・
完全軍装で行動する場合、図嚢を携行する将兵にとって
負紐式(肩掛け式)か革帯などに吊る方式かの選択は極めて重要だったのでは・・・?と思います。
例えば下士官の場合、水筒、雑嚢、拳銃嚢などまで携行します(場合によってが双眼鏡なども+αされると思います)
さらに図嚢もプラスされるケースも多々あると思うのですが・・・・
そこに背嚢、または背負い袋などを装備するとどうなるでしょう・・・?
長期に渡る行軍、完全軍装が必要となる作戦の場合は下士官、将校といえでも相当量の携行荷物が必要ですので
背嚢などの装備は必要になると思います。
もしそうなった場合、負紐式装備が多すぎますと下士官、将校にとって(勿論兵にとっても)苦痛ではないでしょうか?
分厚い軍衣や外被(外套)などを着込む冬季など場合はマシかと思いますが
生地の薄い夏衣、襦袢などを着用している場合、
汗ばむ夏季、熱帯地域などの場合、
水筒、雑嚢、そして負紐式図嚢した上でさらに背嚢などをするとなると
背中が何個も負紐に密着することになります。
そうなりますと負紐が革などの場合は汗など水分を吸収することにより痛みが激しくなるのは確実でしょう。
それだけでなく着用者の背中に何らかの異常が来すのも想像出来るかと思います。
高温多湿の南方なら尚更では・・・と私は思います。
ですのであくまで個人的な考えで恐縮ではありますが、
この革帯吊り式の図嚢も相当使用されたのでは・・・?と思います。
今回ご紹介した帯吊り用金具がある図嚢だけでなく、革バンドのみで帯に吊る図嚢などありますので
実物図嚢の帯へ吊る方法は多種多様だったと思います。
そう考えますと図嚢の装着の仕方も色々変更出来て
バリエーションを楽しめる!と思います。
最後に
下士官以下と思われる兵士の図嚢装備の画像を。
官給品図嚢だけでなく色んな形の図嚢が使用されたと思います。
施錠式の図嚢など携行する兵士1人1人を見ていても違いがあり面白いと思います。
以上、中田製 複製 帯吊り式 陸軍図嚢でした~!
まずはいつも通り画像から!
中田製 複製 帯吊り式 陸軍革製図嚢です。
サイズは小型の部類の図嚢で、装備してもさほど嵩張らないでしょう。
蓋の☆型の縫い付けは陸軍図嚢の特徴ですね。
この商品ですが中田さまでは相変わらずHP上では在庫切れのようです・・・
頼みますから・・・多少高価になってもいいから再販して欲しい物がたくさんあります・・・
本当に残念でなりません・・・
さて。この図嚢も下士官装備の一環として購入致しました。
図嚢の裏面。
裏面の革生地は分厚く頑丈な物になっており、縫い付けられています。
図嚢の正面下側。
このように正面部も底部もしっかり縫われています。
図嚢本体の左右には鉛筆などペン差し用の入れが2つ(左右合計4箇所)あります。
小型の図嚢とはいえ凝っている作りです。
下士官用というより将校用にピッタリかもしれません。
図嚢の蓋を開けた状態。
内部は2箇所の収納スペースがあります。
布などの内貼りはありません。
この小型の図嚢はあまり収納力はありませんが
ゲームではマガジンなど入れるのには十分な大きさです。
ゲームやイベントだけでなくファッション的にも私服に合うのではないでしょうか!?
さてお次は今回私が最も注目している箇所。
図嚢吊り用金具部分をご紹介します。
図嚢吊り用金具と革バンド部分のアップ。
上が図嚢正面。
下が図嚢の後ろからの画像。
革帯へ図嚢を吊るための金具は一見、兵用雑嚢の物に酷似しているように見えますね。
しかしこの図嚢の金具は実際は全くの異なる仕様のものです。
吊り金具と図嚢本体を連結させている革バンドは1つではなく、
2つの別々の革バンドによって金具へ巻かれています。
革帯吊り用金具と革バンドを外した状態。
吊り用金具のアップ。
これが欲しかったんですよ・・・・これが!
これさえあれば色々使い道があるんです!
金具は冂の字型の形をしており、
革帯などへ装着する際は爪部が正面になります。(つまり革バンド用リングが後面)
続いては革バンドの画像。
2つとも同じ長さで同じ仕様です。
バックルなどがあり革帯と殆ど変わらない作りなっています。
革バンドのバックル部分のアップ。
バックル部のバンドの裏表にはループが1つずつ存在します。
図嚢本体の革バンド通し用の穴のアップ画像。
上が図嚢正面から。
下が図嚢後部からの画像。
金具類はなく、あくまで穴のみです。
吊り金具に革バンドを通す際は、左右のバンドを交差させます。
革バンドに通し用ループが裏表にあるおかげで
図嚢本体はしっかりとバンドに保持され、ズレを生じさせないようにしています。
兵用革帯に図嚢を吊った状態。
引っ掛けるだけなので簡単に装着できます。
しかし兵用革帯に図嚢の革バンドが干渉しますね・・・
あまり長期にわたって激しい動きをすると革帯も図嚢のバンドも損耗もしくは損傷してしまうような気もします・・・
本来はこのような使用方法で正しいのでしょうかね・・・
ちなみに何故吊り用金具が個人的に重要なのかというと、
この金具があると様々な図嚢に転用できるからです!
画像は負紐式の実物図嚢に中田製の吊り用金具とバンドを使って装着してみたのですが
これは便利です!
負紐式から簡単に革帯吊り式に変更できますので重装備をする際には快適になります!
さてここからは個人的な疑問というか考察?なのですが・・・
完全軍装で行動する場合、図嚢を携行する将兵にとって
負紐式(肩掛け式)か革帯などに吊る方式かの選択は極めて重要だったのでは・・・?と思います。
例えば下士官の場合、水筒、雑嚢、拳銃嚢などまで携行します(場合によってが双眼鏡なども+αされると思います)
さらに図嚢もプラスされるケースも多々あると思うのですが・・・・
そこに背嚢、または背負い袋などを装備するとどうなるでしょう・・・?
長期に渡る行軍、完全軍装が必要となる作戦の場合は下士官、将校といえでも相当量の携行荷物が必要ですので
背嚢などの装備は必要になると思います。
もしそうなった場合、負紐式装備が多すぎますと下士官、将校にとって(勿論兵にとっても)苦痛ではないでしょうか?
分厚い軍衣や外被(外套)などを着込む冬季など場合はマシかと思いますが
生地の薄い夏衣、襦袢などを着用している場合、
汗ばむ夏季、熱帯地域などの場合、
水筒、雑嚢、そして負紐式図嚢した上でさらに背嚢などをするとなると
背中が何個も負紐に密着することになります。
そうなりますと負紐が革などの場合は汗など水分を吸収することにより痛みが激しくなるのは確実でしょう。
それだけでなく着用者の背中に何らかの異常が来すのも想像出来るかと思います。
高温多湿の南方なら尚更では・・・と私は思います。
ですのであくまで個人的な考えで恐縮ではありますが、
この革帯吊り式の図嚢も相当使用されたのでは・・・?と思います。
今回ご紹介した帯吊り用金具がある図嚢だけでなく、革バンドのみで帯に吊る図嚢などありますので
実物図嚢の帯へ吊る方法は多種多様だったと思います。
そう考えますと図嚢の装着の仕方も色々変更出来て
バリエーションを楽しめる!と思います。
最後に
下士官以下と思われる兵士の図嚢装備の画像を。
官給品図嚢だけでなく色んな形の図嚢が使用されたと思います。
施錠式の図嚢など携行する兵士1人1人を見ていても違いがあり面白いと思います。
以上、中田製 複製 帯吊り式 陸軍図嚢でした~!
Posted by アンチョビことチビ at 21:01│Comments(2)
│・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
>>YASさん
一応、以前中田さんに伺ったのですが
一部陸軍革製図嚢は在庫があるとのこのでした。
恐らく比較的新しい製品の物だと思います。
とはいえ店にはまだ未発掘の品々がたくさんあるのかなぁと思うと
少々残念といいますか悔しい思いに駆られますw
布製図嚢ですね!
あれこそ高温多湿な南方にはうってつけの素材かと思います!
中田さんは最近色々旧軍関連入荷されていて
たいへん嬉しいのですが、やはり古い製品も再販してくれると
もっと嬉しいんですがねぇ・・・・
一応、以前中田さんに伺ったのですが
一部陸軍革製図嚢は在庫があるとのこのでした。
恐らく比較的新しい製品の物だと思います。
とはいえ店にはまだ未発掘の品々がたくさんあるのかなぁと思うと
少々残念といいますか悔しい思いに駆られますw
布製図嚢ですね!
あれこそ高温多湿な南方にはうってつけの素材かと思います!
中田さんは最近色々旧軍関連入荷されていて
たいへん嬉しいのですが、やはり古い製品も再販してくれると
もっと嬉しいんですがねぇ・・・・
Posted by アンチョビことチビ at 2012年01月21日 09:53
通販上の図嚢はついに全滅しましたね
最近の店舗報告だと、やはり通販上在庫なしの商品が数多く目撃されているようですが
('A`)
吊り部分、大変参考になりました
個人的には負紐式が好みなのですが、言われてみればそうですね
今度図嚢装備者の写真を重点的に見てみます
ちなみに私は末期装備ということで中華製の微妙なキャンバス製図嚢を使っていますw
おそらくあれも中田製のコピーでしょうが、個人的にあれも再販して欲しいですねえ
最近の店舗報告だと、やはり通販上在庫なしの商品が数多く目撃されているようですが
('A`)
吊り部分、大変参考になりました
個人的には負紐式が好みなのですが、言われてみればそうですね
今度図嚢装備者の写真を重点的に見てみます
ちなみに私は末期装備ということで中華製の微妙なキャンバス製図嚢を使っていますw
おそらくあれも中田製のコピーでしょうが、個人的にあれも再販して欲しいですねえ
Posted by YAS at 2012年01月19日 21:47
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