2012年01月26日

実物 兵下士官軍帽用日覆

さてさて今回は久しぶりに実物品もご紹介させて頂きます。

画像はこっちら!

実物 兵下士官軍帽用日覆

実物 兵下士官用軍帽用日覆です。

要は軍帽用のカバーです。
軍帽の生地を保護するための覆いです。



実物 兵下士官軍帽用日覆

実物 兵下士官軍帽用日覆

軍帽日覆の裏表の全体の画像。

生地には少々の折り目、虫食い、縫い目のほつれなどあります。
少々残念な状態ではありますが、日覆の構造把握のために購入致しました。

さてこの軍帽日覆ですが
生地の色少々緑が強いを含んだカーキ色となっております。

経年
のせいか分かりませんが、この色には意外で少々驚きました。

また構造の特徴ですが、
軍帽と同様に片側2箇所(合計4箇所)金属鳩目による通気用孔があります

また軍帽同様赤のフェルト生地?が間に縫いつけられているのも特徴です。

実物 兵下士官軍帽用日覆

軍帽の上部に装着すため形状はこのようになっております。(言われなくても分かってますね・・w)

実物 兵下士官軍帽用日覆

さてこの日覆固定方法ですが・・・



実物 兵下士官軍帽用日覆

このように地下足袋の留め金具のような形状の突起を、縫い付けられた大型の糸に通すだけです。

至ってシンプル。至って簡単です。
それでいて完璧です。


実物 兵下士官軍帽用日覆

日覆の留め金具のアップ。

金具には3つの穴があり、そこに糸が縫い付けられて金具を固定しています

金具には六半という文字が・・・

軍帽のサイズに合わせたサイズ表記でしょうか・・・?それともメーカーでしょうか・・・?


実物 兵下士官軍帽用日覆

続いては軍帽日覆金属鳩目部分のアップ。

こちらの鳩目の仕様はちょっと変わっています

一般的な金属鳩目縁が厚く出来ていますがこちらはとても薄くなっています
また鳩目の外径奥になるにつれて狭くなっているのも特徴です。

鳩目にも種類が形状にあるのですね・・・


実物 兵下士官軍帽用日覆

軍帽日覆の金属鳩目裏側部分

金属鳩目の出来、処理具合現代の感覚で考えると少々といいますか
良い出来とはいえませんね・・・目の肥えた現代人からみるとそう映るやもしれません。

とはいえ例え実物チープな作りあろうと、
もしこの複製品を購入するとしたら
実物を忠実な再現をした逸品が欲しくなるのは誰もが一緒だと思います。



実物 兵下士官軍帽用日覆

続いては軍帽日覆赤のフェルトのラインです。

こちらは虫食いだらけでボロボロなのですが・・・
なんとか残っています。


実物 兵下士官軍帽用日覆

軍帽日覆赤のフェルトのライン裏側

赤のフェルト生地はこのようにして縫いつけられています

カーキ生地に両側を挟まれる形赤生地縫われています

一周のみの縫い付けです。



実物 兵下士官軍帽用日覆

続いては軍帽日覆裏側

裏面生地4枚の生地を繋ぎ合わせて製作されています


実物 兵下士官軍帽用日覆

裏面生地の縫い目の拡大。


実物 兵下士官軍帽用日覆

その縫い目裏側


実物 兵下士官軍帽用日覆

さて以上で(超簡単適当)な紹介は以上になります!

ちなみに今回ご紹介した実物軍帽日覆ですが・・・

私の所有している各種複製兵用軍帽には装着できません!

そもそもサイズが違いすぎるのです・・・
実物軍帽日覆小さ過ぎました・・・・

まぁ装着したところで軍帽に虫やら付着するので嫌なんですが

自作出来なくはないのですが・・・
如何せん時間と技術が伴いません・・・

余分の複製袴下など使用すればいけそうなのですが・・・

実物 兵下士官軍帽用日覆

しかし軍帽を野外などで着用するにあたっては軍帽保護するためには私は必須品と思います。

軍帽実物生地を使用しているので尚更守る必要があります。

複製品軍帽日覆・・・何としても入手したいものです・・・!!


以上、実物 兵下士官軍帽用日覆でした~







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Posted by アンチョビことチビ at 20:06│Comments(6)・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
>>とーりすがり さん

こんばんわ!とーりすがりさん。

この度は貴重なご情報をご教示頂き本当にありがとうございます。
やはり。。。この軍帽日覆いの物は地下足袋の物でしたか・・・(汗

しかし改造された物なのか・・・
最初から流用して製作された物なのか・・・大変興味深いですね。

しかし岐の刻印はまさか関市でしたか・・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年04月11日 20:22
すみません。乱入します。

六半という文字が・・・

足袋のコハゼを流用したものです。サイズからいって子供用の足袋のものでしょうね。15.7cm(1文:2.4cm)

以前見た曹長刀の刻印(岐)は、岐阜県関市のことです。
Posted by とーりすがり at 2012年04月11日 10:24
>>toraさん

う~ん・・・確かにそんな気がしますw
欲しい欲求がもう歯止めが利きません!

確かに自作するのに実物があるのは心強いのですが、
如何せん自分の製作技術はたかが知れておりますので
忠実に再現できるか微妙であります・・・(汗

でもチャレンジするのもいいですね・・・
失敗は成功の元ですし、その分次回への糧になります。

ああ・・・マズルカバーですね・・・!
樹脂製の物は複製であったような気もします・・・・(海外製だったような)
ともあれトイガンとはいえ銃口の保護にも十分気をつけなくていけませんね・・・!
さすがtoraさん・・・着眼点が違います・・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年01月30日 20:57
いつか我慢できなくなって自作すると予想中w

実物があるならそれが一番のお手本ですよ。
大き目のを作って余ったら売って下さい(本音)

toraも九九式の金属製銃口覆が欲しくて欲しくてたまらないので
いつか作ってしまいそうです。
本物高いし・・・・オクで競り負けるし(ノД`)
Posted by tora at 2012年01月29日 23:26
>>YASさん

こんばんわYASさん!

そうなんですよねぇ・・・しかし現在は生地の仕入れ?の
関係で再販されていないんです・・・

無理やり自作しようと思えば出来ないこともないのですが
やはり少しでも精巧な物が欲しいです・・・
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年01月26日 21:10
複製品は確か昭五式冬衣袴を製作されている例の業者さんが以前出していましたね

再販されますかな〜
Posted by YAS at 2012年01月26日 20:58
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