2012年03月27日

精密複製 兵下士官用改四五式外套

さてさて今回は私にとって衝撃かつ喜ばしい装備をご紹介致します。

これは旧軍複製業界名を残すであろうアイテムです・・・・!

まずは画像から・・・・!





なんと・・・・こちらは

精密複製品改四五式外套(外被)です!
恐らくまだこの複製品モデルアップされたことないだろうと思います。

何故なら改四五式外套ダブルボタン(ツインボタン)式
生地九八式昭五式と違い多く必要とします

また裁断縫い付け構造そのものも複雑複製品として製作するには敷居の高い
そしてコストの掛かる一品と言えます。

その諸問題を克服し具現化出来たのか今回ご紹介する改45式外套ですね・・・!

ちなみにこの一品は以前より昭五式夏軍衣、冬軍衣などを製作販売されている個人業者Sさまのものです。
今回少量限定生産販売ということで購入させて頂きました。

冬軍衣袴の製作でウール生地の品質に定評があり実績があるからこそ製作出来たと思います!




精密複製改四五式外套正面上部の画像。

外套の生地は以前にご紹介した同業者さま昭五式冬軍衣袴と同じで
滑らかでキメの細かいウール生地となっています。

ですので生地の色、品質とも申し分ありません

続いて外套の構造ですが、
昭五式、九八式、三式外套シングルボタン式外套しか知らない私には
初となるダブルボタン式(ツインボタン)の外套で最初は戸惑いましたw

またフード、襟などの仕様も異なり個性的です。

その辺も是非みて行きたいと思います。




外套襟部フード部のアップ。

折襟ではなく立襟になっています。

立襟ですが全高の高いものになっており、には通気孔と思われる縫い穴合計6箇所あります。

そしてには勿論フックが付いており襟を閉めれます

**訂正**
これは通気孔ではなく毛皮の付いた防寒襟を装着するための孔です!




外套襟周りのアップ。

ホック(フック)の周りも縫い付けられており、特徴的な作りになっております。




続いては外套フード部の画像。

こちらは背面からの画像です。

改四五式外套
ではフード外套本体へ縫いつけ固定されており、取り外しが出来ません

これ以降の昭五式よりフードの取り外しが出来るように改良されるようですね。

ちなみにフード二重縫い付けられています
これも実物も同様ですね!




襟部フード側面部の画像。

フードに少しだけ縫い付けられています
これは何故でしょうかね・・・・?

しかし襟の通気孔完全に手縫いであることがお分かりになるでしょうか。
大変手間が掛かる逸品です。

**訂正**
これは通気孔ではなく毛皮の付いた防寒襟を装着するための孔です!





フード部正面からの画像。

フード大変大型鉄帽を着用しても問題ないぐらいです。(そりゃ軍用ですものねw)

フードには前を閉じるための覆いがあり、これは改四五式ではフードに縫い付け固定されています

昭五式以降からはこれは取り外しの出来るものに変わります。







フード前を閉じる覆い縫い付け部の画像。

この覆いフード生地を挟む形縫い付けられています

丁寧に縫われているのがお分かりになると思います。
さすが個人業者さま製です!大量生産の何処ぞの海外製とは大違いです。




フード前を閉じた状態

**注意**
画像では大分高い位置覆いがありますが、
本来はフードを下に下げて、襟を囲む形で前を閉じます





さて続いては前部開閉部のボタンの画像です。

さすがダブルボタンだけあってボタンの数が多いです。
合計10個のボタンがあります。

しかしこのダブルボタン威容を放ち、旧軍きってとても格好良い被服なのです!
御洒落じゃぁ・・・ありませんか!!!




ボタン部のアップ。

ボタン重すぎず軽すぎずの素晴らしい雰囲気のあるボタンです。

ちなみにこの個人業者さま実物同様のボタン開発にも力を入れられております。
そしてつい最近、とうとう完成なされたそうです・・・!

いずれ別記事でボタンをご紹介したいと思います!



外套の前部ボタン側(ボタンホール側)を開いた状態。

片側を開いても前部を覆う生地まだあります
昭五式、九八式、三式などシングルボタンの物とは違い生地がふんだんに使われており
この前部分の防寒性は相当の物だと推測されます。




外套の前部両側を開いた状態。

前部を開閉する生地の裏側ボタンがあるのがお気づきでしょうか?




そのボタンのアップ。

これは恐らく外套のダブルボタン付ける前外れ難くするために
内側下部からも1点ボタン装着した方が着用した際にボタンが外れる心配着用し易いからではないでしょうか?

いずれにせよ手の込んだ優秀な仕組みですね!




外套前部ボタン縫い付け部裏側

この外ではボタンが縫い付けられている箇所の生地の裏側
画像のようにウールの別生地縫い付けられその上ボタン固定用の糸が縫い付けられています

これはボタンの縫い付け生地に負担が掛かるので
生地の破損を防ぐために、またボタンの固定を確実なものにするための処置かと思います。

しかし・・・本当に手間の掛かっている外套です・・・




続いては外套下部にある腰部ポケットの画像です。

ポケットは一見、貼り付け型のように見えますが、これは二重の縫い目過ぎません。



腰部ポケットのアップ。

綺麗な縫い目が何とも言えませんね!



ポケットの蓋開けた状態。

ポケットの挿入口生地の裁断が何とも複雑な構造になっていますね。
この部分をここまで精巧に再現なされたのには感服致します・・・・

とはいえ実物は所持しておらず、あくまで受け売りの知識ですが・・・



外套背面腰部付近の画像。

外套背面腰部には革帯(ベルト)を吊る(通す)ため吊り上げホック左右2箇所に縫い付けられています。

これで弾薬盒などを重量の装具を装着しても重みで革帯は下がることはないですね。
この構造は他国の外套(コート)にも見受けれる仕組みですね。

しかしながら、ここで発見なのですが・・・

この改四五式外套では何と剣吊りございません

これは実物も同様と考えて宜しいのでしょうか・・・?

九八式には剣吊りはあったのですが・・・これには全く気付きませんでした。

ちなみに昭五式外套も同様に剣吊りが無いようですね・・・
雨外被はあるようなのですが・・・もしかしたら年代によって仕様に差があるのかもしれません)

四五式、改四五式の年代では外套に剣吊りの必要性はないと考えられていたのでしょうか?
そもそも革帯吊り上げ用ホックもありますので、剣吊りを追加する理由はなかったのでしょうか。

予想外の発見にちょい嬉しいですw




革帯吊り上げフックのアップ。

この部分も別ウール生地縫い付けることで補強がなされています。

フックの強度面問題ないと思うのですが、革帯を通すとどうしても擦れたりしますので
この補強のために縫い付けられた生地がちょい脆そうかな・・・?と思ってしまいます。

まぁ生地さえあれば、この部分を剥がして縫い直す修復をすれば良いだけなのですが・・・




続いては外套の背面最下部付近の画像。

外套の後ろの丈部分の切り込みがあります。
以前にも記載致しましたが、これは雨の水捌けをよくするためのものだったかと思います。(たぶん)




外套背面下部切り込みのアップ。

この部分の裁断、縫い付け個性的です。




外套背面切り込み開いた状態

この改四五式外套切り込みの開閉3つのボタンで行います。
(確か雨衣2つボタンだったはずです)




旧軍の外被類をお持ちの方ならご存知かと思いますが、
この切り込み開閉用のボタンボタンホールはこのように表には露出しないようになっています




切り込み開閉用ボタンボタンホールの画像。

ボタン黒色樹脂?製ボタンです。
またボタンホールミシン縫い丁寧かつ頑丈に縫い付けられています




こちらは切り込み上部(先端部)の画像です。

斜め格子状といいますか、綺麗に真っ直ぐと柄のように縫われており趣がありますね!

これも特徴的かつ手間の掛かる部分に他なりません。





続いては外套正面最下部(前部丈部分)にあるボタンホールの画像。

これは泥濘などで外套の裾が邪魔にならないように折り込むためのもののようです。

確かに外套を着用すると段差のある場所を登る際など裾を踏んだりしてしまいますね・・・





外套正面最下部(前部丈部分)にあるボタンホールのアップ。

ボタンホールの周囲二重に縫い込まれておりボタンホール斜めになっており、丁寧かつ頑丈な代物となっています。

しかし、ここで疑問が・・・

このボタンホールは何処に通すのか!?

です。



前部のツインボタンに装着して捲し上げるのか・・・

はたまた・・・後部の革帯吊りホックに通して捲し上げるのか・・・

う~ん・・・これは中々難問です・・・w

しかし、このような試行錯誤をするのも楽しいです!それぐらい素晴らしい逸品です!!


**補足**
この下部のボタンホール外套背側(裏側)の革帯吊り上げフックに通すのが正解です!





外套最下部(裾)部分のアップ。

外套の生地末端はこのように丁寧に縫い付けられています

実物でも末端部は生地がほつれているのが通常ですが・・・
この複製品では、さすが新品だけあって殆どほつれはございません

しかし使用する度にほつれてくると思います。
ですがそれがまた雰囲気を醸し出すでしょう!!






続いては袖部の画像。

少々内径が太く出来ておりますが、
これは厚手の冬軍衣を着用するのが前提かと思います。

そうすれば袖も太すぎず、狭すぎず丁度よい袖周りとなるでしょう。




袖内部の画像。

シンプルながら糸クズなど皆無の丁寧な作り。




同じくの画像。

袖裾の裏側縫い付けも丁寧そのもの。

半袖のまま着用しても不快感はありません。




さて続いては外套の内装検定印を見ていきたいと思います。





検定印のアップ。

大正14年製(1925年)検定印です。

今まで昭和の検定印しか見たことがなかったのでとても新鮮に感じます!
中田の明治三八式夏軍衣袴には検定印がありませんでした

サイズ表記とその他様式が昭和時代のものと若干異なりますね

ちなみにサイズは3号サイズ(M相当)となります。

やはりこれがあると全然違いますねぇ・・・・!




検定印のある内装部分の画像。

内装は軍衣袴と違って裏地もないのでシンプルですね。



検定印から反対部分内装




外套下部内装の画像。





さて以上で精密複製 兵下士官用改四五式外套 外被の紹介になります!

このような貴重な複製品を手に入れることが出来、凄く嬉しく思います。
製作者の熱意と努力を感じます。それだけ一級品と言えると思います。

旧軍装備の複製品もピンからキリですが・・・この商品はその最上部に来てもおかしくないと思います。


ですが。。。着るのが少々勿体無いですね・・・w
しかもそろそろ季節外れな気も致しますし・・・w

しかし私はこの外套を大切にしていきたいと思います。

最後に・・・




やっぱり改四五式には軍帽似合いますね!

尊皇攘夷!!

今回は以上になります。

でわでわ~






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この記事へのコメント
質問失礼します。
私も外套欲しさに定期的にヤフオクの個人業者様のページを覗いているのですが、このような商品を一度も見たことがありません。
いつごろどのように入手されたのか是非ともご教授ください。
Posted by ab1130 at 2012年03月27日 23:04
>>ab1130さま

はじめてab1130さま。
私のような稚拙なブログをご覧頂き本当に有り難うございます。
この商品ですが恐らくab1130さまのご覧になっている某オクの個人業者さまの製品かと存じます。
ただこの製品は少数のほぼ限定生産のようなので再販して頂けるかは不透明です…
Posted by アンチョビことチビ at 2012年03月28日 18:55
いや~、「すごい」としか言いようがありません。

自分、三式の将校用外套(実物)は持っているのですが、兵用の外套、しかも程度がいいのはなかなかないです。

是非、公に販売してもらいものです。
Posted by 山本中尉 at 2012年03月29日 15:27
>2012年03月29日 15:27
>>山本中尉さん

確かに実物は経年のせいもあって状態が良い物は限られますね。
しかも自分の体格に合致したサイズの物なら尚更ですね。

しかし複製品でしたらそのような悩みは要りません。

しかしこの個人業者さまは中田さんのように海外工場大量生産する程の事業規模ではないようです…

ですが製品開発には多大な資金と知識といった並々ならぬ努力が必要です。
その点この個人業者さまの製品開発に対する熱意は賞賛に値すると思います。

さてこの外套ですがかなり高価な物でした…
(ですが伴う生地と出来具合を考えると大変お買得と思います!)

この趣味の方ならご存知かと思いますが複製とはいえ外套という大型のウール生地の服を保管するのは注意と配慮が必要です…
暖かくなると虫食いの起きやすい湿気等に注意する必要がありますし保管場所も頭痛の種です…

このような課題を克服してこそ安堵の時を迎えます!
皆さん苦労なされていることでしょう…
Posted by アンチョビことチビ at 2012年03月29日 19:08
>>アンチョビことチビ さま

今は外套はクローゼットの中にいれて、クローゼット用虫コナーズ入れて保管しているのですがそれでも心配です。

日本軍の複製品は、あることはあるのですが
どうしても値段がネックになります。

大人になったら、今我慢している分買いあさりたいと思います。ww
Posted by 山本中尉 at 2012年03月29日 23:14
>管理人様
>外套の後ろの丈部分の切り込みがあります。
以前にも記載致しましたが、これは雨の水捌けをよくするためのものだったかと思います。

これはセンターベントと言って乗馬する際に上着の裾でもたつかないようにするための切り込みです
現在でもスーツや軍服にもこのデザインは残ってます
学生服やブレザーにも同様のものが入っていますが欧州における乗馬の習慣の名残です。
また帝国陸軍では下士官兵でも乗馬することを考えてこのようなものを入れておいたのでしょう
現在の米軍でもレインコートやオールウェザーコートにも同様のものが見られます
Posted by 名無し at 2013年12月13日 21:43
>>名無しさん

成程・・・!このデザインはよく軍用に限らず見掛けますね!
御教授下さり本当に有難う御座います!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2013年12月15日 13:38
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