2012年04月29日

篠原工房製 精密複製 陸軍旧型雑嚢

さてさて複製旧軍装備も平行してご紹介したいと思います。

今回ご紹介するのはこちら。



こちらは篠原工房製 精密複製品日本陸軍兵下士官用 旧型雑納です。

篠原工房さま旧型雑納大正三年1914年)に制定された物を忠実に再現されています。
昭和に入り、新たな雑嚢が制定されますが、以降も使用され続けました。
支那事変期の軍装には欠かすことの出来ない品ともいえますね。

雑嚢の仕様豊富なバリエーションがありますが
新型雑嚢(昭和制定分)旧型雑嚢・・・
違いは見るも明らかです・・・!

この旧型雑嚢複製品は恐らく篠原工房さまの物しかないと思います。
決して安くはない品ですが、さすが篠原工房さまの品だけあります。
納得と満足のいく品であることは間違いありません。




裏側の画像。

私は大分昔に実物旧型雑嚢を所有していたのですが
ですが朽ち果てる寸前の酷い状態の物でしたが・・・)

特徴ある生地色細部は鮮明に覚えています。
自分の所有する新型雑嚢中田製)の違いに衝撃を覚えたのを覚えています。

まず生地色ですが大変黄色分の強いカーキ色となっています。
この色だけでも際立ち着用しても簡単に旧型雑嚢と判別出来るほどです。

私はどうしても雑嚢や水筒に目が行ってしまうため、旧型雑嚢を着用されておられる御仁がいらっしゃいましたら
「おおっ!?」と感嘆することがあります・・・(笑)

やっぱり特徴的で際立ちますしので拝見していたら欲しくなります・・・・

話は変わりますがイベントやゲーム、レポート記などを拝見して諸先輩方の軍装を参考にすることは本当に重要ですね・・・!
勉強になりますし、自分に足らない部分が何なのかを再確認できます。




それでは細部をご紹介していきたいと思います。




篠原工房製旧型雑嚢の蓋開閉用革紐部の画像。

新型雑嚢では紐の開閉綿製紐式(場合によってはフス製)でしたが
旧型雑嚢革紐によるバックル式となっております。

バックル金具赤色塗装が施されています。




蓋を開けた状態篠原工房製旧型雑嚢

内側にも留め用の革紐バックル金具がございます。




内部の画像。

内部には仕切りがあります。(当たり前)





雑嚢内部
にある検定印のアップ。

篠原工房さま、『7本印字されています。

これは製造年なのでしょうか・・・?
如何せん新型雑嚢と比べて検定印の仕様も異なるようです。




雑嚢側面の画像。

!?

何やら金具が付いておりますね。




まず雑嚢側面表部の近くにはフックのような金具縫い込まれています
この金具両側にあります。

何処かへ引っ掛けるのでしょうか・・・?
そして何の目的のためでしょうか・・・・?

何とも気になる部分ですね!

ちなみに金具はこちらも赤色塗装になっています。




続いては雑嚢の端側にあるリング状の金具

こちらも両側にあり、赤色塗装になります。

もしや上で紹介したフックのような金具はこのリング状金具通すものでは・・・・?

つまり雑嚢のたわみを無くすといいますか拡張させて少しでも収納量を増やすためのもの可能性もありますね。
(あくまで推測の域ですが・・・)

しかしとても凝った造りですね。。。!




雑嚢の蓋開けた状態雑嚢本体の画像。

バックル金具は合計で3つ縫い付けられています
小型ながらしっかりとした造りです。



バックル金具革生地のアップ。

少々オイルを染み込ませています。



蓋留め用革紐の画像。






そして革紐表裏の縫い付け部のアップの画像。

革紐生地はしっかりしており薄すぎず、厚すぎず実用に適した厚さになっています。

また革紐の縫い付け砂時計のような形状の縫いつけ
手間と精巧さが窺い知れます







続いては雑嚢革帯吊り用フック部の画像。




革帯吊り用フック負紐部裏側の縫い付け部の画像。

左右両端にある負紐の縫い付けも中々特徴的ですね。。。!






負紐長さ調整用金具の画像。

こちらも赤色塗装になっております。




負い紐の生地のアップ画像。

何処ぞの中華製のように薄すぎることはありません
一見何にも変哲の無い生地ですが目の細かい良い生地となっております。




さて簡単な篠原工房製陸軍旧型雑嚢の紹介でしたが・・・
今度は中田商店雑嚢(新型)と合わせて新旧雑嚢の簡単に比較をしてみたいと思います。





両者並べた全体画像。

中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

両者とも複製品ではありますが価格などは全く異なります。

冒頭にも記載致しました通り、雑嚢の仕様には豊富なバリエーションがございますので
今回、新旧比較するに当たっても必ずこの型だけ!ということでは決してございませんのであしからず・・・!


さて画像をご覧になってお分かりになる通り、
2つにかなりの差異がございますね。

一見同じ構造に見えますがやはり細部はかなり異なります




まずは雑嚢裏面紐の縫い付け部の比較。


中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

縫い付けが両者全く異なり、またい付ける負紐生地の面積もかなり異なります

縫い付ける生地の面積篠原製旧型雑嚢は小さく、
中田製新型雑嚢は大きいです。

また縫い付け方(形状)異なり左右の負紐の縫い付け
篠原製旧型雑嚢四角形にさらに隅に小さな四角形を作るような縫い付け
中田製新型雑嚢四角形を2個作り、さらに×状に縫い付けるという縫い付けです。

これに関しましては新型雑嚢(新型)がかなり念入りに縫い付けされていますね。
いずれも複製品ですが、やはり新型制定にあたり耐久性を上げる為の仕様変更なのでしょうか。




続いては雑嚢革帯吊り用フック部の比較。


中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。


吊り金具篠原製旧型大型(長い)ようですね

また金具の下にあるつのピン打ち(リベット?)色と形状ともに仕様が大きく異なります




お次は負紐の生地負紐の長さ調整金具の比較です。

中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

まず生地の色が全く異なりますが、負紐の幅も異なります。
篠原工房製旧型雑嚢生地カーキ色小さく、また金具もそれに合わせて小型です。
中田製新型雑嚢生地緑色篠原製と比べると広く金具も合わせて大きめになっております。




蓋を開いた状態雑嚢の比較。

中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

中田新型雑嚢蓋留めは綿製の紐式
篠原工房製旧型革紐のバックル金具式です。

蓋の固定方法もさることながら雑嚢自体の大きさ全く異なるのがお分かりになると思います。
中田製新型雑嚢が大分大型に見受けれます。

これも新型制定にあたっての収納量増加ための仕様変更だからでしょうか。






続いては内部検定印の比較。

中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

中田製新型昭和16年製を示す印になっております。
して篠原製旧型7本という印字となっております。






続いては雑嚢内部の比較です。

中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

両者とも仕切りがございますが、その面積は大分差がございます
やはり新型雑嚢の方が広くなっております。





最後に構造上最も異なる箇所を比較致します。

中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

革紐式、綿紐式、側面の金具有無生地色など違いはありますが
今回最も意外だったのはここです。

雑嚢表の下部生地の繋ぎ目の有無です。





最後に雑嚢表面下部の画像。

中田製昭和制定新型雑嚢
は今回ご紹介する篠原工房製旧型雑嚢です。

画像をご覧になってお分かりのように
中田製型雑嚢には下部生地の繋ぎ目があり
篠原製旧型雑嚢には下部繋ぎ目はございません

パッと見て気付かなかったのですが、ここにも違いがございました。

やはりこれも新旧雑嚢の仕様差といえるのかもしれまね・・・

生地の節約のためか・・・?と最初は思いましたが
それだけでなく繋ぎ目を作ることで角が作られますので
スペースが増え収納量増加にも貢献していると思います。


さて以上で篠原工房製 精密複製 陸軍旧型雑嚢の紹介になります。

やっぱり篠原工房さまのお品は素晴らしいですね・・・!
しかも中田商店でも発売されていないモデルなので尚素晴らしいです!

さすがに使用するのが本当に勿体ない程です!
これも私のとってかけがえの無い宝物となることでしょう。。。

ああ・・・イイモノだ・・・

しかし新型雑嚢旧型雑嚢仕様差ですが
やはり雑嚢様々な仕様が存在しますので今回の複製品の新旧雑嚢比較
あまり意味がないかもしれませんね
・・・

とはいえ複製品同士とはいえ少しでも新旧雑嚢の違いが分かって頂けましたら幸いです。

ということで今回はこの辺で~
でわでわ~









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この記事へのコメント
質問なのですが、篠原さんのカタログにはそちらの雑嚢は大正三年型とありますが、どれくらいの年代まで使用され続けたものなのでしょうか?
鮮明な写真がないので困っております・・知っておられれば教えていただけないでしょうか?

自分は先日、篠原さんに昭和11年型のバックル式のものを制作していただきました。
ですが、ハッキリわからないでおります。。。自分は12年の南京戦の設定で複製品を集めていますが、雑嚢はバックルタイプか大正型のこのご紹介された施錠型のものか、水筒は徳利タイプでいいのか・・・・迷走してわからなくなっております。。

このままだと当時の鮮明な装備の写真を見つけるために、写真集を買いあさることになりそうです。。w
Posted by 六三郎 at 2012年07月20日 00:47
>>六三郎さん

ご質問有難う御座います。
私もこの雑嚢についての詳細はまだまだ勉強不足ではございますが
事変期の写真での判別方法は革紐の有無でしか確認出来ません・・・
(あくまで稚拙な私のみですが・・・)

南京攻略戦時の従軍写真はまだ拝見しておりませんが・・・
大陸での写真ではこの革紐が出ている雑嚢がちょくちょく確認出来ます。

とはいえモノクロですし、やはり不鮮明な画像も多いので
六三郎さんのおっしゃれる通り、私もまだまだリサーチする必要がございますね・・・

完全に「これだ!」と断定、一致出来る写真を探してみたいと思います!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年07月21日 09:28
こんばんは。

このブログを拝見致しまして、どうしても欲しくなり、篠原様に御製作をお願い致しておりました。待った甲斐があり、最近ついに手に入れる事が出来ました(嬉)。
アンチョビ様も絶賛されていますが、もう『作品』と呼ぶにふさわしい出来映えですね。
私も早速、中田商店さん製の雑嚢と並べて比較してみました。
昭五式軍衣だけでなく、満軍軍衣にも合いそうです。

この様な希少装備品のご紹介(それも詳細付)も含めて、皇軍装備品アップをいつも有難うございます。今後も期待致しております。
軍装品収集は正に蟻地獄、脱出不可能ですね(笑)。
Posted by 剃刀参謀 at 2012年12月12日 19:47
>>剃刀参謀さん

こちらこそこんばんわ!剃刀参謀さん!

おおっ!遂に篠原製の水筒を入手されたのですね!
本当におめでとう御座います!
生地もさることながら、その丁寧な作りの素晴らしさを
実感して頂けましたら何よりで御座います・・・!

私も微力ながら購入の参考にして頂き、光栄に思います・・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年12月12日 21:36
大変ご無沙汰しております。
だいぶん、昔の記事になりますがあらためてコメントさせていただきます。

先日、この雑嚢を制作しておられる篠原さんに話をお聞きしたのですが、この雑嚢は色が本来は昭五の夏衣の色に似た色がスタンダードらしいのですが、けっこうまちまちで物によっては色が微妙に違い、アンチョビさんのこの雑嚢のようにカーキ色のも稀に実物に存在しているようです。
篠原さんはカーキ・スタンダードな色とどちらも制作していただけるようです^^
自分も半年以上前に二つ注文して、最近届くので楽しみに待っています。

ちなみに明治型の雑嚢も制作されるそうですよ。ただ、同時の生地がほとんどなく苦労されておられるようでした。

自分もアンチョビさんと同じく昭五ファンなので、いつか昭五スタイルでイベントでお会いできたらいいですねぇ///

あ、某メーカーが11年式軽機を製品化するらしいですが、ご予約されましたか?
Posted by 六三郎(らすかる) at 2013年07月04日 21:04
>>六三郎(らすかる)さん

こんばんわ!らすかるさん!
雑嚢にも色合いに差異があるのですね・・・!
しかし。。いずれの雑嚢も製作して下さる篠原さまには
ただただ脱帽するのみですね・・・!素晴らしいです!

そうですね・・・!是非日本軍、しかも昭五式の軍装でお会いした限りです!

十一年式軽機、製作振興中だったとは・・・!
これは完全な盲点で御座いました・・・!!(汗
う・・う~ん・・・悩みます!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2013年07月16日 23:30
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