2012年06月09日
複製比較 個人業者S製 複製 旧型水筒用ハーネス
さてさて今回も旧軍装備の複製比較をしていきたいと思います。
今回はあの業者さまの精密複製品をご紹介します・・・・!
個人業者Sさま製 精密複製 日本陸軍 旧型水筒用ハーネス です。
略帽、昭五式冬・夏軍衣袴、帽垂など数々の高度な複製品を送り出されている個人業者Sさま。
昭五式夏軍衣袴の再販、改四五式外套の製作販売で数々の名を残されております。
そしてそれは現在進行形で、また今回貴重な一品を製作してくれました!
個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネスの全体画像。
皆さまご周知の通り、革製旧型水筒ハーネスは
中田商店、そして精密複製品の老舗篠原工房さまの2つに限られておりました。(たぶん・・・)
ですが前者は在庫切れの絶版。後者は入手の困難さがありました・・・
そこで個人業者Sさまは数量限定ながら製作販売を実施して下さいました・・・!
まさに天の助け・・・・!いやよくぞ製作に踏み切ってくださった!と感謝するべきかもしれません!
個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネスですが、
到着して触った第一印象は『重厚』です。
革生地でイタリア製牛革生地を使用し、黒目のあるこげ茶色となっています。
生地は本当に重厚で硬く強度十分で千切れることありません。
色はいかにも使い古した革生地のようで、一見実物のように深みのある色です。
個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネスの水筒本体収納の画像。
新品ですので生地は少々硬めですがオイルを塗れば改善されていくことでしょう。
また何より色も艶のある色に変化していくので二度美味しいです。
旧型水筒ハーネスの両側面の画像。
縫い目も勿論しっかりしています。
丁寧かつ正確に綺麗に糸は縫われており、生地同士をしっかり接合しています。
ちなみに縫い糸である綿糸は実物同様の太さの径の物を使用されているそうです。
また縫い目の数も実物同様の数とされています。
これだけで途方もなく、図太い神経と手間が必要な作業ですね・・・
旧型水筒ハーネスの底部の画像。
生地の幅の違いも勿論再現なされています。
部位によって異なる革生地の幅は実物を基に採寸し、それを見事再現されてそうです・・・!
それだけでもうお腹一杯ですね・・・・!
さてまだまだ細かい細部をご紹介したい所ですが・・・
ここで以前ご紹介した篠原工房製と比較してみたいと思います。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
水筒本体を収納した状態になります。
両者とも精密複製で有名でありますが・・・・
まさか貴重な旧型水筒ハーネスを2つも入手できるまでになるとは思いませんでした・・・
前もって記載させて頂きますが、この2商品はいずれも高いレベルの複製品には相違ありません・・・!
水筒の裏部の画像。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
革生地の色に違いが御座いますが、他にも差異があるのにお気づきでしょうか?
ハーネスのみの状態での比較画像。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
革生地は個人業者Sさま製が黒の強いこげ茶色なのに対し、
篠原工房製は赤みのある茶色となっています。
またハーネスの革生地の幅に違いがございます。
そして金具、若干の縫い方などにも差異がございます。
ハーネスの水筒収納部のアップ。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
まず目に引くのがハーネスの真ん中の厚い革生地ですね。
この革生地の幅の長さの違いが目立ちますね。
個人業者Sさま製は幅が広く出来ており、
逆に篠原工房製では幅が小さく出来ています。
水筒本体をしっかり固定保持できるのは個人業者Sさま製ですが、
篠原工房製に問題があるわけでもありません。
水筒収納した場合は篠原工房製がスマートです。
2つとも実物を参考に製作されたのは言うまでもないと思いますが、
実物旧型水筒ハーネスにも年代や製造元によって仕様差があると思いますので
一概に一方が正しいとはやはり言えません。
水筒の蓋留め用革紐のバックル部分。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
まず目に引くのはバックル金具の仕様差です。
個人業者Sさま製は塗装のない仕様となっています。
篠原工房製では朱色の塗装が施されています。
一見して朱色塗装のある方が一般的に思えますが
金具は塗装が施されていない物も多く、
個人業者Sさまは御自身の拝見してきた実物ハーネスの仕様が塗装のない物が多かったことから
あえて塗装を施されていないそうです。
私は錆錆の金具や朽ち果てた金具ぐらいしか拝見したことがありませんので
これには驚きました・・・!
また金具だけでなく革紐を通すループの大きさにも差異がありますね。
蓋留め用革紐のある部分の裏面。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
蓋留め用革紐を縫いつけしている部分なのですが
こちらは一見同じように見えますね。
しかし細かくいうと違う箇所もあります。
縫い目の数は同じですが、縫い糸は個人業者Sさま製が太いものとなっております。
また縫い位置も微妙にことなり、個人業者Sさま製は両端の溝を上書きする形で縫われています。
篠原工房製では両端の溝より内側に縫われております。
細かい部分を上げてはキリがないのですが・・・
一応違いがございます。
続いては蓋留め用革紐の比較。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
こちらも分かりにくいのですが、同じように見えて違いがございます。
まず革紐の厚さが異なります。
個人業者Sさま製は生地の厚いものとなっています。
また革紐全体の形状も大きく異なります。
しかしながら、革紐自体の長さ、幅はあまり変わりません。
個人業者Sさま製は緩やかなスロープを描く形となっています。
篠原工房製では比較的急角度で形状が変化しています。
ちなみに両者とも革紐の一部の幅が小さくなっているは蓋に通すことを考慮した形状だからです。
続いてはハーネスを並べての両側面の比較。
左は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
右は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
普通に2つ並べた状態なのですが
大きさの違いがはっきりと分かると思います。
真ん中の革生地だけでなく、縦のI状の革生地も大きさが異なるようですね。
水筒の底面を合わせての比較画像。
左は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
右は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
上記のハーネス縦の革生地の幅の違いの比較なのですが
画像をご覧になってお分かりの通り、個人業者Sさま製の生地の幅はこちらも広くなっています。
篠原工房製は対照的に幅は小さめです。
つまりこれらからハーネス全体の十状の生地の形状は
個人業者Sさま製が圧倒的に厚く、幅広に出来ているということになりますね。
続いてはハーネスの底面の比較。
左は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
右は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
この底部の比較からも大きさの違いが分かると思います。
また底部の生地の同士の縫い付け方が違うのもお分かりでしょうか?
個人業者Sさま製では底部は□状の縫い付けになっています。
篠原工房製では二状の形状の縫い付けとなっています。
続いてはハーネスの負革とハーネス本体への縫合部の画像。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
こちらは側面から見た画像です。
あまり知られていなかもしれませんが旧型水筒ハーネスの負革と本体への縫合部は
このように両者とも実物通り斜めに薄く削り、接合して縫合します。
私はこれを最近知りました。。。。ご教示頂いて知ったのですが・・・
気に留めないような箇所ですが、とても特徴ある部分に驚きました。
そして何より細部まで行き届いた再現度には両者とも感服いたします・・・・!
ちなみに篠原工房製はロットによってはこの部位を再現されていないものもあるそうです。
う~ん・・・私は教えて貰わなかったら気付くことはなかったと思います・・・(汗
続いては負革の比較。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
負革の幅ですが画像をご覧になってお分かりの通り、
個人業者Sさま製は幅が小さく。
篠原工房製では幅が広くなっています。
ハーネス本体は圧倒的に個人業者Sさま製が幅広だったのに、
負紐に限っては篠原工房製が幅広となっています・・・・!
この差異は・・・やはり実物同様の仕様差でしょうか・・・?
十分有り得ると思います。
個人業者さま製は製作にあたり極美品を基に正確に採寸し製作をされ、
篠原工房製さまも長年の培ったご知識と経験と実績がございます。
いずれも信頼に十分値する業者さまですので、このような違いは検証する術を私は知りません・・・!
とはいえ両者ともとても高レベル、高いクオリティの逸品です。
負革の金具、調節部の比較。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
ハーネス本体の金具同様に塗装の有無が確認できます。
縫い糸の縫い付け位置も同様に差があります。
また負革の長さ調整用の穴の位置の間隔も大きく異なります。
こちらは個人業者さま製は短い間隔で穴があり、
篠原工房製では対して広めの間隔でございます。
負紐の全長の違いもここまで違います。
個人業者さま製が格段に長くなっております。
さて以上で大体の比較と紹介記事になります。
篠原工房製もさすがの出来栄えですが
個人業者さま製の品も相変わらず高品質な逸品です。
欠点といえる欠点はないと思います。
良質で厚みの革生地ですが・・・・
ただ・・・・
新品で到着した間もない状態では革紐は水筒の蓋の紐通しに入り難いです。
(私の手元の水筒だけかもしれませんが・・・・)
これはオイルを塗付して柔らかくすること前提かと思います。
無理やり入れようと思えば入るかもしれませんがせっかく貴重な複製品を痛めたくありません・・・・!
これで旧型水筒ハーネスは2つになりましたが、
いずれもまだ野外での着用は・・・ちょっと気が咎めますw
傷つけるのが勿体ないのですw
とはいえいずれ着用したいと思っております。
以上、複製比較 個人業者S製 複製 旧型水筒用ハーネス でした~
今回はあの業者さまの精密複製品をご紹介します・・・・!
個人業者Sさま製 精密複製 日本陸軍 旧型水筒用ハーネス です。
略帽、昭五式冬・夏軍衣袴、帽垂など数々の高度な複製品を送り出されている個人業者Sさま。
昭五式夏軍衣袴の再販、改四五式外套の製作販売で数々の名を残されております。
そしてそれは現在進行形で、また今回貴重な一品を製作してくれました!
個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネスの全体画像。
皆さまご周知の通り、革製旧型水筒ハーネスは
中田商店、そして精密複製品の老舗篠原工房さまの2つに限られておりました。(たぶん・・・)
ですが前者は在庫切れの絶版。後者は入手の困難さがありました・・・
そこで個人業者Sさまは数量限定ながら製作販売を実施して下さいました・・・!
まさに天の助け・・・・!いやよくぞ製作に踏み切ってくださった!と感謝するべきかもしれません!
個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネスですが、
到着して触った第一印象は『重厚』です。
革生地でイタリア製牛革生地を使用し、黒目のあるこげ茶色となっています。
生地は本当に重厚で硬く強度十分で千切れることありません。
色はいかにも使い古した革生地のようで、一見実物のように深みのある色です。
個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネスの水筒本体収納の画像。
新品ですので生地は少々硬めですがオイルを塗れば改善されていくことでしょう。
また何より色も艶のある色に変化していくので二度美味しいです。
旧型水筒ハーネスの両側面の画像。
縫い目も勿論しっかりしています。
丁寧かつ正確に綺麗に糸は縫われており、生地同士をしっかり接合しています。
ちなみに縫い糸である綿糸は実物同様の太さの径の物を使用されているそうです。
また縫い目の数も実物同様の数とされています。
これだけで途方もなく、図太い神経と手間が必要な作業ですね・・・
旧型水筒ハーネスの底部の画像。
生地の幅の違いも勿論再現なされています。
部位によって異なる革生地の幅は実物を基に採寸し、それを見事再現されてそうです・・・!
それだけでもうお腹一杯ですね・・・・!
さてまだまだ細かい細部をご紹介したい所ですが・・・
ここで以前ご紹介した篠原工房製と比較してみたいと思います。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
水筒本体を収納した状態になります。
両者とも精密複製で有名でありますが・・・・
まさか貴重な旧型水筒ハーネスを2つも入手できるまでになるとは思いませんでした・・・
前もって記載させて頂きますが、この2商品はいずれも高いレベルの複製品には相違ありません・・・!
水筒の裏部の画像。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
革生地の色に違いが御座いますが、他にも差異があるのにお気づきでしょうか?
ハーネスのみの状態での比較画像。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
革生地は個人業者Sさま製が黒の強いこげ茶色なのに対し、
篠原工房製は赤みのある茶色となっています。
またハーネスの革生地の幅に違いがございます。
そして金具、若干の縫い方などにも差異がございます。
ハーネスの水筒収納部のアップ。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
まず目に引くのがハーネスの真ん中の厚い革生地ですね。
この革生地の幅の長さの違いが目立ちますね。
個人業者Sさま製は幅が広く出来ており、
逆に篠原工房製では幅が小さく出来ています。
水筒本体をしっかり固定保持できるのは個人業者Sさま製ですが、
篠原工房製に問題があるわけでもありません。
水筒収納した場合は篠原工房製がスマートです。
2つとも実物を参考に製作されたのは言うまでもないと思いますが、
実物旧型水筒ハーネスにも年代や製造元によって仕様差があると思いますので
一概に一方が正しいとはやはり言えません。
水筒の蓋留め用革紐のバックル部分。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
まず目に引くのはバックル金具の仕様差です。
個人業者Sさま製は塗装のない仕様となっています。
篠原工房製では朱色の塗装が施されています。
一見して朱色塗装のある方が一般的に思えますが
金具は塗装が施されていない物も多く、
個人業者Sさまは御自身の拝見してきた実物ハーネスの仕様が塗装のない物が多かったことから
あえて塗装を施されていないそうです。
私は錆錆の金具や朽ち果てた金具ぐらいしか拝見したことがありませんので
これには驚きました・・・!
また金具だけでなく革紐を通すループの大きさにも差異がありますね。
蓋留め用革紐のある部分の裏面。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
蓋留め用革紐を縫いつけしている部分なのですが
こちらは一見同じように見えますね。
しかし細かくいうと違う箇所もあります。
縫い目の数は同じですが、縫い糸は個人業者Sさま製が太いものとなっております。
また縫い位置も微妙にことなり、個人業者Sさま製は両端の溝を上書きする形で縫われています。
篠原工房製では両端の溝より内側に縫われております。
細かい部分を上げてはキリがないのですが・・・
一応違いがございます。
続いては蓋留め用革紐の比較。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
こちらも分かりにくいのですが、同じように見えて違いがございます。
まず革紐の厚さが異なります。
個人業者Sさま製は生地の厚いものとなっています。
また革紐全体の形状も大きく異なります。
しかしながら、革紐自体の長さ、幅はあまり変わりません。
個人業者Sさま製は緩やかなスロープを描く形となっています。
篠原工房製では比較的急角度で形状が変化しています。
ちなみに両者とも革紐の一部の幅が小さくなっているは蓋に通すことを考慮した形状だからです。
続いてはハーネスを並べての両側面の比較。
左は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
右は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
普通に2つ並べた状態なのですが
大きさの違いがはっきりと分かると思います。
真ん中の革生地だけでなく、縦のI状の革生地も大きさが異なるようですね。
水筒の底面を合わせての比較画像。
左は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
右は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
上記のハーネス縦の革生地の幅の違いの比較なのですが
画像をご覧になってお分かりの通り、個人業者Sさま製の生地の幅はこちらも広くなっています。
篠原工房製は対照的に幅は小さめです。
つまりこれらからハーネス全体の十状の生地の形状は
個人業者Sさま製が圧倒的に厚く、幅広に出来ているということになりますね。
続いてはハーネスの底面の比較。
左は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
右は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
この底部の比較からも大きさの違いが分かると思います。
また底部の生地の同士の縫い付け方が違うのもお分かりでしょうか?
個人業者Sさま製では底部は□状の縫い付けになっています。
篠原工房製では二状の形状の縫い付けとなっています。
続いてはハーネスの負革とハーネス本体への縫合部の画像。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
こちらは側面から見た画像です。
あまり知られていなかもしれませんが旧型水筒ハーネスの負革と本体への縫合部は
このように両者とも実物通り斜めに薄く削り、接合して縫合します。
私はこれを最近知りました。。。。ご教示頂いて知ったのですが・・・
気に留めないような箇所ですが、とても特徴ある部分に驚きました。
そして何より細部まで行き届いた再現度には両者とも感服いたします・・・・!
ちなみに篠原工房製はロットによってはこの部位を再現されていないものもあるそうです。
う~ん・・・私は教えて貰わなかったら気付くことはなかったと思います・・・(汗
続いては負革の比較。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
負革の幅ですが画像をご覧になってお分かりの通り、
個人業者Sさま製は幅が小さく。
篠原工房製では幅が広くなっています。
ハーネス本体は圧倒的に個人業者Sさま製が幅広だったのに、
負紐に限っては篠原工房製が幅広となっています・・・・!
この差異は・・・やはり実物同様の仕様差でしょうか・・・?
十分有り得ると思います。
個人業者さま製は製作にあたり極美品を基に正確に採寸し製作をされ、
篠原工房製さまも長年の培ったご知識と経験と実績がございます。
いずれも信頼に十分値する業者さまですので、このような違いは検証する術を私は知りません・・・!
とはいえ両者ともとても高レベル、高いクオリティの逸品です。
負革の金具、調節部の比較。
上は個人業者Sさま製旧型水筒用ハーネス。
下は以前に紹介した篠原工房製旧型水筒用ハーネスになります。
ハーネス本体の金具同様に塗装の有無が確認できます。
縫い糸の縫い付け位置も同様に差があります。
また負革の長さ調整用の穴の位置の間隔も大きく異なります。
こちらは個人業者さま製は短い間隔で穴があり、
篠原工房製では対して広めの間隔でございます。
負紐の全長の違いもここまで違います。
個人業者さま製が格段に長くなっております。
さて以上で大体の比較と紹介記事になります。
篠原工房製もさすがの出来栄えですが
個人業者さま製の品も相変わらず高品質な逸品です。
欠点といえる欠点はないと思います。
良質で厚みの革生地ですが・・・・
ただ・・・・
新品で到着した間もない状態では革紐は水筒の蓋の紐通しに入り難いです。
(私の手元の水筒だけかもしれませんが・・・・)
これはオイルを塗付して柔らかくすること前提かと思います。
無理やり入れようと思えば入るかもしれませんがせっかく貴重な複製品を痛めたくありません・・・・!
これで旧型水筒ハーネスは2つになりましたが、
いずれもまだ野外での着用は・・・ちょっと気が咎めますw
傷つけるのが勿体ないのですw
とはいえいずれ着用したいと思っております。
以上、複製比較 個人業者S製 複製 旧型水筒用ハーネス でした~
Posted by アンチョビことチビ at 15:31│Comments(8)
│・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
>>六三郎さま
こちらこそはじめまして!六三郎さま!
私のような稚拙な若輩者のブログを見て頂けるだけでなく
参考にまでして頂けるなんて・・・・光栄でございます!
水筒本体はオークションだけでなく軍装店もお探しになりましたら
意外と・・・見つかるやもしれませんよ!
ただ蓋が欠品していたり使用不可能な朽ち果てた実物ハーネスも
付属してきたりと色々難しい部分もございますが・・・
しかし複製旧型ハーネスに比べたら・・・まだ・・・
篠原工房さまは常に御多忙な身ですね・・・
1つ1つ丁寧に仕上げておられますので
納期が長い分、それだけ精密・精巧かと存じます・・・!
それだけの価値は十分あると私は思います!
装備収集には本当に先の長い道のりかと思いますが・・・
何卒頑張って下さい!陰ながら応援させて頂きます!!
こちらこそはじめまして!六三郎さま!
私のような稚拙な若輩者のブログを見て頂けるだけでなく
参考にまでして頂けるなんて・・・・光栄でございます!
水筒本体はオークションだけでなく軍装店もお探しになりましたら
意外と・・・見つかるやもしれませんよ!
ただ蓋が欠品していたり使用不可能な朽ち果てた実物ハーネスも
付属してきたりと色々難しい部分もございますが・・・
しかし複製旧型ハーネスに比べたら・・・まだ・・・
篠原工房さまは常に御多忙な身ですね・・・
1つ1つ丁寧に仕上げておられますので
納期が長い分、それだけ精密・精巧かと存じます・・・!
それだけの価値は十分あると私は思います!
装備収集には本当に先の長い道のりかと思いますが・・・
何卒頑張って下さい!陰ながら応援させて頂きます!!
Posted by アンチョビことチビ at 2012年07月01日 12:00
はじめまして、いつも楽しく拝見させてもらっております。
複製品や実物との比較、すごく参考になります!いつも更新が楽しみで仕方ないです!特に昭五式の比較レビュー等、素晴らしかったです!
ハーネスも中田製が在庫切れとなっているので、篠原さんに最近注文をお願いしたときにちょうど出品されておられたので、自分も予備で買おうと思っておりました。
ですが、大陸初期の装備は水筒本体の入手から難易度が高いですよねー。。。。自分は最近、集め始めたばかりなので、その難易度の高さから悲鳴を上げておりますw
最近、昭和13年あたりの装備に関して興味があり篠原さんにも雑のうやハーネスをオーダーしております。
篠原さんも最近は、雑のうやホルスターなどの試行錯誤で色々と忙しいらしいので、なかなかオーダーから完成まで行かないらしいです。
複製品や実物との比較、すごく参考になります!いつも更新が楽しみで仕方ないです!特に昭五式の比較レビュー等、素晴らしかったです!
ハーネスも中田製が在庫切れとなっているので、篠原さんに最近注文をお願いしたときにちょうど出品されておられたので、自分も予備で買おうと思っておりました。
ですが、大陸初期の装備は水筒本体の入手から難易度が高いですよねー。。。。自分は最近、集め始めたばかりなので、その難易度の高さから悲鳴を上げておりますw
最近、昭和13年あたりの装備に関して興味があり篠原さんにも雑のうやハーネスをオーダーしております。
篠原さんも最近は、雑のうやホルスターなどの試行錯誤で色々と忙しいらしいので、なかなかオーダーから完成まで行かないらしいです。
Posted by 六三郎 at 2012年06月30日 09:56
>>人見広助さま
是非とも、もっと生産して頂きたい逸品ですね!
あと予断ではありますが商品既に発送致しました(意味深)
>>YASさん
編上靴は中田製一択ですので、寂しい限りですね。
しかし旧軍装備においては弾薬盒、九八式夏軍衣袴、略帽と
メジャーな基本装備ですのでいつかは入荷してくれると信じております!
是非とも、もっと生産して頂きたい逸品ですね!
あと予断ではありますが商品既に発送致しました(意味深)
>>YASさん
編上靴は中田製一択ですので、寂しい限りですね。
しかし旧軍装備においては弾薬盒、九八式夏軍衣袴、略帽と
メジャーな基本装備ですのでいつかは入荷してくれると信じております!
Posted by アンチョビことチビ at 2012年06月12日 21:02
こういうのを見ると旧型水筒が欲しくなりますね…!(笑)
中田製の兵下士官用編上靴は社長の博物館行きとなったため絶版となりました
社長に直接聞いたところ「再生産するとしたら品質の関係上、数年先になる」だそうです…
中田製の兵下士官用編上靴は社長の博物館行きとなったため絶版となりました
社長に直接聞いたところ「再生産するとしたら品質の関係上、数年先になる」だそうです…
Posted by YAS at 2012年06月09日 23:30
こんばんは。
これは朗報です!後でS様に問い合わせてみたいと思います。
毎度の事ですが、良く出来ていますね。
これは朗報です!後でS様に問い合わせてみたいと思います。
毎度の事ですが、良く出来ていますね。
Posted by 人見広助 at 2012年06月09日 23:29
>>ゲートル信者さん
とうとう兵用編上靴も在庫切れとなりましたか・・・
中田さんは何気に新製品も送り出しているので
再販の希望は少なからずあると思いますよ!(おそらく・・・)
待っても可能性は100%ではないので
オークションなどでお探しになるか代用編上靴をご使用なされてはいかがでしょう。
ですが自分にあったサイズが見つかるかも難しいんですよね・・・
>>剃刀参謀さん
一度お問い合わせされることをお勧め致します。
流通していない品を製作販売されていたりする場合もございますよ!
とうとう兵用編上靴も在庫切れとなりましたか・・・
中田さんは何気に新製品も送り出しているので
再販の希望は少なからずあると思いますよ!(おそらく・・・)
待っても可能性は100%ではないので
オークションなどでお探しになるか代用編上靴をご使用なされてはいかがでしょう。
ですが自分にあったサイズが見つかるかも難しいんですよね・・・
>>剃刀参謀さん
一度お問い合わせされることをお勧め致します。
流通していない品を製作販売されていたりする場合もございますよ!
Posted by アンチョビことチビ at 2012年06月09日 20:44
アンチョビ様。
羨ましいですね。あの個人業者様の装備品なら間違いないですね。
しかし如何にして手に入れられるのでしょうか?
上得意様限定販売(笑)でしょうか?
私も欲しいです。
羨ましいですね。あの個人業者様の装備品なら間違いないですね。
しかし如何にして手に入れられるのでしょうか?
上得意様限定販売(笑)でしょうか?
私も欲しいです。
Posted by 剃刀参謀 at 2012年06月09日 18:38
精密複製の水筒用ハーネスを二つも・・・羨ましい
中田の生産工場はいつになったら再稼働するのでしょうかね。おかげで編上靴さえ中田じゃあ手に入らなくなっておりますので・・・
中田の生産工場はいつになったら再稼働するのでしょうかね。おかげで編上靴さえ中田じゃあ手に入らなくなっておりますので・・・
Posted by ゲートル信者 at 2012年06月09日 16:43
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。