2012年12月15日

実物 日本陸軍 三十二式軍刀 甲型 下士官刀

さ~てさて今回は久しぶりにに実物品コーナーも更新したいと思います。

今回は実物としては比較的大物?のものを・・・

ということで早速画像をば!




こちらは実物 日本陸軍 三十二式軍刀 甲型 になります。


乙型との記載だったので購入したのですが、
調べてみると甲型のようでした。

以前にも模造(贋作)三十二式軍刀(下士官刀)の乙型と思しき品をご紹介致しましたが
ちなみに該当記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e278806.html

今回ご紹介する品は間違いなく実物品となります。


ちなみに・・・購入して間もない物は錆だらけで少々侵食具合が危なかったので
以前と同様に錆止め再塗装外注を施しております。

しかしながら・・・






刀身鞘の石突製造番号(シリアルナンバー)合致しています・・・!

おおおっ!これだけでも素晴らしい価値があります! 
とても嬉しい限りです・・!

そして・・・




には工廠印文字(すいません解読不能です・・・)刻印が御座います・・・!

他の刻印は確認出来ませんが、実物同様の刻印に安心せずにはいられません・・!




また護拳の指貫も現存しています。
戦後に装着された物の可能性も御座いますが・・・

これにより、甲型可能性が高いことがお分かりになると思います。




鞘の口金固定用マイナスネジもちゃんと存在し、稼動致します!



ちなみに上の画像は錆落としと再塗装前の状態で御座います。

画像を見てお分かりのように、錆の侵食が酷く、
全体に渡って錆があるのがお分かりになるかと思います。

業者さまには極力削らずに錆止めと再塗装して頂くように致しました。



そして・・・・





錆落としと再塗装を施された32式軍刀

指貫損傷がなく駐爪問題なく可動致します。






錆は殆ど除去され、問題なく握れます。




後部の画像。

これで刀緒を装着出来ます!




柄の鉄部(背金)も綺麗に錆もなく美しい溝になっております。




損傷は全くないのですが、大分錆は浸透していたようで
小さく細かな凹みが御座います。

う~ん・・・元の状態がアレでしたので、仕方ないですね・・・

パテ補修液など使えば誤魔化せるそうなのですが
それもあまり遠慮したいので・・・



しかし鞘の刻印もちゃんと確認出来ます!






革製切羽健在です。



刀身製造番号部分。




刀身部の画像。

勿体無いですが勿論刀身切断されております。

実物通りのの位置、切羽近くの刃の根元には溝?も御座います。




続いてはの画像になります。






口金固定のネジ佩鐶も問題なく可動致します。




磨耗のし易い駐爪受も支障なく使えます。




刀身を挿入する口金部の金色部。






石突の画像。

九五式同様三十二式年代と工廠によって石突の形状異なるようです。

制式化されてより使用された現役期間長いので当然ですね。

ちなみに残念なことに石突手前の鞘凹みがあり、少々曲がっているくさいです・・・




ちなみに石突片側にはご存知のように製造番号が打たれています。




以上で簡単な実物 三十二式軍刀の紹介なります・・・が

ここでいつものように手持ちの物と比較してみたいと思います。


比較対象は以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型になります。

ということで画像をば・・!






が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

パッと見た外観だけでも結構異なるのがお分かりでしょうか?

まず鞘の全長(つまり刀身長)が異なります
模造品短いのに対し、実物長くなっております。

次に護拳の形状も大きく異なります
模造品大型なのに対し、実物小型(通常の大きさ)になっております。

これがそれぞれ甲型・乙型と判別する理由になります。
(勿論他にも因子は御座いますが)


ちなみに軍刀(サーベル)全体の全長はそれぞれ
模造品約92cmのに対し、実物約98cmなっております。






柄部を並べた画像。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。


柄の鉄部(背金)と柄木溝の数、形状が全く異なっております。
模造品溝数が多く細かいのに対し、実物大して多くありません

それだけでなく背金に対して柄木の大きさも異なり、
模造品柄木大型実物均等の取れた大きさなっております。

これは駐爪形状と位置の違いに関係しており、
模造品駐爪の仕様が実物では見受けれない柄木への打ち込み仕様になっています。

また目釘仕様も全く異なり(どんだけ違うねん!)
実物片側マイナス、片側2つ穴仕様(俗にいう蟹目)なのですが、
模造品両側ともマイナス仕様となっております。(ちなみに模造品の目釘は接着剤仕様でした)





護拳(ガード)後部と刀緒通し部分のアップ。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

模造品柄末部大型頭をのナットが組み込まれています。
実物2つ穴のナットのはずなのですが・・・
表面が磨耗しているせいか穴の埋もれています・・・






護拳(ガード)部分のアップ。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

この部分の出来は贋作と実物、本当に大きく差が出ております

模造品はとても酷く汚いラインで刻印も御座いません
実物はさすが実物だけあって錆を取り除いて表面に凹凸が出来ているとは均等の取れたラインで
両端がちゃんと処理されております


また何より刻印指貫止め切羽あります

本当に雲泥の差です・・・






鞘部の比較。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

よ~く見ると鞘の先端処理と形状が全く違うのです。




それでは次は刀身の比較をしてみましょう。




が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

実物はちゃんともあり、切羽近くの刃の根元には溝?も御座います。
しかし模造品の刀身は・・・・う~ん・・・見たことがありません。




一応両者とも刀身には製造番号が打たれているのですが・・・

模造品刀身は・・・日本軍のものか怪しいかもしれませんね・・・・






が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

この角度からですと駐爪先端部の形状も全然異なるのが分かりますね。

しかし・・・模造品色んな意味で面白い形状ですね・・・(汗






さてさて続いてはの比較となります。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

刀身長異なるので数センチ長さに違いが御座います。

また鞘の厚さも異なり、複製品は比較的厚く実物細いといった印象です。




口金固定ネジ部佩鐶部の画像。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

ここも両者異なるのにお気づきでしょうか?




まず口金固定用ネジ部のアップ。

鞘の先端口金といい、ネジを外すことにより、鞘から取り出せるのですが
この先端部の形状も両者異なっています

実物ネジを回すことで口金取り出せますが
模造品はそもそも固定用のネジが存在しません

つまり複製品では口金一体成型されているというよりも、ちゃんと再現されていないと考えるべきかと思います。




口金の駐爪受け部の画像。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

ここも形状異なります
模造品実物に比べ、駐爪の挿入口小さくなっております
(これはそれぞれ駐爪の先端の形状異なるからです)




佩鐶部の画像。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

ここもやはり異なります。
画像では分かりませんが佩鐶の位置も異なります。
複製品佩鐶実物より若干下目に御座います。

またリングの大きさも異なり、
複製品小型実物大型になっております。







お次は鞘の末端にある石突の画像。

が以前に紹介した模造(贋作)三十二式 軍刀 乙型?
が今回ご紹介する実物 三十二式軍刀 甲型になります。

大分上で記載しました通り、石突の仕様製造元、年代によって差異が御座います。

模造品はやたら出っ張りのある仕様
対して実物浅くも広い石突になります。




ちなみに実物には石突製造番号が打たれていますが
複製品には御座いません



さて以上で無意味な比較?になります・・・・
お付き合い下さり有難う御座いました・・・!

さてさて最後にもう1つだけ無意味な事にお付き合い下さい!


それは・・・



実物模造品(贋作)・・・それぞれ入れ替えて刀身を収納可能か!?

というものです・・・w
本当に意味ないですねw

ということでレッツトライ!!






実物→模造鞘 

こちらは何とか収納可能
しかし鞘の大きさ全く合っていません
(画像を見て分かるようにアンバランスです)



また模造鞘側の駐爪挿入口小さいので(実物大型
駐爪を傷める可能性大ですね・・・

しない方が懸命です。




模造品(贋作)→実物鞘

収納不可能です。

刀身が全く合っていません・・・





さて以上で実物 日本陸軍 三十二式軍刀 甲型 下士官刀の紹介と
模造品との比較になります。

今回、実物品をご紹介しましたが・・・本当は当初はもう少し出来の良い複製品を狙っていたのですが・・・
実物に勝るものはない!という考えに至り、購入した次第で御座います。

しかし状態はあまり良くなく、少々残念ではありましたが
それでも念願の実物を手に入れて、とても満足しております!

状態の良い三十二式となりますと・・・高額になることでしょう・・・

実物品は観賞用、保管用として大切にしていきたいと思います。
逆に模造品(贋作)をこれから気兼ねなくイベントやゲームで装備していきたいと思います!
(実物も手に入ったことですし出来が悪い分、酷使しても気になりません!)

しかし・・・この模造品・・・本当に何なのでしょうか・・・・?
もしや某人民共和国の使っていた物なのでしょうか・・・w

支那事変(日華事変)の軍装には最適ですが、
それ以前の軍装にもうってつけですね!

歩兵や憲兵のみならず輜重兵装備としても使っていきたいと思います!




三十二式九五式を並べた画像。

九五式は以前にご紹介した複製品です。

官給下士官刀は九五式も有名ですね。
実は私は三十二式よりも九五式の方が大好きなんです・・・w
(作りはどうであれ日本刀を模していますし、両手握りですし)

三十二式はお腹一杯なので次は実物九五式を購入しようか検討中です。

ともあれ予算が・・・・

でもいつかは・・・必ず!!



ということで今回は以上になります!

ではでは~

ノシ





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Posted by アンチョビことチビ at 00:09│Comments(8)・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
こんばんわ。
サーベル型は昭五式や四五式とあわしたらバッチリ決まりそうですね。僕も一振り欲しいのですがナカナカ出物が無くて‥日記を見て益々欲しくなってきました。いつも参考にさせていただいています。
Posted by 三崎号1三崎号1 at 2012年12月16日 02:04
こんにちは。

甲型ですので、騎兵軍装もできますね。錆を落とすと見違えますね。やはり実物は素晴らしい。実物軍刀は一振りも持ってないので羨ましいです。

昭五式軍衣用に、乙型を一振り欲しいのですが、、、、。なかなか無いです。
Posted by 剃刀参謀 at 2012年12月16日 10:41
>>三崎号1さん

有難うございます!

三十二式は複製でヴァイスさんが販売されてましたが
結構なお値段だったような気が・・・
実物は中々良い状態の物が少なく、
高価なのが多いですね・・・

私の物は錆錆だったので何とか予算内で入手出来ましたが・・・
是非、状態の良い物を入手されて下さい・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年12月17日 20:59
>>剃刀参謀さん

いえいえ!実物品とはいえ錆のせいで色々表面が残念極まりないことに
なっており、私としては不満な部分も御座います・・・

実物に勝るモノはない!と思いますが
高確率で鞘に凹みがあったりと(刀身切断の印でしょうか)
耐久性に不安の実物も御座います・・・

乙型の実物は中々出回りませんね・・・
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年12月17日 21:03
こんばんわ、先ほどこんなモノを見つけましてhttp://ja.aliexpress.com/item/Cavalry-Sword-Saber-Chinese-65-style-Saber-Chinese-65-style-Cavalry-Sword-080C1/345759776.html
三二式にソックリ!
もしかすると贋作は中国軍のホンモノでは?
Posted by 三崎号1三崎号1 at 2013年04月03日 00:14
>>三崎号1さん

遂にそこに行き着いてしまわれたのですね・・・!
以前に当ブログで御紹介した贋作三十二式軍刀の記事の本文に
記載した『某国軍の戦後サーベル』とはコイツの事で御座います・・・

中国の六五式は三二式に酷似していますね。
これは明らかに三二式を参考(模倣)していると思います。

戦後中国軍は旧日本軍火器や装具を接収して
一部装備には日本軍の物にソックリな物を採用&製造しています。
何だかんだいって日本軍の影響は大きかったんですね。

私の所有する贋作三二式ですが護拳、駐爪、鞘の石突などの形状から見て
中国軍の六五式では無いと思われます。
(いや正直六五式の方が出来が格段に良いですw)

ここで気になるのが中華六五式のバリエーションでして
制式年が六五年なら時期などによって色んなバリエーションがあると思います。
もしかしたら現在ではあまり見られない六五式の初期の物をベースにした贋作かもしれませんね・・・・
(とはいえこれもあくまで推測なのですが・・・)

さる御方から御伺いした話では三十二式軍刀の複製品は
中華製だけでなく一時期は精密な米国製もあったそうで御座います。
(後者はれっきとした複製品かと思います)

私は米国など見ますと状態の良い三十二式がゴロゴロしており
しかも価格もさほど高くないのに嫉妬を覚えます・・・

これが国内に入れよう物なら貴重な刀身を切断せねばならず
どうしても納得がいきません・・・!悔しいですね・・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2013年04月03日 06:50
毎度様です。ホモのアンチョビさん!

三二式下士官刀ですか???
私の浅学では(甲)が「乗馬本分者用」で(乙)が「徒歩者用」
だった様な気がします?

私は旧軍では将校専門なので下士官装備には詳しくないので・・・(汗)
三二式の甲・乙の違いは全長と護拳部の長さの違いだった様な気がします。

アンチョビさんのプログの実物下士官刀は「東京砲兵工廠」の刻印
入りですね!(但し昭和15年までなら・・・)
因みに御存知とは思いますが、昭和15年以降は「小倉砲兵工廠」に
て製造されます!

実際、三二式の製造期間は長いですから砲兵工廠によって長さが
異なるケ-スも在るみたいです。

下士官刀の刀身番号と鞘部の鯉口の所と「石突」部の番号が一致
していないで「実物」として売られている最悪なケ-スも時々
見受けられます。

以前にアンチョビさんが御自分のプログで「九五式」を紹介された
時「岐」の文字が有りましたけど、「岐阜県」の件名のような気がします。
私が以前所持した「九五式」には「東」の刻印が有りましたよ!

最後に銃剣でも下士官刀でも軍刀でもそうですが、刀身を切断
すると決まって「座り」が悪くなりますね!!(法律の為だから仕方ないか・・・)
Posted by 参謀本部 at 2013年04月03日 23:47
>>参謀本部さん

こちらこそ毎度有難う御座います!
販売されている実物は中々良い物が少ないようで・・・
三十二式を持っている私でも、もう少し状態の良い物が欲しいと思ってしまいます・・・

九五式も所持されておられたのですね!羨ましい限りで御座います!

刀身切断しますと鞘がスカスカになりますので・・・
また高確率で鞘に凹みがありますので
野外などで装備すると曲がってしまう事もあるようです。
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2013年04月04日 19:37
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