2012年10月26日

日本軍 実物 軍隊手帳

さてさて今回はとても久しぶりに旧軍実物品をご紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは兵士の必須所持品であるこちら!




こちらが 日本軍 実物 軍隊手帳 になります。

身分証明にもなり兵士1人1人が携行していた手帳といえるでしょう。

ちなみにこの持ち主の方は関西某県出身
昭和9年1934年)に現役兵として歩兵第三十三連隊に入営されています。
歩兵科幹部候補生を命ぜられ一等兵となります。

同年4月には満州へ派遣され、歩兵三十三連隊は同地で警備任務を担当します。

後にこの方は7月には上等兵9月には伍長へと昇進を続け
11月には軍曹翌10年6月には曹長と登り詰めます。

ここまで昇進が早いのはこの持ち主の方が現役入営し、早くから甲種幹部候補生昭和9年時点)になったからです。
現に曹長に進んだ後、即刻見習士官を命ぜられています。

手帳への履歴の記載はここまでとなっておりますが
後にこの方は無事将校へ任官なされたようです。

このように従軍した方の軌跡を辿れますのが・・・・軍隊手帳
個人情報満載なので一部はモザイクさせて頂きますが
この小さな手帳には貴重な軌跡が詰まっているのです・・・!




手帳の裏面

現代の手帳各種は大概革の裏表ですが、
軍隊手帳布製となっております。

隙間保護できるように全体を閉じる構造になっています。

戦場でも日夜携行する品ですので堅牢に作る必要があったからでしょう。

裏面
には氏名を記入する枠が御座います。



手帳裏面の最下部の画像。

大阪伊東製となっております。




表紙の閉じを開くとさらに閉じが御座います。

二重構造となっているのですね!



2つめの閉じ軍帽日覆いなどと同じようにコハゼで留めます。



お次は肝心の中身を簡単にご紹介します!





最初の記載は軍人勅諭となっております。

詳しい内容については割愛させて頂きますが・・・

今更この内容に文句を垂れる輩がいらっしゅるかもしれませんが

当時日本は天皇陛下を元首とする立憲君主国家であったわけで
それ以前は江戸幕府実質的に日本を統治していたのは周知の通りかと思います。
これは武家社会であり極めて封建的社会であったのは皆さんお勉強なされたと思います。

つまり歴史には段階があるのであって士分が上位に来る身分制度、関所を設け参勤交代を強制し大名の妻子を人質とする
広義な意味軍事政権の幕藩体制であり、そこから国民主権の民主主義国家に変わるのはあり得ないわけで・・・

つまり戦陣訓は別として立憲君主国家である大日本帝国尖兵を担う将兵たちへ教諭するものとしては別段おかしい内容ではないと思います。
何せ軍隊なのですか。
現代の縮図で考えてはこの内容は理解出来ないかもしれません。


ちょい脱線してしまいましたが・・・・w
この種の話はちょい危険ですので以上で・・・






続いては軍人読法になります。




誓文になります。




続いては軍隊手帳に係る心得です。

よく内容を読み覚えて取り扱いに注意しましょう




続いては身分証明欄

所属部隊は勿論のこと階級、氏名、本籍のある都道府県、住所、誕生日
そして身長服のサイズ、靴のサイズも記載します。

この手帳さえあれば被服の支給も容易ですね!
もしかしたら家に手紙も送れるかもしれません!



兵役の服役期間、そして兵役以前の履歴も記載されています。



従軍中の履歴も事細かに記載されています。





戦死・病死、公病・公傷、除役、満役などを記載する欄。

その横のページは官給品など支給(給興)の記載欄でしょうか。




手帳の裏表紙の裏見返し)にはちょっとしたメモ用紙など小さな紙を収納する為
ポケットが御座います。

兵士1人1人に支給する為の物とはいえ多機能で配慮がなされた品といえるでしょう。


さて以上で日本軍 実物 軍隊手帳になります。

軍隊手帳
複製品も出ておりますのでいずれそれも・・・・!と思います。
兵士の必需品ですのでゲームやイベントなどで携行するなら複製品アリかもしれませんね!
自分の履歴などを面白おかしく書いてみるのも一興かもしれません!

しかし実物のこの品に関しましては、そのような事をせず、大切に保管したいと思います。

それでは今回は以上になります!

でわでわ~

ノシ






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Posted by アンチョビことチビ at 00:05│Comments(10)・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
自分は貰った明治の軍隊手帳の記述を元に、その方の墓参りをしようとした事がありましたが(かなり失礼?)事情を話し、警察で家を調べる段階で今はその住所に家は無い事を知り断念した事がありましたf^_^;
今思えば、確かに個人情報の塊ですからね…サバゲ使用は賛否あると思いますが、どちらにせよ、当時を生きた証を大切にするに越した事は無いと思いますm(_ _)m
に、しても、本当に昇進早いっすね(°□°;)
Posted by 先詰め式万歳 at 2012年10月26日 08:03
この持ち主方本当に昇進早いですね…
今更先帝陛下が云々とかの話題でグダグダ言う輩って居るんでしょうかw

私事ですが、
私の曽祖父が満州にて砲兵の下士官か将校を為れてまして、
満州と聞くと思い出します…
Posted by 皇 at 2012年10月26日 18:43
自分も2つ持っておりまして、一つは第二国民兵役に編入された方のものでもうひとつが輜重兵さんの手帳です。二国の方は実戦に参加されなかったようですが、残念ながら輜重兵さんは中国大陸で輸送任務中戦死なされていました。
長くなりましたが、手帳という小さな軍装品からでも、華々しい戦史の影の部分を読みとれますので、奥が深いです。
Posted by 山本中尉 at 2012年10月26日 21:16
>>先詰め式万歳さん

こんばんわ!先詰め式万歳さん!
まさか・・・そのような経緯が御座いましたとは・・・!
時の流れは何とも哀しい限りで御座いますね・・・
今まで数多くあった戦友会も皆さん高齢の為
集まりが少なくなっておりますし・・・残念でなりません・・・

この方の昇進が早いのは現役志願を経て甲種幹部候補生へ
選抜されていますので、とても優秀かつ学歴のある御仁であったことは
確かなようで御座います・・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年10月27日 01:50
>>皇さん

そうですね・・・戦前・戦中なら不け(ry
まぁ納得出来かねますが・・・良くも悪くも言論の自由が保障されていると解釈致しましょう・・・(汗

ほほぅ。。。!皇さんの曽祖父さまも満州に従軍なされたのですね!
この手帳の持ち主の方は昭和9年に満州へ赴いておりますが
警備任務だけでなく匪賊掃討にも従軍されていますので
日支事変前とはいえ満州国は建国間もなくまだまだ治安は不安定だったようです。
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年10月27日 01:59
>>山本中尉さん

第二国民兵の方ですか・・・いやはや実戦に参加されず何よりだったと思います・・・
輜重兵のお方は・・・無念でなりませんね・・・言葉が出ません・・・

おっしゃる通り小さな手帳には人々の歴史が詰まった貴重な品ですね・・・!
特に輜重兵の方の御遺族の方からしたら大切な物やもしれません・・・
戦争とはいえ人々の生き方を伺いしれるこの軍隊手帳は戦争の歴史を知る上でも貴重な資料に相違ないですね・・・!

軽い手帳がとても重く感じます・・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年10月27日 02:06
こんばんは。

本物は初めてみました。家に残っているのは支那事変従軍記章のみ。
私の祖父は、衛生上等兵で、大陸勤務でした。支那事変従軍時は、
敵弾飛び交う中、負傷兵の収容、手当に明け暮れたそうで、足元にも
何発も敵弾が着弾したそうですが、幸い無事生還、天寿を全うしております。

この方の昇進はビックリしますね。学歴も良い方なのですね。
私の祖父は、当時殆どの方がそうだった様に小学校しか出ていません。
しかし独学で勉強したと言っていました。

祖父が昔私に話してくれた記憶が蘇りました(嬉)。
Posted by 剃刀参謀 at 2012年10月27日 03:04
>>剃刀参謀さん

剃刀参謀さんの御祖父さまは衛星上等兵どのだったのですね・・・!
戦友の命を多く助ける仕事・・・さぞ御苦労なされたとは思いますが
皆様から感謝されたことでしょう・・・!

かくいう私の祖父も学歴はさほど良いものでは御座いませんでした(笑
現代とは違い、昔はそれが一般的だったと思います。
しかし・・・独学で衛生兵になられました意欲の高さには
ただただ感心するばかりで御座います・・・!

軍隊手帳はさほど高い品では御座いませんので
是非お一つご購入されてみたは如何でしょうか?
持ち主の軌跡が辿れ、本当に価値ある品かと思います!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年10月27日 11:12
末期の軍隊手帳と青年手帳を持っていますが比べると作りが雑になってますね。
僕の祖父は19年徴兵で終戦時に二等兵曹だったので昇進は早いほうですかね?青年学校卒業の即席下士官だったみたいです。当然射撃の成績は‥

軍隊手帳や日記は観ていて興味が尽きないですね。
Posted by 三崎号 at 2012年10月28日 01:13
>>三崎号さん

やはり終戦が近くなるにつれて手帳の質も落ちてくるようですね。
海軍に関しましてはあまり詳しくはないのですが、
戦地へ従軍されずに1年で二等兵曹へ上がられるのは
進級が早い方かと私は思います。
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2012年10月29日 20:14
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