2012年11月13日
中田商店製 複製 日本陸軍 兵下士官用 革製旧型水筒ハーネス
さてさて今回も旧軍複製品をご紹介していきたいと思います!
今回ご紹介する品はこちら!
こちらは中田商店製 複製 日本陸軍 兵下士官用 革製 旧型水筒 になります。
水筒本体は実物かと思われます。
複製革製旧型水筒ハーネスは既に2社の物を所持しているのですが
やはりどうしても中田製の現物が欲しくなり、ようやく入手するに至りました。
私にとっては数年来の羨望の的だった中田製の商品だけに・・・・!
旧型水筒ハーネスと関連した過去の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e300662.html (実物 旧型水筒ハーネス)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e327024.html (篠原工房製 旧型水筒ハーネス)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e335843.html (個人業者Sさま製 旧型水筒ハーネス)
中田製旧型水筒ハーネスの前後画像。
勿論全体は革製です。
実用に何ら問題なく、さすが中田製・・・・!と思わせる製品で御座います。
ちなみに水筒本体ですが、セットで販売されていたのかは未知数です。
ともあれ再塗装された形跡がありますので、セットだった可能性が高いと思われます。
水筒本体の画像。
蓋のコルク?まで塗装が施されています。
水筒内部は比較的綺麗なのですが、所々錆が浮いています。
施し様によっては使用できるやもしれません・・・!
水筒の裏面の画像。
三角形の刻印らしきものが打たれています。
続いてはハーネスの画像になります。
このハーネスですが全体的に焦げ茶色で御座います。
中田商店のカタログを拝見して色と差異があるのですが
これは個体差(ロット差)と推測されます。
焦げ茶色に着色されています。
また金具類は無塗装のものになります。
ハーネス両側面の画像。
ここで発見が・・・!
正面から見て右側の側面の革生地ですが・・・・
実物通り、ハーネスの負革と本体への縫合部は
このように実物通り斜めに薄く削り、接合して縫合されています・・・!
これは・・・意外でした・・・!素晴らしい・・・・!
しかし、それは右側のみで、
反対側の左側の側面は革生地を2枚縫合するのではなく、
1枚の革生地となっています。
皆さん中田のカタログ(HP)をご覧なればお分かりかと思いますが
価格に対しての費用対効果を考えますと、省かれていても仕方がないと思います。
時間も大変掛かります。
むしろこの価格で提供して頂けるのが驚きでもあります・・・!
ハーネス後部と底部の画像。
しっかりと縫われており、頑丈です。
縫い糸は革と同じ焦げ茶色のものかと思いきや・・・・
ハーネスの裏側を見ると縫い糸は白に近いもののようです。
つまり縫合した後に、まとめてハーネス全体を着色(塗装)したのでしょうか・・・?
詳細は不明ではありますが、しかし実用には何ら支障は御座いません。
続いては蓋留め用革紐の画像。
ちゃんと栓を通す部分の革紐は細く整形されています。
数種類の実物水筒にも通しましたが、何ら問題なく、綺麗に装着できます!
続いては負革の金具、調節部の画像になります。
金具に革紐を通すループが2つ御座います。
これは変わりませんね!
この金具には何故か革生地と同じ焦げ茶色が塗られています。
恐らくハーネス全体への塗装の段階で塗られてしまったと思われます。
革紐用ループですが、1つは革に縫い付けられていて移動出来ません。
ナイロン素材もしくはポリプロ素材と思われる糸で縫われています。
もしかしたら後から手を加えられた可能性も少なからずあると思います。
さて以上で簡単な中田商店製 複製 革製旧型水筒ハーネス になります。
続いては私の手持ちの複製ハーネスを簡単に比較してみました。
右は個人業者Sさま製 複製 革製旧型ハーネス。
真ん中は篠原工房製 複製 革製旧型ハーネス。
左が今回ご紹介する中田製 複製 革製旧型ハーネスになります。
ハーネス本体をズームした画像。
右は個人業者Sさま製 複製 革製旧型ハーネス。
真ん中は篠原工房製 複製 革製旧型ハーネス。
左が今回ご紹介する中田製 複製 革製旧型ハーネスになります。
どれも仕様に差異が御座いますが、
いずれも作りはしっかりしており実用に堪えれるものばかりです。
ハーネス裏面を並べた画像。
右は個人業者Sさま製 複製 革製旧型ハーネス。
真ん中は篠原工房製 複製 革製旧型ハーネス。
左が今回ご紹介する中田製 複製 革製旧型ハーネスになります。
左側面に並べた画像。
右は個人業者Sさま製 複製 革製旧型ハーネス。
真ん中は篠原工房製 複製 革製旧型ハーネス。
左が今回ご紹介する中田製 複製 革製旧型ハーネスになります。
? ここでちょい疑問が・・・・
中田製の革製ハーネスは他の2業者さまの複製とは異なり、
負革の金具、調節部の位置が逆になっているのです。
(つまり他の業者さまのは右側に位置します。)
しかし・・・これは中田製が間違っているとは一概に断言出来ません!
私の所持していた実物革製旧型水筒ハーネスは
中田製同様に金具といった調整部は左側に位置しておりました。
(まぁ私の実物は状態が悪かったので縫い糸が外れて後から左右逆に縫い付けたという可能性もありますが・・・)
実物でも確認出来ておりますので、全く問題ないと私は思います。
**追記**
以前は乗馬本分者用と伺っておりましたが
中田商店製は民間用をモデルにした物らしいです。
乗馬本分者も尾錠(バックル)が右側にある水筒を使用するみたいです。
さてさて以上で本当に簡素ではありますが、
以上で並べた比較になります。
先にも記載致しましたが、いずれの複製ハーネスは
価格が全く異なっております。
品質で比較しても、野暮というものです。
その辺を考慮の上、宜しくお願い致します・・・!
中田製複製ハーネスに別の水筒を収納してみました。
私はこの水筒上部が細くなっている型の方が好きですね!
これで複製革製旧型水筒ハーネスも3つになりましたので
気兼ねなくゲームに装備投入出来ます!
ううっ。。。。ここまで来れたのには・・・・感動です!
実は今まで革製水筒ハーネスのゲームなどへの使用は
傷や磨耗を恐れて(勿体無くて)極力避けていたのですが・・・これからは大丈夫ですね!!
昭五式をはじめとした装備に投入していく予定で御座います。
時期が時期なので冬軍衣もイイですねぇ・・・!
ということで以上、中田商店製 複製 日本陸軍 兵下士官用 革製旧型水筒ハーネス でした~!
お久しぶりで御座います!名無し四等陸士さま。
いつもお世話になっております!
何と・・・!?ハーネスは金具が左右の違いによって
乗馬兵か否かに区別されるのですね・・・・!
全く存じませんでした・・・予想だにしない真実で御座います・・・!
成る程、確かに騎兵をはじめとした乗馬本分の者は
左に出納を掛けておりますね・・・!
そうなりますと中田商店製は騎兵、輜重兵といった乗馬兵用ということになりますね。
これはこれで貴重ですね・・・
本当に目から鱗で御座います・・・
いつも貴重な情報、知識を教えて頂き本当に有難う御座います!
また1つ勉強になりました!
歩兵などは右腰に雑嚢と重ねて水筒を装着しますが、騎兵などは小銃をたすき掛けに背負いますので、銃の床尾と干渉しないように水筒を左腰に装着します。それぞれの場合に調整金具が体の前面になるようにした違いです。
ちなみに昭五式水筒の場合は、水筒本体を裏返しにすればよいだけなので違いはありません。
お久しぶりです。
確かに価格といい、素晴らしい品で御座いますね。
この旧型水筒は使用出来る時代の軍装が多いので
皆さんが待ち焦がれている品かと思います。
ですが再販は・・・果たして・・・
中田の水筒ハーネスは旧型も含め、全て品切れですね。
再販してほしい複製品です。需要はありそうなんですけど?