2013年07月25日
海外製(中華製) 複製 日本陸軍 昭五式背嚢 (*2個目*)
さてさて今回は珍しく以前にご紹介した物と同じ製品をご紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像から!
ツイッターやmixiでも少しだけ報告させて頂きましたが
こちらは以前(昨年)に購入した海外製(中華製) 複製 日本陸軍 昭五式背嚢 をもう1度購入しました。
ちなみに該当の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e305783.html (海外製 昭五式背嚢モドキ)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e303980.html (中田製 複製 昭五式背嚢)
昨年に購入し当ブログにてご紹介した後、速効処分した本品ですが・・・・
所有する中田製の昭五式背嚢を使用するのは勿体なく、汚すのが忍びないので
やはり野外用、気兼ねなく使用出来る背嚢が必要と感じ再度購入するに至りました。
過去の記事をご覧になって分かるように、この背嚢の出来は良くありませんでした。
ですので今回はあくまで改造ベース。雰囲気だけ似てれば良いかなぁ程度で
出来るの悪さは承知の上で御座います。
しかし・・・到着して驚きました。
昨年購入した物より大分マシになっていたのです!。
金具の仕様、背嚢の背面が毛皮では無いなどは変わりませんが
一部の革生地の質が向上しており、細部の縫製も若干ながら改善されております。
価格も昨年より若干安くなっており、私としてこの変化は評価に値すると思います。
まぁ・・・海外製(中華製)ですし、ロット差があるというのはよくある話です。
さてそんな訳で早速この背嚢、手を加えていきたいと思います!。
まず最初に背嚢を弄る箇所ですが・・・
①兵用革帯に掛ける為の金具の変更。
②目に付く部分の金具を塗装する。
③背嚢本体上部の背負紐を固定する為のバックルの後部に背負紐の末端を通すためにループの追加。
④背嚢内部に木箱の追加。
⑤背負紐の接合部のカシメを取り除き変更。
⑥目に付く部分の縫い目を変更or追加する。
ということで画像を交えてご紹介していきたいと思います。
①まずは革帯に掛ける金具を変更します。
昨年の記事にもご紹介しましたがこの金具では革帯に掛けても
革帯を傷つけてしまいます。
革帯に掛けた状態。
本当に引っ掛けるだけですね。
実物のような金具は手元に御座いませんので・・・(探しても見当たらない・・・)
家に合った適当な金具で代用しました。
構造は中華製背嚢に付いている金具と変わりませんが
内部の板バネを外してバックル用の穴通しの金具を装着しています。
この金具もベルトに引っ掛けるだけですが傷は付きにくいと思います。
画像の下が中田製背嚢に付いている金具です。
う~ん・・・何とも特徴的な金具です・・・
これは再現できそうにありません。
まぁ・・・隠れる部分ですので機能さえ果たせば代用品でも大丈夫かと思います。
②続いては目に付く部分の金具を塗装します。
実物では金具は朱色に近い色のようです。
画像は塗装した状態。
この後、焼き入れをして色を変化させます。
被膜の吸着力も増して剥離し難くなるそうですが・・・
(しかし・・・くっそ汚いやっつけ塗装ですね・・・)
塗装した金具をバンドに縫い付けた状態の画像。
画像の革バンドは縛着用の物です。
色変わってるというか・・・一部は焦げてますね(汗
しかしこれで若干それっぽくなったかな??
③次は背嚢本体上部の背負紐を固定する為のバックルの後部に背負紐の末端を通すためにループの追加になります。
背嚢上部2箇所にあるこの部分を外します。
外したらバックル金具と一緒に画像のような四角形状の金属製ループを追加します。
これで背負紐の末端を処理できます。
縫い付け作業中の画像。
この背嚢は革質が向上しましたが
革質が良い!という訳では御座いません。
あくまで以前の物よりは良くなったという事です。
贅沢を云いますと負荷の掛かる部分はさらに厚みのある上質な革に換装したいところです。
④続いては背嚢内部に木箱(木枠)を追加します。
右が今回自作した木箱。
左が中田製の物です。
サイズは大体、中田製と同じですが
4つの木材を釘で固定しているだけの簡素な物です。
オイルステンで仕上げています。
特徴である背側のカープのある形状も再現していません。
本当に簡素(適当)に仕上げています。
⑤続いては背負紐の接合部のカシメを取り除き変更です。
画像はノータッチの状態の背負紐(負革)です。
背負紐の接合部は3点が結合しています。
これをカシメで固定されています。
しかし私のこの個体はこのカシメがグラグラで外れ個体でした。
またそのカシメがグラグラだった為に
固定されていた革バンドの穴は亀裂が生じ、何故か穴の径がデカくなっておりました。
そこで・・・
カシメを外し、バンドネジを装着する事にしました。
バンドネジは皆さん御存知のように一見してカシメのような金具ですが
ネジが内蔵されています。
頭はマイナスネジですが、片側は平らで何も御座いません。
これを装着します。
バンドネジを装着した接合部。
ネジ頭は下側にします。
そうすればこの接合部は何度も分解可能になります。
実はこれも重要なのです。
前述したように一部革バンドの穴に亀裂があるので
画像のように当て革を挟む事にしました。
ここで話がちょっと変わりますが・・・
この背嚢で最も耐久性(強度)が不安なのは背負紐(負革)になると私は思います。
何度も記述しますように、この背嚢の革質がマシになったとはいえ
それはあくまで以前の物と比べてで御座います。
この背負紐(負革)の革ですが一部でマシな部位が御座いますが
一方で柔らか過ぎて厚みの無い革の部位が御座います。
レプリカで海外製ではありますが・・・
背嚢という性質上、やはり中に色々な物を収納して背負う事があると思います。
その重量にこの背負紐(負革)が耐えられるのか・・・少々不安だと私は思います。
バックルを含めた金具も結構チープな物ですので・・・
背負紐(負革)は背嚢本体より取り外しが可能なのですが
さらに接合部のバンドネジで負紐を3つに分解可能にした方が後々の為にも良いと思います。
現時点では自作出来る程の革生地は手元にありませんが・・・
後々破損した場合や補強を施すことを考慮すると簡単に分解可能の方が断然良いでしょう。
また背負紐ですが私の体格に合わせてみると
とてつもなくバンドが余りましたので
革帯に金具を掛ける部分の革バンドの余り部分もバンドネジに固定してみました。
背負紐全体の長さを調整する際に邪魔になる(無意味)と思われるかもしれませんが
背負革の長さは3箇所で微調整出来ますので、
革帯に金具を掛ける部分の革バンドが調整出来なくても残り2箇所で調整出来るのです。
さてさて話は戻りますが・・・
背負紐(負革)の接合部をバンドネジに換装したら
次はそのバンドネジを上から覆う革を縫い付けたいと思います。
これは中田製や実物にも見受けれる仕様で
外見上、意外と重要な箇所でもあります。
(しかし・・・汚い縫い目ですね・・・小さい部分なので手縫いの私にはこれが限界です・・・)
一応、両肩2つとも製作出来ました。
小さい部分ですが・・・私には苦痛でした(汗
これぐらいの作業もまともに出来ません・・・w
中田製との比較。
右が中田製。
左が中華製(改造)です。
う~ん・・・中田製に近付けたかどうか・・・(汗
覆いに使用した革生地はあまり良い物ではありませんので
端近くに縫い付けると破けそうで縫い目の円が小さくなってしまいました・・・
(殆ど私の技量不足のせいなのですが・・・)
とはいえ・・・雰囲気は近付けたかな・・・?(疑問形)
さて最後に⑥目に付く部分の縫い目を変更or追加になります。
まずは最も目に付く部分。
背嚢正面の開閉用革バンドの縫い目を直します。
画像はデフォの状態です。
縫い糸は細く、処理も雑です。
また何より縫い目の形状が四角形です。
これを直します。
修正後の画像。
正直、こちらも負けず劣らず雑ですが・・・(汗
とりあえずは形状を中田製のよう冂字型に変更しました。
本当に雑で恥ずかしいのですが・・・とりあえずは形はソレらしくなりました・・・
お次は同じく背嚢正面の飯盒固定用の革バンド通し用の遊革(ループ)の縫い目になります。
前もって申し上げますが・・・
画像をご覧になってお分かりのように・・・一度縫うのを失敗しております(汗
画像の縫い目の穴はその失敗した痕で御座います(泣
この遊革の縫い目ですがデフォの縫い糸は一切外さずに
そのまま流用し、追加で縫い目を作っただけです。
ですので中田製と比べてかなり?な出来になっています。
(すいません・・・この辺で今まで以上に怠け癖が出てしまいました・・・)
革バンドは勿論通せれます。
しかし一度失敗していますので別の革生地を使って遊革を作るべきだったのですが・・・
さてさて・・・背嚢の手を加えた箇所は以上になります。
ご覧になってお分かりのように・・・いずれも稚拙な加工です(汗
お恥ずかしい限りです・・・
という訳で一応完成した状態の画像をば・・・
完成した状態の海外製複製昭五式背嚢。
中には木箱を入れている状態です。
背面。
背嚢本体の背面は毛皮製ではありません。
とはいえ以前に見た同背嚢の背面に
毛皮を貼り付けられた物を見掛けましたので
毛皮を別途入手し縫い付けるなりするのも良いかも知れませんね。
背嚢の上部と下部の画像。
下部の金具が未塗装なのは
この部分が目に付かない部分だからです。
ちなみに以前に紹介した際には再現されていなかった遊革(ループ)が新たな設けられていたりしています。
上部の縛着用革バンド通し用の遊革(ループ)のアップ。
以前に紹介した同背嚢のこの部分は酷い出来でしたが・・・
今回の品はこの通り綺麗に出来ています。
革質も良くなっていますが・・・それでもまだちょい不安に感じます。
背嚢の左右部の画像。
背嚢本体の縁部の革は相変わらず余り良い革生地では御座いません。
しかし全体の作りは間違いなく進歩しています。
さてさて最後に恒例の並べての比較をしてみたいと思います。
上が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
下が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
如何でしょうか・・・・
背面の画像。
右が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
左が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
上部の画像。
上が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
下が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
下部の画像。
上が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
下が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
やはり金具や遊革の位置などに差異がありますね。
左右両側面の画像。
右が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
左が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
縛着用の革バンドを通す為の穴の長さなどに差異があります。
やはり中田製の出来には遠く及びませんね。
続いては海外製(海外製) 改造 昭五式背嚢に色々縛着してみました。
ちなみにかなり適当に装着しています・・・・見苦しくてすいません(汗
ですが・・・大分雰囲気出てると思います。
背嚢を背負った状態の正面からの画像。
う~ん如何でしょうか・・・
ちなみに背負紐(負革)の革帯に掛ける金具ですが・・・(代用品のアレです)
画像のように露出しません。
ですので金具自体は代用品で十分ではないでしょうか。
さて以上で海外製(中華製) 複製 日本陸軍 昭五式背嚢 (*2個目*) の紹介になります。
今回弄った内容あくまで外観を良くする為の物が多いので
強度を確保する為にはさらなる加工が必要になると思います。
しかしご覧になってお分かりの通り、私の加工は粗雑です・・・
これらで本当に外観が良くなったと云えるのかどうか・・・(汗
悪い云い方かもしれませんが・・・見えない部分は誤魔化し、適当にすれば
使える代物になると思います。
逆に云うと私以外の方が加工すれば素晴らしい物に変わるかもしれません・・・!
何度も書きますが以前の物より良くなっていますので
手を加えずに使おうと思えば使えると思います。(しかし木箱は必須になるでしょう)
ですが毛布や外套、天幕やエンピを縛着し、さらに中にも色々収納するのであれば
オリジナルの状態では明らかに強度が足らないと思います。
そのままで使うのであればあまり負荷(重量)を掛けない方が良いでしょう。
背嚢の出来が良くなったとはいえやはり実物、中田製には及びません。
こいつを使うには妥協が必ず必要になります。
手を加えるのにも限界があると思います。
しかし・・・それでも本品は
現在容易に入手出来る昭五式背嚢の数少ない複製品です。
その点を理解された方は購入されてみては如何でしょう。
弄り甲斐が大いにあると思います。
前回は買うな!と記載していましたが・・・
今回の購入を通して価格の割によく出来ているという感想に変わりました。
さて長くになりましたが・・・
今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
まずはいつも通り画像から!
ツイッターやmixiでも少しだけ報告させて頂きましたが
こちらは以前(昨年)に購入した海外製(中華製) 複製 日本陸軍 昭五式背嚢 をもう1度購入しました。
ちなみに該当の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e305783.html (海外製 昭五式背嚢モドキ)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e303980.html (中田製 複製 昭五式背嚢)
昨年に購入し当ブログにてご紹介した後、速効処分した本品ですが・・・・
所有する中田製の昭五式背嚢を使用するのは勿体なく、汚すのが忍びないので
やはり野外用、気兼ねなく使用出来る背嚢が必要と感じ再度購入するに至りました。
過去の記事をご覧になって分かるように、この背嚢の出来は良くありませんでした。
ですので今回はあくまで改造ベース。雰囲気だけ似てれば良いかなぁ程度で
出来るの悪さは承知の上で御座います。
しかし・・・到着して驚きました。
昨年購入した物より大分マシになっていたのです!。
金具の仕様、背嚢の背面が毛皮では無いなどは変わりませんが
一部の革生地の質が向上しており、細部の縫製も若干ながら改善されております。
価格も昨年より若干安くなっており、私としてこの変化は評価に値すると思います。
まぁ・・・海外製(中華製)ですし、ロット差があるというのはよくある話です。
さてそんな訳で早速この背嚢、手を加えていきたいと思います!。
まず最初に背嚢を弄る箇所ですが・・・
①兵用革帯に掛ける為の金具の変更。
②目に付く部分の金具を塗装する。
③背嚢本体上部の背負紐を固定する為のバックルの後部に背負紐の末端を通すためにループの追加。
④背嚢内部に木箱の追加。
⑤背負紐の接合部のカシメを取り除き変更。
⑥目に付く部分の縫い目を変更or追加する。
ということで画像を交えてご紹介していきたいと思います。
①まずは革帯に掛ける金具を変更します。
昨年の記事にもご紹介しましたがこの金具では革帯に掛けても
革帯を傷つけてしまいます。
革帯に掛けた状態。
本当に引っ掛けるだけですね。
実物のような金具は手元に御座いませんので・・・(探しても見当たらない・・・)
家に合った適当な金具で代用しました。
構造は中華製背嚢に付いている金具と変わりませんが
内部の板バネを外してバックル用の穴通しの金具を装着しています。
この金具もベルトに引っ掛けるだけですが傷は付きにくいと思います。
画像の下が中田製背嚢に付いている金具です。
う~ん・・・何とも特徴的な金具です・・・
これは再現できそうにありません。
まぁ・・・隠れる部分ですので機能さえ果たせば代用品でも大丈夫かと思います。
②続いては目に付く部分の金具を塗装します。
実物では金具は朱色に近い色のようです。
画像は塗装した状態。
この後、焼き入れをして色を変化させます。
被膜の吸着力も増して剥離し難くなるそうですが・・・
(しかし・・・くっそ汚いやっつけ塗装ですね・・・)
塗装した金具をバンドに縫い付けた状態の画像。
画像の革バンドは縛着用の物です。
色変わってるというか・・・一部は焦げてますね(汗
しかしこれで若干それっぽくなったかな??
③次は背嚢本体上部の背負紐を固定する為のバックルの後部に背負紐の末端を通すためにループの追加になります。
背嚢上部2箇所にあるこの部分を外します。
外したらバックル金具と一緒に画像のような四角形状の金属製ループを追加します。
これで背負紐の末端を処理できます。
縫い付け作業中の画像。
この背嚢は革質が向上しましたが
革質が良い!という訳では御座いません。
あくまで以前の物よりは良くなったという事です。
贅沢を云いますと負荷の掛かる部分はさらに厚みのある上質な革に換装したいところです。
④続いては背嚢内部に木箱(木枠)を追加します。
右が今回自作した木箱。
左が中田製の物です。
サイズは大体、中田製と同じですが
4つの木材を釘で固定しているだけの簡素な物です。
オイルステンで仕上げています。
特徴である背側のカープのある形状も再現していません。
本当に簡素(適当)に仕上げています。
⑤続いては背負紐の接合部のカシメを取り除き変更です。
画像はノータッチの状態の背負紐(負革)です。
背負紐の接合部は3点が結合しています。
これをカシメで固定されています。
しかし私のこの個体はこのカシメがグラグラで外れ個体でした。
またそのカシメがグラグラだった為に
固定されていた革バンドの穴は亀裂が生じ、何故か穴の径がデカくなっておりました。
そこで・・・
カシメを外し、バンドネジを装着する事にしました。
バンドネジは皆さん御存知のように一見してカシメのような金具ですが
ネジが内蔵されています。
頭はマイナスネジですが、片側は平らで何も御座いません。
これを装着します。
バンドネジを装着した接合部。
ネジ頭は下側にします。
そうすればこの接合部は何度も分解可能になります。
実はこれも重要なのです。
前述したように一部革バンドの穴に亀裂があるので
画像のように当て革を挟む事にしました。
ここで話がちょっと変わりますが・・・
この背嚢で最も耐久性(強度)が不安なのは背負紐(負革)になると私は思います。
何度も記述しますように、この背嚢の革質がマシになったとはいえ
それはあくまで以前の物と比べてで御座います。
この背負紐(負革)の革ですが一部でマシな部位が御座いますが
一方で柔らか過ぎて厚みの無い革の部位が御座います。
レプリカで海外製ではありますが・・・
背嚢という性質上、やはり中に色々な物を収納して背負う事があると思います。
その重量にこの背負紐(負革)が耐えられるのか・・・少々不安だと私は思います。
バックルを含めた金具も結構チープな物ですので・・・
背負紐(負革)は背嚢本体より取り外しが可能なのですが
さらに接合部のバンドネジで負紐を3つに分解可能にした方が後々の為にも良いと思います。
現時点では自作出来る程の革生地は手元にありませんが・・・
後々破損した場合や補強を施すことを考慮すると簡単に分解可能の方が断然良いでしょう。
また背負紐ですが私の体格に合わせてみると
とてつもなくバンドが余りましたので
革帯に金具を掛ける部分の革バンドの余り部分もバンドネジに固定してみました。
背負紐全体の長さを調整する際に邪魔になる(無意味)と思われるかもしれませんが
背負革の長さは3箇所で微調整出来ますので、
革帯に金具を掛ける部分の革バンドが調整出来なくても残り2箇所で調整出来るのです。
さてさて話は戻りますが・・・
背負紐(負革)の接合部をバンドネジに換装したら
次はそのバンドネジを上から覆う革を縫い付けたいと思います。
これは中田製や実物にも見受けれる仕様で
外見上、意外と重要な箇所でもあります。
(しかし・・・汚い縫い目ですね・・・小さい部分なので手縫いの私にはこれが限界です・・・)
一応、両肩2つとも製作出来ました。
小さい部分ですが・・・私には苦痛でした(汗
これぐらいの作業もまともに出来ません・・・w
中田製との比較。
右が中田製。
左が中華製(改造)です。
う~ん・・・中田製に近付けたかどうか・・・(汗
覆いに使用した革生地はあまり良い物ではありませんので
端近くに縫い付けると破けそうで縫い目の円が小さくなってしまいました・・・
(殆ど私の技量不足のせいなのですが・・・)
とはいえ・・・雰囲気は近付けたかな・・・?(疑問形)
さて最後に⑥目に付く部分の縫い目を変更or追加になります。
まずは最も目に付く部分。
背嚢正面の開閉用革バンドの縫い目を直します。
画像はデフォの状態です。
縫い糸は細く、処理も雑です。
また何より縫い目の形状が四角形です。
これを直します。
修正後の画像。
正直、こちらも負けず劣らず雑ですが・・・(汗
とりあえずは形状を中田製のよう冂字型に変更しました。
本当に雑で恥ずかしいのですが・・・とりあえずは形はソレらしくなりました・・・
お次は同じく背嚢正面の飯盒固定用の革バンド通し用の遊革(ループ)の縫い目になります。
前もって申し上げますが・・・
画像をご覧になってお分かりのように・・・一度縫うのを失敗しております(汗
画像の縫い目の穴はその失敗した痕で御座います(泣
この遊革の縫い目ですがデフォの縫い糸は一切外さずに
そのまま流用し、追加で縫い目を作っただけです。
ですので中田製と比べてかなり?な出来になっています。
(すいません・・・この辺で今まで以上に怠け癖が出てしまいました・・・)
革バンドは勿論通せれます。
しかし一度失敗していますので別の革生地を使って遊革を作るべきだったのですが・・・
さてさて・・・背嚢の手を加えた箇所は以上になります。
ご覧になってお分かりのように・・・いずれも稚拙な加工です(汗
お恥ずかしい限りです・・・
という訳で一応完成した状態の画像をば・・・
完成した状態の海外製複製昭五式背嚢。
中には木箱を入れている状態です。
背面。
背嚢本体の背面は毛皮製ではありません。
とはいえ以前に見た同背嚢の背面に
毛皮を貼り付けられた物を見掛けましたので
毛皮を別途入手し縫い付けるなりするのも良いかも知れませんね。
背嚢の上部と下部の画像。
下部の金具が未塗装なのは
この部分が目に付かない部分だからです。
ちなみに以前に紹介した際には再現されていなかった遊革(ループ)が新たな設けられていたりしています。
上部の縛着用革バンド通し用の遊革(ループ)のアップ。
以前に紹介した同背嚢のこの部分は酷い出来でしたが・・・
今回の品はこの通り綺麗に出来ています。
革質も良くなっていますが・・・それでもまだちょい不安に感じます。
背嚢の左右部の画像。
背嚢本体の縁部の革は相変わらず余り良い革生地では御座いません。
しかし全体の作りは間違いなく進歩しています。
さてさて最後に恒例の並べての比較をしてみたいと思います。
上が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
下が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
如何でしょうか・・・・
背面の画像。
右が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
左が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
上部の画像。
上が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
下が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
下部の画像。
上が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
下が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
やはり金具や遊革の位置などに差異がありますね。
左右両側面の画像。
右が今回御紹介する海外製(中華製) 改造 昭五式背嚢。
左が以前に紹介した中田製 複製 昭五式背嚢です。
縛着用の革バンドを通す為の穴の長さなどに差異があります。
やはり中田製の出来には遠く及びませんね。
続いては海外製(海外製) 改造 昭五式背嚢に色々縛着してみました。
ちなみにかなり適当に装着しています・・・・見苦しくてすいません(汗
ですが・・・大分雰囲気出てると思います。
背嚢を背負った状態の正面からの画像。
う~ん如何でしょうか・・・
ちなみに背負紐(負革)の革帯に掛ける金具ですが・・・(代用品のアレです)
画像のように露出しません。
ですので金具自体は代用品で十分ではないでしょうか。
さて以上で海外製(中華製) 複製 日本陸軍 昭五式背嚢 (*2個目*) の紹介になります。
今回弄った内容あくまで外観を良くする為の物が多いので
強度を確保する為にはさらなる加工が必要になると思います。
しかしご覧になってお分かりの通り、私の加工は粗雑です・・・
これらで本当に外観が良くなったと云えるのかどうか・・・(汗
悪い云い方かもしれませんが・・・見えない部分は誤魔化し、適当にすれば
使える代物になると思います。
逆に云うと私以外の方が加工すれば素晴らしい物に変わるかもしれません・・・!
何度も書きますが以前の物より良くなっていますので
手を加えずに使おうと思えば使えると思います。(しかし木箱は必須になるでしょう)
ですが毛布や外套、天幕やエンピを縛着し、さらに中にも色々収納するのであれば
オリジナルの状態では明らかに強度が足らないと思います。
そのままで使うのであればあまり負荷(重量)を掛けない方が良いでしょう。
背嚢の出来が良くなったとはいえやはり実物、中田製には及びません。
こいつを使うには妥協が必ず必要になります。
手を加えるのにも限界があると思います。
しかし・・・それでも本品は
現在容易に入手出来る昭五式背嚢の数少ない複製品です。
その点を理解された方は購入されてみては如何でしょう。
弄り甲斐が大いにあると思います。
前回は買うな!と記載していましたが・・・
今回の購入を通して価格の割によく出来ているという感想に変わりました。
さて長くになりましたが・・・
今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
Posted by アンチョビことチビ at 00:00│Comments(8)
│・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
>>セカンド木村さま
こんばんわ!セカンド木村さま!
おおうっ!こんな事ならご連絡しておけば良かったですね・・・(汗
木村さまに一度この背嚢に目を通して頂いていたら・・・
良い背嚢に変わった事でしょう・・・悔やまれます・・・
やはり私のような未熟者(素人)の技術では
このような稚拙な加工しか出来ません・・・
背嚢ですがこれを一から製作するとなると
多大な時間と労力が必要になると思います・・・
ですが私を含めて皆さん背嚢の製作を心待ちにされていると思います!
時間を掛けて是非素晴らしい物を作って下さい!
こんばんわ!セカンド木村さま!
おおうっ!こんな事ならご連絡しておけば良かったですね・・・(汗
木村さまに一度この背嚢に目を通して頂いていたら・・・
良い背嚢に変わった事でしょう・・・悔やまれます・・・
やはり私のような未熟者(素人)の技術では
このような稚拙な加工しか出来ません・・・
背嚢ですがこれを一から製作するとなると
多大な時間と労力が必要になると思います・・・
ですが私を含めて皆さん背嚢の製作を心待ちにされていると思います!
時間を掛けて是非素晴らしい物を作って下さい!
Posted by アンチョビことチビ at 2013年07月27日 00:51
いやー、お見事。何よりここまでのご努力に敬服いたします。
革をいじっているセカンド木村としては、「ああ、ここはもう少しこうしたい」とか「もっと色を渋くしたい」とか「バンドネジはウチ(工房)のつづみボタンを提供したのに!」とか勝手なことを頭の中で思っています。
え?でくの房の背嚢はどうなっているのか、ですって?もうこの時点で製作は来年へ繰り越し予定になっています(恥・・・ゴメンナサイ
革をいじっているセカンド木村としては、「ああ、ここはもう少しこうしたい」とか「もっと色を渋くしたい」とか「バンドネジはウチ(工房)のつづみボタンを提供したのに!」とか勝手なことを頭の中で思っています。
え?でくの房の背嚢はどうなっているのか、ですって?もうこの時点で製作は来年へ繰り越し予定になっています(恥・・・ゴメンナサイ
Posted by セカンド木村 at 2013年07月27日 00:16
>>六三郎(らすかる) さん
いえいえ!お役に立てましたら何よりも光栄です!
ただ海外製ですので・・・木箱を実物、中田製通りに製作しても
背嚢が大き過ぎるといった事も有り得ますので
製作の際はご注意下さい。
(その場合は隙間にスペーサーを噛ませば済むのですが・・・)
完成を楽しみにしてお待ちしています・・・!
頑張って下さい・・・!
いえいえ!お役に立てましたら何よりも光栄です!
ただ海外製ですので・・・木箱を実物、中田製通りに製作しても
背嚢が大き過ぎるといった事も有り得ますので
製作の際はご注意下さい。
(その場合は隙間にスペーサーを噛ませば済むのですが・・・)
完成を楽しみにしてお待ちしています・・・!
頑張って下さい・・・!
Posted by アンチョビことチビ at 2013年07月25日 22:41
>>紫電改さん
はじめまして!紫電改さん!
当ブログをご覧下さり頂き本当に有難う御座います!
革製品ですがミンクオイルを塗ると深みのある色になりますよ~!
また柔らかくなります。
ただ塗りすぎは良くありません。
参考になりましたら幸いです。
はじめまして!紫電改さん!
当ブログをご覧下さり頂き本当に有難う御座います!
革製品ですがミンクオイルを塗ると深みのある色になりますよ~!
また柔らかくなります。
ただ塗りすぎは良くありません。
参考になりましたら幸いです。
Posted by アンチョビことチビ at 2013年07月25日 22:36
わざわざ、申し訳ありません。
ほんっつつつとうに助かります!!ありがとうございました!
これだけに関しては、実物か中田製を持っておられる方のお力をお借りするしかなくて・・・
もし改造して人に見せられるような出来にギリギリにでもなったらブログかmixiにアップいたしますね!
これからもよろしくお願いいたします。
ほんっつつつとうに助かります!!ありがとうございました!
これだけに関しては、実物か中田製を持っておられる方のお力をお借りするしかなくて・・・
もし改造して人に見せられるような出来にギリギリにでもなったらブログかmixiにアップいたしますね!
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by 六三郎(らすかる) at 2013年07月25日 22:01
はじめまして。埼玉在住25歳です。
日本軍の軍装収集が好きで、よくブログを楽しく読ませてもらってます。まだまだ収集を始めて、3ヶ月ですが…
ちょっとお聞きしたいのですが、革製品(編上靴、弾薬盒)はミンクオイルを使えば味わい深い色になりますか?
ブログにもあったので、読ませてもらいましたが、もう少し詳しく知りたいです?
日本軍の軍装収集が好きで、よくブログを楽しく読ませてもらってます。まだまだ収集を始めて、3ヶ月ですが…
ちょっとお聞きしたいのですが、革製品(編上靴、弾薬盒)はミンクオイルを使えば味わい深い色になりますか?
ブログにもあったので、読ませてもらいましたが、もう少し詳しく知りたいです?
Posted by 紫電改 at 2013年07月25日 21:52
>>六三郎(らすかる) さん
おおぅ!早速ご購入なされましたか!
海外製で出来の悪い部分があると思いますが
時間を掛けてじっくり改造なされて下さい・・・!
木箱のサイズですが・・・
横は10cm×28cm
縦は10cm×22.5cm
になります。
使用されている木材の厚さは約0.8cmの物になります。
参考になりましたら幸いです。
おおぅ!早速ご購入なされましたか!
海外製で出来の悪い部分があると思いますが
時間を掛けてじっくり改造なされて下さい・・・!
木箱のサイズですが・・・
横は10cm×28cm
縦は10cm×22.5cm
になります。
使用されている木材の厚さは約0.8cmの物になります。
参考になりましたら幸いです。
Posted by アンチョビことチビ at 2013年07月25日 21:27
うおおお!金具を塗装するだけでかなり変わりますねー!
今回の記事を見てイーベイでさそっそくシナ製買っちゃいましたw
届いたらアンチョビ殿のように改造してみます!
木枠なのですが、手元に実物や中田のものがないので宜しければ縮尺を教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします
今回の記事を見てイーベイでさそっそくシナ製買っちゃいましたw
届いたらアンチョビ殿のように改造してみます!
木枠なのですが、手元に実物や中田のものがないので宜しければ縮尺を教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします
Posted by 六三郎(らすかる) at 2013年07月25日 20:45