2014年08月30日
海外製 複製 日本陸軍 官給革脚絆②
お久し振りです・・・!更新滞ってしまいましたね・・・(汗
すいません。仕事が忙しくまたネタとか無くて放置していました。。。
さて今回は久し振りの日本軍複製品を御紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像から!
こちらは海外製 複製 日本陸軍 官給型革脚絆② になります。
3本締めの革脚絆は当ブログでも過去に2度ほど御紹介させて頂きましたね。
この官給革脚絆は乗馬本分者である騎兵、輜重兵、憲兵といった兵下士官、
一部歩兵の下士官にも支給、使用されました。
今回御紹介する品は最近新たな発売された物です。
過去に紹介した物とは別の製品になります。
ちなみに以前に当ブログで御紹介した他社の官給革脚絆の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e238878.html (海外製 複製 官給革脚絆①)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e404779.html (中田商店製 複製 官給革脚絆)
それでは見ていきたいと思います。
画像は到着して間もない状態です。
やはり革生地には艶がなくオイルを塗るべきでしょうね。。。
みるみるオイルが染み込んでいきます。
この瞬間が堪らなく気持ちイイのです!
上がオイル1回塗付した物。
下が未塗付状態の物です。
これからドンドン変化していきます。
さて肝心のこの革脚絆の構造ですが
過去に紹介した2社の革脚絆とほぼ変わりありません。(勿論異なる箇所も御座いますが)
革生地はオイルがよく染み込み中々良いです。
場所によっては薄く感じる生地もあるかもしれませんが
実物も薄く出来てると考えるべきだと思います。何せ官品ですし。
調整用の革バンドは長過ぎる事はなく適度な長さになっています。
下部のラインも中々・・・・
後面の繋ぎ目の上へ縫い付けられた革生地も意外としっかりしております。
さてそれでは手持ちの複製革脚絆を出して比べてみたいと思います。
まずは兵下士用編上靴に革脚絆を装着してみた画像です。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
前もって記載させて頂きますが・・・
使用している編上靴の踵の高さも微妙に異なり
また革脚絆自体も状態にばらつきがありますのでご注意ください。
革脚絆の後面の画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
片側の側面からの画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
状態がまるで異なりますが・・・3つとも基本的な構造は同じですね。
いずれも良く出来ていると思います。
しかしやはり異なる場所が御座います。
それはやはりバックル(尾錠)金具の仕様です。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
バックルについては3つとも異なるバックルが用いられております。
バックルを上から見た画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
形状も金具の太さもかなり差異が御座います。
上の海外製では細くバンドの通し難い金具で
真ん中の海外製では太い金具になっておりますが片側のみ盛り上がった形状の金具で
下の中田製では太く、くの字型のバックルになっております。
それぞれバンド(締め革)の通し易さが異なります。
バンドを外した状態のバックル金具の画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
上の海外製は金具がチープで革バンドが通し難く傷め易くなっています。
真ん中の海外製は金具が太く上の海外製よりは多少マシなのですが・・・
革バンドが太くバックルに通し難く思えます。(これはオイルで柔らかくしていけばマシになると思います)
また何より爪の形状が他の2つと比べ先端が尖っており少々危険ですね。(ちなみに私は怪我しましたw)
ですので装着は少々コツが必要になります。
今回購入した物だけに実物か中田製に準拠した金具と期待していたのですが・・・残念です。
脚絆の状態にもよるのですがバックルの使用はやはり中田製が良く思えます。
革バンドの縫い付け部の画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
ここは上の海外製が省略された縫い付けですね。
後面の繋ぎ目の上へ縫い付けられた革生地の画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
縫い糸に差異がありますがいずれもしっかり縫い付けられています。
革脚絆裏側の画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
この部分も3社とも同じ構造ですね。
裏側のバックル部の当て革の画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
縫い糸、処理などに差異がありますがいずれも革生地は比較的厚く
中々で御座います・・・!
片側の端にある当て革の画像。
上は以前(3年前)に御紹介した海外製複製革脚絆。(使い古した物)
真ん中が今回御紹介する別の海外製複製革脚絆。(新品)
下が中田商店製複製革脚絆になります。(中古)
こちらもいずれも解れる事なく縫い付けられております。
どれも革生地も厚く実用に問題ないと思います。
さて以上で簡単な海外製 複製 日本陸軍 官給革脚絆② の紹介になります。
今回御紹介した海外製革脚絆ですが・・・現状で入手可能な3本締めの革脚絆は1社の物しかなかったのですが
そこへこの新製品の登場は驚きました・・・
一部を除いて本当に良く出来ており、以前に紹介した別の海外製よりも良く出来ている箇所も御座います。
以前紹介した海外製は革バンドがやたら長く切断したりといった調整が必要で
バックル金具固定の糸が弱く解れ易かったりしておりました・・・
ですがこの海外製にもやはり残念な箇所があり、やはりそこはまたバックル部ですね・・・
私の感想としましてはバックルの換装とバンドの調整さえ出来れば海外製はどちらをチョイスしても良いと思います。
良く出来ている事には変わりありません・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ