2015年11月30日
海外製 複製 日本陸軍 防寒作業衣
ついに師走突入!2015年ももう1ヵ月しかありません・・・
いや~しかし寒い!もう暖房を付けてしまう時期になってしまいましたね~
という事で早速今回ご紹介する品をば。
こちらは海外製 複製 日本陸軍 防寒作業衣になります。
この作業衣は最近発売されたものなのですが・・・チョイスが何ともマニアックですね。。!
戦車兵の防寒衣として使用されたそうで戦車兵用の防寒被服とも云われていますね。
やはり極寒地で着用されたのでしょうか。
私はこの防寒作業衣の制定年は残念ながら知らず
また戦車兵装備については全く知らないのですが戦車兵なら通常の夏&冬軍衣袴や二種作業衣、
防暑襦袢で事足りますが・・・二種作業衣でなこのく防寒作業衣をチョイスしたのには驚きです(汗
また肝心の下である防寒作業袴は現段階では製品化されていませんが・・・
実はこちらの方が構造が複雑でオーバーオール型にないますので製品化されるか疑問です(汗
もしされるとなるとこの作業衣以上の価格になるのは間違いないと思います。
という事で早速みていきたいと思います。
防寒作業衣の生地のズーム画像。
生地は同社の夏軍衣袴生地の同様の物でしょうか?
悪くないと思います。汚したり色落ちさせていくと良い色合いに変化すると思います。
こちらは襟部のファーの画像。
フェイクファー(人工毛)のようですね。
しかし比較的肌触りもよく色合いも良いと思います。
この部分の防寒性は高そうですね!
実物も人工毛だったのでしょうか。
襟を立てた画像。
首元には釦がもう1つあり襟を固定化する事が出来ます。
さらに2つの釦で固定されているボタンホール生地を外し
反対側の襟の釦で固定することでこの大型の襟をより確実にフィットさせる事が出来ます。
(ただ私の個体は釦の縫い付けがしっかりしていませんでした・・w)
襟の裏側の画像。
背面の画像。
背面には生地の繋ぎ目が御座います。
防寒作業衣正面の画像。
シンプルな作りである事が分かると思います。
釦はかなり大型の樹脂製4つ穴型の物となっております。
実物では釦の仕様にやはり差異があったのではないでしょうか。
こちらは片側の胸ポケットの画像。
二種作業衣同様にポケットは左側の片側にしかありません。
ポケットは貼り付け型で蓋は曲線のある形状をしています。
こちらは脇下部の画像。
軍衣とはまた違う縫製がされております。
袖部の画像。
袖は締める事は出来ますが釦は1つのみとなっております。
しかしこれで袖口の隙間を少なくする事が出来ます。
こちらは丈部にある紐の画像。
丈部は紐が内蔵されており腰の大きさに合わせて調整する事が可能です。
この作業衣は実物同様に短丈に出来ているのが特徴です。
この作業衣だけを着てみるとあまりに丈が短いので
本当に防寒性を考慮しているのか。。。?と感じてしまいますが
本来はオーバーオール型の防寒袴と合わせて着用するようですので
作業衣単体で考えてはいけないのかもしれませんね。
作業衣を裏返しにした状態の画像。
検定印の類は再現されておりません。
裏側(内装)は現代のジャンパーのように×状の縫い付けがされております。
中は恐らく綿か人工毛のいずれかだと思います。
さて以上で海外製 複製 日本陸軍 防寒作業衣の紹介になります。
この作業衣。。。使い道が難しいと思うのですが・・・(汗
意外とコアなこの品を製作販売出来た事に正直驚きを隠せません。
ただ・・・この防寒作業衣のみで終わらず作業袴を無いとあまり意味がないと思います。
製作する予定があるのかどうか・・・作業衣のみで終わるのか・・・今後が気になりますね。
戦車兵装備は戦車帽や眼鏡、手袋と収集難易度がとても高いのですが
果たして・・・!?
以上になります。
ではでは~
ノシ
こんにちわ!軍装登山の中尉さん!
何と!?綿を和紙で包んでいるの可能性があるのですか!
面白い構造をしておりますね・・・!興味深いです!
成程・・・歩兵とは違い車両に搭乗する兵用ともなれば
特殊で専用な物になるのは納得出来ますね・・・!
やはり、基本的に戦車や車両操縦手のような動かないけど風雪に晒される兵隊用の被服だと思いました。
こんばんわ!軍装登山の中尉さん!
おおっ!実物を御持ちとは羨ましいです・・・!
-18℃でも暑い程のスペックとはさすが極寒地用の被服ですね!
何より現在でも十分通用するのには驚きです・・・!
これと袴に防寒帽、操縦者用防寒手袋で雪山に登りましたが-18度でも暑くて大変、さすがは極寒の大陸で戦うための被服だと身を持って思い知りました…
軍装スキーの際にも大活躍です。
仰る通り寒い時期にはうってつけの服ですね(笑
それも見越しての発売だと思います。
成程「陸軍戦車兵用防寒作業外被」という名称なのですねぇ。
制定年も予想より早い昭和五年頃なのですね・・・
その年代ですとようやく国産戦車である八九式が完成し制式化されたぐらいの時期ですので驚きです!
おおっ・・・!初期は襟は兎毛だったのですね!
となりますと人工毛の物は後期になるのですね・・・
飛行服と戦車兵服が酷似している点、相違点など
とても勉強になります・・・!細部に渡るまで御教授して下さり本当に有難う御座います!
これからのシ-ズンには丁度良いんじゃないですか
色々な複製品が製造されるんですね!!!(驚き)
この防寒作業衣の正式名称は「陸軍戦車兵用防寒作業外被」だったと思います。
陸軍でこの外被を正式に制定したのは確か?昭和5年頃だった様な記憶が在ります・・・
(当方が出入りする陸自の旧軍資料館に昭和6年検定印入りの戦車兵用防寒外被が有ります)
配布部隊は在満・在北支・本土駐屯(主に北日本の師団)の戦車及び機械化部隊(機械化輜重)です。(戦車連隊では戦車搭乗員のみ)
因みに戦車兵の冬被服は冬用ツナギの二種服(飛行服に酷似)に冬用戦車帽(これも冬飛行帽に酷似)・冬用操縦手袋です。
(巻脚絆はツナギ服の上に巻く:戦車科将校も同じです)
良く見る「防寒外套」は大正期のシベリア出兵から支給されていますが陸軍
の機械化に伴い今回の防寒被服の必要性を感じたのでしょう。
また、襟の毛ですが、初期品は動物(主に兎毛)を使用し、後に人工毛に成っています。
(人工毛になったのは定かではないですけど防寒外套を例に考えれば昭和18年頃では無いかと思います)
最後に、上記で飛行服と戦車兵服(ツナギ服)が酷似している事を書きましたが
見分ける点を簡単に云えば飛行兵被服の襟には毛が有る事と服の内部に電熱線が有る点と上衣の物入れ(ポケット)の数の多い・少ないでしょうか?
以上が当方の知る被服の事項ですが、間違い等が有ればゴメンです。