2016年06月18日
個人業者Fさま加工 複製陸軍編上靴への鋲打ち加工
皆さんおはこんばんちわ!
いやぁ~梅雨まっ最中ですね。。。!
さて今回は複製品の紹介・・・というよりも
とある加工を依頼した物をご紹介したいと思います。
という事で早速画像をば。
こちらは個人業者Fさま加工 複製陸軍編上靴への鋲打ち加工になります。
陸軍の兵下士用複製編上靴といえば中田商店製が有名で
当ブログで過去いくつか紹介しました通り私もいくつか所有しております。
私は以前から実物のように靴底に鋲打ちされた編上靴が欲しく、
絶版である中田製鋲打ち表革編上靴を某オク等で狙っていても中々入手出来ずにおりました。
ですが某SNSで各種略帽、防暑帽などを製作されておられるFさまが
複製編上靴に鋲打ちされているのを拝見し、
今回無理を言って手持ちの編上靴への鋲打ち加工をして頂きました。
(Fさま本当に御迷惑をお掛けして申し訳御座いませんでした・・・)
鋲打ち加工済み編上靴の両側面の画像。
今回、Fさまの加工して頂いた靴は5年前に購入した中田製裏革編上靴です。
裏革製の編上靴は今年に再度中田商店の物を予備で購入したのですが
この古い物の方が出来が良さそうだったのでこちらを選びました。
編上靴正面からの画像。
つま先部の裏から見える鋲が・・・セクシー!エロい!
今まで味わえなかった趣です・・・!
別角度からの画像。
ちなみに鋲はFさま所有の実物をわざわざ打って頂きました。
色合いといい質感が何とも云えませんね・・・!
靴底部の画像。
ここから肝心な箇所ですね。
鋲は左右とも均等な間隔で打たれております。
内側と外側では鋲の位置も数も異なっているのが分かります。
今回Fさまには昭和11年以降見られる型を再現して頂きました!
片側ずつの画像。
鋲打ち部の拡大画像。
皆さん鋲周りの黄色に塗られた物が気になると思います。
実はこれはニスが塗られているのです。
仕上げにニスを実物では塗られているそうで、その仕様を再現されております!
見栄えは悪いかもしれませんがこの仕様を初めて知る事が出来ました・・・
脱帽モノで御座います・・・
鋲部のズーム画像。
実物の鋲が使用されておりますので鋲は1つ1つ形状が違っていたりします。
傷や凹みなどもあるかもしれませんが・・・あまり気になりませんね。
実用しても問題ないと思います。
ちなみに実物では鋲の数と位置は仕様で定められているそうで
この内容を知らないと再現が難しいと思われます。
またサイズによって鋲の数も異なるそうで実物と資料に御詳しいFさまだからこそ
再現出来た品だと云えると思います。
鋲打ちされた靴とされていない靴と並べてみた画像。
やはりあると見違えます・・・!
嗚呼・・・ようやく我が手に!!
編上靴正面からの画像。
左の編上靴は今年購入した新しいロットの品なので
細部は異なっているのですが・・・
それでも鋲の有無で此処まで変わります。
靴底3種の画像。
左は鋲無し。
真ん中はゴムを貼り付けて貰った物。
右が今回ご紹介するFさま加工の鋲打ちされた物になります。
サバゲなど野外での使用にはゴム底の方が手入れがし易く便利かと思います。
対して鋲打ちされた靴はコンクリ、アスファルトなどでは靴だけでなく路面も傷付ける可能性がありますので
場所を選ぶ品と云えると思います。また鋲という性質上、どうしても鋲抜けする心配も。
ですがそれでも鋲あり編上靴には魅力があります・・・!
ゴム底には無いカツン!カツン!といった靴音。
鋲ならでは山野でのグリップ力、滑り難さ(逆に路面では滑り易いかもしれませんがw)
マメな手入れも必要ですが他には無い魅力に満ちております!
手持ちの編上靴(モドキも含めてます)の画像。
此処へ来てようやく鋲ありの靴に変身してくれました・・・!
まだ1つしか御座いませんがそれでもこれから大切にしていきたいと思います!
さて以上で個人業者Fさま加工 複製陸軍編上靴への鋲打ち加工の紹介になります。
今回、無理を言って鋲打ちを承諾、加工して下さったFさまに改めて御礼申し上げたいと思います。
本当に有難う御座いました・・・!
鋲打ち編上靴は手入れも必要で使用場所も選び
手間も掛かり面倒な靴かもしれません。注意が必要です。
ですがその煩わしさを体感する事で当時の兵隊さんの軍装だけでなく苦労も体験出来ると私は思います。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ