2017年04月08日

個人さま製作? 日本陸軍 複製 試製略帽甲(庇無し略帽)

皆さんおはこんばんちは

さてさて今回も日本軍複製品をご紹介していきたいと思います。

まずはいつも通り画像から!



こちらは個人さま製作? 日本陸軍 複製 試製略帽甲(庇無し略帽)になります。

日本陸軍の下士官兵用略帽複製品を多く紹介してきましたが
今回紹介する品は珍しい品だと思います。

陸軍の戦闘帽庇(ひさし)のある物が採用されていましたが
本格的に制式化される以前舟形略帽(ギャリソンキャップ)試験的に少数ながら使用されておりました。
この庇無しの試製略帽甲型という名称になるようですね。

この略帽実物を拝む機会はまず無いのですが・・・
中田商店さん複製品として販売されておりました。(最近再販したという話も)

数年前から欲しいと思っていたのですが最近になってようやく購入出来ました。
今回ご紹介する品は中田商店製では無いようですが・・・中田に卸している方の製作品との事です。
これは大いに期待出来ます・・・!




  
試製略帽甲型
前後画像。

パっと見では日本軍の物にはとても見せませんね。

ですがよく見ると見慣れた作りの箇所がいくつが御座います。



生地のズーム画像。

生地昭五式以前初期カーキ地が使用されております。
黄色分が強い実物生地で御座います。



部位によっては虫食い、虫舐めが見られますが
致命的な物ではなく実際被るのに何ら問題御座いません



正面帽章部の画像。

帽章
防寒帽や鉄帽覆いなどに見られる円形台座に星が縫い付けられている仕様となっております。

この試製略帽この仕様だけでなく一般的な下士官兵用の庇あり略帽に見られるような
星だけが縫い付けらた仕様もありますね。



 

試製略帽両側面からの画像。

一見して簡素に見えるこの略帽ですが特徴のある作りが御座います。



側面には3つの通気孔が存在します。

複製品とはいえこれは予想外でした。12年以降略帽と変わらない通気孔となっております。



 

外周生地の画像。

緩い微妙な曲線ラインが際立っております。
舟形略帽はこの外周生地形状・ライン外観に左右しますので
極めて重要な部分です。

その点この略帽素晴らしいラインに仕上がっており文句なしですね・・・!






略帽本体前後生地の繋ぎ目部の画像。

本体前後面生地の繋ぎ目庇あり略帽同様にY型の構成になっております。



略帽後面調整紐部の画像。

調整紐
を通す片側3つ合計6つ設けられております。

は・・・以前の持ち主が付け換えた物でしょうか。





こちらは略帽の外側生地下ろしてみた状態の画像。

これが出来るのはギャリソンキャップならではですね。





外側生地下ろした状態の画像②。

略帽本体見慣れた形状ですね。
これは庇なしの戦闘帽そのものです。この仕様にも驚きました。




よくみると略帽本体外周生地には繋ぎ目が存在します。
やはり庇無し略帽ベースに製作されているようですね。

全く気付きませんでした・・・!しかし無く外周に生地があるだけでこうも印象が変わるのですね・・・!






略帽上下部からの全体画像。


       
内装縁革(汗止め革)部の画像。

汗止め革灰色の色合いの物が使用されております。
生地の厚さ十分問題無く使用に耐えれると思います。



検印の類は御座いません。(そもそも実物の試製品でも存在したのでしょうか)

内装内張り布は経年もあると思いますが色合い申し分御座いません



最後に実際の試製略帽の装着例の画像。

有名な写真ですね。渋い表情も相成ってとても格好良く異彩を放っております。

しかしこの略帽に関しては将校用と下士官兵用区分は無かったのでしょうか。



さて以上で個人さま製作? 日本陸軍 複製 試製略帽甲(庇無し略帽)の紹介になります。


この庇なし略帽・・・ようやく入手出来、嬉しいですね!
出来たら・・・もう1つ入手出来たらなと考えております。

肝心の使い道・・・軍装のシュチエーションはかなり限定されると思いますが
それでも惹きつける魅力溢れる略帽だと思います。

さて今回は以上になります。

ではでは~

ノシ





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この記事へのコメント
また、おじゃま~

ちょっと気になる画像を見たんで・・・

う~む~

この略帽の正式名称は「昭和四年式試作略帽甲」だったかなぁ?

当時陸軍では大正期から制帽に代わる帽子の考えてが有り欧米軍や民間の帽子を参考に試作していた様ですね。
(因みに欧米軍では明治期には略帽が有りました
例:帝政露軍・独軍の庇の無い帽子や米軍のカーボイハット型)

そこで陸軍では背嚢に入り切れず携帯に不便な制帽に代わる帽子を考えたのが略帽だそうです。
折しも日露戦争・第一次世界大戦で将兵が頭部に負傷するケースが多くなって鉄帽が開発され
(日本軍では通称:桜ヘルメット)その下に被る帽子が略帽でした。

今、良く見られる庇付の略帽になったのは九〇式鉄帽からだそうです。
(鉄帽の庇より略帽の庇の方が製造時に置いてコストが下がる?)

当方は複製品の良し・悪しは分かりませんが、この略帽の出来は良いと思います。
多分、使用している生地も本チャンの軍服・外套を使用しているんじゃ無いでしょうか?

アンチョビさんが云われている「検印」ですが「試作品」でも必ず入ります。
楕円形の丸の中に「試作」の文字の印が有り
「〇年式略帽 本廠 検定者印:試作品は本廠のみで扱った為」と後試作品の場合は指名記入欄が無いです。(軍服も帽子も)

因みに略帽と読んでいますが「戦闘帽」と読ぶようになったのはいつ頃からだと思いますか?
陸・海軍でそれぞれ違います!

久々の軍装品問題で~す!!

最後に気になる画像ですがプログの中の将校写真は熱河討伐作戦に参加した第八師団下の第十六旅団長の川原少将ですか?

ん?さては某新聞社発行の一〇人の昭和史からパクッたなぁ(笑)
Posted by 参謀本部 at 2017年04月13日 00:39
>>参謀本部さん

御無沙汰しております!参謀本部さん!

やはりこの略帽は甲で正しいのですね!安心致しました。
参謀本部さんの御指摘通りこの略帽は実物の軍衣もしくは外套生地が使用さえれていると思います。

試作品でも検印はしっかり入るのですね。。。!
試製の実物は私は一度も拝見したことがありませんので
教えて頂けてとても嬉しく思います。本当に助かります!

戦闘帽と呼称するようになったのは・・・!?
う~ん、ズバリ昭和十三年頃ではないでしょうか!?
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2017年04月15日 18:36
ど~も!

ウッヒヒヒ~~!

久々の軍装品問題に引っかかりましたねー

答えは・・・

当時、陸・海軍では略帽を「戦闘帽」と呼称した事は有りません。

なぜ戦闘帽と呼称したかと云うと俗説ですが昭和13年頃、当時の民間業者
(軍装品専門店)が呼称したのが始まりだそうです。

因みに略帽ですが陸軍では昭和5年、海軍では昭和12年(艦内帽)として
制定されています。(海軍の略帽に階級線が入ったのは昭和14年からです)

また昭和18年に陸・海軍共に略帽が一部の官職・兵部を除いて正式な軍帽
と認められました。
即ち宮中に参内する時も略帽着用が可となりました。
それに伴い既存の隊内に有った制帽は階級章などに転用された様です。

またアンチョビさんがプログに乗せている将校写真(川原少将)の帽子ですが
少将が満州事変に出征する際に御自分で欧米軍(国は不詳)の略帽を個人的に購入した物を被った様ですね。
形は今件の「試作略帽」に酷似していますが当時、現役の将官が試作品を被る事は殆ど有りません。

また複製品から脱線した投稿文でゴメンです。
Posted by 参謀本部 at 2017年04月18日 02:21
>>参謀本部さん

こんばんわ!参謀本部さん!

何と!?戦闘帽という呼称は用いられなかったのですか!
意外であります。
海軍物は全く知らないのですが12年制定だったとは。
こちらも意外と新しいのには驚きであります。

外国軍の略帽を被っていたとは・・・!う~んこちらも予想外でした!
何処の国の物か気になりますが・・・私物で外国軍の物を被れるとは
やっぱり下士官兵とは違うのだなと感じます。
貴重な御話本当に有難う御座います・・・!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2017年04月22日 21:26
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