2011年01月17日

旧日本陸軍 九十式鉄帽(鉄兜)&偽装網

旧日本軍の代表的なヘルメットといったら九十式鉄帽(九十式鉄兜)が有名ですね。
シンプルな外見と作り
ドイツ軍のヘルメットも特徴的ですが日本軍のヘルメットも人目で分かるぐらい特徴的ですね!
旧日本陸軍 九十式鉄帽(鉄兜)&偽装網

こちらは中田商店製実物の九十式鉄帽です。

正面には堂々と星印が付けらています。これが陸軍の印です。
ちなみにこの星印取り外しが可能です

右の画像は偽装網を装着しています。
素のままの鉄帽では淋しいし、やはり偽装網がある方が見栄えも良くなります!
それに実際に大戦中は鉄帽に偽装網など装着していた兵士の方が多いです。

一部ではこの中田の実物ヘルメット、出所が怪しいと言われてますが・・・

それに
塗装がかなりやっつけ(適当)ですぐ剥がれてしまいます・・・
この鉄帽も塗装が剥がれ、その下は錆錆です・・・w

もしゲームで使うのが目的したら、購入されるのをレプリカの方をお勧めします。
しかし頭の大きな方にはレプリカが窮屈な場合がありますのでご注意を!


 旧日本陸軍 九十式鉄帽(鉄兜)&偽装網

鉄帽の頂点の四方に4つの通気孔があります。
これが軍用鉄帽の印です。無い場合は民間の防空ヘルメットの可能性大なのでご注意を!

内部の内装はレプリカのライナーです。紐もレプリカです。

さてここからまた余計な話になりますが・・・・
九十式鉄帽の前はサクラヘルメットで有名な仏軍型に似たヘルメットを装備していました。(正式名称不詳)
他にも欧米各国のヘルメットを参考にして様々な試作などが試されました。

実際に鉄棒を装備した日本軍の写真が多く見られるようになったのはシベリア出兵頃になります。

九十式鉄帽1930年に制式採用されましたが(この辺はWikiでも参照してね!)
この後継として九八式鉄帽1938年に採用されたのはあまり知られていません。

従来の九十式より小銃弾に対する防弾性を高めた鉄帽であるとのことですが、
私は実物を拝見したことがありませんので九十式と区別が出来ません!!w
(重量も九十式と比べ相当あるようで工兵用とも言われていますが)

さてお次は実際の日本軍の写真を


旧日本陸軍 九十式鉄帽(鉄兜)&偽装網 

服装からいって日中戦争期の大陸戦線と思われますが、
鉄帽に偽装網を装備している兵士がまばらであることが分かると思います。

手前の兵士たちは軍刀を装備していることから将校または下士官かと思われます。
画像の見える範囲で確認すると一部将校だけが偽装網を着用しているように思えます。
(後方の兵士たちが将校ではないと言い切れませんが・・・)

ということはやはり当初は偽装網を装着するのは部隊を指揮する立場である将校下士官
さらには重要な火力を有する機関銃手であると考えるのが当然かと思います。

とはいえ偽装網を装備する兵士は全てではないにしろ、次第に一般兵も装備していきます。
これはジャングルが主戦場であることの多い南方ではさらに偽装を施すことが何より重要になったからですね。
日本軍は十八番の斬り込みや夜襲といった突撃や狙撃、待ち伏せなど
敵に気付かれずに敵前まで移動や隠遁する機会が多くなったということだと思います。

というこで九十式鉄帽でした~!




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Posted by アンチョビことチビ at 19:12│Comments(3)・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
古い記事にコメントすみません
中田商店の旧軍鉄帽の輸入元は、台湾ではなくてタイランドだったと思います。
Posted by pom15 at 2024年02月23日 16:18
>> ハスラーさん

はじめまして!ハスラーさん!
まさか輸入物だったとは・・・!w
貴重な情報を教えて頂き本当にありがとうございます!!

そう言われればリベット跡があるような無いような・・・w
う~む・・・中田には何処製がちゃんと説明して欲しいですね!

レプリカの方が表面処理も仕上がりも新品そのものですしね!
やっぱり見た目も大切ですね!!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年01月18日 00:01
初めまして。

実物として販売されていた90式鉄帽は台湾からの輸入物だそうです。

制式の鉄帽は☆章も含めて割ピン3個でライナーが付けられているのに対し、台湾からの輸入品は別の位置に4個で付けられていたため、内装交換に際して、この穴を雑にリベットで埋めてある点が鑑別点です。

私もレプリカの方が好みですので裸の状態ではレプリカを。鉄帽覆いをつけた状態は実物表記のと使い分けていますね。
Posted by ハスラー at 2011年01月17日 22:17
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