2011年03月06日
日本軍 皇軍日記
さて今回は装備というよりも完全に趣味?の物をご紹介致します。
ゲーム用装備など期待されている方は・・・あしからずw
こちらは私の日本軍装備の先輩(師匠的な御仁)より譲って頂いた品です。
その名も「皇軍日記」です。
ただの日記帳でわ??
そう思っている貴方!大間違いです!!
この日記帳の内容凄く濃密です!!
そして日本軍を知る資料として、大変参考になる逸品であると思います。
そんなことでご紹介致したいと思います。
実際に戦時中、日記として使用されたのでボロボロです。
サイズは手帳サイズですので小型です。
ちなみにこの日記の持ち主は日中戦争に従軍した方で
関西某県出身の陸軍中尉さんです。
もう御存命ではないと思いますが、あくまで個人さまの情報なの名や部隊名などは記載しませんが、
この日記の持ち主の方は太平洋戦争の南方派遣の前に召集解除となり内地へ帰っていますが
この方の連隊はフィリピンでの戦い(レイテだったか?)で全滅することになります。
運が良かったですね・・・・
最初は支那大陸(中国)南部の地図が記載されています。
ちなみに日記の最後には逆に支那大陸北部の地図が載っています。
これで道に迷った時も大丈夫ですね!(推測)
続いて最初の次ページには時の内閣、近衛文麿と陸海軍の大臣や、支那派遣軍の司令官の顔写真と名前が載っています。
内閣が近衛文麿、陸相が板垣征四郎ということから、この日記は1937年以降(昭和12年)から作られたことが分かりますね。
この日記は官給品のためか、将兵に分かりやすい事変に至った経緯などが記載しています。
綺麗事といますか建て前というか・・・
将兵に使命感、ヤル気を出させるための内容であります。
現代人から見るとかなり違和感を覚えると思います。
事変の発端やその後の流れなども簡単に記載していますが、
このような記載もありました。通州事件です。あの悲劇の事件ですね・・・
本当に簡単で短い記載ですね・・・
有名な内閣総理大臣近衛文麿の声明ですね。
つづいて日記などを記載するページになります。
う~ん・・・w読めないwwww
やはり手帳サイズでの日記を書くのはしんどそうですねw
これが何10ページも続きます。
日記の後半には歌の歌詞も書いております。
これは愛国行進曲ですね。
こちらは露営の歌です。
他にも日の丸行進曲の歌も載せられています。
淋しい時や悲しい時、祝い事の席などで手軽に歌えますね!!
さて・・・
続いて少々驚いたのは・・・
日常中国語の日本語解です!!
日常用?とは少々違うかと思いますが、普段使うと思われる日本語の中国語訳(発音と漢字)を記載しています。
さて中身をご覧になればお分かりになると思いますが、
現代の日本人には少々違和感のある訳が多々ありますね。
いえ、むしろ軍人でもない私達一市民からすると、妙に思う部分もあると思います。
まずいくつかの例をご紹介しますと・・・・
・お前は何か → ニーシーカヌシエヌマチ
・お前は何しに来た → ニーツオシエンマライラ
・何れ質問する → トンチオテイーリエン
・ニ十銭下さい → ケイアルマオチイエヌパ
・ニ十銭は高すぎる、十銭やる → アルマオテイエンタークイラ、ケイニーイマオチイエヌ
・早く走れ → コワイツオー
・眞實(しんじつ)を言わぬと殺すぞ → ヤオシープーシュシホウオーヤオダヅニー
あくまで、自分なりに可笑しいと思うものを抜粋致しましたが
まさか殺すぞ!とまで訳があるとは・・・・w
現代の自衛隊は知りませんが、昔の日本軍の命令形の言い方はこれが普通です。
微妙に高圧的で上から目線だとか思われる方がいらっしゃるかもしれませんねw
しかしよく見れば丁寧語の翻訳も多々あります。
それにこの翻訳を使う対象は村人など一般人だけとは限りません。
敵支配地域における敵性市民や一般人との区別のつかない便衣兵、捕虜などへの尋問にも勿論使われます。
舐められては軍隊ではありません。何より有益かつ虚偽の無い情報が必要なのです。
さらに戦前の文章表現などは少々現在とは違う部分もあります。
酷い!と思われる方は戦後の民主主義教育の恩恵を受けている証拠かと思いますw
当時の日本は江戸時代から明治、大正を経た時代なのです。
現代の感覚で考えるのは野暮です。
そういう点でこの日記は旧軍を知る貴重な資料かと思います。
以上、皇軍日記でした~
ゲーム用装備など期待されている方は・・・あしからずw
こちらは私の日本軍装備の先輩(師匠的な御仁)より譲って頂いた品です。
その名も「皇軍日記」です。
ただの日記帳でわ??
そう思っている貴方!大間違いです!!
この日記帳の内容凄く濃密です!!
そして日本軍を知る資料として、大変参考になる逸品であると思います。
そんなことでご紹介致したいと思います。
実際に戦時中、日記として使用されたのでボロボロです。
サイズは手帳サイズですので小型です。
ちなみにこの日記の持ち主は日中戦争に従軍した方で
関西某県出身の陸軍中尉さんです。
もう御存命ではないと思いますが、あくまで個人さまの情報なの名や部隊名などは記載しませんが、
この日記の持ち主の方は太平洋戦争の南方派遣の前に召集解除となり内地へ帰っていますが
この方の連隊はフィリピンでの戦い(レイテだったか?)で全滅することになります。
運が良かったですね・・・・
最初は支那大陸(中国)南部の地図が記載されています。
ちなみに日記の最後には逆に支那大陸北部の地図が載っています。
これで道に迷った時も大丈夫ですね!(推測)
続いて最初の次ページには時の内閣、近衛文麿と陸海軍の大臣や、支那派遣軍の司令官の顔写真と名前が載っています。
内閣が近衛文麿、陸相が板垣征四郎ということから、この日記は1937年以降(昭和12年)から作られたことが分かりますね。
この日記は官給品のためか、将兵に分かりやすい事変に至った経緯などが記載しています。
綺麗事といますか建て前というか・・・
将兵に使命感、ヤル気を出させるための内容であります。
現代人から見るとかなり違和感を覚えると思います。
事変の発端やその後の流れなども簡単に記載していますが、
このような記載もありました。通州事件です。あの悲劇の事件ですね・・・
本当に簡単で短い記載ですね・・・
有名な内閣総理大臣近衛文麿の声明ですね。
つづいて日記などを記載するページになります。
う~ん・・・w読めないwwww
やはり手帳サイズでの日記を書くのはしんどそうですねw
これが何10ページも続きます。
日記の後半には歌の歌詞も書いております。
これは愛国行進曲ですね。
こちらは露営の歌です。
他にも日の丸行進曲の歌も載せられています。
淋しい時や悲しい時、祝い事の席などで手軽に歌えますね!!
さて・・・
続いて少々驚いたのは・・・
日常中国語の日本語解です!!
日常用?とは少々違うかと思いますが、普段使うと思われる日本語の中国語訳(発音と漢字)を記載しています。
さて中身をご覧になればお分かりになると思いますが、
現代の日本人には少々違和感のある訳が多々ありますね。
いえ、むしろ軍人でもない私達一市民からすると、妙に思う部分もあると思います。
まずいくつかの例をご紹介しますと・・・・
・お前は何か → ニーシーカヌシエヌマチ
・お前は何しに来た → ニーツオシエンマライラ
・何れ質問する → トンチオテイーリエン
・ニ十銭下さい → ケイアルマオチイエヌパ
・ニ十銭は高すぎる、十銭やる → アルマオテイエンタークイラ、ケイニーイマオチイエヌ
・早く走れ → コワイツオー
・眞實(しんじつ)を言わぬと殺すぞ → ヤオシープーシュシホウオーヤオダヅニー
あくまで、自分なりに可笑しいと思うものを抜粋致しましたが
まさか殺すぞ!とまで訳があるとは・・・・w
現代の自衛隊は知りませんが、昔の日本軍の命令形の言い方はこれが普通です。
微妙に高圧的で上から目線だとか思われる方がいらっしゃるかもしれませんねw
しかしよく見れば丁寧語の翻訳も多々あります。
それにこの翻訳を使う対象は村人など一般人だけとは限りません。
敵支配地域における敵性市民や一般人との区別のつかない便衣兵、捕虜などへの尋問にも勿論使われます。
舐められては軍隊ではありません。何より有益かつ虚偽の無い情報が必要なのです。
さらに戦前の文章表現などは少々現在とは違う部分もあります。
酷い!と思われる方は戦後の民主主義教育の恩恵を受けている証拠かと思いますw
当時の日本は江戸時代から明治、大正を経た時代なのです。
現代の感覚で考えるのは野暮です。
そういう点でこの日記は旧軍を知る貴重な資料かと思います。
以上、皇軍日記でした~
Posted by アンチョビことチビ at 22:11│Comments(5)
│・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
>>やまさん
これは・・・!遂に6mmで南部が出るのですね!?
出てしまうのですね!!!
素晴らしい情報を提供して下さり本当にありがとうございます!
これは買わなくてわ・・・!
そうなると南部用ホルスターからベルトまで新たに購入しなくてわ!w
ちなみにこの日記ですがリサイクルショップ?的なところで
千円以下で売られていた・・・と譲って頂いた先輩は申しておりました。
戦時中、戦地に赴き記した日記ですが、果たしてその価値に見合った価格でリサイクルショップに売られていたのだろうか・・・と思ってしまいます。
これは・・・!遂に6mmで南部が出るのですね!?
出てしまうのですね!!!
素晴らしい情報を提供して下さり本当にありがとうございます!
これは買わなくてわ・・・!
そうなると南部用ホルスターからベルトまで新たに購入しなくてわ!w
ちなみにこの日記ですがリサイクルショップ?的なところで
千円以下で売られていた・・・と譲って頂いた先輩は申しておりました。
戦時中、戦地に赴き記した日記ですが、果たしてその価値に見合った価格でリサイクルショップに売られていたのだろうか・・・と思ってしまいます。
Posted by アンチョビことチビ at 2011年03月07日 18:16
この貴重な資料に対して不釣り合いですが情報を一つ提供致します。
5月にマルシンがガスブロ6ミリの14年式、前・後期HW発売予定。
情報元はLAガンショップです。
5月にマルシンがガスブロ6ミリの14年式、前・後期HW発売予定。
情報元はLAガンショップです。
Posted by やまさん at 2011年03月07日 16:09
歴史的に価値ある品なんで、とても評価できませんが、国立の戦史博物館に展示・保存。もしくはこのままの内容で(人物名は仮名)正式な出版物として世に出すべきモノだと思います。
Posted by やまさん at 2011年03月07日 00:19
>>忍ぶさん
こんばんわ忍ぶさん!
果たして貴重なのか微妙ではありますが、
少しでも興味を持って頂けましたら幸いです!!
こんばんわ忍ぶさん!
果たして貴重なのか微妙ではありますが、
少しでも興味を持って頂けましたら幸いです!!
Posted by アンチョビことチビ at 2011年03月06日 22:25
貴重な情報をありがとうございます。
更新を楽しみにしています。
更新を楽しみにしています。
Posted by 忍ぶ at 2011年03月06日 22:16
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