2011年05月10日
複製 九九式背嚢(蛸足背嚢) 中田製と比較
今回は以前紹介した中田商店製九九式背嚢(蛸足背嚢)とは別の複製品の九九式背嚢をご紹介致します。
中田商店製の九九式背嚢自体は価格も高くなく、実用にはとても素晴らしいのですが、
今回紹介する複製品は果たして・・!?
あとまず最初にご注意というか、
比較にしろ私の意見はあくまで個人的見解でありますので、
実物と比較して間違っていてもかる~く流して頂いて
閲覧されている皆様方が個々に是か非かを結論づけて下されば幸いです。
今回は両者比較してみたいと思います。
では早速、画像をば
こちらが今回紹介する複製 九九式背嚢です。
そしてこちらは以前に紹介した中田製 九九式背嚢。
蛸足である紐の色、そして背嚢本体の色と材質も両者大きくちがいます。
まず最初にネタバレですが・・・・w
材質、裁断、縫い目ともに全てにおいて中田製が優れているのは言うまでもありません。
(まぁ中田製も殆どメイドインチャイナですけどね)
その辺を考察してみたいと思います。
まずこの複製品(中田製にあらず)の背嚢が届いて驚いたのが蛸足に付着した謎の白い物体・・・!
な・・・なんだコレェ・・・・!製造工程で付いたのかな・・・・
舐めてみたら詳細が分かりそうな気もしないではありませんが、怖いのでそんなことせず放置しときました。
しかし本当になんだろ・・・これw 検品マジ甘いぞ・・・・いや甘いというレベルでは・・・
上が今回紹介する複製品の検定印。
下が以前紹介した中田製背嚢の検定印。
複製品は検定印が昭和18年製。中田製は昭和15年製です。
言うなれば両者、初期型と後期型といえるのかもしれません。
これはこれで中々良いチョイスですねw
ちなみに中田製にはちゃんと複製を示すマークが付いています。
また画像では分かりにくいのですが検定印のスタンプですが、やはり中田製が綺麗に押されています。
逆に今回紹介する複製背嚢は検定印のスタンプの出来が酷いです。薄いしブレてます・・・
まるで私が会社で押す公印みたいです・・・
やはり中田製がここでも良い出来ですね。
次に両者のサイズ(大きさ)を比較してみましょう。
左が中田製。右が今回紹介する複製品。
なんとサイズが結構違います!
左の複製品の方が縦に大きく出来ているのがお分かりになると思います。
これはどうしたことでしょう・・・
九九式背嚢も年代と共に素材や仕様が変更されてもおかしくないのですが、
う~ん・・・・昭和15年製と昭和18年製の違いでしょうか・・・・?私はそうは思えませんがw
どちらにせよ大きく両者異なるということは事実です。
それでは中身はどうでしょうか?
上が中田製。下が今回紹介する複製品。
中田製は縫い糸が白いのが特徴的ですね。これは昭和15年製も再現している結果なのかもしれません。
両方とも背嚢の内部には小さい仕切りがあります。そしてそこが小さなポッケのようになっております。
この仕切りの出来も中田製は良いのですが、下の複製品は少々頼りない感じです。
もしかするとこの仕切りの寸法も両者違う可能性がありますね。
では今度は内装をとことん見てみましょう。
背嚢の中身を裏返しにしてみました。
左が中田製。右が別の複製品。
蛸足を通すループ部分の縫い付け位置も微妙に両者違うように見えませんか?w
左が中田製。右が別の複製品です。
背嚢自体の厚さも縫い付け位置も結構違うように見えます。
左が中田製。右が別の複製品。
どうでしょう・・・?皆さんは両者の違いをどう思いますか?
中田製と違い、内部に通された蛸足の紐はこのように処理されています。
う~む・・・実物もこんなんだろうか?w
私的には違うと思いますが・・・・
実は実物もこのような処理で御座います。
さて、今回外見上、もっとも作りの違う個所があります・・・!
背嚢の肩掛けの縫い付け位置です・・・!
書いてもよく分からないので、違う画像をw
これです!!
上が中田製。サイズ調節のための紐が肩当ての裏に縫い付けられています。
下が別の複製品。こちらは逆に肩当ての表に縫い付けられています。
両者、全然違うのが今回こそお分かりになったと思います。
これ間違いじゃないの・・・!?中田製の方がどう考えても正しいよね・・・?
そう思った時期もありました!!が・・・実は調べてみると・・・・
両方のタイプがちゃんと存在するのです・・・!
実物での詳しい年式は不明ではありますが、
中田製の背嚢が初期型(昭和15年製)が肩掛けの裏に縫い付けが一般的だとすると
この複製品(昭和18年製)のように後期又は中期型では仕様変更され、
肩掛けの表への縫い付けに変更されたと考えられませんでしょうか?
(単に製造工廠の違いかもしれませんがw)
つまりこの確証さえ得れれば、非中田製の背嚢は戦争後期の日本軍装備にピッタリでは・・・!?
(まぁ末期では背負い袋だけという話も聞きますがw)
とはいえここは間違いのようで正解?で安心致しましたw
さてここからは、この複製品(非中田製)背嚢の駄目な部分だけをピックアップ!!
フス製・・・?なんちゅう脆い紐じゃ・・・
背嚢の蓋などを締める内部の紐です。すぐ駄目になりそうです。
もう既にこんな状態です・・・w
なにこの縫い方・・・・
紐の下部をよく見て下さい。ビョーンと縫い目が一箇所だけ伸びていますw
どういう縫い方してんだ!w
左が中田製背嚢の肩当て部分の縫い方。右が別複製品の縫い方。
中田製は実に均等。別複製品はマバラなバランス。
一応、色々付けると様になりますw
さて最後にこの複製品の疑問点(欠点)は本体の素材です・・・!
私が手に取った直後の感想&友人の感想は・・・
私「あれ・・・? これ麻じゃない・・・?」
友人A「これ麻っぽいよね・・・・?」
友人B「麻じゃね??」
友人C「麻・・・・?」
友人D「これ粗いし硬いですがおそらく綿製ですよ!!」
そうなんです。背嚢本体の素材が硬くて粗いので、触った感じ麻製としか思えないのです・・・!
擦り付けて埃が出るのなら麻とか・・・?そういう見分け方もありますが、今だこの素材は謎であります。
もしや後期の背嚢は麻製もしくはそれに近い綿製だったのかも・・・・!?(憶測&超適当)
まぁ麻製は脆い素材ではありますが、ゲームやイベントで酷使するには惜しくない逸品ですw
ちなみに値段はともかく、中田製と本複製品のどちらが良いかと言われたら間違いなく中田製です!
そんな感じで今だ謎が多く、納得のいかないところもありますが、以上で複製 九九式背嚢(蛸足背嚢)の紹介でした~
中田商店製の九九式背嚢自体は価格も高くなく、実用にはとても素晴らしいのですが、
今回紹介する複製品は果たして・・!?
あとまず最初にご注意というか、
比較にしろ私の意見はあくまで個人的見解でありますので、
実物と比較して間違っていてもかる~く流して頂いて
閲覧されている皆様方が個々に是か非かを結論づけて下されば幸いです。
今回は両者比較してみたいと思います。
では早速、画像をば
こちらが今回紹介する複製 九九式背嚢です。
そしてこちらは以前に紹介した中田製 九九式背嚢。
蛸足である紐の色、そして背嚢本体の色と材質も両者大きくちがいます。
まず最初にネタバレですが・・・・w
材質、裁断、縫い目ともに全てにおいて中田製が優れているのは言うまでもありません。
(まぁ中田製も殆どメイドインチャイナですけどね)
その辺を考察してみたいと思います。
まずこの複製品(中田製にあらず)の背嚢が届いて驚いたのが蛸足に付着した謎の白い物体・・・!
な・・・なんだコレェ・・・・!製造工程で付いたのかな・・・・
舐めてみたら詳細が分かりそうな気もしないではありませんが、怖いのでそんなことせず放置しときました。
しかし本当になんだろ・・・これw 検品マジ甘いぞ・・・・いや甘いというレベルでは・・・
上が今回紹介する複製品の検定印。
下が以前紹介した中田製背嚢の検定印。
複製品は検定印が昭和18年製。中田製は昭和15年製です。
言うなれば両者、初期型と後期型といえるのかもしれません。
これはこれで中々良いチョイスですねw
ちなみに中田製にはちゃんと複製を示すマークが付いています。
また画像では分かりにくいのですが検定印のスタンプですが、やはり中田製が綺麗に押されています。
逆に今回紹介する複製背嚢は検定印のスタンプの出来が酷いです。薄いしブレてます・・・
まるで私が会社で押す公印みたいです・・・
やはり中田製がここでも良い出来ですね。
次に両者のサイズ(大きさ)を比較してみましょう。
左が中田製。右が今回紹介する複製品。
なんとサイズが結構違います!
左の複製品の方が縦に大きく出来ているのがお分かりになると思います。
これはどうしたことでしょう・・・
九九式背嚢も年代と共に素材や仕様が変更されてもおかしくないのですが、
う~ん・・・・昭和15年製と昭和18年製の違いでしょうか・・・・?私はそうは思えませんがw
どちらにせよ大きく両者異なるということは事実です。
それでは中身はどうでしょうか?
上が中田製。下が今回紹介する複製品。
中田製は縫い糸が白いのが特徴的ですね。これは昭和15年製も再現している結果なのかもしれません。
両方とも背嚢の内部には小さい仕切りがあります。そしてそこが小さなポッケのようになっております。
この仕切りの出来も中田製は良いのですが、下の複製品は少々頼りない感じです。
もしかするとこの仕切りの寸法も両者違う可能性がありますね。
では今度は内装をとことん見てみましょう。
背嚢の中身を裏返しにしてみました。
左が中田製。右が別の複製品。
蛸足を通すループ部分の縫い付け位置も微妙に両者違うように見えませんか?w
左が中田製。右が別の複製品です。
背嚢自体の厚さも縫い付け位置も結構違うように見えます。
左が中田製。右が別の複製品。
どうでしょう・・・?皆さんは両者の違いをどう思いますか?
中田製と違い、内部に通された蛸足の紐はこのように処理されています。
実は実物もこのような処理で御座います。
さて、今回外見上、もっとも作りの違う個所があります・・・!
背嚢の肩掛けの縫い付け位置です・・・!
書いてもよく分からないので、違う画像をw
これです!!
上が中田製。サイズ調節のための紐が肩当ての裏に縫い付けられています。
下が別の複製品。こちらは逆に肩当ての表に縫い付けられています。
両者、全然違うのが今回こそお分かりになったと思います。
そう思った時期もありました!!が・・・実は調べてみると・・・・
両方のタイプがちゃんと存在するのです・・・!
実物での詳しい年式は不明ではありますが、
中田製の背嚢が初期型(昭和15年製)が肩掛けの裏に縫い付けが一般的だとすると
この複製品(昭和18年製)のように後期又は中期型では仕様変更され、
肩掛けの表への縫い付けに変更されたと考えられませんでしょうか?
(単に製造工廠の違いかもしれませんがw)
つまりこの確証さえ得れれば、非中田製の背嚢は戦争後期の日本軍装備にピッタリでは・・・!?
(まぁ末期では背負い袋だけという話も聞きますがw)
とはいえここは間違いのようで正解?で安心致しましたw
さてここからは、この複製品(非中田製)背嚢の駄目な部分だけをピックアップ!!
フス製・・・?なんちゅう脆い紐じゃ・・・
背嚢の蓋などを締める内部の紐です。すぐ駄目になりそうです。
もう既にこんな状態です・・・w
なにこの縫い方・・・・
紐の下部をよく見て下さい。ビョーンと縫い目が一箇所だけ伸びていますw
どういう縫い方してんだ!w
左が中田製背嚢の肩当て部分の縫い方。右が別複製品の縫い方。
中田製は実に均等。別複製品はマバラなバランス。
一応、色々付けると様になりますw
さて最後にこの複製品の疑問点(欠点)は本体の素材です・・・!
私が手に取った直後の感想&友人の感想は・・・
私「あれ・・・? これ麻じゃない・・・?」
友人A「これ麻っぽいよね・・・・?」
友人B「麻じゃね??」
友人C「麻・・・・?」
友人D「これ粗いし硬いですがおそらく綿製ですよ!!」
そうなんです。背嚢本体の素材が硬くて粗いので、触った感じ麻製としか思えないのです・・・!
擦り付けて埃が出るのなら麻とか・・・?そういう見分け方もありますが、今だこの素材は謎であります。
もしや後期の背嚢は麻製もしくはそれに近い綿製だったのかも・・・・!?(憶測&超適当)
まぁ麻製は脆い素材ではありますが、ゲームやイベントで酷使するには惜しくない逸品ですw
ちなみに値段はともかく、中田製と本複製品のどちらが良いかと言われたら間違いなく中田製です!
そんな感じで今だ謎が多く、納得のいかないところもありますが、以上で複製 九九式背嚢(蛸足背嚢)の紹介でした~
Posted by アンチョビことチビ at 21:20│Comments(4)
│・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
>>野方さん
始めまして!野方さん!
古い記事に書き込みを頂き有難う御座います。
記事を投稿して暫くして私も昭和16年製の実物九九式背嚢を入手致しましたが
やはり背負い部の縫い付けは表になっておりました。
紐に関しましては何個か戦後になって外されているのですが
やはり同様で御座いました。
実物との比較をしようと考えてましたが・・・時間だけが過ぎてしまい
海外製に関しましては放出してしました・・・(汗
記事の内容一部訂正させて頂きます。
この度はわざわざご指摘下さり本当に有難う御座います!
始めまして!野方さん!
古い記事に書き込みを頂き有難う御座います。
記事を投稿して暫くして私も昭和16年製の実物九九式背嚢を入手致しましたが
やはり背負い部の縫い付けは表になっておりました。
紐に関しましては何個か戦後になって外されているのですが
やはり同様で御座いました。
実物との比較をしようと考えてましたが・・・時間だけが過ぎてしまい
海外製に関しましては放出してしました・・・(汗
記事の内容一部訂正させて頂きます。
この度はわざわざご指摘下さり本当に有難う御座います!
Posted by アンチョビことチビ at 2013年02月09日 21:25
初めまして。
「内部に通された蛸足の紐」に関してですが、あれは中田製でない方が実物通りです。
そして「肩掛けの縫い付け位置」ですが、私が持っているものでは、二つ(昭15・大支、昭16・本廠)とも表に縫い付けられてありました。
紐の造りに関しては中田製のほうが実物通りな上に、丁寧な仕事ですね。
ただ、私も末期の背嚢を見たわけではないので一概に「中田製が最高だ」と断ずることが出来ませんが・・・・・・
「内部に通された蛸足の紐」に関してですが、あれは中田製でない方が実物通りです。
そして「肩掛けの縫い付け位置」ですが、私が持っているものでは、二つ(昭15・大支、昭16・本廠)とも表に縫い付けられてありました。
紐の造りに関しては中田製のほうが実物通りな上に、丁寧な仕事ですね。
ただ、私も末期の背嚢を見たわけではないので一概に「中田製が最高だ」と断ずることが出来ませんが・・・・・・
Posted by 野方 at 2013年02月09日 17:27
>> 通りすがりの志摩チャン
おおぅ!?wこんばんわです!!
いえいえ中田製ではなく、私が最近購入した複製品の方ですw
まだ中田製は全然マシというか天と地程の差ですYO!!
おおぅ!?wこんばんわです!!
いえいえ中田製ではなく、私が最近購入した複製品の方ですw
まだ中田製は全然マシというか天と地程の差ですYO!!
Posted by アンチョビことチビ at 2011年05月11日 21:33
白い粉は俺が使って、掃除してなかったからだwww
多分、草の花粉だと思われ
結局、複製・・・中〇商店はあんなもんw
多分、草の花粉だと思われ
結局、複製・・・中〇商店はあんなもんw
Posted by 通りすがりの志摩ちゃん ver1.01 at 2011年05月11日 21:26
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