2011年07月28日

日本陸軍 複製 下士官用刀帯

以前に兵用革帯(ベルト)日の丸環を装着しての帯刀をご紹介致しましたが、
今回は帯革も専用の下士官用刀帯をご紹介したいと思います。

まずいつも通り画像を

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

こちらが今回紹介する下士官用刀帯です。
勿論複製品です。

純粋に下士官用刀帯のようで下士官装備をするなら日の丸環と並んでお勧めの品かと思います。

まず最初に私は下士官装備はまだまだ浅はかなため、疑問点だけ列挙したいと思います。

下士官用刀帯はいつ頃制式となったのか。
②袴に襦袢姿といった場合、略刀帯のように袴に刀帯を装備するのは一般的なのか。
軍衣の剣吊り通すのか(後ほど詳しく説明致します)

ですね。


**訂正&補足**

下士官用刀帯というものは旧軍には存在しません
あくまで中田商店など戦後用いられた俗称です。

正式の下士官用の刀帯日の丸環です。

この記事で紹介する物を含めて中田製でも下士官用刀帯として紹介されている刀帯は
本当は詰襟時代将校用略刀帯だそうです。
一部下士官が使用していたから下士官用と呼称されるようになったのでしょう。


こちらもいつもお世話になっているさる御仁よりご教授して頂きました!
本当にありがとうございました!!


まぁ気になる部分が多々ありますが、続けて紹介をば

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

こちらが下士官刀帯の全体画像。

剣吊帯
は以前日の丸環でご紹介したベルト式調節出来るものではありません
この剣吊帯についても疑問点が出来ましたね。
剣吊帯にもバリエーションがあるのでしょう。

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

下士官刀帯特徴的な部分①。

革帯
四角の金具結合されています。つまりベルト(革帯)一体して繋がっていないのです。

通常の革帯軍刀を吊った場合革帯がたわんだり傷めたりしますが
この金具があることで負荷がこの金具に集まり革の痛みを抑えています

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

つづいて下士官革帯特徴的な部分②。

べルトの締め金(バックル)にですが・・・・

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

下士官用刀帯にはこのベルトのバックル覆う革パーツがあります。

金具覆というのでしょうか?

しかし何故このような金具覆があるのでしょう・・・
普通に考えてベルトのバックル保護するためでしょうか・・・?

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

この部分を革帯正面から見るとこのような感じになります。

バックルを含めて覆われています

 日本陸軍 複製 下士官用刀帯

装備もなにもない状態ですが軍衣を着た状態刀帯を装着した状態です。

正面はこのようになります。

次にこの下士官刀帯兵用革帯と比較してみましょう。

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

複製下士官用刀帯
中田製兵用革帯

複製ではもっとも一般的な中田製で比べてみました。

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

中田製その上複製下士官刀帯

ご覧のように如何に下士官用といえども兵用革帯より幅が小さく出来ています。

まぁ弾丸の詰った重い弾薬盒を前後ろにさげるのですから当然といえば当然かもしれません。

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

さて続いてですが、最初に書いた疑問点刀帯剣吊りに通すのかという事を記載しました。

というのも、刀帯四角い金具には軍刀を吊るため、負荷が掛かります
この負荷を和らげるためにも軍衣に付属する剣吊り金具を持ち上げるのか普通だと思います。

それは銃剣にしろ日の丸環にしろ同様ですね、

しかしこの下士官用刀帯の金具に通すには少々帯自体が下すぎるような気もします。
(上の画像は昭五式夏衣の剣吊り刀帯の金具に通したものです。)

この辺の実写真、資料はあまり見掛けないので詳細は今だ不明ではありますが、
現段階では恐らく剣吊りを通すのでは・・・!?といった感じです。(確証は持てませんが)

さて続いて実際に下士官刀帯軍衣軍刀を装備してみた画像を紹介したいと思います。

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

まず刀帯の金具剣吊りを通します。

ちなみに軍衣昭五式夏衣を着用しています。

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

このようになります。

実際着装してみての感想ですが、大分軍刀が後ろの位置にある・・・?ような気がします。
私の胴周りやウエストが細いせいかもしれませんが(といっても最近肥えてきてますがw)

ですが軍刀を吊っての移動には、この位置の方が楽かもしれません。
身動きのし易さを考えて、あえてこの位置がデフォなのかもしれませんね、。

とはいえこの状態では少々軍刀を抜いたりするのはし難いと私は感じました。(あくまで私見)

日本陸軍 複製 下士官用刀帯 

今度は剣吊りで吊らずの状態。

多少は位置とか変わるかな?と思っておりましたが、
剣吊りで吊らなかった場合とさほど変わりませんでした

軍刀の位置が後ろ過ぎると感じてしまうのも、大して変わらず・・・

もしかすると私の体格にあってないのかもしれませんw

さて以上で日本陸軍 複製 下士官用刀帯になります。
軍衣の剣吊を使うのか否かなど気になる部分が多々ありますが
下士官装備としては、これまた重要なアイテムかと思います。

本日は以上になります!!
でわでわ~




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Posted by アンチョビことチビ at 20:20│Comments(8)・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
>> 弓張嶺さん

この度もご返事本当にありがとうございます!
いえいえ!私なんて疑問だらけの無知でありますよ!

ほほぅ・・・体操バンド改造ですか・・・
歩兵が体操バンドを着用している写真を見て
私は当初「これ略刀帯じゃない?」と思っておりましたw

しかし実物でも改造して略刀帯として使用されたり
実際に下士官の方が所蔵していたりして少々驚きました。

軍衣の上から刀帯を装着するのが義務ですが
南方といった防暑装備では将校も略衣や襦袢のみ着用が多いと思いますので、案外着用は多かったのでは・・・と推測してしまいますw
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年08月02日 20:31
布製略刀帯の使用ですか?う〜ん…こればっかりは当時の写真で確認しない限り分かりませんね。官給の体操バンドを軍袴の上から締めている写真真は結構ありますよね。下士官の場合、基本的に刀帯を上衣の上から締めますから、正規の着用をするには私物でも革でないと困る筈です。布製の略刀帯を上衣の上につけたら硫黄島からの手紙の渡辺謙みたいになってしまいますし、野戦用に自費購入したとか、将校に貰ったとかの理由がないと持たないのでは?

推測ばっかりの知った被りで申し訳ないです…
Posted by 弓張嶺 at 2011年08月01日 23:38
>弓張嶺さん

私の駄文の記事にわざわざのご回答ありがとうございます!

なんと・・・本来は将校用だったのですか・・・!?
つまり将校&下士官両者使用していたという可能性もあるわけですね。
だから中田は下士官用の名打ってるのでしょうか・・・

いやはや、これまた貴重かつ重大な事を聞けました・・・!
本当に毎度の事ながらありがとうございます!!

しかしそうなると布製略刀帯も下士官が使用しているということでしょうか・・・?
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年08月01日 18:57
「下士官用」と言いはじめたのは中田商店です。実際は将校の略刀帯で、布製が出てくる前のものだそうですよ。○○曹長などと記名がついたものは見かけますが、皆がそうであったわけではないようです。
Posted by 弓張嶺 at 2011年07月31日 20:29
>>イサカさん

はじめまして!イサカさん。
やはり剣吊りで固定するのですね・・・

貴重な情報をご教授頂き、本当にありがとうございます!

>>まつざきさん

この度もご指南頂いて誠にありがとうございます!
下士官刀帯はほぼ剣吊り使用は確定のようですね。

ここまで皆さんに教えて頂けるなんて・・・
本当に感謝しております!!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年07月30日 14:08
失礼しました。

良く見たらさっきのサイトの写真は、日の丸環で佩用していますね。

ただ、こちらの刀帯も、ほぼ間違いなく剣吊で固定だったはずです。
Posted by まつざき at 2011年07月29日 23:11
こんばんは

http://www.h4.dion.ne.jp/~t-ohmura/gunto_071.htm

こちらのページの一番下のお写真をご参考になさってみてください。
Posted by まつざき at 2011年07月29日 23:07
はじめまして
たしか銃剣同様に軍刀を軍衣全体で支え、又位置ズレの防止もできると記憶していました。
Posted by イサカ at 2011年07月29日 01:44
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