2011年09月15日

実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製

さてさて今回は久しぶりに実物品をご紹介させて頂きます。

まずはこれです。

実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

日本軍 携帯天幕です。

携帯天幕は複数枚繋げればテントに。
そして紐で荷を包めば背負い袋代わりにもなります。

雨具から下敷きまで様々な使い道があるのが携帯天幕です。

実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製

 
検定印部分のアップ。

文字は薄くなっておりますが昭和19年製であることが分かります。

実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

実物ですが、長期放置されていたもののようで、天幕の生地にはこのようなシミがありました・・・

雨などで濡れたまま乾かさずのままだったのでしょうか・・?
目立ちますのでかなり残念ですね。


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

ちなみにこの天幕後期の物なのか無数にある小さな穴は金属の鳩目留めではなくを貼り付けています。


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

裏側。


しかし、さすがに大きな穴には金属鳩目が使われています。
強度的にも革では限界があるでしょうね。


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

一部箇所は1枚の革2つの穴がある部分もあります。


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

その裏側。


う~ん・・・やはり金属鳩目仕様の方が断然いいですね。。。

しかしこの革仕様十分な耐久性が得られたのか疑問です・・・
湿気や雨などに打たれる訳ですからね。

革は硬質化するかもしれませんが、ヒビや割れ目も生じやすいのではないでしょうか。

この金属鳩目から革への仕様変更はやはり物資欠乏によるためのものなのでしょうか・・・?


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

そういえば、一部箇所にあるこの縫い付けられたループは何でしょうか・・・?

(大分昔に何かで教えてもらったんですが・・・失念致しました)

実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

ループ部分アップ。

このループの生地自体は厚めの綿製です。

天幕設営の時に紐を通すための物でしたっけ・・・??


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

このループ穴は上の画像では扇状に縫い付けられていますが、
他の箇所は天幕に真っすぐ縫い付けられています


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 

縫い付けループの先はこのような1枚の革に4つの穴があります。


ますます謎ですね・・・


実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製 


仕方ないので長期保管へ向けてしまいます。
折り畳むとここまでコンパクトに。

背嚢に装着出来るのもうなずけれますね。

ちなみに天幕の生地は雨衣の生地と似てますね。(もしやしたら同じ可能性も)


以上で携帯天幕の紹介を終わりたいのですが
私、中田製の複製 携帯天幕を探しております。

状態にもよりますが新品や美品なら¥25000円まで出しますので
もし売りたい人がおられたら喜んで買いますよ~

ブログへのメッセでも書き込みでも良いので・・・・

先日、さる御仁、(神が光臨され
私の中田製携帯天幕を購入させて下さいました・・・!

ああ・・・遂に!遂に!!
本当にこのような機会に譲って頂き本当にありがとうございました!
大切に末永く使わせて頂きます・・・・!!




以上、実物 日本軍 携帯天幕 昭和19年製でした~




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Posted by アンチョビことチビ at 21:17│Comments(4)・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
>>ロリスキー・ペドーエフさん

おっしゃられる通りであります。
しかし出そうで出ないのが実情ですねぇ・・・

中田の在庫切れは・・・
たまに再販されたりと直に問い合わせするしかないですね。
その返答もマチマチだったりする場合もありますので・・w

あと2~3年もしくは5年ぐらいしたら欲しい商品が入荷するやも・・・・!?
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年09月17日 20:22
中田商店のレプリカ以外見ませんよね・・・携帯天幕。
多少出来が荒くても良いので中華業者出しませんかね~

蛸足背嚢や明治陸軍の軍服と言い、中田には再販してもらいたい物が多いですね。
Posted by ロリスキー・ペドーエフロリスキー・ペドーエフ at 2011年09月17日 10:23
>>とっちーさん

はじめまして。とっちーさん!
私が如き稚拙な若輩者のブログをご覧頂けるとは
恐縮であります・・・!

やはり末期になると革製の物が多く見掛けるということは
金属資源節約のためなどの理由からでしょうか・・・

縛着だったとは・・・・!
わざわざご教授頂き本当にありがとうございます!
成程背嚢には縛着という言葉が相応しいですね!

また1つ勉強させて頂きました。
これからも知識を1つ1つ蓄えさせて頂きますので
何卒当ブログを宜しくお願い致します!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2011年09月17日 09:49
いつも楽しく拝見しております。 やはり19年以降の物は、小さい鳩目は革製の天幕は見かけますね。 あと、「背嚢に装着」ではなく「縛着」(ばくちゃく)といいます。 蛸足紐で縛り付けるということですね
Posted by とっちー at 2011年09月17日 06:10
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