2011年10月26日
個人業者Sさま製 複製 陸軍 兵下士官用略帽 昭和十四年
さてさて久しぶりに複製略帽をご紹介致します。
今回ご紹介するのは・・・
複製 日本陸軍兵下士官用略帽です。
中田製や海外製ではなく国内で個人業者さまが製作販売されている品です。
略帽は年式と共に生地や仕様が異なってくるのは知られていますが
複製略帽は色んな業者が販売されてますが、この略帽は私が最も気に入っている略帽です。
そして実物を忠実に再現なされた精巧品であると思います。
精密略帽の左右の画像。
通気孔は勿論のこと帽垂れ装着用の吊り糸が再現されております。
しかしそれはどの複製品でも再現されている箇所でありますが・・・
1つ1つ拘りといいますか実物を研究され再現された軌跡が伺えます。
まずはその生地です。
中田製などでは実物生地を使用して製作なされておりますが
こちらは初期カーキ生地を一から製作、再現しております。
研究材料に実物だけでなく当時資料、論文まで参考にされて製作しております。
実物生地を使用した物も雰囲気もあって大変良いのですが
やはり60年以上前の生地ですので経年のせいで新品同様の雰囲気を出すのは不可能に近いかと思います・・・
黄色の多い希少な初期カーキ地なら尚更です。
ですがこの略帽はそれらを克服しわざわざ生地から仕立てあげているのです。
半端な知識ではとても出来ないことでしょう・・・!
生地の質感ですが目の細かく、ツヤのある物になっています。
一見して兵用に相応しくないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
何度も着用しているうちに変化していくと思います。
また生地の質感の良さとは予想に反して生地の厚さは思ったより薄くなっています。
しかし略帽は戦闘帽と呼ばれています。
鉄帽に下に着用し、また嵩張らないように折り畳む事が出来るのが特徴です。
つまりこの略帽では上質の質感を保ちつつ、安易に折り畳め、略帽本来の機能も十分果たすことのできるのです。
それでは細部を見ていきたいと思います。
通気孔のアップ。
意外と大きめの通気孔です。手縫いでしょうか?
略帽後面の調節紐部分。
調節紐を通す穴は手縫いです。
そして調節用の紐は薄手の平紐です。
適当に括ったりすると紐が丸まってしまいます。
私の今まで所持した複製略帽とは全く異なる仕様です。
続いて略帽のつば(日除け)部分。
縫い目とつばの形状もご覧下さい。
内装の汗止めの革部分。
この革は薄く少々チープな印象なのですが・・・・
クオリティからして、実物も同様だったと考えるべきでしょうか。
なんせ何十万という兵士に支給するのですから・・・w
しかし侮ってはいけません。
ちゃんと内張りの革にも表記があります!
う~む・・・細かいw
続いては顎紐部分。
顎紐は完全な黒色でありません。
少々緑?の混ざった色になっています。
そして顎紐調節金具は完全な緑色です。
さらに顎紐留め金具の形状は皿のように傾斜の緩い物になっています。
内装の検定印。
サイズは大号で昭和14年製になります。
個人製作の業者さまですがサイズのバリエーションは広いのには驚きました。
そしてその反対側には名を記載する箇所があります。
最後に上と下からみた全体像。
う~ん・・・美しい・・!
ちなみに・・・・
大分前にご紹介したP社製(海外製?)の略帽と比較してみましょう。
ちなみに顎紐は中田製茶革のものに換装しています。
ちなみに最近のロットのP社製は昭和18年製と検定印と表記しています。
今回ご紹介する個人業者製は昭和14年製です。
細部が異なるのがお分かりかと思います。
やはり再現する製造年が違うためでしょうか・・・?
あまり深い事を書くは控えます・・・!
それぞれ一長一短あるのではないでしょうか?
価格面など色々と
皆さんが比較して考察してください!
以上、精密複製 日本陸軍 兵下士官用略帽 昭和十四年でした~
今回ご紹介するのは・・・
複製 日本陸軍兵下士官用略帽です。
中田製や海外製ではなく国内で個人業者さまが製作販売されている品です。
略帽は年式と共に生地や仕様が異なってくるのは知られていますが
複製略帽は色んな業者が販売されてますが、この略帽は私が最も気に入っている略帽です。
そして実物を忠実に再現なされた精巧品であると思います。
精密略帽の左右の画像。
通気孔は勿論のこと帽垂れ装着用の吊り糸が再現されております。
しかしそれはどの複製品でも再現されている箇所でありますが・・・
1つ1つ拘りといいますか実物を研究され再現された軌跡が伺えます。
まずはその生地です。
中田製などでは実物生地を使用して製作なされておりますが
こちらは初期カーキ生地を一から製作、再現しております。
研究材料に実物だけでなく当時資料、論文まで参考にされて製作しております。
実物生地を使用した物も雰囲気もあって大変良いのですが
やはり60年以上前の生地ですので経年のせいで新品同様の雰囲気を出すのは不可能に近いかと思います・・・
黄色の多い希少な初期カーキ地なら尚更です。
ですがこの略帽はそれらを克服しわざわざ生地から仕立てあげているのです。
半端な知識ではとても出来ないことでしょう・・・!
生地の質感ですが目の細かく、ツヤのある物になっています。
一見して兵用に相応しくないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
何度も着用しているうちに変化していくと思います。
また生地の質感の良さとは予想に反して生地の厚さは思ったより薄くなっています。
しかし略帽は戦闘帽と呼ばれています。
鉄帽に下に着用し、また嵩張らないように折り畳む事が出来るのが特徴です。
つまりこの略帽では上質の質感を保ちつつ、安易に折り畳め、略帽本来の機能も十分果たすことのできるのです。
それでは細部を見ていきたいと思います。
通気孔のアップ。
意外と大きめの通気孔です。手縫いでしょうか?
略帽後面の調節紐部分。
調節紐を通す穴は手縫いです。
そして調節用の紐は薄手の平紐です。
適当に括ったりすると紐が丸まってしまいます。
私の今まで所持した複製略帽とは全く異なる仕様です。
続いて略帽のつば(日除け)部分。
縫い目とつばの形状もご覧下さい。
内装の汗止めの革部分。
この革は薄く少々チープな印象なのですが・・・・
クオリティからして、実物も同様だったと考えるべきでしょうか。
なんせ何十万という兵士に支給するのですから・・・w
しかし侮ってはいけません。
ちゃんと内張りの革にも表記があります!
う~む・・・細かいw
続いては顎紐部分。
顎紐は完全な黒色でありません。
少々緑?の混ざった色になっています。
そして顎紐調節金具は完全な緑色です。
さらに顎紐留め金具の形状は皿のように傾斜の緩い物になっています。
内装の検定印。
サイズは大号で昭和14年製になります。
個人製作の業者さまですがサイズのバリエーションは広いのには驚きました。
そしてその反対側には名を記載する箇所があります。
最後に上と下からみた全体像。
う~ん・・・美しい・・!
ちなみに・・・・
大分前にご紹介したP社製(海外製?)の略帽と比較してみましょう。
ちなみに顎紐は中田製茶革のものに換装しています。
ちなみに最近のロットのP社製は昭和18年製と検定印と表記しています。
今回ご紹介する個人業者製は昭和14年製です。
細部が異なるのがお分かりかと思います。
やはり再現する製造年が違うためでしょうか・・・?
あまり深い事を書くは控えます・・・!
それぞれ一長一短あるのではないでしょうか?
価格面など色々と
皆さんが比較して考察してください!
以上、精密複製 日本陸軍 兵下士官用略帽 昭和十四年でした~
Posted by アンチョビことチビ at 19:43│Comments(3)
│・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
ちなみに台座といいますか
織り出し仕様の星章も兵下士官用の官給略帽にはございますよ~
織り出し仕様の星章も兵下士官用の官給略帽にはございますよ~
Posted by アンチョビことチビ at 2012年07月24日 17:29
>>軍装 素人さん
はじめまして軍装 素人さん。
中田製略帽の生地については様々の憶測がございますが・・・
メーカーさまにご迷惑をお掛けする恐れがございますので割愛させて頂きます。
ご了承下さい。
どの写真をご覧になられたか存知ませんが
一概には言えませんが恐らく台座のある略帽というのは将校用のものではないでしょうか?
ご参考になされた写真の該当の人物の階級章や被服、装備をご覧になれば
判別できるかと思いますよ~!
はじめまして軍装 素人さん。
中田製略帽の生地については様々の憶測がございますが・・・
メーカーさまにご迷惑をお掛けする恐れがございますので割愛させて頂きます。
ご了承下さい。
どの写真をご覧になられたか存知ませんが
一概には言えませんが恐らく台座のある略帽というのは将校用のものではないでしょうか?
ご参考になされた写真の該当の人物の階級章や被服、装備をご覧になれば
判別できるかと思いますよ~!
Posted by アンチョビことチビ at 2012年07月07日 17:27
かっ、格好ぃぃいいい!!
思わず欲しくなっちゃいましたが、
とてもお値段が張りそうです....(^_^;)
私も以前、中田商店さんで陸軍略帽を
購入したのですが、
お店のお兄さん曰く、
「当時の外套を崩して作っている、
数は今あるだけしか無い」
との話しに乗せられ、なけなしの貯金を叩いて
買ってしまいました(笑)
でも、当時の生地なんて
残ってるもんなんですかね?
あと、当時の実物の写真を見ていると
黄色の星のマークの下に
五角形の台座が付いているようですが、
私のは省略?してありました。
調べてもどちらが正しいのか出てきません。
もし、ご存じでしたら、教えて頂けないでしょうか?
思わず欲しくなっちゃいましたが、
とてもお値段が張りそうです....(^_^;)
私も以前、中田商店さんで陸軍略帽を
購入したのですが、
お店のお兄さん曰く、
「当時の外套を崩して作っている、
数は今あるだけしか無い」
との話しに乗せられ、なけなしの貯金を叩いて
買ってしまいました(笑)
でも、当時の生地なんて
残ってるもんなんですかね?
あと、当時の実物の写真を見ていると
黄色の星のマークの下に
五角形の台座が付いているようですが、
私のは省略?してありました。
調べてもどちらが正しいのか出てきません。
もし、ご存じでしたら、教えて頂けないでしょうか?
Posted by 軍装 素人 at 2012年07月05日 23:39
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