2011年11月23日
PKミリタリア製 日本陸軍 複製 昭五式夏軍衣
さてさて今回は何処のメーカー製なのか不詳の物を御紹介します。
(**訂正**)つい先日さる御仁より御教授頂き、
この昭五式はPKミリタリア製と判明致しました!
10年ぐらい前の製品で、純国産仕様の手織りによる製作とのことです!
質感が素晴らしいのがうなづけます・・・!
この場を借りて御礼を申し上げます!ありがとうございました!
まずは画像を・・・
こちらになります。
一見して日本陸軍の昭五式夏軍衣もしくは四五式とお分かりになると思います。
これは勿論複製品になります。そして昭五式夏軍衣です。
正面と後面の画像。
背面に生地の繋ぎ目があるのがお分かりになると思います。
これで昭五式と判別できますね。
ちなみに当商品は怪しいコピーのコピーの海外製(主に中華製)では無いですのであしからず!
剣吊りも存在しますし、裁断も縫い目もしっかりしています。
そして何より年季が入っているようで、結構古い複製品のようです。
生地の色は茶色が強く、中田製の昭5式と比較すると大分生地の色が異なりますね。
経年のせいか分かりませんが…・
ちなみに画像の一等兵用の肩章は中田製のようにも見えますが…・
微妙に仕様が異なっていたりと確信が持てません。
それでは検定印を見てみましょう。
おや・・・・?画像が反転している???
いいえ。実は一部検定印は反転して打たれているのです。
これは実物と区別を付けるためのようにも見えます。
他には昭五式と複製を示す印があります。
ここまで丁寧というか分かりやすい刻印は中田か国内業者ぐらいしか思い浮かびません。
反転された検定印のアップ。
中田製と同じ昭和11年製のようです。
しかしサイズ表記は1号となってますが・・・
う~ん・・・
(**訂正**)
PKミリタリア製です!!
ちゃんと検定印の下には内ポケットもあります。
そして勿論反対側にはポケットがありません。
結構出来は良いですね・・・・!
それではここは中田製の昭五式と比較してみましょう・・・・!
左が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
右が中田製昭五式。
パッと見ではまるで違いが分かりませんね。
それでは細かい箇所を比較していきたいと思います。
まずは上から。
襟部を比較してみましょう。
上が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
下が中田製昭五式。
下の中田製はしょっちゅうゲームに使用していますのでシワクチャですが・・・
違いが分かりますでしょうか?
さらに襟部のアップ。
そうです!襟の高さが全く違うのです。
上のPKミリタリア製の昭五式は襟が高くなっており、
下の中田製は低いのです。
確か昭五式の時代になると詰襟でも通気性や窮屈さの緩和の意味も込めて
襟は低くなるはずのですが・・・・
まぁ襟が高い方が御洒落なので良いとしましょう!(適当)
続いては襟のホックの比較。
左が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
右が中田製昭五式。
襟の大きさがまるで違うのが再確認出来ますね・・・
右の中田製のホックが斜め向いているのは何度も使用したからかも・・・??
反対側のホック。
右が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
左が中田製昭五式。
一見して同じのように見えますが・・・
左の中田製のホック金具は固定が甘くなって来て、襟生地に埋もれてしまいます・・・
しかし右のPKミリタリア製昭五式のホック金具は実は角度があり、しっかり固定されています。
肩部の比較。
下が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
上が中田製昭五式。
あまり両者とも変わりの無いように見えますが…
不詳の昭五式には肩章を付けた痕がそのまま残っています。
結構経年した物であると推測されます。
続いては胸ポケットの比較。
左が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
右が中田製昭五式。
ここでも生地の色の違いがはっきり分かりますね。
胸ポケットですが蓋の形状もさることながら縫い目の位置など両者違います。
こちらはPKミリタリア製の昭五式夏衣のポケットの画像。
ポケットの縫い付けが2点縫いになっています。
ポケットの蓋の上の縫い付けが2つもありますね・・・
う~ん・・・実物の昭五式ってこうだったけ??w
中田製昭五式のポケット。
ちなみに実物の昭五式は下の中田製のようにポケットの蓋の上の縫い付けは1点のみのようです。
ここでも差が出ましたね。
さて続いてはボタンの比較。
こちらは軍衣開閉ボタンになります。
左が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
右が中田製昭五式。
ボタンは両者とも金メッキ調?のボタンです。
画像をご覧になって分かるように左の不詳の昭五式の方がボタンは少しだけ小さいです。
ボタンの裏。
両者とも同じように見えますが右の中田製の方が重いです。
つづいては剣吊りの比較。
左が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
右が中田製昭五式。
大体の作りは同じですが・・・
やはりの長さがまるで異なります。
今回紹介するPKミリタリア製の昭五式の方が断然長く出来ております。
しかしながら幅は中田製の方が広いです。
今回紹介するPKミリタリア製の昭五式の剣吊り。
大分細長いといった印象です。
中田製昭五式の剣吊り。
見慣れたバランスの良い剣吊りといった印象です。
続いては両脇下にある切り込み部分の比較。
上が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
下が中田製昭五式。
生地や縫糸など状態は違えど基本的にはあまり差異はないようです。
続いては内装部分。
上が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
下が中田製昭五式。
基本的な作りはなんら変わりませんが。。。
背面の真ん中の生地の縫い付けが異なります。
上が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
下が中田製昭五式。
内装の袖口前の当て布?部分も若干形が異なりますが殆ど作りは変わりません。
両者ともよく研究と再現されていると思います。
最後の袖の比較。
上が中田製昭五式。
下が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
この部分は胸ポケットに続いて違いのある部分であります。
袖先のアップ。
上が中田製昭五式。
下が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
実は両者とも同じ右腕の袖先の部分なのです。
袖の接合部の縫い方がPKミリタリア製の複製、中田製ともに違うのがお分かりになるでしょうか?
不詳の複製品は物足りないですね・・・
目立つと言えば目立つ部分やもしれませんが・・・
目立たないと言えば目立たないかも・・・・
袖の背面側。
背面側の袖の接合縫い目の位置は少々異なります。
上が今回紹介するPKミリタリア製の昭五式。
下が中田製昭五式。
ここも下手すると際立つ部分ですので・・・難しいところです・・・
ここでこの詳細不明?の複製 昭五式夏軍衣についてですが・・・
まず気になるのは・・・
何処製か!?中田製か否か!?
そしていつ頃の製品なのか!?
これが何より気になります・・・
そしてさらに・・・
胸ポケットと袖の作りは果たして
実物に忠実なのか否か!?
という点も気になりますね。
個人的には生地も裁断も縫い目も丁寧で雰囲気があり気に入ってるのですが…
以上でPKミリタリア製 日本陸軍 複製 昭五式夏軍衣になります。
それでは~
Posted by アンチョビことチビ at 00:45│Comments(0)
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