2014年11月07日
個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和三年制定夏襦袢
さてさて今回は久し振りの日本軍複製品の御紹介をしたいと思います。
今回ご紹介する品はこちら・・・!
こちらは 個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和三年制定夏襦袢 になります。
個人業者Sさまの製品は当ブログで何度も紹介させて頂いておりますが
今回はこの昭和三年制定の夏襦袢を購入させて頂きました・・・!
ちなみに以前に御紹介させて頂きましたが同じくSさま製の昭和十三年制定の夏襦袢の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e515416.html (個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 兵下士官用 官給白色夏襦袢)
三年制夏襦袢の全体画像。
昭和十三年制の襦袢と比べると作りが異なっております。
そしてその特徴をSさまは見事再現されておられます・・・!
まずは生地のズーム画像。
Sさまの品は実物を研究され生地を一から企画・製作されておられ
並々ならぬ熱意を常に感じます・・・!
この夏襦袢の生地もその1つで被服規定に従った綾木綿生地を再現されておられます。
手触りは勿論の事、生地の色合い、繊維の特徴も申し分なく秀出した生地であると感じます。
逆にこれを着るのが勿体ないぐらいで御座います・・・(汗
それ程素晴らしい生地を再現されておられます・・・!
襦袢正面上部の画像。
立襟式で襟は1つのボタンで開閉します。
ボタンの位置も襟の形状も自然で丁寧に作られています。
ボタンを開いた状態の画像。
ボタンホールの位置もボタンに対して正確で歪んでいる事はありません。
ボタンのズーム画像。
すいません・・・フラッシュ炊き過ぎで上手い事写ってないですね(汗
ボタンは白色で樹脂製のようですね。
続いては襦袢の胸ポケット部の画像。
十三年制以前の襦袢の特徴である片側(右側)のみの胸ポケットです。
貼り付け型でポケット口、蓋ともに斜めに縫い付けられております。
画像では少々分かり難いのですが
夏襦袢正面のボタン、ボタンホールのある部分は生地は2枚で1枚補強されております。
この生地の補強は途中までで十三年製と同様に襦袢正面は特徴のある外観をしております。
襦袢下部の画像。
下部の裾部(丈部)はこのように円形に近い曲線の形状をしております。
この部分は13年制とは大きく異なり13年制夏襦袢では丈部は直線に近い形状になるようですね。
検定印部の画像。
サイズは小号。
昭和5年製で本廠検定。
Sさまを表す御名前と特徴である野狸納が印字されています。
昭五式装備と合わせるのにはビッタリですね・・・!
側面にある繋ぎ目部の画像。
側面の繋ぎ目部の下部は切れ込みがあり
切れ込みの上部には画像のように補強が施されております。
何とも手間の掛かる構造をしていますね・・・。
ですが旧型襦袢の特徴をしっかり再現されております。。。!
こちらは襦袢の背面(後部)の画像。
こちらは襦袢の袖部の画像。
袖はボタンは無く袖口を開閉する事は出来ません。
三年制ではこのようになっているのですね・・・
これも特徴ある部分ですね・・・!
内装部の画像。
胸ポケット上部の裏側は当て布されております。
この部分は蓋とポケット上部に当たる部分ですので
襦袢の本体生地に負荷の掛かる部位でもあります。
ですのでこのように当て布で補強されているのは納得出来ますね・・・!
見えない部分も配慮された作りをしております・・・!
着用例の画像。
やはり支那事変期で多く見られ大東亜戦争(太平洋戦争)以降も
若干ながら13年制に混じって着用例が見られますね。
さて以上で個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和三年制定夏襦袢 の紹介になります。
昭五式装備にはまさに最適な夏襦袢ですね・・・!ここまで来ると冬襦袢も欲しくなってしまいます(笑
しかし夏・冬軍衣、襦袢、さらに巻脚絆に雑嚢とSさまで揃ってしまうとは・・・!
(しかも軍衣や襦袢に限っては数種類もあるのです)
数年前までには思いもしませんでした・・・!
これだけの恩恵に預られるとは・・・本当に嬉しい限りです。
これからも目が離せませんね・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは^
ノシ