2015年11月02日
個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣
皆さんおはこんばんちわ!
いやぁ~めっきり寒くなりましたね!もう11月ですよ!
という事で今回も日本軍複製品をご紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像をば。
こちらは個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 になります。
久し振りのSさまの製品である被服の紹介になりますね・・・!
昭和十三年制防暑衣は陸軍の被服でも私の中ではトップクラスでカコイイ!と感じているのですが
今までは2011年に購入した海外製の十三年制防暑衣しか所有しておりませんでした。
Sさまの防暑衣が販売された時は本当に嬉しく驚いたのですが・・・
何故か後回し後回しになってしまい入手するのが遅くなってしまいました(汗
複製昭和13年制防暑衣の全体画像。
昭和13年制は昭五式とは異なる作りなのは皆さん既に御存知かと思います。
このSさまの品では勿論その違いも再現されており特徴が御座います・・・!
まずは生地のズーム画像。
k軍衣袴で使用されている茶褐雲斎生地で御座います。
もはや見慣れた感が御座いますが・・・やはり定評のある生地で御座います。
こちらは防暑衣上部の画像。
襟部の画像。
防暑衣というと開襟のイメージがありますが勿論襟部にはホックが付き
開閉する事が出来ます。
開襟にした状態の画像。
開襟も楽しめて二度楽しいですね・・・!
また襟章の位置も変える事で組み合わせ方がまた楽しめます。
襟ホックの画像。
襟のホック金具はこのような丁寧かつしっかりと縫い付け固定されております。
襟を開いた状態の画像。
襟の縫製は手間を掛けられており列数がとても多いのが分かると思います。
同じSさま製の九八式夏軍衣の物と比べても1列ほど多いのではないでしょうか。
それほど時間が掛かっている品と云えると思います。
続いては胸部の画像。
こちらは釦の画像。
Sさまの複製昭13年制防暑衣では釦にも拘りが見られます。
九八式夏軍衣で見られた金色の赫銅釦となっております。
胸部ポケットの画像。
既に皆さん御存知かと思いますが昭和十三年制防暑衣では
昭五式防暑衣に続いて胸部のポケットは貼り付け型になります。
私がこの防暑衣が好きな部分がこのポケットであり、
陸軍の被服としては比較的珍しくシックに感じるからです・・・!
Sさまの防暑衣では手抜かりなく仕上がっており
独特な形状を見事再現されております。
その一例がこの胸ポケットの裏側です。
画像は防暑衣の裏側(内装部)なのですが
ちょうど胸ポケット部の縫製に当たる部分なのですが右端の上にある物が
御確認できるでしょうか?
これは補強用の当て布なのです。
これは実物にも見られる作りで勿論表からは見えない箇所ですが
Sさまは見事再現されております・・・!
普通なら省略してもおかしくない箇所ですね・・・
続いては防暑衣下部の画像。
腰部ポケットの画像。
昭五式防暑衣では貼り付け型で蓋なしの仕様でしたが
十三年制では九八式軍衣同様の内蔵型で蓋ありの仕様となっております。
このポケットも私が好きな理由の1つで
この腰部ポケットで究極の形になったと個人的(勝手に)思っております。
続いては両側面にある切れ込み部の画像。
こちらもしっかり開閉し独特のステッキを再現されています。
剣吊り部の画像。
こころなしか九八式と比べると三角の先端が短く感じますね。
釦の縫い付けもしっかりしており他のSさまの軍衣同様、
剣吊りとしての役割をしっかり担ってくれる事でしょう・・・!
お次は脇下にある通気孔の画像。
防暑衣では防暑襦袢などの通気孔と異なり蒲鉾型の形状をしております。
開閉は勿論の事、通気孔を開いた状態で固定する事が出来ます。
通気孔の裏側の画像。
通気孔の裏側は勿論補強用の当て布が施されております。
この当て布生地も実物通りに再現した物でこちらも見えなくなる部分ながら
Sさまの強い熱意を感じますね・・・!
袖部の画像。
背面上部の画像。
昭五式以降の軍衣袴の特徴である背面の生地の継ぎ目が御座います。
さて続いては内装部(裏面)の画像になります。
画像は防暑衣を裏返しにした状態になります。
防暑衣という名称ながらこうしてみると通気孔以外は
夏軍衣袴とさほど生地の量は変化ないように見えますね・・・
内装部の検定印部の画像。
サイズは小号になり
昭和14年製で本廠検定の物を再現されております。
そして左側には氏名記入欄が御座います。
こちらが包帯入れ(内ポケット)部の画像。
包帯入れも無論再現されております。
位置や大きさも申し分なく、ポケット(物入れ)としての機能も
十分果たす事が出来るでしょう。
さてせっかくですので4年前(2011年)に購入した海外製の複製昭和13年制定防暑衣と並べてみました。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
この海外製防暑衣は何度かサバゲで着用しましたが
同じ業者の海外製被服と比べると色落ちはし難く使い続けている服です。
上部の画像。
上が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
下が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
一見すると両者は大差ないように見えますね。
実際この海外製も良く出来ていると思います。
それでは細かく見ていきましょう。
生地のズーム画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
生地の質感には少々差異があり色合いも異なりますが
海外製は使い古した事を考慮しても意外にも両者良く出来ております。
ホック金具部の画像。
上が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
下が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
なんとホックの金具は両者逆です。
また金具の形状も微妙に異なっております。
やはり細かく見ると違いが見えて来ますね。
続いては釦の画像。
上が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
下が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
釦単体としては海外製の物も良く出来ておりますが
重量があり補強しないと外れてしまいそうですね・・・
色は海外製が初期(詰襟期)、Sさま製が九八式期の装いですね。
胸部ポケットの画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
ポケット全体の大きさも異なりますが蓋の形状も微妙に異なります。
また両者の服の全体画像をご覧になれば分かりますが
位置も微妙に異なります。(まぁサイズも少し違うのですが)
ですので正面からみると違いがはっきり分かるかと思います。
胸ポケットの裏(内装部)の画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
上で記載しましたようにSさま製では胸ポケットの裏側には一部補強用の当て布がありますが
海外製には施されておりません。
腰部ポケットの画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
腰部ポケットを開いた画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
ポケットの前側の折り返しと縫製位置が異なりますね。
脇下の通気孔の画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
開閉式通気孔の形状が微妙に異なり、
裏側の補強当て布の生地にも差異が見られます。
検定印部の画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
海外製では何もなくSさま製では再現されております。
包帯入れ(内ポケット)の画像。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
サイズが微妙に異なりますが・・・ポケットの大きさもここまで違うとは・・・
ちなみに包帯入れ(内ポケット)の口部の処理も微妙に異なります。
右が4年前に購入した海外製複製昭和13年制防暑衣。
左が今回ご紹介する個人業者Sさま製複製昭和13年制防暑衣。
さて以上で個人業者Sさま製 複製 日本陸軍 昭和十三年制定 防暑衣 の紹介になります。
最後に海外製と並べてみましたが、最初はあまり差がないのでは?と思っていましたが
やはり細部は異なっていますね。(価格も両者違いますしね)
もう本格的に寒くなってしまう時期ですが・・・防暑衣の下に着込めばまだまだイケます・・・!よね?w
第一釦は勿論の事、ホックも閉めて下に冬襦袢・・・いやヒートテッ(ry
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ