2016年07月02日
中田商店製 複製 日本陸軍 兵下士官用 明治三八式夏衣袴(新版)
暑いしジメジメして梅雨って本当に嫌になりますよね。
という事でおはこんばんちわ。水呑み百姓です。
さてさて今回も続いて日本軍複製品をご紹介したいと思います。
今回は久し振りにあのショップさまから再販された品になります。
こちらは中田商店製 複製 日本陸軍 兵下士官用 明治三八式夏衣袴(新版)になります。
久し振りの中田商店さんの製品の紹介になります。
何と長らく売り切れしていた明治三八式夏衣袴がな・・・なんと再販されました!
一部で噂されていたのですが・・・電話で中田さんに確認した所、
「明治軍服」として入荷されている事を知り、久し振りにFAX注文しました。
生産数も少ない?そうなのでなんとか確保出来ました・・・!
しかし・・・まさかの三八式夏衣の再販に驚きました(汗
ちなみに過去に紹介しました明治三八式夏衣袴の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e263693.html (中田商店製 複製 明治三八式夏衣袴)
新版明治三八式夏衣袴の全体画像。
日本軍の詰襟軍衣が大好きな私としては本当に嬉しい再販です。
旧版と比べると異なる(変更された)箇所が結構ありますが
それは簡単ではありますが記事の最後の方で紹介出来たらと思います。
まずは生地のズーム画像。
生地は旧型とは比べ色合いのみ変化したぐらいでしょうか?
旧型は比較的濃い茶褐色でしたがこの新版では対して薄い色合いの生地となっております。
しかし昭五式や改四五式に見られる青みのある帯青茶褐色とはやはり異なる色合いです。
帯赤茶褐色と云える色合いでしょうか。
平置き状態の明治三八式夏衣の画像。
それでは細かく見ていきたいと思います。
上部の画像。
背面はやはり生地の繋ぎ目の無い1枚生地となっております。
また画像では肩章は曹長の物が付いておりますが本来は付属致しません。
ただ歩兵科の襟章は最初から付属しております。
襟部のズーム画像。
襟のホックは上下2つ付いており開閉に問題はありません。
襟のホック金具の画像。
こちらは穴部になります。
こちらはホック金具の爪部の画像。
位置も問題ないと思います。
襟章部の画像。
最初から襟章が付属しているのは嬉しいのですが・・・
この襟章、かなりしっかり縫い付け(ミシン縫い)されております(汗
とりあえずこの襟章を外してみましたが・・・
襟章は芯に厚紙が使用されているようで厚みがあり
それをしっかりと縫い付けしてあるので
外すとやはり痕が残ってしまいます・・・(汗
う~ん・・・これは少々残念であります・・・
襟を開いた状態の画像。
ハンガーループもちゃんと付いております。
続いては肩章用ループ部の画像になります。
ループの生地接合部の縫い目は上に来ております。
この辺もしっかり縫い付けされており堅牢な印象です。
続いては釦の画像になります。
釦は旧版とは異なり国防色に近い色合いで形状も異なっております。
釦も変わると夏衣の印象も結構変わります。。。
次は胸部の画像になります。
胸ポケット部の画像。
斜めに向いた蓋、形状、特徴を再現されていると思います。
ポケットの口の画像。
ミシンの縫い、裁断ともに稚拙さはありません。
続いては側面の切り込み部と剣吊り部の画像になります。
切り込み部のズーム画像。
この部位は構造的に複雑になるのですが
生地の裁断、縫い目も歪むことなくソツなく製作されております。
剣吊り部の画像。
この負荷の掛かる部分は勿論頑丈に作られております。
ただ使用を繰り返すと釦はどうしても外れ易くなると思います(汗
これはどの軍衣にもいえることですね!
上衣の下部の画像。
白いラベルはサイズ表記の物です。
袖部の画像。
上衣の特徴として旧型にはあった緋線(バイピング)は新版では御座いません。
これは素直に嬉しい改良ですね!
私は四五式の代用としても使用しようとしていたのですが
夏衣の場合、緋線は付いていない(付くのは在郷軍人用?)ようで
結局旧型では取り外す事にした経緯があります。
袖口の画像。
こちらは裏面(内装部)を表側にした画像になります。
こちらは内装にあるロゴ部の画像です。
検定印はありませんが中田商店製を示すマーク、
複製を示す○複のマーク、そしてサイズを示す中(Mサイズ)の表記があります。
そして内ポケットも再現されております。
内ポケットは両側2つにあります。
下の端には白い小さいラベルがありサイズが書かれております。
さてさて続いては長袴の紹介になります。
この長袴も独特の作りをしております。
長袴上部の画像。
腰紐が無く、後部の調整用ベルトがあるのが独特ですね。
長袴の釦部の画像。
釦は全部で5つ存在し、第一釦のみが大型で露出する作りになっております。
長袴の両端と後部中央にはベルト(腰紐?)を通す為のループが備わっております。
この長袴には腰紐は付属しておりませんが・・・
実物ではベルト(帯革)を装着していたのでしょうか?それとも紐式の物なのでしょうか?
気になる部分ですね!
後部中央にある調整用のバックル金具の画像。
「SOLIDE」と打たれた独特の金具が用いられております。
これは旧版にもあったような・・・
長さを調整する場合はバックル金具の横にある布製ベルトを
バックルで締める事で行います。
しかしこの布製ベルトには穴がなくバックルの爪で
布に穴を開けてしまう事になるのですが・・・本当にこの方式で良いのでしょうか?
数年経った今も何度か疑問です(汗
両端にあるポケット部の画像。
既にお気付きかと思いますが・・・
旧型にはポケット入口近くにあった緋線(バイピング)は
この新型ではやはり御座いません。
これも嬉しいですね!
旧型では緋線(バイピング)は下部の裾まで縫い付けられていましたが
やはり新型ではありません。
あれは取り外すの手間だったので・・・この省略は素直に助かります。
こちらは股部の画像。
裏面から当て布(補強)されているのが分かりますね。
裾部の画像。
長袴なので裾部を調整(締める)紐はありません。
長袴の裏を表面にした状態の画像。
内装用の生地は堅牢でしっかりした物になっております。
チープ感も一切なく十分実用に耐えれる生地でしょう・・・!
こちらはロゴ部の画像。
上衣と同様に中田商店製を示すマーク、複製を示す○複のマーク、
そしてサイズを示す中(Mサイズ)の表記があります。
社会の窓の内装部には白い小さなラベルがあり、ここにサイズを表記してあります。
股の当て布(補強)部の画像。
表から見えない当て布も形に合わせて確実縫い付けされており
心配せず使用出来ますね。
さてさて最後に恒例の新旧の比較をしてみたいと思います。
下が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
上が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
まずは生地のズーム画像。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
生地は色合いのみ異なるぐらいでしょうか・・・?
色合いに関しては旧型が茶色分が強いですね。
(旧型はこれでも少し色を落としたんですが・・・)
襟部の画像。
手前が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
後ろが今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
襟も微妙に作りが異なっております。
正面上部の角の形状が丸いか否かや襟の高さなど差異があります。
襟ホック金具の画像。
襟の高さが結構違うのが分かりますね。
またホック金具は角度が異なるのが分かると思います。
肩章用ループ部の画像。
後ろが5年前に紹介しました旧型明治三八式。
手前が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
釦の画像。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
釦に関しては全く別の物になっております。
形状も色合いも全く異なっております。
胸ポケット部の画像。
左が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
右が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
旧型にはポケットの蓋上部には縫い目が1つがあります。
これは内装生地を縫い付ける為の物で新型にはこの縫い目はありません。
続いては剣吊りと切り込み部の画像になります。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
切り込み部上部の画像。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
剣吊り部の画像。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
続いては袖部の画像。
上が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
下が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
上の旧型は何度か洗濯しているので縮んではいるのですが・・・
それにしても同じMサイズで此処まで袖の長さが違うとは・・・
ちなみに旧型には緋線が縫い付けてあったので外しているのですが・・・
御丁寧にチャコペンの痕がありいくら洗濯しても落とす事が出来ませんでした(汗
その点、新型は元から無いので本当に助かりますね!
次は内装部の画像。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
サイズ表記や中田マークの位置に差異があります。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
内ポケットの画像。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
新型、旧型とも両側に内ポケットがあります。
ですが新型の方がポケットは大きく出来ております。
さて最後に長袴の比較になります。
手前が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
後ろが今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
やはり長袴にも新旧で差異が見られます。
前部釦の画像。
右が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
左が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
釦は色も異なりますが数も異なっております。
旧型が大2つ小4つの合計6つ。
新型は大1つ小4つの合計5つとなっております。
釦を閉めたの画像。
手前が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
後ろが今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
釦数が異なり大きい釦数が旧型の方が1つ多いので
画像のように露出する釦は新旧で異なっております。
正面にあるベルト(腰紐)用ループの画像。
下が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
上が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
ベルト(腰紐)用ループの数も実は異なり、
旧型の方が1つ多い形になっております。
長袴の後部の画像。
下が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
上が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
夏衣同様に旧型の方は何度も洗濯しているので縮んでいると思うのですが・・・
それでも新旧で此処まで大きさ違う(ry
後部の腰調整用ベルトのバックル金具の画像。
下が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
上が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
バックル金具はあまり変わりありませんが(太さが微妙違う?)
バックル金具を袴本体へ縫い付ける為のベルト部に差異があります。
下が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
上が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
袴への縫い付け部の形状、ベルトループの有無で御座います。
両端にあるポケット部の画像。
下が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
上が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
緋線を取り除いた痕がはっきり分かりますね・・・(汗
内装部の画像。
下が5年前に紹介しました旧型明治三八式。
上が今回ご紹介します新型の明治三八式になります。
内装用生地、股部の当て布(補強)、サイズと中田マークの位置など
やはり差異が見られますね。
さて以上で中田商店製 複製 日本陸軍 兵下士官用 明治三八式夏衣袴(新版)の紹介になります。
この明治三八式夏衣袴の再販・・・予想外でしたが嬉しくもあります!
しかも緋線紐をちゃんと無くして変更も加えられており好感が持てます!
ただ・・・残念な部分もありサイズや襟章の縫い付け方、釦の仕様など・・・
ですが絶版だった品が復活された事の意味は大きいと思います。
これを機に昭五式やその他軍衣袴も・・・是非再販して頂きたいですね・・・!
中田商店さんの日本軍物・・・再販物も多くなりましたね。
新作物も・・・とても待ち遠しいですね!これからも目が離せず期待せずにはいられません!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ