2017年02月18日

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

皆さんおはこんばんちは

さてさて今回は一風変わった物をご紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像から。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

こちらは日本海軍 実物 陶器製手榴弾になります。

実物・・・といいましても陶器のガワだけで御座います。
この品は実物装備を数多く取り扱われておられるZ部隊さまから購入させて頂きました!

陶器製という事もあり逼迫した末期の日本軍を表していると云われておりますが
このタイプ陶器製手榴弾海軍の物だというのを最近知りました(汗

何でも沖縄戦で使用例があるとか・・・!

てっきり陸軍の物だと勝手に思い込んでいたのですが・・・
陸軍は陸軍で別に陶器製手榴弾開発していたようですね。

現代でもよく転がっているのが発見?されたりするようで
兵器としての評価ともかく興味の惹かれる品ですね・・・!

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

陶器製手榴弾上下面からの画像。

手榴弾と言われなければ分からない外観ですね・・・
小さな壺にしか見えません。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

信管挿入口の画像。

陶器製だけあって挿入口部厚めに製作されております。

信管九九式や九七式手榴弾の物とは全く違う物を装填するようですね。
この手榴弾破片よりも爆破効果に主眼を置いたのでしょうか? 気になります。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

信管挿入口のズーム画像。

中には勿論何も御座いません。
意外と収納量ありそうです。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾
  
挿入口の大きさは大体このようになります。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

手榴弾側面部の画像。

白っぽい箇所は素焼きでしょうか。
上部を除いて殆ど茶色の塗装が施されております。
陶磁器については詳しくはないのですが釉薬と呼ばれる物が用いられるそうですね。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

底部の画像。

傷や凹凸も見られますが見事に綺麗な球形をしております。

刻印の類ないようです。

底部凹んでいないので置くには不便ですが良い形をしております。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

本体のサイズは大体こんな感じです。

手榴弾としては少々大き目の部類かと思います。
陶器製という事もあり取り扱いはかなり慎重を期したのではないでしょうか?

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

最後に手持ちの日本軍手榴弾とのサイズ比較をしてみたいと思います。

九七式(模型)中央九九式(レジンキャスト製)そして海軍陶器製手榴弾になります。

陶器製はかなり大型球形とはいえ手の小さい人間には投擲し難そうな印象です。

日本海軍 実物 陶器製手榴弾

さて以上で日本海軍 実物 陶器製手榴弾の紹介になります。

今回は海軍型の物を紹介しましたが・・・やはり私個人としては陸軍型の陶磁器製手榴弾が欲しい所で御座います。
この手榴弾は意外と多く現存しており皆さん容易にお買い求め出来ると思います。

ただ・・・球形ですので置き場所に困りますね(笑 さえ用意出来れば無問題ですが。
純粋なコレクションとしてだけでなく花瓶代わりにも最適かもしれません。(但し要固定)

武器として作られた物ではありますが・・・陶器はやはり置いとくに限りますね!


さて今回は以上になります。

ではでは~

ノシ




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Posted by アンチョビことチビ at 21:43│Comments(6)・日本軍 実物 装備
この記事へのコメント
>>☭さん

はじめまして!☭さん!
長らく御返事出来ず申し訳御座いませんでした!

威嚇武器ですか・・・!やはりその程度の効果しかないのですね・・・
何だか複雑であります(汗
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2017年04月01日 17:54
>>参謀本部さん

長らく御返事出来ず申し訳御座いませんでした。

これが瀬戸焼なのですね・・・!
各地の窯元で製作されていたとは・・・
色んな意味で日本らしさを感じる品ですね。

この陶器製手榴弾の威力はあの「てつはう」よりも劣っていたとは(汗
殺傷能力は殆ど期待出来そうにないですね・・・

いつも興味深い貴重な御話有難う御座います!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2017年04月01日 17:48
陶製手榴弾は米軍の評価では項目が威嚇武器とカテゴライズされていたそうですね
Posted by ☭ at 2017年02月27日 10:40
また懲りずに投稿~!

今度は「複製品」では無いので~~

陶器制手榴弾(通称:四式陶器製手榴弾)で旧海軍で開発された手榴弾ですね。

プログの画像の手榴弾は「瀬戸焼」ですねー

陶器製手榴弾は当時、日本各地の窯元で製造されていました様です。

当方が以前に収集したのは「備前焼」「有田焼」「瀬戸焼」等を所持していました。

以前話た私の祖父(工兵科将校)の言ですが、この陶器製手榴弾は海軍だけじゃ無くて陸軍でも配備されていた様です。

祖父が参謀本部勤務時代に陸軍省兵器局の同僚とこの手榴弾について
話た事では「鎌倉時代の「元寇」時の「てつはう」の方が威力が有ったな!」
と」云ったそうです。(炸薬量が最大で約130gじゃ?)

アンチョビさんが「出来れば陸軍の手榴弾を・・・」と云われていますが
この手榴弾でも良いと思いますが強いて云えば「備前焼」「信楽焼」が
当時、陸軍の「縄張り」だった様ですね。(別に陶器製手榴弾に★や⚓の
マークが入って要る訳では無いですから・・・)
Posted by 参謀本部 at 2017年02月25日 00:43
>>edwalkerさん

こんばんわ!edwalkerさん!

動画の方、拝見しました!
圧巻というか・・・さすがにこの規模になりますと唖然としますね(汗
いやはや予想以上の量で驚きました。陶器製手榴弾の中州だけでなく
陶器製地雷?と思われる破片もあるとは・・・まさに『墓場』という言葉が相応しいですね。
正直な所、私も発掘してしたい気持ちになりました(笑

投擲専門の方がいたとは・・・私も存じませんでした。
やはり野球の投手のように肩が強くないのですね・・・
球場とは違い戦場ではおっしゃられる通り生死に関わりますので
並大抵の事ではないと思います。戦友の方達にとっては頼もしい存在だった事でしょう・・・!

面白い動画だけでなく貴重な御話まで教えて下さり有難う御座います!
Posted by アンチョビことチビアンチョビことチビ at 2017年02月19日 20:07
こんにちわ

また珍しいものを・・・・
  ↓
https://www.youtube.com/watch?v=4lf9m1MUsUA

私の田舎では「建てまい」といい家や船を新造すると、餅やお金などを撒くという習慣がありました。

その昔友人の親戚が大きな船を拵え、港の中程に浮かべた船から餅等を投げるんですが、ほとんどの人が投げたものは波打ち際に届くか届かないかと言った状況の中で、その友人のオヤジさんだけは他の人の倍ほどの距離が出て、皆の集まっているずっと後ろ、港の外まで飛んで行き、大勢があぜんとしました。そのオヤジさんというのは大陸で歩兵をしていたんだそうですが、手榴弾を投げる役割だったそうです。

戦時中手榴弾投擲専門の兵隊がいたとは知りませんでしたが、巨人の沢村選手等も手榴弾を投げていたそうですから、きっと肩が異常に強かったのでしょうね。もっとも戦争で命がかかってますから、必死だったんでしょうが、オドロキでした。
Posted by edwalker at 2017年02月19日 18:00
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