2016年01月13日
中田商店製 複製 日本陸軍 代用背嚢(昭和十三年制背嚢)
さてさて今年初となる装備品を紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像から!


こちらは中田商店製 複製 日本陸軍 代用背嚢(昭和十三年制背嚢)になります。
実物の代用背嚢は2~3年前に当ブログで紹介させて頂きましたね。
この背嚢は支那事変(日中戦争)期に採用された物で短期間しか製造されませんでした。
ちなみに過去に紹介した実物代用背嚢の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e496885.html (実物 代用背嚢 欠損アリ*処分済み*)
さてこの中田製代用背嚢ですが今回奇跡的に入手する事が出来ました(汗
やはり今や絶版品で私が再販を希望する品の1つでもあります。
(ですが需要なさそうですので・・・製品化されそうにないですね・・・)

最初は生地のズーム画像。
生地は昭五式や九九式背嚢の織目の太い帆布の生地ではなく
背負い袋の生地のように織目の細い茶褐色生地となっております。

試しに昭五式背嚢の帆布部との比較。
生地にかなり違いがあるのが分かりますね。
この代用背嚢の生地では耐久性が少々心許ないですね。

それでは複製代用背嚢の作りを見ていきたいと思います。
以前御紹介した実物は何箇所か欠損がありましたが
この中田製はその心配はなくしかも状態は比較的美品で御座います。

背嚢正面の真ん中部の画像。
正面真ん中には飯盒縛着用の紐が縫い付けられています。
当時の写真を見るとこの紐は上側に引く感じで縛着するようですね。

中田製ではこの紐の長さは十分だと思います。
(実際に飯盒や外套、天幕を縛着してからでないと断言出来ませんが・・・)


こちらは背嚢正面の上部左右端にある縛着紐用のO型金具の画像。
正面の左右端には縛着用の紐を通す為のO型金具(リング)が付けられています。
上側の金具の向きは上側になっており
下側の金具とは向きも異なっております。
金具の塗装は朱色に近い色合いで一部塗装剥げが見られますが
塗装は殆ど残っております。


こちらは下側の金具の画像。
こちらの金具は正面というよりも端にありますので
背嚢の正面と側面の間にあるというのが正しいかもしれません。
金具は横向きに付けられています。

背嚢の底側の画像。


代用背嚢の両側面の画像。
側面には片側4つずつ金具が備わっております。
昭五式では革紐を通す穴が側面にはあり
九九式では蛸足(縛着紐)が側面にある事が考えると
この代用背嚢は面白い作りをしていると思います。


側面下部の画像。
下部側の金具のすぐ横には背負い紐の生地が縫い付けられています。

続いては背嚢の蓋を開いた状態の画像。


実物と同様に背嚢の収納口は紐で絞ります。


紐を通す穴は鳩目が打たれております。

紐は白色で十分の長さがあります。

紐で口を絞った上で蓋を閉じます。
この蓋と紐で締める構造ですので単純ながら
収納物はしっかり収納する事が出来ます。

蓋留め用釦のズーム画像。
中田製の複製品では木製の物のようですね。

続いては背嚢内部の画像。

内部の背側の上部には中田製を示す印が御座います。
しかし検定印は御座いません。

内部の背側には紐で締める大型の物入れが再現されています。


て内部の両側面には小さなポケットが設けられています。
これは実物にもある作りで見事に再現されております。

次は背嚢の後側(背側)の画像。


後部の上部にも縛着用の金具が2つ備わっております。

また背負い布との間の縛着用の紐が1つ備わっております。

この紐の長さも意外とあり九九式と共通する作りですね。

こちらは背負い布部の画像。


肩に当たる部分の画像。
この生地は背嚢本体と同じ生地を使用しているようですね。

背負い紐の下部の画像。
2つの金具が付いているのが特徴です。
これは実物も同様です。


背負い布上部への装着&長さ調節はこの2つの金具に紐を通す事で行います。
以前の実物の記事でも紹介させて頂きましたが
この構造は後の九九式でも引き継がれていますね。
単純な方法ではありますがズレ難い本当に良く出来てると思います。

こちらは以前実物を紹介した際にも貼らせて頂いた画像です。(流用です・・・すいません)
飯盒は縛着紐を十字にしてるのが見て分かりますね。
また画像には無いですが円匙を縛着する際は上に寝かせる形で装着したりと
後の九九式背嚢にも通じるものがあります。
今回は・・・残念ながら実際に外套や飯盒、天幕を縛着してみた背嚢の画像は用意しておりません(汗
またまたすいません・・・・(汗

最後に中田商店製背嚢シリーズを並べてみた画像。
左から昭五式、代用、九九式となります。
嗚呼・・・遂に念願叶って3種類を揃える事が出来ました・・・
ちなみに中田製の九九式を入手してから今回の代用背嚢を手入れるまで
実に6年の歳月を要しました・・・(ホントどうでも良い話ですが)

さて以上で中田商店製 複製 日本陸軍 代用背嚢(昭和十三年制背嚢)の紹介になります。
う~ん・・・今まで以上に(今までも十分適当だったのですが)端折った記事の内容ですね・・・
見所皆無で本当に申し訳ありません(汗
この代用背嚢ですが・・・是非他の業者さんにも製作して頂きたい一品ですね!
構造は極めてシンプルですし製作し易い方ではないでしょうか・・・?
(とはいえ売れなければ・・・意味無いですよね・・・)
映画土と兵隊でも装着例が見られ支那事変の軍装には最適かつレアなアイテムかと思います。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
まずはいつも通り画像から!
こちらは中田商店製 複製 日本陸軍 代用背嚢(昭和十三年制背嚢)になります。
実物の代用背嚢は2~3年前に当ブログで紹介させて頂きましたね。
この背嚢は支那事変(日中戦争)期に採用された物で短期間しか製造されませんでした。
ちなみに過去に紹介した実物代用背嚢の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e496885.html (実物 代用背嚢 欠損アリ*処分済み*)
さてこの中田製代用背嚢ですが今回奇跡的に入手する事が出来ました(汗
やはり今や絶版品で私が再販を希望する品の1つでもあります。
(ですが需要なさそうですので・・・製品化されそうにないですね・・・)
最初は生地のズーム画像。
生地は昭五式や九九式背嚢の織目の太い帆布の生地ではなく
背負い袋の生地のように織目の細い茶褐色生地となっております。
試しに昭五式背嚢の帆布部との比較。
生地にかなり違いがあるのが分かりますね。
この代用背嚢の生地では耐久性が少々心許ないですね。
それでは複製代用背嚢の作りを見ていきたいと思います。
以前御紹介した実物は何箇所か欠損がありましたが
この中田製はその心配はなくしかも状態は比較的美品で御座います。
背嚢正面の真ん中部の画像。
正面真ん中には飯盒縛着用の紐が縫い付けられています。
当時の写真を見るとこの紐は上側に引く感じで縛着するようですね。
中田製ではこの紐の長さは十分だと思います。
(実際に飯盒や外套、天幕を縛着してからでないと断言出来ませんが・・・)
こちらは背嚢正面の上部左右端にある縛着紐用のO型金具の画像。
正面の左右端には縛着用の紐を通す為のO型金具(リング)が付けられています。
上側の金具の向きは上側になっており
下側の金具とは向きも異なっております。
金具の塗装は朱色に近い色合いで一部塗装剥げが見られますが
塗装は殆ど残っております。
こちらは下側の金具の画像。
こちらの金具は正面というよりも端にありますので
背嚢の正面と側面の間にあるというのが正しいかもしれません。
金具は横向きに付けられています。
背嚢の底側の画像。
代用背嚢の両側面の画像。
側面には片側4つずつ金具が備わっております。
昭五式では革紐を通す穴が側面にはあり
九九式では蛸足(縛着紐)が側面にある事が考えると
この代用背嚢は面白い作りをしていると思います。
側面下部の画像。
下部側の金具のすぐ横には背負い紐の生地が縫い付けられています。
続いては背嚢の蓋を開いた状態の画像。
実物と同様に背嚢の収納口は紐で絞ります。
紐を通す穴は鳩目が打たれております。
紐は白色で十分の長さがあります。
紐で口を絞った上で蓋を閉じます。
この蓋と紐で締める構造ですので単純ながら
収納物はしっかり収納する事が出来ます。
蓋留め用釦のズーム画像。
中田製の複製品では木製の物のようですね。
続いては背嚢内部の画像。
内部の背側の上部には中田製を示す印が御座います。
しかし検定印は御座いません。
内部の背側には紐で締める大型の物入れが再現されています。
て内部の両側面には小さなポケットが設けられています。
これは実物にもある作りで見事に再現されております。
次は背嚢の後側(背側)の画像。
後部の上部にも縛着用の金具が2つ備わっております。
また背負い布との間の縛着用の紐が1つ備わっております。
この紐の長さも意外とあり九九式と共通する作りですね。
こちらは背負い布部の画像。
肩に当たる部分の画像。
この生地は背嚢本体と同じ生地を使用しているようですね。
背負い紐の下部の画像。
2つの金具が付いているのが特徴です。
これは実物も同様です。
背負い布上部への装着&長さ調節はこの2つの金具に紐を通す事で行います。
以前の実物の記事でも紹介させて頂きましたが
この構造は後の九九式でも引き継がれていますね。
単純な方法ではありますがズレ難い本当に良く出来てると思います。


こちらは以前実物を紹介した際にも貼らせて頂いた画像です。(流用です・・・すいません)
飯盒は縛着紐を十字にしてるのが見て分かりますね。
また画像には無いですが円匙を縛着する際は上に寝かせる形で装着したりと
後の九九式背嚢にも通じるものがあります。
今回は・・・残念ながら実際に外套や飯盒、天幕を縛着してみた背嚢の画像は用意しておりません(汗
またまたすいません・・・・(汗
最後に中田商店製背嚢シリーズを並べてみた画像。
左から昭五式、代用、九九式となります。
嗚呼・・・遂に念願叶って3種類を揃える事が出来ました・・・
ちなみに中田製の九九式を入手してから今回の代用背嚢を手入れるまで
実に6年の歳月を要しました・・・(ホントどうでも良い話ですが)
さて以上で中田商店製 複製 日本陸軍 代用背嚢(昭和十三年制背嚢)の紹介になります。
う~ん・・・今まで以上に(今までも十分適当だったのですが)端折った記事の内容ですね・・・
見所皆無で本当に申し訳ありません(汗
この代用背嚢ですが・・・是非他の業者さんにも製作して頂きたい一品ですね!
構造は極めてシンプルですし製作し易い方ではないでしょうか・・・?
(とはいえ売れなければ・・・意味無いですよね・・・)
映画土と兵隊でも装着例が見られ支那事変の軍装には最適かつレアなアイテムかと思います。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
Posted by アンチョビことチビ at 21:37│Comments(0)
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