2014年04月26日
日本陸軍 実物 昭五式背嚢(欠品あり)
さてSATE今回は二重飯盒に続いて日本軍実物装備をご紹介したいと思います。
今回御紹介するのはこちら・・・!
こちらは日本陸軍 実物 昭五式背嚢です。
昭五式背嚢は複製に限っては色々入手とかに難儀した経緯(思い出)がありますが
今回、ようやく実物品を入手する事が出来ました。
ちなみに以前に御紹介した複製昭五式背嚢の記事は以下になります。
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e303980.html (中田製 複製 昭五式背嚢)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e305783.html (中華製 複製 昭五式背嚢)
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e456592.html (中華製 複製 昭五式背嚢 2個目)
背嚢両側面部の画像。
側面には縛着用革紐(ベルト)を通す穴が設けられています。
そして左右非対称の作りなのも実物ならではです・・・!
背嚢の上面と下面の画像。
この実物背嚢は汚れや革に割れ、さらに縛着用革紐、負革の欠品がありますが
背嚢本体に欠品は無いようです。(中の木箱はありませんが・・・)
背嚢の蓋を開いた状態。
内蓋の革紐、布紐は痛みはあるものの揃っております。
背嚢の生地のズーム画像。
背嚢は革生地、帆布生地などで出来ております。
帆布生地には汚れ、脱色が見られますが80年以上経った今でも画像のように健在です。
背嚢の端には革生地が縫い付けられておりますが
やはり残念ながら摩耗?痛みが見受けられます。
ですが外れる事なく全て揃っております。
縛着用革紐を通す穴部分の革も健在です。
埃など汚れを落としてオイルで手入れしましょう。
背嚢の蓋の裏側にある検定印部の画像。
製造年は見難くなっているのですが昭和八年製(1933年)のようですね。
竹内納とあります。
また何より特徴なのは元の持ち主?と思われる方が部隊名と氏名を書いた布で上から縫い付けている事です。
戦後になって軍装趣味の方やリエナクターの方が弄った可能性も御座いますが・・・
中々面白いですね。
こちらは背嚢の背面の毛皮部の画像。
やはり殆ど抜け落ちておりますが・・・かろうじて茶色の毛皮が所々残っているのが分かります。
続いては負い革部の画像。
負い革は片方は完全に欠損しており
もう片方も破損箇所がありまず実用は無理な状態です。
ですが原型は留めており作りが把握出来ます・・・!
負い革上部の画像。
背嚢上部のバックル金具に通す部位になります。
ここは3本の革生地の接合部の画像。
その裏側の画像。
前の持ち主がこの接合部を紐で補強したようですね。
接合部のカシメ?は錆がかなり見受けれます。
負い革下部の画像。
残念なことに革帯へ掛ける為の金具を装着する革生地が破損していますが
金具は残っております。これが唯一の救いですね・・・
続いては縛着用の革紐の画像。
この革紐は2本ぐらいしか完品が無く他は破損していました。
しかし残っている2本は金具の塗装も微妙に残っております。
さてさてそれでは続いては手持ちの複製昭五式と比べてみましょう。
右上が以前に紹介した中華製改造背嚢。
左上も以前に御紹介した中田製昭五式。
そして下真ん中が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
実物、複製と交えていますがやはり同じ作りという訳ではありません。
しかし基本的な構造は同じ共通しています。
背嚢の両側面の画像。
右が以前に紹介した中華製改造背嚢。
真ん中も以前に御紹介した中田製昭五式。
そして左が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
生地の色合い、革質などに差異があるのが分かりますね。
他にも縛着用革紐を通す穴ですが実物と中田製ではその大きさに差があるようです。
右が中田製、左が実物なのですが
穴は中田製が大きく実物は比べて小さくなっております。
とはいえ中田製が間違っているとは云えません。
なぜなら実物にも仕様差があると思われますしこの実物背嚢のように納入業者や
製造年が異なると変わってくる可能性は十分あると思います。
対して中華製の穴のサイズは実物に近いと云えるかもしれません。
勿論、実物、中田製と比べて大分粗雑なのですが・・・
中田製しか所有していなかった私には少々驚きました。
こちらは背嚢正面の上面にあるループ金具の画像。
下が以前に紹介した中華製改造背嚢。(金具は塗装しています)
真ん中も以前に御紹介した中田製昭五式。
そして上が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
そしてこちらは背嚢正面にある革製ループの画像。
下が以前に御紹介した中田製昭五式。
上が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
背嚢正面の開閉用革紐の縫い目の画像。
下が以前に御紹介した中田製昭五式。
上が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
(*中華製は弄った箇所なので割愛しました*)
う~ん改めて中田製の出来の良さに感服致しますね・・・
革、帆布生地も素晴らしいです・・・!
数十年経過したら中田製も実物として扱われてもおかしくないかもしれません(笑
こちらは背嚢上面の画像。
上が以前に御紹介した中田製昭五式。
下が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
ズーム画像。
うう~ん・・・殆ど同じ・・・ですね!
金具は実物に少々錆が見られ金具の太さに少々差異がありますが
中田さんのはほぼ実物に準拠した物と云えますね。
続いては背嚢下部の画像。
下が以前に紹介した中華製改造背嚢。
上も以前に御紹介した中田製昭五式。
そして真ん中が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
この部分にも微妙な差異が見られます。
上は実物、下が中田製なのですが革製ループの数が異なるのです。
実物の方がループの数が少ないのです。
これも年代などによる仕様差で有無があるのかもしれませんね。
全てが全て同じとは決して云えませんので。
蓋を開けた状態の背嚢。
蓋の裏側にある内ポケットと検定印部の画像。
下が以前に紹介した中華製改造背嚢。
上も以前に御紹介した中田製昭五式。
そして真ん中が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
蓋を開いた状態の背嚢本体側の画像。
下が以前に紹介した中華製改造背嚢。
上も以前に御紹介した中田製昭五式。
そして真ん中が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
背嚢端の革生地の縫い付けですが実物と中田製では
部位によっては心なしか中田製が革生地をふんだんに使っている印象があるように思えます。
これも一慨には云えませんが・・・
続いては負い革の画像。
上が中田商店製。下が実物になります。
*中華製は改造したので割愛
実物の負い革は一部破損していますが比較対象にはもってこいです。
革帯へ掛ける為の金具の画像。
右が実物、左が中田製になります。
殆ど同じ形状ですね・・・これを再現した中田さん・・・本当に凄いですね(汗
最後に縛着用の革ベルトの画像。
下が以前に紹介した中華製改造。
上も以前に御紹介した中田製昭五式。
そして真ん中が今回御紹介する実物昭五式背嚢になります。
さて以上で簡単な実物と複製品の比較になります・・・・
ここで最後に・・・
実物背嚢に中田製昭五式用の木箱を収納してみたいと思います!
複製用の木箱とはいえ実物背嚢が憧れの形になるのが楽しみです・・・!
80年以上前の物なので挿入する際に
帆布生地や革生地が擦れて破れないように慎重に慎重に入れます。
収納完了!
意外と簡単に入りました!
如何でしょう・・・?
元々生地が硬化していましたので型崩れはし難くなっているのですが
それでも木箱を入れると見違えます・・・!
さて以上で日本陸軍 実物 昭五式背嚢(欠品あり)の紹介になります。
今回実物品を入手出来ましたが・・・勿論、着装に使ったりするつもりが御座いません。
野外では基本的に気兼ねなく潰せる中華製にする事にしております。
しかし・・・実物の昭五式背嚢ですが縛着革紐など全て揃い毛皮も抜けていないような美品は存在するのでしょうか・・・
もしあったら相当の価値があるのは間違いないと思います。
一度拝見してみたいものです・・・!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
こんばんわ!参謀本部さん!
う~ん・・・バッシングですか・・・?
その辺に関しましてはノーコメントさせて頂きますね(汗
先の投稿で「抜けて居た」部分が有りましたので追記致します。
東京・御徒町製の「出来・不出来」は悪魔で「当方の私見」です。
このプログで「東京・御徒町製」の悪口を掲載すると他の閲覧者から
バッシングを浴びますので・・・
着装派及び複製奉信者派にとっては「東京・御徒町」はいわば「メッカ」と同じ様なものですよね・・・
こんばんわ!参謀本部さん!
う~ん件の背嚢ですが私は結構良く出来ていると思うのですが・・・
ちゃんと毛皮を用いて昭五式をあの価格で提供出来たのは
称賛に値すると私は思いますよ~
(盲信・・・という訳ではありませんが認めたくない部分もあるのですがw)
色々苦労して入手した1人ですので胸に突き刺さるような思いで御座います(汗
ですが・・・公平な評価は必要ですね・・・!
貴重な御意見本当に有難う御座います!
ホモのアンチョビさん!
最近は若いイケメンより油ぎったオヤジの方が好いのですね?(笑)
そうですか・・・
折角当方の知り合いの「桜○君似」をアンちョビさんに「レンタル」しょうと思ったけど・・・
そうですか????
東京・御徒町製の背嚢が定価の倍?・バイ?バイセクシャル(違った!!)
どうしてですか????(理解不能!!!!)
当方にして見れば決して出来が良いとは思えないのですが・・・
数年前に地元の骨董市で東京・御徒町製の背嚢の他に「陸軍野戦参謀懸章」「海軍雑嚢」
「陸軍防寒帽」「陸軍兵用戦闘帽」(全て御徒町製)のセットで確か
「福沢さん」のプロマイド1枚で購入した記憶が在りますよ!
(背嚢以外は全て処分完了です)
恐ろしい世の中だなぁ・・・・
どうも!参謀本部さん!
○良県を代表するナチュラルホモのアンチョビです(笑
いや~最近はイケメン男優も飽きましたので
こう・・汗臭いおじさん系のビデオをおかずにしています!
何と!参謀本部さんが唯一所有する複製品は
あの絶版品の昭五式背嚢なのですね・・・!
処分なされるとは・・・勿体ない・・・(汗
あれは私も入手には苦労しましたが
相場は定価の倍以上は当たり前ですので
皆さん喉から手が出る程欲しいアイテムだと思います・・・!
日露戦争当時の背嚢付きの軍装の画像有難う御座います!
日露戦争時の背嚢付きの軍装は意外と珍しいですね・・・!
奈○県のス-パ-ホモのアンチョビさんお元気です~か?
相変わらず若いイケメンのD○Dを見ながら御自慢のビック・マグナムを発射しているのかな???(笑)
今回も希少な実物の陸軍下士官・兵用背嚢ですね!
前回の二重飯盒を同様に今日では「お目に掛かれない」軍装品だと思います
増してや「美品」「完全品」は皆無に近いでしょうね!
今件の背嚢も明治期~日中戦後期まで使用されていますよ。
(流石、物資と人材はトコトン酷使する日本帝国陸軍!!!)
当方も以前実物の背嚢で完全品を所持していましたが(また手に入ると云う軽い気持ちでしたが、その後はサッパリ・・・(涙)
今では「耐エガタヲを耐エ」「忍ビガタキヲ忍ビ」仕方無く「東京・御徒町製」
を持っています。(因みに当方が唯一所持している複製品です・・・)
個人差なんでしょうか、「複製品」だと「気合」が入りませんよ・・・
(今、処分を検討中です)
最後に本来なら実物の背嚢の画像を貼り付ければ好いのでしょうけど
参考までに当方が所持している「日露戦争の軍事誌」に掲載されている
背嚢画像を貼りつけさせて頂きます。
http://pub.ne.jp/cosmic/image/user/1399023344.jpg
http://pub.ne.jp/cosmic/image/user/1399023353.jpg
(画像のピンボケ、ゴメンです)