2012年03月31日
複製比較 非茄子環型金具と吊り金具
さてさて今回も複製品のちょっとした比較をしていきたいと思います。
今回は久しぶりに帯刀装備関連の物です。。。
ということで早速画像をば

今回ご紹介&比較するのは・・・
帯刀するために必要な刀提緒(剣吊帯)に装着する金具です。
要は軍刀の佩鐶のリングへ吊る吊り金具と
同じく軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)させるための金具です。
軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)する金具は茄子環型のフックが一般的ですが、
今回ご紹介する金具は非茄子環型の物です。
**注意**ちなみに革製の剣吊帯は比較対象ではありませんので!
あしからず!!
一応、下士官帯刀装備の一環として集めてみたのですが・・・
この型の金具も使用されていたようで、複製品が2つ程存在していたので収集してみました。

こちらはいつも昭和18年製検定印で有名な海外製(中華製)の物です。
いつも細部の出来(処理)は褒められたものではありませんが、
送り出す製品のラインナップは驚嘆せざるを得ないショップです。
ちなみに画像の日の丸環、刀提緒(剣吊帯)、金具類は全てその海外製(中華)の製品です。
この海外製(中華製)では下士官刀帯(旧型将校用?刀帯)は
この金具の仕様に変更されたものが販売されています。
既に同社の下士官刀帯(旧型将校用?刀帯)は持っておりますし、
刀提緒(剣吊帯)や金具類は換装出来るのでこの日の丸環とのセットのみ購入しました。

こちらはベトナム戦関連装備を販売されている国内業者さまの金具。
革の刀提緒(剣吊帯)のみ別の業者製の物に換装しています。
(ちなみに帯は馬具を販売されている国内業者製です)
何故換装したかと言いますと帯は廉価版の革だったからです。

どうしても革の刀提緒(剣吊帯)に目がいきますが、あくまで金具のみの比較と紹介をしたいと思います。

まずが吊り金具の比較。
右はベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左は海外製(中華製)の金具。
画像がぼやけてわかり難いと思いますが・・・
両者とも共通しているのは金具は銀色ということです。
これは金具の種類によって色が異なってくるのでしょうか・・・・?
様々な推測(勝手な)が出来ますが割愛させて頂きます・・・・

別角度からみた吊り金具の画像。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
金具の形状が両者異なるのがお気づきでしょうか・・・?
右の国内業者製の金具は形状がU字に近く、大きく開いている形状となっています。
対して左の海外製の金具は壷のように下部が広く、上部(口)が狭くなっている形状となっています。

こちらは海外製(中華製)の金具。
形状としては何ら問題がありませんし、見慣れた形状です。

こちらはベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
今回最も意外だったのは、この国内業者さま製の吊り金具です。
以前に日の丸環の紹介でこの業者さま製の物をご紹介したのですが
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e240072.html
軍刀佩鐶リングへ繋ぐ(固定)させる金具が非茄子環型金具という異なった仕様なのですが・・・
ちゃんとこの業者さま製では吊り金具も形状が異なっているのです。
つまり金具の仕様には吊り金具といえでもバリエーションがあるということなるのではないでしょうか?

吊り金具を正面から見た画像。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
細部の形状、大きさが異なるのが分かり易いと思います。

吊り金具の裏面からの画像。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
このピン部は大きさが一見同じに見えますが
ピン部の厚さは左の海外製が大分厚くなっております。

続いては最下部の軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)させるための金具画像です。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
こちらの金具は一般的な茄子環型金具ではなく、フック式ではない金具です。
こちらも勿論両者仕様が全く異なります。

まず革の刀提緒(剣吊帯)へ通してる三角形の金具の形状です。
この三角形金具は左の海外製では大きめのただの三角形の形状となっておりますが、
右の国内業者製では軍刀の佩鐶リングに装着する金具に合わせて曲がっており、純粋な三角形の形状になっておりません。
これも年代等によって仕様が異なってくるとは思いますが、
精巧さはやはり国内業者製のように感じます。

別角度。

金具を横にした画像。
上がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
下が海外製(中華製)の金具。
この特徴的な金具ですが、軍刀佩鐶リングへの装着は金具を通して廻すだけです。


国内業者さま製の金具。
表面処理は場所によってはざらつきがあり、少々荒めの表面に見えますが
それがまた雰囲気を醸しだしています。
全体的ですが重厚な印象です。
商品の説明ではメッキが剥がれていくとさらに雰囲気が増すとありますので
使う度に良い感じに仕上がっていくことでしょう。
これは以前に紹介した日の丸環での同金具で実証されております!


海外製(中華製)の金具の画像。
表面処理はピカピカで少々光沢があり過ぎて汚しや傷を掛けた方が雰囲気がでると思います。
全体的に細長い?印象です。
そして上の国内業者製と比較すると金具に直線が多いですね。
(要はカーブが少ない)
ですが特徴的な金具をよく再現できていると思います。


続いては軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)金具を剣吊帯に固定させるためのピンの比較。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまのピン。
左が海外製(中華製)のピン。
このピンは大きさは両者さほど差がありませんが
裏面の形状が若干異なります。
それぐらいでしょうか・・・・?

さてここからは、この非茄子環型金具の装着法を紹介したいと思います。


①金具を廻し、入り口を軍刀の佩鐶リングの方向へ向けます。


②金具を軍刀の佩鐶リングに通し、通したら金具を廻します。

③完了
ねっ?簡単でしょう!
(いちいち説明して記載するほどでもないかな・・・・)
では最後に・・・・


2社の金具を軍刀の佩鐶リングに通してみた画像。
上がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
下が海外製(中華製)の金具。


日の丸環と革帯を通した全体の画像。
革製の剣吊帯が両者仕様が異なるため、軍刀吊り位置が異なるので比較対象になるか微妙ですが・・・・
上がベトナム装備販売されている国内業者製。
下が海外製(中華製)。
最後に総評ですが・・・
やはり金具自体の仕上がりと忠実さは国内業者さま製の方が良いと思います。
海外製も悪くはないのですが・・・・やはりどちらかと言われたら国内業者さまのものですね。
おまけ

以前に紹介した馬具類販売の国内業者さま製の下士官刀帯(旧型将校用?刀帯)は
ようやくここまで仕上がりました・・・・
オイル塗付による色合いの変化が起き難いんですよねぇ・・・
しかし金具も換装して、一気にイメージが変わりました!
大陸戦線初期の下士官装備などに・・・・!
以上、複製比較 非茄子環型金具と吊り金具 でした~
今回は久しぶりに帯刀装備関連の物です。。。
ということで早速画像をば
今回ご紹介&比較するのは・・・
帯刀するために必要な刀提緒(剣吊帯)に装着する金具です。
要は軍刀の佩鐶のリングへ吊る吊り金具と
同じく軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)させるための金具です。
軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)する金具は茄子環型のフックが一般的ですが、
今回ご紹介する金具は非茄子環型の物です。
**注意**ちなみに革製の剣吊帯は比較対象ではありませんので!
あしからず!!
一応、下士官帯刀装備の一環として集めてみたのですが・・・
この型の金具も使用されていたようで、複製品が2つ程存在していたので収集してみました。
こちらはいつも昭和18年製検定印で有名な海外製(中華製)の物です。
いつも細部の出来(処理)は褒められたものではありませんが、
送り出す製品のラインナップは驚嘆せざるを得ないショップです。
ちなみに画像の日の丸環、刀提緒(剣吊帯)、金具類は全てその海外製(中華)の製品です。
この海外製(中華製)では下士官刀帯(旧型将校用?刀帯)は
この金具の仕様に変更されたものが販売されています。
既に同社の下士官刀帯(旧型将校用?刀帯)は持っておりますし、
刀提緒(剣吊帯)や金具類は換装出来るのでこの日の丸環とのセットのみ購入しました。
こちらはベトナム戦関連装備を販売されている国内業者さまの金具。
革の刀提緒(剣吊帯)のみ別の業者製の物に換装しています。
(ちなみに帯は馬具を販売されている国内業者製です)
何故換装したかと言いますと帯は廉価版の革だったからです。
どうしても革の刀提緒(剣吊帯)に目がいきますが、あくまで金具のみの比較と紹介をしたいと思います。
まずが吊り金具の比較。
右はベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左は海外製(中華製)の金具。
画像がぼやけてわかり難いと思いますが・・・
両者とも共通しているのは金具は銀色ということです。
これは金具の種類によって色が異なってくるのでしょうか・・・・?
様々な推測(勝手な)が出来ますが割愛させて頂きます・・・・
別角度からみた吊り金具の画像。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
金具の形状が両者異なるのがお気づきでしょうか・・・?
右の国内業者製の金具は形状がU字に近く、大きく開いている形状となっています。
対して左の海外製の金具は壷のように下部が広く、上部(口)が狭くなっている形状となっています。
こちらは海外製(中華製)の金具。
形状としては何ら問題がありませんし、見慣れた形状です。
こちらはベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
今回最も意外だったのは、この国内業者さま製の吊り金具です。
以前に日の丸環の紹介でこの業者さま製の物をご紹介したのですが
http://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e240072.html
軍刀佩鐶リングへ繋ぐ(固定)させる金具が非茄子環型金具という異なった仕様なのですが・・・
ちゃんとこの業者さま製では吊り金具も形状が異なっているのです。
つまり金具の仕様には吊り金具といえでもバリエーションがあるということなるのではないでしょうか?
吊り金具を正面から見た画像。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
細部の形状、大きさが異なるのが分かり易いと思います。
吊り金具の裏面からの画像。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
このピン部は大きさが一見同じに見えますが
ピン部の厚さは左の海外製が大分厚くなっております。
続いては最下部の軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)させるための金具画像です。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
左が海外製(中華製)の金具。
こちらの金具は一般的な茄子環型金具ではなく、フック式ではない金具です。
こちらも勿論両者仕様が全く異なります。
まず革の刀提緒(剣吊帯)へ通してる三角形の金具の形状です。
この三角形金具は左の海外製では大きめのただの三角形の形状となっておりますが、
右の国内業者製では軍刀の佩鐶リングに装着する金具に合わせて曲がっており、純粋な三角形の形状になっておりません。
これも年代等によって仕様が異なってくるとは思いますが、
精巧さはやはり国内業者製のように感じます。
別角度。
金具を横にした画像。
上がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
下が海外製(中華製)の金具。
この特徴的な金具ですが、軍刀佩鐶リングへの装着は金具を通して廻すだけです。
国内業者さま製の金具。
表面処理は場所によってはざらつきがあり、少々荒めの表面に見えますが
それがまた雰囲気を醸しだしています。
全体的ですが重厚な印象です。
商品の説明ではメッキが剥がれていくとさらに雰囲気が増すとありますので
使う度に良い感じに仕上がっていくことでしょう。
これは以前に紹介した日の丸環での同金具で実証されております!
海外製(中華製)の金具の画像。
表面処理はピカピカで少々光沢があり過ぎて汚しや傷を掛けた方が雰囲気がでると思います。
全体的に細長い?印象です。
そして上の国内業者製と比較すると金具に直線が多いですね。
(要はカーブが少ない)
ですが特徴的な金具をよく再現できていると思います。
続いては軍刀の佩鐶リングへ繋ぐ(固定)金具を剣吊帯に固定させるためのピンの比較。
右がベトナム装備販売されている国内業者さまのピン。
左が海外製(中華製)のピン。
このピンは大きさは両者さほど差がありませんが
裏面の形状が若干異なります。
それぐらいでしょうか・・・・?
さてここからは、この非茄子環型金具の装着法を紹介したいと思います。
①金具を廻し、入り口を軍刀の佩鐶リングの方向へ向けます。
②金具を軍刀の佩鐶リングに通し、通したら金具を廻します。
③完了
ねっ?簡単でしょう!
(いちいち説明して記載するほどでもないかな・・・・)
では最後に・・・・
2社の金具を軍刀の佩鐶リングに通してみた画像。
上がベトナム装備販売されている国内業者さまの金具。
下が海外製(中華製)の金具。
日の丸環と革帯を通した全体の画像。
革製の剣吊帯が両者仕様が異なるため、軍刀吊り位置が異なるので比較対象になるか微妙ですが・・・・
上がベトナム装備販売されている国内業者製。
下が海外製(中華製)。
最後に総評ですが・・・
やはり金具自体の仕上がりと忠実さは国内業者さま製の方が良いと思います。
海外製も悪くはないのですが・・・・やはりどちらかと言われたら国内業者さまのものですね。
おまけ
以前に紹介した馬具類販売の国内業者さま製の下士官刀帯(旧型将校用?刀帯)は
ようやくここまで仕上がりました・・・・
オイル塗付による色合いの変化が起き難いんですよねぇ・・・
しかし金具も換装して、一気にイメージが変わりました!
大陸戦線初期の下士官装備などに・・・・!
以上、複製比較 非茄子環型金具と吊り金具 でした~
Posted by アンチョビことチビ at 12:05│Comments(2)
│・日本軍 複製レプリカ 装備
この記事へのコメント
>>中島大尉さん
こんばんわ中島大尉さん。
これは民国(台湾)製では御座いません。
購入先はe-bayか海外サイトとのどっちかだったと記憶しています。
こんばんわ中島大尉さん。
これは民国(台湾)製では御座いません。
購入先はe-bayか海外サイトとのどっちかだったと記憶しています。
Posted by アンチョビことチビ
at 2014年01月08日 20:01

こんばんは、中島です。この中華民国製の刀帯提緒綺麗ですね。
この中華民国製の刀帯提緒どうやって購入なされたのですか?
この中華民国製の刀帯提緒どうやって購入なされたのですか?
Posted by 中島大尉 at 2014年01月07日 23:49
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