2013年06月06日
中国軍 革製 防塵眼鏡&ケース (日本軍代用?)
さてさて今回は久し振りにその他装備を更新したいと思います。
ですが今回ご紹介する品はまたまたかの国の品で御座います・・・・
ということで早速画像をば
こちらは実物 中国軍 革製 防塵眼鏡&専用ケース になります。
どのような兵科の兵士が使用するかは存じませんが
オートバイ、馬などに乗る兵士などに支給されるのでしょうか。
この品は1960年代~1970年代の代物のようです。
既に皆さんお分かりかとは思いますが
この防塵眼鏡セットは一応日本軍の代用装備として購入致しました。
中国軍の防塵眼鏡(ゴーグル)単体は国内で安価で入手可能なのですが
専用の革ケースとのセットは意外と見掛けず入手困難です。
という事で中国から購入する事にしました。
まずはゴーグルから見ていきたいと思います。
総革製です。
形状は日本軍の防塵眼鏡に酷似しています。
とはいえ他国の物にも見られる形状ですので
日本軍の物を模倣したとは一慨のは云えません。
(とはいえ可能性は高いと思います)
この中国軍のゴーグルですが一見して黒色の革生地に見えますが
よく見ると焦げ茶色の革になります。
画像はぼやけておりますが・・・
レンズ部の画像。
レンズは日本軍の物と同様と折り畳み出来ます。
またやはりレンズは蝶番になっております。
この中国軍のゴーグルは日本軍の物と違い、
レンズはプラスチック製のようです。
またレンズはサングラスのように黒色の物となっています。
強い日差しや紫外線対策なのでしょうか?
また他にも日本軍の物とは異なり、
レンズの上下に通気口用の金属鳩目は存在しません。
続いては紐を見てみましょう。
紐はゴム紐ですが長さの調整は出来ないようです。
調整用の金具も御座いません。
紐部の縫い付け部の画像。
紐はレンズのガワには挟まれておらず、縫い付けで固定されているだけです。
しかし強度面では問題ないようです。
さて続いてはこのゴーグルを折り畳んでみたいと思います。
①両側のレンズを蝶番を使用して折り畳みます。
②次は真ん中を起点して折り畳みます。
③完成!
日本軍の物と同様とても簡単です!
このゴーグルは一応未使用品のようで
ゴーグル本体は画像のような紙入れに入れられています。
続いては付属の専用革ケースを見ていきたいと思います。
実は私が欲しかったのはこのケースなのです。
この革ケースも勿論日本軍の代用品として使用の目的です。
以前に紹介したマカロフ拳銃用ホルスター同様に革質はとても良く
オイルを塗付すると程良く染み込み色合いが変わります。
またベルトを通すためのベルトループが存在します。
側面からの画像。
さすが軍用だけあって縫い糸と縫い目はしっかりしており堅牢です。
上部から見た画像。
ケースの蓋の開封は上部にあるスナップボタンで行います。
スナップボタンは大型で、表面には☆が刻まれています。
スナップボタンを使って蓋を開けた状態。
左右には内部を保護する革生地があり
ケースへの異物の侵入を防ぎます。
内部にある印部の画像。
中国ではこのゴーグルを風鏡と呼称するようですね。
防塵眼鏡と同意語なのでしょうか。
その下には製造番号?と思しき数字。
その横には年度を表す表記があります。1970年製でしょうか。
内部の画像。
この革製ケースをよく見ると
ケースの前後部の革生地は2枚縫い合わせた物になっております。
2枚使用することによって強度を確保し形状を維持しております。
中々手の込んだ作りです。
それではこのケースにゴーグルを収納してみましょう。
ゴーグルをちゃんと折り畳めばすんなり収納出来ます。
収納し蓋を閉めた状態。
至極簡単で余裕を持って収納可能です。
さてさてお次はゴーグル本体を以前御紹介した日本軍?布製防塵眼鏡と比較してみたいと思います。
上が以前に紹介した日本軍? 布製防塵眼鏡。
下は今回ご紹介する中国軍の物。
本来は並べる日本軍の防塵眼鏡は革製の物が最適(望ましい)なのですが・・・(汗
手元には布製の物しかないのでご了承ください。
基本的な形状は両者酷似していますが
レンズの形状は全く異なります。(勿論材質も異なりますが)
通気口の有無もありますが紐部にも差異があります。
レンズ部のアップ。
上の日本軍? 布製防塵眼鏡。ではレンズはガラス製。
下の中国軍の物はプラスチック(グラサン仕様)です。
またレンズの形状ですが
日本軍の物はレンズは両側とも同型同サイズですが
中国軍の物は片側が幅が広い仕様になっています。
これは眼鏡着用者の装着を考慮して設計されている為でしょうか。
(とはいえ私の眼鏡の上からは装着出来ませんでした・・・)
日本軍の防塵眼鏡についてですが
布製、革製とありますがレンズ部の形状にも種類があるかもしれませんね。
さてこの中国軍の防塵眼鏡セットですが
日本軍の代用品として使用していこうかと思って購入しました。
試しに中田製兵用革帯に通してみましたが
少々キツメながらベルトループに通せます。
しかし兵用革帯の余った末端を通すだけの余裕は御座いません。
(ループ部をオイルで柔らかくして慣らしていけば分かりませんが・・・)
う~ん。どうしたものか・・・
日本軍の実物は革帯を通すだけの余裕(幅)があったのでしょうか。
また実際に兵用革帯に通す物だったのか知りたい所でもあります。
さて続いては実際に防塵眼鏡嚢(ケース)を携行している写真をご紹介したいのですが・・・
これが中々見当たりません・・・・(汗
一応見つけたのがこれになります。
こちらが大陸で入城する騎兵の写真になります。
下士官の革帯右側には防塵眼鏡嚢と思しき物を装着しております。
こちらは大変有名な写真で日支事変初期の兵団長時代の東條閣下を写した物です。
後方の警護役と思われる憲兵は防塵眼鏡嚢と思しき物を装着しているのが分かります。
(斜め掛けしている双眼鏡嚢も興味深いですね)
日本軍の防塵眼鏡嚢(ケース)にも種類があり、
スナップボタン式以外の物もあるのですが、この種類の違いが何なのか気になる所でもあります。
今回ご紹介した中国軍の物は代用品に最適・・・かと思いきや
よく見ると蓋のスナップボタンのある位置が異なるようです。
中国軍の物は後側の蓋にスナップボタンがくるのですが
日本軍のスナップボタン式の物は前部の蓋にスナップボタンがくるようです。
(一慨には申せませんが・・・)
ですので中国軍の物を代用品として使用する場合、
スナップボタンを外し位置を変えたうえで付け替える必要があると思います。
軍用品なのでボタンは中々頑丈で外れ難いとは思いますが…(汗
とはいえ、あくまで私の稚拙な考えですのでアテになるかどうか。
さてさて以上で中国軍 革製 防塵眼鏡&ケース (日本軍代用?) になります。
何だかんだ云って価格の割によく出来ていますので私はお勧め致します。
それでは今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
ですが今回ご紹介する品はまたまたかの国の品で御座います・・・・
ということで早速画像をば
こちらは実物 中国軍 革製 防塵眼鏡&専用ケース になります。
どのような兵科の兵士が使用するかは存じませんが
オートバイ、馬などに乗る兵士などに支給されるのでしょうか。
この品は1960年代~1970年代の代物のようです。
既に皆さんお分かりかとは思いますが
この防塵眼鏡セットは一応日本軍の代用装備として購入致しました。
中国軍の防塵眼鏡(ゴーグル)単体は国内で安価で入手可能なのですが
専用の革ケースとのセットは意外と見掛けず入手困難です。
という事で中国から購入する事にしました。
まずはゴーグルから見ていきたいと思います。
総革製です。
形状は日本軍の防塵眼鏡に酷似しています。
とはいえ他国の物にも見られる形状ですので
日本軍の物を模倣したとは一慨のは云えません。
(とはいえ可能性は高いと思います)
この中国軍のゴーグルですが一見して黒色の革生地に見えますが
よく見ると焦げ茶色の革になります。
画像はぼやけておりますが・・・
レンズ部の画像。
レンズは日本軍の物と同様と折り畳み出来ます。
またやはりレンズは蝶番になっております。
この中国軍のゴーグルは日本軍の物と違い、
レンズはプラスチック製のようです。
またレンズはサングラスのように黒色の物となっています。
強い日差しや紫外線対策なのでしょうか?
また他にも日本軍の物とは異なり、
レンズの上下に通気口用の金属鳩目は存在しません。
続いては紐を見てみましょう。
紐はゴム紐ですが長さの調整は出来ないようです。
調整用の金具も御座いません。
紐部の縫い付け部の画像。
紐はレンズのガワには挟まれておらず、縫い付けで固定されているだけです。
しかし強度面では問題ないようです。
さて続いてはこのゴーグルを折り畳んでみたいと思います。
①両側のレンズを蝶番を使用して折り畳みます。
②次は真ん中を起点して折り畳みます。
③完成!
日本軍の物と同様とても簡単です!
このゴーグルは一応未使用品のようで
ゴーグル本体は画像のような紙入れに入れられています。
続いては付属の専用革ケースを見ていきたいと思います。
実は私が欲しかったのはこのケースなのです。
この革ケースも勿論日本軍の代用品として使用の目的です。
以前に紹介したマカロフ拳銃用ホルスター同様に革質はとても良く
オイルを塗付すると程良く染み込み色合いが変わります。
またベルトを通すためのベルトループが存在します。
側面からの画像。
さすが軍用だけあって縫い糸と縫い目はしっかりしており堅牢です。
上部から見た画像。
ケースの蓋の開封は上部にあるスナップボタンで行います。
スナップボタンは大型で、表面には☆が刻まれています。
スナップボタンを使って蓋を開けた状態。
左右には内部を保護する革生地があり
ケースへの異物の侵入を防ぎます。
内部にある印部の画像。
中国ではこのゴーグルを風鏡と呼称するようですね。
防塵眼鏡と同意語なのでしょうか。
その下には製造番号?と思しき数字。
その横には年度を表す表記があります。1970年製でしょうか。
内部の画像。
この革製ケースをよく見ると
ケースの前後部の革生地は2枚縫い合わせた物になっております。
2枚使用することによって強度を確保し形状を維持しております。
中々手の込んだ作りです。
それではこのケースにゴーグルを収納してみましょう。
ゴーグルをちゃんと折り畳めばすんなり収納出来ます。
収納し蓋を閉めた状態。
至極簡単で余裕を持って収納可能です。
さてさてお次はゴーグル本体を以前御紹介した日本軍?布製防塵眼鏡と比較してみたいと思います。
上が以前に紹介した日本軍? 布製防塵眼鏡。
下は今回ご紹介する中国軍の物。
本来は並べる日本軍の防塵眼鏡は革製の物が最適(望ましい)なのですが・・・(汗
手元には布製の物しかないのでご了承ください。
基本的な形状は両者酷似していますが
レンズの形状は全く異なります。(勿論材質も異なりますが)
通気口の有無もありますが紐部にも差異があります。
レンズ部のアップ。
上の日本軍? 布製防塵眼鏡。ではレンズはガラス製。
下の中国軍の物はプラスチック(グラサン仕様)です。
またレンズの形状ですが
日本軍の物はレンズは両側とも同型同サイズですが
中国軍の物は片側が幅が広い仕様になっています。
これは眼鏡着用者の装着を考慮して設計されている為でしょうか。
(とはいえ私の眼鏡の上からは装着出来ませんでした・・・)
日本軍の防塵眼鏡についてですが
布製、革製とありますがレンズ部の形状にも種類があるかもしれませんね。
さてこの中国軍の防塵眼鏡セットですが
日本軍の代用品として使用していこうかと思って購入しました。
試しに中田製兵用革帯に通してみましたが
少々キツメながらベルトループに通せます。
しかし兵用革帯の余った末端を通すだけの余裕は御座いません。
(ループ部をオイルで柔らかくして慣らしていけば分かりませんが・・・)
う~ん。どうしたものか・・・
日本軍の実物は革帯を通すだけの余裕(幅)があったのでしょうか。
また実際に兵用革帯に通す物だったのか知りたい所でもあります。
さて続いては実際に防塵眼鏡嚢(ケース)を携行している写真をご紹介したいのですが・・・
これが中々見当たりません・・・・(汗
一応見つけたのがこれになります。
こちらが大陸で入城する騎兵の写真になります。
下士官の革帯右側には防塵眼鏡嚢と思しき物を装着しております。
こちらは大変有名な写真で日支事変初期の兵団長時代の東條閣下を写した物です。
後方の警護役と思われる憲兵は防塵眼鏡嚢と思しき物を装着しているのが分かります。
(斜め掛けしている双眼鏡嚢も興味深いですね)
日本軍の防塵眼鏡嚢(ケース)にも種類があり、
スナップボタン式以外の物もあるのですが、この種類の違いが何なのか気になる所でもあります。
今回ご紹介した中国軍の物は代用品に最適・・・かと思いきや
よく見ると蓋のスナップボタンのある位置が異なるようです。
中国軍の物は後側の蓋にスナップボタンがくるのですが
日本軍のスナップボタン式の物は前部の蓋にスナップボタンがくるようです。
(一慨には申せませんが・・・)
ですので中国軍の物を代用品として使用する場合、
スナップボタンを外し位置を変えたうえで付け替える必要があると思います。
軍用品なのでボタンは中々頑丈で外れ難いとは思いますが…(汗
とはいえ、あくまで私の稚拙な考えですのでアテになるかどうか。
さてさて以上で中国軍 革製 防塵眼鏡&ケース (日本軍代用?) になります。
何だかんだ云って価格の割によく出来ていますので私はお勧め致します。
それでは今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
Posted by アンチョビことチビ at 06:19│Comments(5)
│その他の装備
この記事へのコメント
>>fritzさん
こんばんわ!fritzさん!
URL先を拝見させて頂きました!
嚢は2種類ありますね。併用して使われていたのでしょうか。
年代や私物、官給品の違いとばかり思っていました。
近代デジタルライブラリーは本当に便利ですね!
私も何度か陸軍服制を調べさせて頂きましたが
ネットでここまで調べられるのは大助かりです。
私の為にURLまで貼って頂き本当に恐縮です。
いつも本当に申し訳御座いません。
こんばんわ!fritzさん!
URL先を拝見させて頂きました!
嚢は2種類ありますね。併用して使われていたのでしょうか。
年代や私物、官給品の違いとばかり思っていました。
近代デジタルライブラリーは本当に便利ですね!
私も何度か陸軍服制を調べさせて頂きましたが
ネットでここまで調べられるのは大助かりです。
私の為にURLまで貼って頂き本当に恐縮です。
いつも本当に申し訳御座いません。
Posted by アンチョビことチビ at 2013年06月07日 20:50
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1451410#
142ページ
もう一回見直してみたらスキャンされていないだけでちゃんと「遮光眼鏡」が目次であったのでEbayの物はそれかもしれません。さておき、眼鏡ケースは防塵眼鏡の方でも革で留める物とボタンでとめる物が両方有ったみたいなので憲兵さんのケースはそれかもしれません。。
142ページ
もう一回見直してみたらスキャンされていないだけでちゃんと「遮光眼鏡」が目次であったのでEbayの物はそれかもしれません。さておき、眼鏡ケースは防塵眼鏡の方でも革で留める物とボタンでとめる物が両方有ったみたいなので憲兵さんのケースはそれかもしれません。。
Posted by Fritz at 2013年06月06日 22:34
>>Fritzさん
お久し振りです!Fritzさん!
実物のURLを貼って頂き有難う御座います!
内部の印もはっきり分かりとても助かります!
しかし眼鏡は蝶番の折り畳み式の物ではないのが興味深いです。
20年の仕様書には記載されていないとは・・・
わざわざ御教授下さり本当に有難う御座います!
お久し振りです!Fritzさん!
実物のURLを貼って頂き有難う御座います!
内部の印もはっきり分かりとても助かります!
しかし眼鏡は蝶番の折り畳み式の物ではないのが興味深いです。
20年の仕様書には記載されていないとは・・・
わざわざ御教授下さり本当に有難う御座います!
Posted by アンチョビことチビ at 2013年06月06日 19:32
http://www.ebay.com/itm/Imperial-Japanese-Army-articles-supplied-sunglasses-goggle-Super-rare-equipment-/380653402451?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item58a0b5f953
今さっき見つけたので詳細は分からないのですが、スナップ鈕式ケースの眼鏡はこれかもしれません。昭和二十年度の陸軍被服仕様書には載っていなかったのでそれ以前に廃止された物かと思います。
今さっき見つけたので詳細は分からないのですが、スナップ鈕式ケースの眼鏡はこれかもしれません。昭和二十年度の陸軍被服仕様書には載っていなかったのでそれ以前に廃止された物かと思います。
Posted by Fritz at 2013年06月06日 18:57
http://www.ebay.com/itm/Imperial-Japanese-Army-articles-supplied-sunglasses-goggle-Super-rare-equipment-/380653402451?pt=LH_DefaultDomain_0&hash=item58a0b5f953
今さっき見つけたので詳細は分からないのですが、スナップ鈕式ケースの眼鏡はこれかもしれません。昭和二十年度の陸軍被服仕様書には載っていなかったのでそれ以前に廃止された物かと思います。
今さっき見つけたので詳細は分からないのですが、スナップ鈕式ケースの眼鏡はこれかもしれません。昭和二十年度の陸軍被服仕様書には載っていなかったのでそれ以前に廃止された物かと思います。
Posted by Fritz at 2013年06月06日 18:57
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