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Posted by ミリタリーブログ at

2011年07月17日

中田製 日本陸軍 フェルト製戦闘帽 椀帽

さて今回は中田製 日本陸軍フェルト製戦闘帽である椀帽をご紹介致します。

一般的に羅紗地の略帽が有名でありますが、今回ご紹介する椀帽は主に日中戦争初期から中期に支給された戦闘帽で
たいへん簡素な物となっております。

 

こちらが中田製 フェルト帽(椀帽)。

一見羅紗地製に見えますが、フェルト製です。
そう!あの柔らかくてスポンジのような?生地のあれです!

特徴的な作りですので実際の写真でも見分けを付けることは容易かと思います。

 




椀帽正面後面

生地の継ぎ目縫い目も殆どないですね。
また後面には調節用の締紐も穴もありません

フェルト帽プレス加工による一体成型なので生産性は良かったことでしょう!

しかしフェルト生地はご存知のように摩擦など外部の力には弱いので戦闘帽としては・・・どうなのでしょうか?
それに経年などによる劣化も相当激しいと思います。
(一度はフェルト帽の実物を拝んでみたいものです)

 

上からの画像。

本当にすっきりしたシルエットと帽子ですね。
私・・・結構好きですw

 

内装。
サイズは60です。



 検定印のアップ。
サイズ表記の数字記載されておりません。

年号昭和十二年製となっております。

 

おまけでこの表記。

日本製の目印です!なんと椀帽国内生産だったのですか・・・中田さん!

 

椀帽のつば部分のアップ。

ここの裁断をみるとやはりフェルトらしさを感じますね。

 

3つの通気孔のアップ。

一般的な略帽は通気孔はミシン縫いや手縫い、ハトメだったりするのですが
この椀帽はただの穴です。穴の周囲は何も縫われていません。

 

先ほど記載しました通り、椀帽の後ろには締紐や穴など調節する類の物は省かれていますので、
何もございません。

なので帽垂を装着するための糸は1つ多い5つになっております。
ですので椀帽には専用の帽垂が必要になるのでしょうね。。。
(改造したら普通の帽垂れでも装着できそうですが)

椀帽を装着した将兵の写真は結構見られますが、
フェルト製のためか酷使で汗などで形がぐちゃぐちゃになってしまった椀帽は正直あまり見栄えがよくないですね・・・w

しかし一定の角度から見ると椀帽が通常の略帽以上に格好良くみえる事があります!!



トップは凹んで、背面がすっきりとしたシルエットの椀帽。
ツルツルしてるような外観が良い感じです・・・・(光悦)


 

スマートな側面の椀帽。
このフォルムはフェルト帽でしか再現できないのかもしれませんね・・・

さて以上で中田製 日本陸軍 フェルト製戦闘帽 椀帽になります。
この椀帽はやはり昭五式軍衣には最適な組み合わせだと思います。

中田製の椀帽は茶の強い緑褐色?ですが
実物製椀帽には色々な色のバリエーションがあったことでしょう。

色んな生地の色のフェルト帽も出して欲しいですねぇ~  

Posted by アンチョビことチビ at 13:05Comments(8)・日本軍 複製レプリカ 装備