2019年08月31日
個人さま製作 日本軍 複製 軽機関銃用弾嚢(弾薬嚢) 後期型②
皆さんおはこんばんちは。水呑み百姓です。
8月あっという間でしたね・・・心なしか夜中も涼しくなってきたように思います。
さてさて今回も日本軍複製品をご紹介したいと思います。
今回もまた過去に紹介した物に被ってしまうのですが・・・とりあえず画像をば。
こちらは個人さま製作 日本軍 複製 軽機関銃用弾嚢(弾薬嚢) 後期型② になります。
この弾嚢は実物は麻布製で実包150発を収納します。
九六式/九九軽機関銃用の装具の1つです。
本品は個人さまに今年初めに製作して頂いた品なのですが
実は3~4年前にも製作して頂いております。
以下が過去に紹介しました記事になります。
https://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e684805.html (個人さま製作 複製 軽機関銃用弾嚢(弾薬嚢) 後期型①)
昨年末にS&Tから電動九六式軽機が発売され軽機関連装備の収集を再開したのですが
今年に入ってから製作して下さって個人さまが新仕様の弾嚢を製作しているのを知り、
今回も無理を言って製作して頂きました・・・ご迷惑をお掛けしました。そして本当に有難う御座いました!
新仕様の弾嚢は旧作と比べると格段に進化しておりより高い再現度になっているのです・・・!
弾嚢(弾薬嚢)本体の前後全体画像。
外見はシンプルでただの収納袋にしか見えないと思います。
構造は単純ですがその分、使用する生地や革生地の位置が目立ち重要になります。
この弾嚢は外見も内部においてもとても良く作り込まれております。
本体生地のズーム画像。
使用されている帆布生地は色合いだけでなく織目といい素晴らしい生地です。
とある御仁の御墨付きで日本軍の装具には最適の生地です。
旧作とはまずこの生地が見直されております。
蓋留め用の尾錠部の画像。
革生地は無着色の自然な物で購入後、保革油を塗布しています。
尾錠(バックル)金具は塗装が施されております。
縫い糸も縫い付けも堅牢で実用に問題ないでしょう。
こちらは弾嚢本体後部にあるベルトループ(遊革)の画像になります。
本体の後部には帯革を通すための遊革が存在します。
本体後部の上側にあるD環金具の画像。
後部上側には負い紐を取り付ける為のD環金具が縫い付けられています。
D環は旧作と違う物になってより厚みのある金具に変更されています。
D環は旧作と違う物になってより厚みのある金具に変更されています。
革生地の縫い付けもしっかりしており使われている縫い糸も太く頑丈な物になっています。
製作者さまのお話では旧作とは違い新たなミシンを導入し実物に近い太さの縫い糸を使用しているそうで御座います。
此処まで拘れる熱意には脱帽致します・・・
本体の蓋を開いた状態の画像。
弾嚢内部の画像。
元々実物もシンプルな構造ですので本品においても同様で内部には仕切りの類いはありません。
しかし旧作を所有している私は内部においても進化しているのが分かりました。
内部で旧作とは異なる部分は負荷の掛かるD環、尾錠金具の革生地縫い付け部の裏側に
当て革が施されている事です。
私が所有する旧作が極初期製という事もあるかと思いますが
あくまで個人さま製作にも関わらず見えない内部においても実用の為の配慮が見て取れます。
さて続いては負い紐の画像になります。
弾嚢本体だけでなく負い紐も格段に進化しております。
負い紐のズーム画像。
負い紐本体は弾嚢と同じ帆布生地を折り畳んで縫い付けられた物になっています。
実物も生地を折り畳んで製作されていますので中々の再現度だと思います。
こちらは負い紐の取り付け金具部の画像になります。
負い紐は生地だけでなくこの金具もリニューアルされています。
実物の取り付け金具はよく見かける茄子環ではなく画像のようなフック型の独特の形状をした金具なのです。
完全に実物同様とはいきませんが近い形状をしております。
これも旧作より格段に進化した箇所ですね・・・!
長さ調整の金具の画像。
大型の金具で塗装が施された物になっています。
負い紐のループ部画像。
負い紐のループは2つあり帆布生地の流用ではなくちゃんと織紐が使用されています。
実物でもループは織紐が使用されており旧作より進化しております。
右が以前紹介しました極初期の旧作弾嚢。
左が今回紹介します新仕様の弾嚢になります。
生地の仕様は勿論の事、金具、内部の当て革など多く見直されています。
続いては負い紐の画像。
下が以前紹介しました極初期の旧作弾嚢。
上が今回紹介します新仕様の弾嚢になります。
こちらも生地だけでなく金具と多くが改善されています。
もはや別物です・・・!
さて以上で個人さま製作 日本軍 複製 軽機関銃用弾嚢(弾薬嚢) 後期型②の紹介になります。
この新仕様の弾嚢、実物により近くなったと思います。
それでいて補強も施されているのですから驚きです。
本品の製作は個人さまですが新規ミシンの導入、金具の見直しと度々投資をされ続けた結果、
完成した品で御座います。熱意だけでなく時間、資金も掛かっていると思います。
製品化されていない品を御自分で此処まで形にされた事に感服致します。
遅くなってしまいましたがこの度も急な製作依頼をしてしまいご迷惑をお掛けしました。
この新仕様の弾嚢、大切に使わせて頂きます・・・!本当に有難う御座いました!
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2019年08月24日
海外製 複製 日本軍 三十年式弾薬盒(前盒)③
皆さんおはこんばんちは。水呑み百姓です。
さてさて今回も日本軍複製品の紹介になるのですが
以前紹介した品と重複するような品になります。
まずはいつも通り画像をば。
こちらは海外製 複製 日本軍 三十年式弾薬盒(前盒)③ になります。
当ブログで海外製の複製三十年式弾薬盒は過去に2度紹介させて頂きました。
今回ご紹介するのは海外製複製弾薬盒①と同じショップで購入した物なのです。
紹介記事は以下になります。
既にご存知だと思いますがこのショップは日本軍装備を多く取り扱っており
豊富なラインナップで有名な海外ショップです。
昨年からブログを一時更新中断していたのですが、
その期間中にこの海外製の弾薬盒が仕様変更されたと聞き
昨年から何個も買い直しをしておりました。
どうやらこの複製前盒は少なくとも3種類に分けられるようで揃ったので紹介したいと思います。
まずはこちら。昨年末頃に購入した物です。
この仕様の弾薬盒が最も欲しった仕様で私個人は「当たり」と思っております。
同じショップの一応同じ製品なので紛らわしいのでタイプCと仮称させて頂きます。
タイプC弾薬盒の前後画像。
購入後、保革油だけでなく色々塗ったので色合いが変わっております。
実物には及びませんが外観はより近くなっていると思います。
大きく変わったのはやはり蓋でしょう。
蓋が本体に対して若干小さくなり蓋前面が直線に近い形になっています。
さらに本体と蓋を繋ぐ縫製の革生地の縦幅が短くなりなっています。
蓋の隆起(もっこり)がより強調されています。
この2点の改良で本体側が広くなりバランスが良くなりました。
タイプC弾薬盒の上下からの画像。
側面からの画像。
側面部にも変化が見られます。
留め金具(ギボシ)の画像。
この留め金具(ギボシ)の位置が変化しております。
旧型(タイプA)では上側だったのですがこのタイプCでは中央に近い位置にあります。
これも嬉しい改良ですね。見た目で違いが分かります。
タイプC内部の画像。
内部は・・・とくに変化なしのようです。
さて続いてはタイプA弾薬盒になります。
私が8年前に購入した初めての海外製弾薬盒がこの仕様です。
ですので昔からある仕様という事でタイプAとさせて頂きます。
最初に紹介したタイプCと比べると旧作にあたると思うのですが・・・
最近購入し手元に届いた仕様がこのタイプAなのです。
ショップ側の在庫などの関係と思うのですが・・・どの仕様が来るのかは運のようですね(汗
ですが私が中田商店製以外で初めて購入した弾薬盒ですので思い入れがあります。
蓋と本体を繋ぐ革生地には4列の糸目(縫い目)があり最初は驚かれたのを覚えています。
外見でもはっきりと確認出来る部分なので再現されているのは嬉しいですね。
留め金具(ギボシ)の画像。
タイプAでは留め金具(ギボシ)は上側に付いております。
タイプA上部の画像。
タイプA内部の画像。
さてさて続いてはタイプB弾薬盒の紹介になります。
一見するとタイプCの仕様に見えますが・・若干異なっています。
ちなみにこのタイプBの購入は今回で2回目になります。
蓋と本体を繋ぐ革の大きさはタイプCと変わらないようなのですが
蓋の前面は直線ではなく曲がり気味です。
また位置もタイプCと比べると下側で本体前面はあまり広くありません。
さらに本体の横幅はタイプAやタイプCに比べると少し小さく出来ているようですね。
タイプB弾薬盒の後面の画像。
蓋の後部はカーブが不足気味で本体の大きさに対してアンバランスで
隙間が出来やすく少々残念な作りになっています。
留め金具(ギボシ)の画像。
留め金具(ギボシ)の位置はタイプC同様に中央近くにあります。
タイプB弾薬盒上面の画像。
タイプB内部の画像。
こちらも変わってないようですね。
最後にこの3タイプを見比べみたいと思います。
パッと見では見分け付かないかもしれませんが・・・
奥がタイプC、
真ん中がタイプA(古い仕様)
そして手前がタイプBになります。
蓋の端の形状に差異があるのが分かると思います。
真正面からの画像。
上がタイプC、
真ん中がタイプA(古い仕様)、
そして下がタイプBになります。
正面下部からの見た画像。
上がタイプC、
真ん中がタイプA(古い仕様)、
そして下がタイプBになります。
本体の広さが違うのが分かります。
側面からの画像。
左がタイプC、
真ん中がタイプA(古い仕様)、
そして右がタイプBになります。
タイプBとタイプCは金具(ギボシ)の位置は中央付近に変更されています。
上部の画像。
上がタイプC、
真ん中がタイプA(古い仕様)、
そして下がタイプBになります。
蓋留め革の幅に違いがありますね。
蓋留め革の画像。
上がタイプC、
真ん中がタイプA(古い仕様)、
そして下がタイプBになります。
蓋留め金具(ギボシ)の位置が異なる為、古いタイプAは蓋留め革は短くなっております。
タイプBとタイプCは大体同じ長さのようですね。
さて以上で海外製 複製 日本軍 三十年式弾薬盒(前盒)③になります。
分かりやすいようタイプA、B、Cと区別させて頂きましたが
同じショップの同じ製品の弾薬盒です。さらに細かい変更はあるかもしれません。
この3種の中では私はタイプCが最も高得点だと思います。
ギボシ金具の位置、本体と蓋のバランス。実物とまではいかないまでも
より近い形になったと思います。
ただ残念なのは海外製の革製品という事もあり
前盒2つでもそれぞれ革質が微妙に違ったりします。
またいくら理想形に近く物でも失敗した縫い穴が存在したりと個体によっては仕上がりの悪い物もあります。
この弾薬盒、昨年からいくつか購入しているのですが・・・
タイプC仕様の弾薬盒が欲しくてもA、B、Cのどれが送られてくるのかは分かりません。運です。
昨年から4回注文して欲しいタイプCは来たのは1度だけで
タイプBが2度、タイプAが1度という結果でした。
タイプBが2度、タイプAが1度という結果でした。
この3つの仕様、どういう経緯で変更されたかは未知数ですが
タイプC仕様の弾薬盒もう1つ入手したいですね・・・!完全にこの仕様に切り替わって欲しいです。
ちなみにタイプC以外は近々処分予定です。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2019年08月17日
ガルム工房さま製 複製 日本軍 九六式/九九式軽機関銃用弾倉嚢 甲型
皆さんおはこんばんちは。お盆休みがいよいよ後半の水呑み百姓です。
今回も日本軍複製品をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは当ブログでは初めて紹介させて頂く製作者さまの品です。
まずはいつも通り画像をば。
こちらはガルム工房さま製 複製 日本軍 九六式/九九式軽機関銃用弾倉嚢 甲型になります。
ガルム工房さまご製作の品を購入しましたのではこの軽機用弾倉嚢が初めてで御座います。
既に皆さんご存知かと思いますがガルム工房さまは北海道にて活動をされており
革製装備の製作や補修をされておられます。
有難い事に入手困難な軽機関銃用弾倉嚢、工具嚢、擲弾嚢まで製作されており
銃本体(トイガン)は持てど装具入手に難渋されている方々にとって本当に頼りになる工房です。
日本軍装備だけでなくドイツ軍装備もされてますので様々な装備品の製作&補修は為になります。
軽機関銃用弾倉嚢の前後全体画像。
この弾倉嚢の製作をお願いしたのは昨年話題になったS&T製電動九六式軽機発売間近だったのもあり
触発されたからであります。
今回は負い紐なしで製作して頂きました。勿論負い紐付きでも製作もして下さります。
軽機用弾倉嚢の両側面画像。
弾倉嚢独特の形状、構造が再現されています。
革生地も実物同様ふんだんに使われております。
弾倉嚢本体布地部分のズーム画像。
ですが布地は色合いも良く日本軍装具に適した物が選ばれています。
弾倉嚢の蓋部の画像。
蓋に用いられて革生地は厚くしなやかです。
開閉を繰り返しても何ら問題ないでしょう。
軽機用弾倉嚢のスナップボタン部の画像。
実物同様、上下2つにスナップボタンが存在します。
勿論問題なく開閉出来ます。
スナップボタンの大きさも自然で全く違和感がありません。
弾倉嚢底部の画像。
本体の革生地はコの字型に全体に備わっており
弾倉嚢後面下部にも革生地が縫い付けられておりますので
弾倉嚢後面下部にも革生地が縫い付けられておりますので
弾倉嚢が折れたり撓んだりと型崩れする事はまずありません。
それだけ厚い革生地を縫製していますので余程使い込み酷使しないと起こらないと思います。
収納した弾倉は変形せず安全に保護出来ますね。
弾倉嚢の後面の画像。
前述した通り後面の下部にも革生地が縫い付けられています。
革生地の色合いも美しくとても栄えますね・・・!
弾倉嚢の側面上部の画像。
両側面には負い紐を吊る為のD環金具が存在します。
D環は小さく細すぎる事はなく大型で堅牢な印象です。
右側面の手提げ紐部の画像。
勿論特徴のある手提げ紐も再現されています。
本体布生地を折り畳んで製作されております。
弾倉嚢の蓋を開いた状態の画像。
蓋と本体の間にある布生地の画像。
ガルム工房さま製でも蓋と本体の間にある布生地は再現されております。
これによって隙間の異物混入を防ぐ事が出来ます。
構造からして手間の掛かる形状なのですがしっかり再現されているのは見事です。
弾倉嚢内部の画像。
弾倉(マガジン)を収納するのに十分なスペースがあります。
余裕で収納する事が出来るでしょう。
という事で最後にトイガン用ですが九六式軽機関銃の弾倉(マガジン)を収納してみたいと思います。
画像は海外製S&T製の電動ガン用の物になります。
収納完了!
何ら問題ありません!
比較的スムーズに収納可能です。
弾倉(マガジン)を2本収納した状態の弾倉嚢の画像。
当たり前ですが弾倉を収納した事で蓋のスナップボタンは押し易くなります。
収納しても外観が変わる事はありません。
さて以上で簡単ではありますがガルム工房さま製 複製 日本軍 九六式/九九式軽機関銃用弾倉嚢 甲型の紹介になります。
今回初めてガルム工房さまに製作をお願いしてみましたが製作して頂き大正解でした!
弾倉の収納は何ら問題なく弾倉嚢をしっかり再現されております。
軽機装備には必要不可欠ですので重宝すると思います。
S&T製の九六式軽機関銃をサバゲで使う際にはこの弾倉嚢を使いたいと思います。
ただ・・・体力的に大丈夫かどうかが問題ですが(汗
製作して頂いてからかなりの日にちが経過してしまいましたが・・・
ガルム工房さま!軽機関銃用弾倉嚢を製作して頂き本当に有難う御座いました!
これからドンドン使っていきたいと思います。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2019年08月11日
タナカ製 ガスガン 九九式短小銃
皆さんおはこんばんちは。やっと盆休みで一息ついた水呑み百姓です。
今回も日本軍に関連したトイガンをご紹介したいと思います。
まずはいつも通り画像をば。
こちらはタナカ(TANAKA)製ガスガン 九九式短小銃になります。
トイガンはずっと三八式をメインで集めてきたのですが
九九式の方は数年前に処分してしまいずっと手元に無い状態でしたので
九九式短小銃のガスガンを購入してみました。(大分前の話ですが)
ちなみに過去に紹介した九九式のトイガンの記事は以下になります。
https://nihonmasamasa.militaryblog.jp/e338739.html (KTW製エアガン 九九式狙撃銃)
まずは説明書の画像。
ご存知の通り三八式と九九式共用の説明書です。
説明書は操作方法、パーツリストが載っています。
お馴染みの内容です。
それでは銃本体を見ていきたいと思います。九九式全体を上下から見た画像になります。
九九式を手に取るのは本当に久し振りです。
レシーバー両側面からの画像。
三八式に見慣れているせいかスリムに見えますね。
また所々三八式には見られなかった作りも御座います。
後方からの画像。
安全子(セーフティノブ)の画像。
安全子は三八式の後期型のように凹みのある物になっております。
この辺はさすがタナカさん。しっかり再現されています。
遊底止め部の画像になります。
タナカのガスガンではこの遊底止め部は機能し
実銃のように遊底(ボルト)を脱着させることが可能です。
これも1つの醍醐味ですね。
三八式の物とは微妙の形状が異なるようですね。
遊底(ボルト)を引いた状態の全体画像。
ガスライフルなのでボルト操作が軽く射撃するのはちょっとの後退で済みます。
この利点は大きいですね。空撃ちしていても楽しいです。
レシーバー側面の刻印の画像。
〇のナにH1901と小倉工廠のマークが打たれています。
さらにその前方の刻印の画像。
日本遊戯銃協同組合を示すASGKとタナカ製の刻印が打たれています。
余計な刻印でリアルではない!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
BB弾が発射可能な遊戯銃ですのでちゃんと検査&認可された証明が必要ですのでこれは仕方がありません。
レシーバーの刻印上面からの画像。
菊の御紋、瓦斯抜き穴、九九式の文字が打たれています。
瓦斯抜き穴ですがこちらも三八式とは異なり1つとなっております。
当然ながらこの違いも再現されております。
こちらは照尺(サイト)部の画像。
ピープ(穴型)の照門になっております。
照尺は最大で1.5kmまでの目盛です。
照尺を立てた状態の画像。
展開時の照門も穴型です。
九九式短小銃の特徴である対空照尺(高射表尺)も備わっています。
しっかり目盛りも打たれております。
実銃では後に省略される機能ですがトイガンでこの機能を楽しめるのは有難いですね。
ですが・・・単脚や対空表尺を省略した九九式もトイガン化されないものでしょうか。需要なさそうですね・・・
こちらは下部の用心鉄部と弾倉板部の画像になります。
用心鉄(トリガーガード)は銃把後方まで延びております。
これは上下2分割式の銃床が7.7mm弾の反動で歪んだりズレたりする事を防止する役割なのでしょう。
この部分も三八式とは異なりますね。
用心鉄にある弾倉床板止(プレートキャッチャー)部の画像。
三八式では弾倉床は板止めは押す方式でしたが九九式では引く方式に変更されております。
タナカのガスガンではこの弾倉板がガスタンク内臓の脱着型弾倉(マガジン)になっております。
弾倉(マガジン)を外した状態の画像。
同社のガスライフルをお持ちの方はご存知だと思いますが
マガジンの脱着はボルトハンドル(槓桿)を少し引かないと行えません。
装弾数は同社三八式と変わらず10発です。
サバゲで使うには心もとないですがガスガンですのでボルト操作は少なくて済み速射可能です。
(とは云ってセミオート射撃並みには程遠いですが・・・)
弾倉(マガジン)の前にあるHOP調整ダイヤルの画像。
こちらは同社の三八式と変化ありませんね。
レシーバー部の銃床の画像。
レシーバー部の銃床は右側面には水抜き穴が存在します。
また銃床を貫通する形で反動受けも設けられています。
続いては握り溝部付近の画像になります。
タナカ製は実銃と比べると銃床は太く出来ているそうですが
それでも同社三八式と比べると格段に握り易くなっております。
それでも同社三八式と比べると格段に握り易くなっております。
下帯(リアバンド)部の画像。
下帯は単脚(モノポッド)を装備するので九七式狙撃銃と同じネジで確実に固定する方式になっています。
ですがスリングベイルは側面に設けられております。
木被(被筒)部の画像。
銃身保護の為、三八式&四四式騎銃のように銃身が露出しないように木被で被われています。
実銃では末期型で省略されるので有名ですね。
続いては単脚(モノポッド)部の画像になります。
単脚(モノポッド)は下帯下部に固定されており画像のように展開します。
勿論取り外す事も可能です。
単脚(モノポッド)全体の画像。
単脚(モノポッド)先端付近の画像。
単脚は上帯(フロントバンドに近くまで来る長さになっています。
幅は同じ長さではなく先端近くで若干広くなっています。
単脚展開させた状態の画像。
九九式と云えば・・・単脚!と思う方も多いのではないでしょうか。
ちなみに私はサバゲなどで使う場合、真っ先に外すと思います(汗
上帯(フロントバンド部の画像。
上帯は三八式騎銃用の物に似ておりますがこちらは2本のスクリューで確実に固定する方法になっております。
着剣しての射撃の安定性や強度を考慮しての設計でしょうか?
フロントサイト(照星)部の画像。
照星はガードのある仕様です。
銃口の画像。
さく杖(クリーニングロッド)の画像。
かなり短いと思われるかもしれませんが実銃でも画像のように短い仕様の物もあったそうです。
しかしこの長さでは叉銃でしか使えないように思います。
続いては銃床の画像になります。
床尾は上下違う木材を合わせた分割式です。
後部スリングベイルの画像。
前部同様に銃床でも側面にスリングベイルが存在します。
こちらは銃床の床尾板部の画像。
床尾板は俗に云うカップタイプで床尾を大きく覆っています。
三八式の後期型にも見られる特徴です。
ちなみに同社の三八式では薄い床尾板となっております。
さてさてせっかくなので防塵覆い(ダストカバー)を装着してみましょう。
防塵覆い(ダストカバー)を取り付けた九九式の画像。
防塵覆いナシも格好良いですがやっぱり防塵覆いある方が断然格好良いですね。
ボルト操作は防塵覆い無い方がスムーズですが防塵覆いとレシーバーの溝を
マメに手入れしてやれば問題ないと思います。
さてそれでは最後に手持ちの同じタナカ製三八式歩兵銃と比べてみたいと思います。
まず全長の違いが一目で分かりますね。
床尾も異なっております。
九九式は短くになり構え易くなっております。
これだけ長さに差異があります。
取り回しが大分よくなっております。
前述しているように用心鉄の形状も異なっております。当然互換性はありません。
こちらはボルトの画像。
上がタナカ製ガスガンの九九式短小銃の物。
下が同じタナカ製ガスガンで三八式歩兵銃の物です。
ボルトに関しては殆ど同じように見えます。互換性あるのでしょうか?
三八式のボルトは九九式本体に装着可能でした。空撃ちもできました。
こちらは安全子の画像。
左がタナカ製ガスガンの九九式短小銃の物。
右が同じタナカ製ガスガンで三八式歩兵銃の物です。
細かい寸法は測ってませんので分かりませんが
安全子表側の加工が違うだけで他は同じにように見えます。(確証はありません)
加工せず流用出来るのなら三八式歩兵銃の後期型が再現出来そうですね。
続いてはマガジンの画像。
上がタナカ製ガスガンの九九式短小銃の物。
下が同じタナカ製ガスガンで三八式歩兵銃の物です。
こちらも一見同じように見えますが・・・
マガジンの後部の作りが微妙に違うようですね。
左がタナカ製ガスガンの九九式短小銃の物。
右が同じタナカ製ガスガンで三八式歩兵銃の物です。
さて以上で簡単ではありますがタナカ製 ガスガン 九九式短小銃になります。
ガスガンの九九式を購入しましたが・・・やはりモデルガンも欲しくなってしまいますね。
しかしこれ以上小銃増やしても置くスペースが無いので・・・もう日本軍物の小銃は増えないかもしれません。
ですがタナカさんは今年にはいって三八式&四四式がver.2という
ガスの気化効率を高めて弾道を安定させた新仕様が発売されましたね・・・!
これが気になっております。どれほど良くなっているのか大いに興味がありますね。
いずれ九九式短小銃もver.2仕様で発売されると思います。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ
2019年08月03日
中田商店製 複製 日本陸軍 下士官兵用 濃緑色防暑衣袴
皆さんおはこんばんちは。早いですね。もう8月突入ですね。
今年も酷暑に相応しい汗掻きっ放しの日々ですねぇ・・・
さてさて今回も日本軍の複製品をご紹介したいと思います。
久し振りにあのショップさまの品になります・・・!
こちらは中田商店製 複製 日本陸軍 下士官兵用 濃緑色防暑衣袴になります。
日本軍装備を集められている方は既にご存知だと思いますが
数か月前に中田商店さんの濃緑防暑衣が再販されました・・・!
この濃緑色仕様の防暑衣は確か2000年代に中田商店さんにて発売されたのですが
長らく絶版となっていた品でしたがこの度まさかの再販となりました!
濃緑色というと使用期間が戦争末期という事もあり限られ
日本陸軍=カーキ色軍服という一般?イメージから離れてしまいそうですが
草木生い茂る場所、森林内においては高い迷彩を誇り周囲に溶け込みます。
二次戦後世代の軍装をされている方からすれば普通の色合いと思われるかもしれませんが
帯青茶褐色の多い日本陸軍の被服は森林では目立ち易く
今回ご紹介する濃緑防暑衣は日本軍被服の中でも実戦に役立つ優れた被服だと私は思います。
という事で早速見ていきましょう。まずは防暑衣から。
色合いから日本軍の物には見えないかもしれませんがよく見ると陸軍被服の特徴が見て取れます。
生地のズーム画像。
綿製で当然ながら濃緑色の色合いです。
100%綿製ですので服が大きく感じる方は何度か洗ってあえて縮ますのも良いかもしれません。
防暑衣上部の画像。
開襟だけでなく第1釦を留めて襟を締める事も当然可能です。
です襟を閉じる為のホック金具は備わってません。
襟章の画像。
襟章は最初から縫い付けられております。これは嬉しいですね。
織り出し襟章で階級は軍曹の物が付いておりました。
この製品では階級は選べずランダムなのですが・・・
私個人としては一等兵か上等兵が欲しかったですね(笑
上部の後面からの画像。
襟の真後ろ側には生地の繋ぎ目が。
そして防暑衣本体の背側にも繋ぎ目があります。
防暑衣胸部の画像。
濃緑という生地に縫い糸が際立ち縫製が見え易くなっていますね。
この濃淡の組み合わせがまた良いんですよね・・・!
胸部物入(ポケット)の画像。
この防暑衣は作りは十七年製と殆ど変わりませんので物入は内臓型になっています。
正面の画像。
脱着用釦は合計5個です。
脱着用釦のズーム画像。
釦は非金属製で頭が丸まっているのが特徴です。
心なしか縫い付けが不安で補強してやっても良いと思います。
物入蓋用釦のズーム画像。
こちらも非金属製です。
頭は比較的平らな形状をしています。
続いては下部の画像になります。
こちらは腰部物入(ポケット)の画像になります。
腰部は九八式軍衣袴同様に内臓型(切込み型)の物入です。
蓋と物入は斜めの角度に作られています。
下部後面の画像。
こちらは両側面にある切り込み部の画像。
上側は表、下側は裏からの画像になります。
切り込みは⇒のような三角形の形状をしており特徴のある作りです。
中田商店さんの防暑衣でもこれを再現されております。
続いては防暑衣ならではの作りの部位になります。
まず脇下には通気口が存在します。
これは九八式でも見られて作りですね。
防暑衣は画像のような開閉式の通気口があるのが特徴です。
蒲鉾型の形状をしており上側の通気口もある事からかなりの通気性を期待できそうですね。
裏側から見た通気口の画像。
脇下にある通気口の上側に当て布(補強)があるのが分かります。
開閉式通気口の釦は胸ポケット用の流用ではなく4つ穴式釦が縫い付けられています。
わざわざ別の釦が使用されております。
剣吊り部の画像。
袖部の画像。
こちらは防暑衣を裏返しにした状態の画像。
生地の色合いの為、縫製箇所が分かりやすいですね。
正面片側はお馴染みの構造が見て取れます。
少々分かり難いですが検定印部の画像になります。
サイズ表記は2號。
製造年は昭和十八年製。
本廠検定となっております。
そして左側には氏名記入欄が存在します。
中田商店製と複製品と分かるようにスタンプも押されています。
検印があるだけでも嬉しいですね・・・!
こちらは包帯入れ(内ポケット)部の画像。
こちらも勿論再現されています。
十分機能を果たすと思います。
さてさて続いては袴の画像になります。
袴の前後画像。
袴は上衣同様に濃緑の色合いになっております。
色合いは異なりますが基本的に短袴の作りとなっております。
袴上部の画像。
通常の短袴同様に腰紐が存在します。
後部上面の裁断から短袴と変わらないの分かります。
中田商店製では腰紐用ループの細さも再現されています。
腰紐のズーム画像。
腰紐は濃緑に染色はされておりません。
袴正面の社会の窓部の画像。
前部の開閉は1つの大型釦と4つの小型釦で開閉で行います。
フック金具は使用されておりません。
当然ボタンホールは露出しない作りになっております。
仕切りの為の縫いも存在します。
釦のズーム画像。
大小それぞれの釦は4つ穴式の物になっております。
側面部のポケットの画像。
生地の繋ぎ目に合わせてポケットは作られております。股部の画像。
上側は前部、下側は後部になります。裏側から見た股後部の画像。
中田商店製でも裏側はやはり当て布で補強されております。
続いては裾部の画像。
裾には切り込みが存在ます。
裾紐部の画像。
裾紐は本体と同じ綿生地製となっております。
裾紐の二箇所はそれぞれ縫い付け位置が異なっております。
裾紐片側の縫い付けの裏側は補強されております。
見えない箇所もしっかり作られていますね。
袴を裏返しにした状態の画像。
上衣には見られない内貼り生地が見て取れます。
検定印部の画像。
上衣と同じく検定印が再現されています。
サイズ表記は2號。製造年は昭和十八年製。
本廠検定となっております。
左側には氏名記入欄が存在します。
そして中田製と複製品を示すマークがあります。
さて以上で簡単ではありますが中田商店製 複製 日本陸軍 下士官兵用 濃緑色防暑衣袴の紹介になります。
過去に発売され絶版となった品が再販されるのは本当に嬉しいですね!
一見すると日本軍被服には見えないかもしれず
別の国の軍装に間違われるかもしれませんが・・・そんなの気にしないようにしましょう(汗
別の国の軍装に間違われるかもしれませんが・・・そんなの気にしないようにしましょう(汗
話は脱線しますが・・・今年春頃に中田商店の社長様がお亡くなりになってしまわれました。
私自身、直接お会いした事はなく中田商店さんには1度にしか行っておりません。
ですが現在進行形で中田商店さんのお世話になっている私にとって・・・偉大な方でした。
数多くの貴重な日本軍複製品を輩出しミリタリー業界の老舗であり先駆者でもあります。
遅くなり過ぎてしまい恐縮ではありますが・・・この場を借りて改めてご冥福をお祈り致します。
これからも中田商店さんの製品を買い続けていきたいと思います!
8月に入り終戦の日が近づいて参りましたね・・・平成が終わり令和になって初の8月15日を迎えます。
74年前・・・遠くなってしまった過去に思いを馳せてみたいと思います。
さて今回は以上になります。
ではでは~
ノシ